奇妙な裏の相談メールをいただきました。
匿名です。
何回も書いているとおり、
実名で書いている人間に対して、
ご自身やご家族のことを質問するのに、
匿名とは少々失礼だと感じます。
実名を名乗ることは、
最低限度エチケットだと思っています。
しかし、あまりにお気の毒な勘違いをされて、
否、させられていたので、
返事を出しました。
標準的抗癌剤治療をしている。
今は元気なのに、
5年間生きていることができないなんて信じられない。
という内容でした。
しかし、そのガンに対する標準的抗癌剤治療では、
生存期間中央値は20ヶ月です。そのことを、ご家族にメールで返信しました。
恐らく主治医は、
「5年生存率は高くはない」ということを言ったのだと思います。
それが、故意なのか、
善意からの出た言葉なのかは不明ですが、
生存期間中央値がシッカリ分かっているのに、
それを知らせずに、
大きな誤解を与えるような言い方だと思います。
エビデンス最優先なのに、
患者さんやご家族には、
その治療を行う根拠となっているエビデンスの実際の数字を教えないとは、
何を考えているのでしょうか。
再び、質問のメールが来ました。
梅澤からは、その治療のエビデンスでは「あと20ヶ月」といわれたが、
主治医からは、
これが 標準的な治療なので これが最善と思ってやっているといわれた。
梅澤が治療をすればもっと長く生きることができるか。
とのご質問です。
先ず、その患者さんは、
すでに4ヶ月間、標準治療を行っています。
そして、どうもそれがあまり効いていないようで、
新たな病変の出現が疑われ、
主治医から治療内容の変更を示唆されているようです。
そうであれば、
標準治療ではあと1種類の治療しか残されていません。
「あと20ヶ月」も残されている確率は高くありません。残念ながら、次に待っている
かなり辛い標準治療では、
頑張ってそれに耐えても、
12ヶ月程度だと思います。
主治医は5年生存確率は取り下げたようで、
「標準的治療 = 最善の治療」と言い回しが変わってきたようです。
20ヶ月の余命と12ヶ月ではかなり違います。
人生設計も大きく変わってしまうと思います。
主治医は、正直に、
「頑張っても、あと12ヶ月程度」と言ったなら、
そんな治療は受けなくなってしまうと考えて、
「標準的治療 = 最善の治療」になったのでしょうか。
何か、言葉の奇妙な変化に、
作為を感じます。
現在、正確な情報は、
インターネットだけでも簡単に手に入ります。
また、何処でもセカンドオピニオンを行っています。
匿名のメールで質問をされるのではなく、
ご自身の努力で真実を知ってください。
必ずしも主治医が真実だけを語っているとは限りません。あらゆる手段を使って、
正しい情報を得てください。
そして、それを見据えて、
最善の治療を探してください。
なお、当然、
私が治療をした方が、
長生きできるのか否かなどは、
神様にしか分かりません。勿論、私は、楽な治療の方が、
長生きできると信じて治療を行っていますが、少量ではまったく効果が出ずに、
大量の抗癌剤治療だけが有効という場合もありえるかも知れません。
そのようなケースは、滅多に見ることはありませんが・・・・以上 文責 梅澤 充
昨日、の「再発予防の抗癌剤治療」で、
再発予防の抗癌剤治療ではエビデンスは絶対に必要。
見えないガンが相手なのだから、
治療を遂行するための唯一の道標はエビデンスです。
従がってエビデンスの無い
術後再発予防の抗癌剤治療は行うべきではない。
ということを書きました。
しかし、現在患者数の多い乳ガンや胃ガン、大腸ガンなどでは、
再発予防のための抗癌剤治療において、
エビデンスが出されています。
けっして満足な数字とはいえないと思いますが、
とりあえずエビデンスは出されています。
その本当の数字を主治医から聞いて、
その数字に納得されたならば、
治療を開始してください。
しかし、その他の患者数のあまり多くないガンでは、
再発予防の抗癌剤治療にはエビデンスは出ていません。
再発確率が極めて高いということだけが分かっていて、
エビデンスのある再発予防の抗癌剤治療が存在しないような場合、
ドウすれば良いのでしょうか。
肝腎な効果があるのか否かが不明なのですから、大きな副作用を伴う治療を受けることは、
得策だとは思えません。後世にその治療が検証され、
効果が無いことが判明した場合、
副作用だけを受けたことになります。
無駄に辛い思いだけしたことが後になって判明します。
実際に肺ガンの再発予防抗癌剤治療で、
治験によって、予防効果が無いことが判明した治療もあります。
その効かない治療のために、
多大な苦痛を味わったと分かったときには、
