昨日、一昨日と
「根拠がない」
「責任を持てない」
という、
一部の特異な腫瘍内科医の営業トークについて書きましたが、
それらの言葉は、
あまりにも虚しく、
医者として、
治らないがんを宿した患者さん、ご家族に対して、
幸福を考えて発せられる言葉だとはとても考えることはできません。
ただ、医者自身と、
その組織にとって、
必要不可欠の標準治療に引き込みたいだけの
虚しい営業トークであるように感じます。
それら一部の腫瘍内科医の先生がたが作り出した営業トークの中で、
彼らの頭脳を結集した素晴らしい傑作があります。
何回も紹介していますが、
昨年の「モノは言いよう」で書いた、
「治ることまでは難しい」という言葉です。
「治ることはない」ことが、
彼らの錦の御旗であるエビデンス・根拠として、
知られていることなど、
まったく無視して、
「治ることはない」
とは、けっして言いません。
「治ることは難しい」
とも言いません。
「治ることまでは難しい」
となります。
この「まで」が付くことで、
真実を知らずにその言葉を聞いた人間が受ける印象は、
大きく変わります。
「〇〇までは難しい」
と言われると、
その希望する「〇〇」は無理であっても、
「〇〇」に極めて近い状態、モノが得られることを、
期待してしまうのが、
人間心理だと思います。
インチキ予備校の講師が、
お客である、おバカな学生に、
「T大学の医学部までは難しいけど、頑張りましょう」
と言えば、
じつはJ大学の医学部も無理なオツムでも、
おバカな学生は、
「K大学の医学部ならば受かるかも知れない」
と大きな勘違いをして、
せっせと無駄な授業料を支払い続けるでしょう。
はじめから、
「あなたはT大学もK大学も無理ですよ、
J大学も難しいけど努力しましょう」
と言えば、
その学生の方向性も大きく変わってくるはずです。
それは、たかが受験ですから、
誤解を招かせて、
狂い咲きを狙う、
というのも悪くはないと思いますが、
「・・・までは難しい」は、
ヒトの命・生活のすべてを奪う、
極めて悪質な詐欺師の口上だと感じます。
さらに最近は、
副作用の恐ろしさに気付き始めた患者さんに対して、
先回りして、
「残念ながら、副作用は避けられません」と、
一足先に切り込みます。
患者さん以上に副作用を心配しているフリまでします。
そして、その副作用対策には、
十分に精通していて、
どの患者さんでも、
副作用は簡単にコントロールできるかのように、
「副作用は最小限度に抑えるように努力します」
と、話しを進めます。
いずれの言葉にも、
明らかなウソはありません。
患者心理をシッカリ掴んでの、
心理誘導作戦です。
その結果、
「副作用を恐れ、標準治療を受けたくない」という、
患者さんの当然の気持ちは、
魔法にかかったように、簡単に捻じ曲げられます。
そこまでして、
「標準治療」に誘導するには、
患者さんの利益とは関係ありません。
閻魔様の懐にも直結する、
深い理由もあるのですが・・・
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
「根拠がない」
「責任を持てない」
という、
一部の特異な腫瘍内科医の営業トークについて書きましたが、
それらの言葉は、
あまりにも虚しく、
医者として、
治らないがんを宿した患者さん、ご家族に対して、
幸福を考えて発せられる言葉だとはとても考えることはできません。
ただ、医者自身と、
その組織にとって、
必要不可欠の標準治療に引き込みたいだけの
虚しい営業トークであるように感じます。
それら一部の腫瘍内科医の先生がたが作り出した営業トークの中で、
彼らの頭脳を結集した素晴らしい傑作があります。
何回も紹介していますが、
昨年の「モノは言いよう」で書いた、
「治ることまでは難しい」という言葉です。
「治ることはない」ことが、
彼らの錦の御旗であるエビデンス・根拠として、
知られていることなど、
まったく無視して、
「治ることはない」
とは、けっして言いません。
「治ることは難しい」
とも言いません。
「治ることまでは難しい」
となります。
この「まで」が付くことで、
真実を知らずにその言葉を聞いた人間が受ける印象は、
大きく変わります。
「〇〇までは難しい」
と言われると、
その希望する「〇〇」は無理であっても、
「〇〇」に極めて近い状態、モノが得られることを、
期待してしまうのが、
人間心理だと思います。
インチキ予備校の講師が、
お客である、おバカな学生に、
「T大学の医学部までは難しいけど、頑張りましょう」
と言えば、
じつはJ大学の医学部も無理なオツムでも、
おバカな学生は、
「K大学の医学部ならば受かるかも知れない」
と大きな勘違いをして、
せっせと無駄な授業料を支払い続けるでしょう。
はじめから、
「あなたはT大学もK大学も無理ですよ、
J大学も難しいけど努力しましょう」
と言えば、
その学生の方向性も大きく変わってくるはずです。
それは、たかが受験ですから、
誤解を招かせて、
狂い咲きを狙う、
というのも悪くはないと思いますが、
「・・・までは難しい」は、
ヒトの命・生活のすべてを奪う、
極めて悪質な詐欺師の口上だと感じます。
さらに最近は、
副作用の恐ろしさに気付き始めた患者さんに対して、
先回りして、
「残念ながら、副作用は避けられません」と、
一足先に切り込みます。
患者さん以上に副作用を心配しているフリまでします。
そして、その副作用対策には、
十分に精通していて、
どの患者さんでも、
副作用は簡単にコントロールできるかのように、
「副作用は最小限度に抑えるように努力します」
と、話しを進めます。
いずれの言葉にも、
明らかなウソはありません。
患者心理をシッカリ掴んでの、
心理誘導作戦です。
その結果、
「副作用を恐れ、標準治療を受けたくない」という、
患者さんの当然の気持ちは、
魔法にかかったように、簡単に捻じ曲げられます。
そこまでして、
「標準治療」に誘導するには、
患者さんの利益とは関係ありません。
閻魔様の懐にも直結する、
深い理由もあるのですが・・・
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。