昨日までのコメントの嵐が、
一段落したと思ったら、
本日は、まさに嵐のような忙しい一日でした。
本日診たガンの種類は10種類。
肺ガンの患者さんが9名、
乳ガンが8名、
膵ガンが5名、
それだけで22名になりました。
比較的予後が良くて長生きすることができるガンでは、
患者さんの人数が多くなります。
乳ガンなどがその典型です。
逆に予後の悪いガンの場合、
患者さんはどんどんいなくなり、
外来患者数は少なくなります。
肺ガン、膵ガンは極めて予後の厳しいガンです。
しかし、私の診ている患者さんでは、
肺ガン、膵ガンの患者さんは少なくありません。
他のガンと同程度の数の患者さんが来られています。
ほとんどの種類のガンで、
ごく僅かな量の抗癌剤からはじめ、
手探りで、
最適の抗癌剤の種類・量を決めていきます。
本日診た9名の肺ガン患者さんでは、
治療をはじめたばかりの3名を除き、
6名の患者さんでは一年を超えて治療を続けています。
皆さんお元気です。
副作用に苦しんでいるという患者さんはいません。
基本的に私の治療では、
副作用で苦しむようであれば、
その治療はすぐに変えていきます。
まったく副作用が無いという患者さんもいますが、
多少の副作用を感じてる患者さんは少なくないと思います。
しかし、容認しがたい副作用を伴う患者さんはいません。
ごく少量の抗癌剤を使った治療での、
治療効果では、
ガンとの相性のようなものを感じますが、
乳ガンと肺ガン、膵ガンは、
少量の抗癌剤での治療ととても相性が良いように感じます。
どのガンでも、
効く可能性のある抗癌剤はたくさんあります。
しかし、どれ一つとっても、
確実に効いてくれるという保障などありません。
エビデンスなどと偉そうなことをいっても、
それは、確率が分かっているだけで、
目の前のたった一人の患者さんに対して、
その患者さんが当たりくじを引くのか、
はずれなのかは、
やってみなければ分かりません。
何種類もの抗癌剤を、
取替え、引き換え、
効く抗癌剤に当たるまで変えていき、
最適の抗癌剤を探すのですが、
肺ガン、乳ガンでは、
もともと健康保険で認められている抗癌剤の種類がとても多く、
それをしやすいというのも、
相性が良い一つの理由かも知れません。
しかし、肺ガンの標準治療では、
ほとんどの患者さんが、
非常に激しい副作用に悩まされます。
入院も必要になります。
身体が受けるダメージが大きいからです。
少量の抗癌剤治療では一切入院は必要ありません。
膵ガンも同様です。
しかし膵ガンの場合、
現在の日本で健康保険で認められているのは、
ジェムザールとTS-1 だけです。
他にも認められている抗癌剤はありますが、
効果は非常に乏しいのが現状です。
私は膵ガンの場合には、
健康保険外の薬剤を使うことがほとんどですが、
量はごく僅かです。
一般的に予後の悪いガンほど、
患者さんの身体に大きなダメージを与えてしまうと、
ガンが急激に進行してしまうために、
エビデンスとなっている
現在のあまりにもお粗末な生存期間中央値しか出てこないような感じがします。
肺ガン、膵ガンで、
標準治療を開始した途端に、
旅立たれる患者さんが少なくないのは、
そのためであるように思います。
ごく僅かの量の抗癌剤でも、
シッカリと肺ガン、膵ガンの増殖は押さえてくれます。
慌てて標準的抗癌剤治療に走るのは、
冷静に考えてからにしたほうが
無難です。
疲れた一日でした。
以上 文責 梅澤 充
一段落したと思ったら、
本日は、まさに嵐のような忙しい一日でした。
本日診たガンの種類は10種類。
肺ガンの患者さんが9名、
乳ガンが8名、
膵ガンが5名、
それだけで22名になりました。
比較的予後が良くて長生きすることができるガンでは、
患者さんの人数が多くなります。
乳ガンなどがその典型です。
逆に予後の悪いガンの場合、
患者さんはどんどんいなくなり、
外来患者数は少なくなります。
肺ガン、膵ガンは極めて予後の厳しいガンです。
しかし、私の診ている患者さんでは、
肺ガン、膵ガンの患者さんは少なくありません。
他のガンと同程度の数の患者さんが来られています。
ほとんどの種類のガンで、
ごく僅かな量の抗癌剤からはじめ、
手探りで、
最適の抗癌剤の種類・量を決めていきます。
本日診た9名の肺ガン患者さんでは、
治療をはじめたばかりの3名を除き、
6名の患者さんでは一年を超えて治療を続けています。
皆さんお元気です。
副作用に苦しんでいるという患者さんはいません。
基本的に私の治療では、
副作用で苦しむようであれば、
その治療はすぐに変えていきます。
まったく副作用が無いという患者さんもいますが、
多少の副作用を感じてる患者さんは少なくないと思います。
しかし、容認しがたい副作用を伴う患者さんはいません。
ごく少量の抗癌剤を使った治療での、
治療効果では、
ガンとの相性のようなものを感じますが、
乳ガンと肺ガン、膵ガンは、
少量の抗癌剤での治療ととても相性が良いように感じます。
どのガンでも、
効く可能性のある抗癌剤はたくさんあります。
しかし、どれ一つとっても、
確実に効いてくれるという保障などありません。
エビデンスなどと偉そうなことをいっても、
それは、確率が分かっているだけで、
目の前のたった一人の患者さんに対して、
その患者さんが当たりくじを引くのか、
はずれなのかは、
やってみなければ分かりません。
何種類もの抗癌剤を、
取替え、引き換え、
効く抗癌剤に当たるまで変えていき、
最適の抗癌剤を探すのですが、
肺ガン、乳ガンでは、
もともと健康保険で認められている抗癌剤の種類がとても多く、
それをしやすいというのも、
相性が良い一つの理由かも知れません。
しかし、肺ガンの標準治療では、
ほとんどの患者さんが、
非常に激しい副作用に悩まされます。
入院も必要になります。
身体が受けるダメージが大きいからです。
少量の抗癌剤治療では一切入院は必要ありません。
膵ガンも同様です。
しかし膵ガンの場合、
現在の日本で健康保険で認められているのは、
ジェムザールとTS-1 だけです。
他にも認められている抗癌剤はありますが、
効果は非常に乏しいのが現状です。
私は膵ガンの場合には、
健康保険外の薬剤を使うことがほとんどですが、
量はごく僅かです。
一般的に予後の悪いガンほど、
患者さんの身体に大きなダメージを与えてしまうと、
ガンが急激に進行してしまうために、
エビデンスとなっている
現在のあまりにもお粗末な生存期間中央値しか出てこないような感じがします。
肺ガン、膵ガンで、
標準治療を開始した途端に、
旅立たれる患者さんが少なくないのは、
そのためであるように思います。
ごく僅かの量の抗癌剤でも、
シッカリと肺ガン、膵ガンの増殖は押さえてくれます。
慌てて標準的抗癌剤治療に走るのは、
冷静に考えてからにしたほうが
無難です。
疲れた一日でした。
以上 文責 梅澤 充