たとえ再発をしていなくても、
大きな悔いだけは残ると思います。
それでは、
どのように考えればイイのでしょうか。
イチかバチか、
副作用が辛くても、
「当たるかもしれない」と考え、
再発ガンに対して治療効果の認められている
大量の抗癌剤を使う標準的治療を受けてみるというのも一法ではあります。
しかし、効果が不明であることはお忘れなく。
その治療にはエビデンスが無いのに、
抗癌剤治療専門の先生方は、
好んでそれを行う傾向があるように思います。
少量の抗癌剤治療は絶対にしませんが、
そのエビデンスの無い治療は、
頼めば、喜んで実行してくれると思います。
私は、そのような場合には、
副作用の出ない範囲での最大量の抗癌剤を使って、
再発予防を期待しています。勿論、再発予防効果は不明です。
しかし、残念ながら効果が無かったとしても、
副作用も無ければ納得はできるのではないでしょうか。しかし、その場合、
その治療の期間が問題になります。
どのくらいの期間続けるべきであるのかも不明なのです
勿論、大量の抗癌剤を使った標準的抗癌剤治療を
エビデンスの無い再発予防治療とした場合も、
その期間についても不明です。
私は、副作用の出ない範囲で抗癌剤治療を続け、
様子を診ながら期間を考えていきます。
再発必至と思われた胃ガン術後の患者さんで、
5年間を超えて治療している患者さんもいます。
乳ガンなどでは10年越えの患者さんもいます。
ガンはすでに存在しなくなっているのかも分かりません。
しかし、手術所見から考え、
「ガン細胞が、患者さんの体内から消滅した」と考えるにはあまりにも無理のある患者さんなどでは、
本当に長期間にわたり治療を続けています。
副作用が無いからできることです。再発してから、
そのガンと同居を続けるよりも、まだ姿を現す前の段階から、姿を出させないようにしていく方が、
一般的には、はるかに楽です。お題目のようにエビデンス、エビデンスと唱え、
それを唯一の錦の御旗に、
標準的抗癌剤治療だけを推し進める、
エビデンス信望者が、
何故か、しばしば推奨する、
エビデンスの無い術後再発予防の補助抗癌剤治療は、
一歩立ち止まって考えた方が無難です。
以上 文責 梅澤 充
手術は無事行うことができて、
肉眼的にはすべてのガンを取りきることができたものの、
再発確率の高いガンであり、
そのガンで術後3年、5年と生きていることができる確率の低いガンを
患った患者さんがセカンドオピニオンに来られました。
主治医からは、
そのガンが如何に予後の良くないものであるかを知らされ、
そのうえで、再発予防の抗癌剤治療を勧められています。
しかし、その提案されている抗癌剤治療には
再発予防効果についてのエビデンスはありません。
過去にも何回も書いていますが、
再発予防の抗癌剤治療では、
ガンの存在がまったく不明なのですから、エビデンスだけが唯一の道標になります。その治療を行ったグループと、
無治療のグループあるいは既知の治療を行ったグループとを
比較検討したデータが無ければ、
その治療を行うことが本当に得なのか否か分かりません。
もしかすると、
その治療を受けたら、
副作用だけで再発予防効果はまったく無く、
むしろその副作用により寿命を縮めてしまうかもしれません。
再発予防の抗癌剤治療では、
相手が見えないのですから、
エビデンスが絶対に必要です。今回のセカンドオピニオンの患者さんと同様の方はよく見ます。
「主治医から再発予防の抗癌剤治療を勧められているけど、
その治療は受けた方がいいのですか?」と、聞かれます。
そのような場合、
主治医に、
「その治療を受けた場合の再発率(または生存確率)と
受けなかった場合の再発率(または生存確率)ではどの程度違いますか」とお聞きになられて、
その数字が何処から出されたものかも確認して、
そのうえで、その数字に納得されたなら、
その治療を受けるべきです。
その数字がハッキリしていないのであれば、
その治療は受けるべきではないと思います。
一般的に、
乳ガンや卵巣ガンなどの場合を除き、
大腸ガンや胃ガンで、
エビデンスの出ている再発予防の抗癌剤治療では、
患者さんが満足して、
「その治療を受けよう」と思うほどの、
治療群と無治療群の間の差は出ていません。
ほとんどの場合、
差が極めて僅か、
(治療効果は大きくはない)という事実は知らされることなく、
その治療は執行されています。
一方、ガンの存在が確認されている場合の抗癌剤治療では、エビデンスなど、
参考程度に考えれば十分だと考えています。いくらエビデンスがあるといっても、
目の前の一人の患者さんに対してのエビデンスなど、
何処にも存在しません。個々の患者さんに対して、
