現在のがん治療の功罪〜抗がん剤治療と免疫治療


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「仕事始め」
2011/01/03 23:14

本日が仕事始めでした。

診療は明後日5日水曜日からです。
本日の仕事は月初恒例のレセプトです。

毎度、毎度ですが、
ガン治療費用の金額には驚かされます。

その治療費用の9割以上が薬代です。
今年も製薬会社は笑いが止まらないと思います。


モルモットに見立てた、
病気を背負った人間に対して、
治験を行い、
そこからエビデンスを引き出し、
そのエビデンスに医者が踊らされて、
それに患者さんが翻弄される。


その構図は、
今年も変わらないことだと思います。

昨年末に、
世界の近代国家からかけ離れた、
未開の地で暮らす人々の映像がテレビで流れていましたが、
彼らはけっして不幸ではありませんでした。

日本も数十年前の、
戦争が終わったあとは、
食料も十分ではない時代でも、
とても幸福な生活を送っていたように感じます。


あまり賢いとは思えない内閣のもと、
医療の改革が叫ばれていますが、
バカ高い医療費、
薬剤費を見せつけられると、
誰のために、
何を目的に医療を変革させるのか、
大いに疑問が湧いてきます。

医療に費やされる金額だけを見れば、
特に抗癌剤治療で消費される額だけを考えれば、
日本人もかなり、
恵まれた医療を受けているように感じます。

未開の地では、
その何万分の一の治療費も無いと思います。
そこらへんに自生している野草がクスリです。
しかし、人々は不幸ではありません。


私の現在の治療では、
高額な抗癌剤の量が、
標準治療よりは遥かに少ないですから、
医療費も安くなりますが、
これが標準治療だとすると、
凄まじい額になります。

メチャクチャ高額なクスリを、
どれだけたくさん使っても、
ガンは治りません。
副作用に苦しみ、
僅かな延命を得るだけです。


現在、私が行っている治療は、
治らないガンに対して、
如何に苦痛を少なく、
そして楽しく長く生きてもらうか、
ただそれだけを追求していますが、
それが本当に人の幸福につながるのか、
疑問に感じることもしばしばあります。

「抗癌剤は効かない」はウソですが、
「ガンを治すクスリではない」ことは事実です。

勿論、白血病のようなごく一部の、
悪性疾患を治すことはできるようになっているのも事実ですが。

生意気ながら、
ガンを患う患者さんやご家族を診ていると、
医療改革よりも、
人間の考え方そのものを変えていく必要があるように感じます。

はじめだけは「最小不幸社会」と、
とても素敵なことを言っていた人は、
すでに何処かに消えてしまいました。

年末年始、
少し時間ができたため、
お気に入りのウィスキーや焼酎を片手に、
昨夏の終戦特集で流された、
「サイパンからの列車」というドラマと、
数年前、納棺師という名前を広めた、
「おくりびと」、
有名な「シンドラーのリスト」などの映画を、
最近見ましたが、
あの戦争は何のためだったのか、
そして生と死という当たり前のことに、
答えも出せずに悩みそうな1年になりそうです。


昨日の「お休み」で、
お見せしたバカ猫みたいに、
ニャーンにも考えずに生活できたら、
どんなに楽なことでしょう。

今日も日向で、
気持ちいいニャ〜ンとごろ寝をしています。


以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。

カテゴリ:ガン治療

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