効果と副作用の両者を見比べれば、
何が最善の治療であるかは、
患者さんとガンそのものが答えを出してくれます。
そこで出された答えに従がって治療を行うべきです。
いくら素晴らしいエビデンスが出ていても、
それは、個々の患者さんすべてに当てはまるものではありません。
現在の一般的な抗癌剤治療では、
エビデンスが絶対に必要な再発予防治療の時には、
それを無視して、逆に、エビデンスなんか要らないときに、
EBM(Evidence Based Medicine エビデンスに根ざした治療)EBM、
と、意味の無いお題目ばかり唱えて、それから外れた、
個々の患者さんを診ていく治療は、
一切行われません。
「抗癌剤の量を減らしたら効果が無い」
「だからそんな治療はしない」と言われます。
しかし、彼らは「そんな治療」はしたことがないのですから
効くのか否か知らないはずです。
彼らはエビデンスが無いから知らないのです。
「エビデンスの無い治療 = 効かない治療」と決め付けています。
しかし、再発予防では平気でエビデンスの無い、
彼ら流に言えば「効かない治療」をしています。
副作用は必発であることは知っているのに・・・・
何か大きな矛盾を感じます。
以上 文責 梅澤 充
ある患者さんのご家族がセカンドオピニオンに来られました。
患者さんご自身は来られませんでした。
患者さんは、
電話で数日前に、
セカンドオピニオンの打ち合わせをしたときには
とてもお元気そうでした。
しかし、当日来られなかったのは、
急死されていたからです。ガンの存在が原因ではありますが、
ガンとは直接的な関係は無い死因でした。
所謂「ガン死」ではありません。
ご家族は、
「あれだけ元気だったのに何故急に?」
「予見はできなかったのか?」
「経過を観ると効かないと思われるのに何故標準的抗癌剤治療を続けたのか」
「それは医者の過失ではないのか?」と、その病院、医者に対して不満がいっぱいでした。
たしかに治療経過を見ると、
標準的抗癌剤治療の効果判定が、
とても重要になる月で抜けていたりして、
もう少しきめ細かに診てあげていれば・・・・
と思うところもあります。
しかし、医者に過失は無いと思われます。
ナント言っても、
エビデンスのある標準治療を行っていて、
それが効かなくて、
不幸な結果に終わっただけですから、
医者に責任はありません。
ご家族の行き場の無い怒りは十分に理解できます。
しかし、その突発事象は、
医者に「予測しろ」
というのはチョット酷です。
標準治療をしていれば医者は安泰だと思います。ところが、
これが標準的ではない治療の場合には、
何を言われるか分かりません。
「予測不能の突発事象もすべて標準的治療から外れたためだ」とも言われかねません。
異例のご遺族の相談を受けていて、
背筋が寒くなりました。
私は承諾書はあまり書いていただいていません。
それは、名も無い医者、診療所、病院に遠方から来られるには、
そこに来るという事実だけで、
それなりに患者さんが納得しているという説明ができると考えているからです。
甘いですかね・・・・
これからは少しは同意書、承諾書の類も用意しようかと思いました。
本日も時間がありません、
終わりにします。
以上 文責 梅澤 充
本日もセカンドオピニオンの患者さんが何人も来られました。
ブログを書く時間がまったく取れませんでした。
お休みします。
セカンドオピニオンは、
とても重要だと思います。
本日も「目から鱗」と言われた患者さんが、何人かおられました。
一人の医者の意見はあまりにも小さ過ぎます、
何処でもイイですから、
セカンドオピニオンはたくさん受けてください。最善の治療に近付くことができると思います。以上 文責 梅澤 充
ガン治療が進んでいくと、
次の手に詰まり、
考え込むことがしばしばあります。
勿論、手が無いという場面はあまり無いのですが、
「ほとんど無い」ということはあります。
また、次の一手は経済的に大きな負担を伴う。
ということもしばしばです。
当然、健康保険で許される範囲の治療からはじめます。
肺ガン、乳ガンなどでは健康保険だけでも、
かなり多くのクスリが使えますが、
一般的には、健康保険で可能な範囲の治療など、
極めて限られています。
健康保険を度外視すれば、
治療方法は大きく広がります。
しかし、経済的な問題も発生してきます。
「もはや治療方法はありません」と突然の宣告を受けたとき、
根拠のある健康保険外の治療において経済的な負担がかかるのは、
その負担が可能なのであれば、
悪いとは思いません。
しかし、無情の宣告に慌てふためいて、
まったく根拠の無い代替療法などに逃げ込み、
病状を悪化させて、
さらにお金も無くなり、
私のところに来られる患者さんも見ます。
時間とお金の大きな無駄です。
本日も何人か、
健康保険での治療はすべてやりつくし、
保険外の治療に移行するしか方法が無くなった患者さんが来られました。
保険外の治療について説明すると、
大きく戸惑っておられました。
今まですべて健康保険の範囲で済ませていましたので、
自費の治療となると、
迷ってしまいます。
健康保険から外れた治療といえども、
あくまで、延命のための治療です。「自費での治療なんか受けない!」という考え方もけっして間違いだとは思いません。
個々の患者さんの価値観、人生観で決めればよいことです。しかし、
「その時どうするのか」ということは、
早いうちから決めておいたほうが良いと思います。
ほとんどの患者さんは、
限られた予算の中で治療を組み立てなければなりません。意外にも、その予算の概算すら分かっていない
患者さん、ご家族も少なくありません。
それを事前にシッカリ把握しておかないと、
何処まで治療ができるのか、
が計れません。
治療を請け負う側も、
何処まで治療していいのか分かりません。
はじめは、どんなガンであっても、
先ず、根治の方法を模索して、
それが本当に不可能であれば、
根治の可能性を横目で見ながら、
延命のための治療を組み立て行かなければなりません。
その時、治療に費やすことが可能な予算はどの程度なのか、
シッカリ把握しておくことは絶対に必要です。
無制限に治療にお金をかけることができる患者さんなど、
ほとんどいないはずです。一方、ガン治療は、
可能性を追求すれば、
無制限にお金をかけることは簡単にできます。以上 文責 梅澤 充
追記:オモテのコメント1通削除しましたが、
他の患者さんを暗い気持ちにするからではありません。
私は個人的には気に入っていたコメントだったのですが、
「コメントにご自身のメールアドレスを入れてしまったので、削除して欲しい」 と、ウラのコメントをいただいたので削除しました。
日本で休眠療法を実施している病院を紹介してくださったコメントがありました。
少ないですね。
掲載された病院以外は、
すべて標準的抗癌剤治療ですか・・・・
昨日は、大学に残って外科の重責を担っているを後輩と話をしましたが、
やはり、外科医は、
現在の標準的抗癌剤治療には大きな疑問を持っています。
好ましい治療ではないことを知っています。
自分が実際に治療をする機会があるときには、
抗癌剤は大きく減量して使う、
と言っていました。
しかし、大学などの大きな組織では、
外科医が持つことができるのはメスだけで、
その後再発をしたときの抗癌剤治療は、
内科医の手に委ねられてしまいます。
そこでは、
お決まりのコースが待っているだけです。
昨日は、同時に婦人科の先輩にもお話をする機会がありましたが、
卵巣ガンなどの抗癌剤治療では、
標準的抗癌剤治療はけっして悪くはありません。
長時間の無治療量期間を得られる可能性も十分にあり、
是非一度は受けてみるべき治療だと思います。
不思議なことに婦人科のガンだけは、
多くの施設で、内科医ではなく
婦人科医が抗癌剤治療を手がけます。
標準的抗癌剤治療を難無くこなしています。
多忙なことで注目されてきた婦人科医の仕事には、
抗癌剤治療もあります。
婦人科の抗癌剤治療は標準治療で良いと思いますが、
他の消化器ガンや、
肺ガンでは標準治療は行いたいとは思いません。
標準治療の意味、
その成績、真実を知るようになり、
多くの患者さんが、
標準的ではない抗癌剤治療を望まれているのに、
休眠療法を行っている病院は少な過ぎます。儲からないからでしょうか?医者が楽をしたいということも多少はあると思いますが、
何回も書いているとおり、患者さん側にも理由はあるように思います。しかし、ご紹介いただいた、あのインフォメーションには、
現在も100名近くの患者さんに休眠療法を行っている
町田胃腸病院が出ていませんでしたので、
すべての病院を網羅しているのではなさそうです。
いまだに、頻回に
「地元の○○で先生のような治療をしている病院を紹介してください」というメールをいただきますが、
私は、岸和田市民病院の消化器内科くらいしか知りません。
しかし、丹念に探せば、
どこかにはあると思います。
あるいは、先ず外科医が抗癌剤治療をしている病院を探して、
そこで、標準的ではない治療をお願いするのも一法かも知れません。
以上 文責 梅澤 充
先日、大学病院で診察を受けたら、会計は210円だった。ということをある患者さんから聞きました。
受診内容は、
検査の結果説明と、
今後の治療方針についてのインフォームドコンセントで、
20分ほどで終了したそうですが、
その医療費が210円!
本人3割負担ですから病院が受け取る診療報酬は700円です。
20分で700円!
1時間当たり2100円です。
病院という組織は、
薬剤師、看護師、技師、事務員その他大勢の職員で構成されています。
その中で患者さんから直接診療報酬を得ることができるのは医者だけです。
薬剤師や看護師、技師さんなどは、
それぞれ技術料というものがありますが、
すべて医者の指示が無ければ動くことはできません。
その医者が1時間働いて2100円です。
1時間あたりのすべての職員の時給を合計したならば、
2100円の100倍でも足りません。
勿論、その時間は他の医者も同様に働くのですから、
単純に1時間2100円にはなりませんが、
現在の日本の健康保険での、
診療報酬体系には、
大いに疑問を感じます。
昨夜、いっぱい飲みながらテレビを見ていたら、
深刻な、激務の麻酔科医不足を放映していました。
また、たらいまわしにされた救急患者死亡のニュースも流れていました。
今迄の医療行政を考えれば当然の結果だと思います。
今の日本の医療は本当に崩壊しかけています。その最大の原因は積み重なった無策政治だと思いますが、
患者さんにも大きな原因はあるように感じます。
過去にも何回も書きましたが、
患者さんを見ていると、
しばしば感じる、すべての責任を他人に転嫁するという姿勢、
および、医療にはお金をかけたくないという日本人独特の感覚。
これらも医療崩壊の大きな原因の一つです。
先日、
「水にはお金をかけるけれど、医療には金を使わない日本人」という内容のインターネット配信のコラムが出ていました。
自分の健康のために、
水道水ではなく、
高い水は購入するけれでも、
いざ、ご自身が病気になったとき、その健康の源になるはずの医療にはお金をかけたくないという、不思議な日本人の価値観が書かれていました。日本国の健康保険は国民を守ってはくれません。
最低限度の医療を保障してくれているだけです。ガンになったら、
「治らない患者さんにはエビデンスどおりの
お決まりのコースを辿り、文句無く、逝ってもらう」ことだけを考えているとしか思えません。
「75歳以上の高齢者の主治医制度導入」などは、まさに、
「もう先も短いのだから余計な治療にお金をかけずに早く逝ってください」というような提案です。
姥捨て思想です。切除不能、再発のガン患者さんに対しても、
同様の姿勢が露骨に感じられます。患者さんから責任を転嫁されていることを医者が感じれば、お国が決めたその方針に従がうのが一番安全ですから、
医者は患者さんにはお決まりのコースしか提示しません。また、
お金をかけたくないという患者さんに、健康保険では認められていない治療を示唆することもしないはずです。健康保険法は医療に貧富の差を無くすことを目的に制定されたはずですが、
現在では、
保険外や、輸入のクスリなどを使った自由診療などを併用すれば、
保険の枠を超えたさらに進んだ医療を受けることが可能です。
現実には冨の差による医療の格差は厳然と存在しています。それは、私は個人的には資本主義社会では
ある程度は仕方のないことだと考えています。
しかし、経済的に恵まれていても、
日本のお粗末な健康保険を信じ込んでしまい、
せっかくのより優れた治療の機会を失ってしまう患者さんも
しばしば目にします。
患者さんが旅立たれた後に、
ご家族が来られ、
「もっと他にも治療の手立ては無かったのですか」と聞かれることがあります。
いくらでも有ったけれども、
それは健康保険外の治療であり、
そのご希望は生前まったくされなかった。
という悲しいケースを今までたくさん見てきました。
現在の日本の医療の実態を冷静に理解して、
最善の治療を探してください。以上 文責 梅澤 充
本日もたくさんの患者さんが来られました。
勿論、抗癌剤治療を受けるためにです。
病状の思い軽いは多少はあります。
軽重違う中で、
さらにガンがよい方向に向かっている患者さん、
その逆の患者さん様々です。
同時に、幸せそうな患者さんと
絶望のどん底に沈んでいる不幸な患者さんがいます。
その幸不幸、両者は、
病状の軽重、経過の良悪とはあまり関係しません。
すべて患者さんの“こころ”の問題です。
人間誰でも幸せでいたいと考えているはずです。
同じ病気を抱えていても、
幸せを感じることができるようになるのは、
患者さんの“こころ”の持ち方一つです。
1月13日から紹介してきた、
「ガンを克服するための5か条」昨日の「5か条に対するコメント」は、余計なお世話かもしれませんが、
その“こころ”の持ち方と、“心がけ”についての、
アドバイスのつもりで書きました。
すべての患者さんが望まれている奇跡は、
その“こころ”と“心がけ”のうえに降りてきます。
勿論、科学的な治療は、絶対に必要です。
その治療をおおらかなこころを持って、
行ったうえではじめて奇跡は起こるように思います。
これは、今まで私が診てきた少なくない患者さんにおいては、
間違いない事実です。
あの5か条を他の患者さんのために書いてくれたAさんも、
現在、一所懸命に治療を行っています。
あの5か条でガンが治るなんてまったく考えていません。
たくさんの書物から、
ご自身でも実感して、
「これだ!」と思われるものを書いてくれたのだと思います。
私もあの5か条はとても重要なことだと感じています。
だから掲載しました。
コメントの削除について、
様々な意見をいただきましたが、
患者さんの“こころ”は弱いものです。
他人の言葉で大きく揺らぎます。患者さんの“こころ”を
良からぬ方向へ動かしかねないと判断されるコメントは、
これからも遠慮無く削除します。このブログは、
私が患者さんに宛てたメッセージです。
私のメッセージを非難するコメントはかまいませんが、
他の患者さんに対して、
マイナスに作用すると考えられるメッセージは、
直ちに削除します。以上 文責 梅澤 充
1月13日から紹介してきた、
「ガンを克服するための5か条」に対して幾つかのコメントをいただきました。
“ベテランガン患者さん”が
そして私がそれを通して、言いたいことを
分かってはいただけていないと思われる方からのコメントもありました。
消去しました。
消去した意味をお考えいただきたいと思います。
あの手の内容のコメントは今後もご遠慮ください。少なくとも、
消去したコメントの主よりも、
患者Aさんの方が“ベテラン”だと私は思っています。
今診ているたくさんの患者さんの中には、
何年経っても、初心者でいる患者さんもいます。
ベテランと初心者の別は時間の差ではありません。
私は、コメントをいただいたどの患者さんよりも、
たくさんのガン患者さんと接しています。
多くの患者さんと接し、
ただ漠然と抗癌剤治療のメニュー作りをしているだけではありません。
いくら悪いアタマでも、
毎日患者さんにお会いしていると、
いろいろなことを教わります。
帯津先生などの著書も、
斜め読みの聞きかじり程度は存じているつもりです。
中には明らかにおかしな理屈を唱えている著書、医者?もいるようですが、
むかしは馬鹿にしていた帯津先生の唱えていることに対して、
全部ではありませんが、
一部最近賛同できるようになってきました。
彼の言葉の真意が少し理解できるようになってきました。
ガンに対しては様々な考え方があり、
そのどれもが無駄ばかりではなく、
良い面も持っています。勿論、玉石混交の情報の中で、
本当の石ころもあると思いますが・・・・
ガン患者さんはその良い面だけをつまみ食いすれば良いと思います。絶望だけを持ちたいのであれば、
それはそれでその人の運命で、
あまり愉快ではない人生だけが残されると思います。
予後も良くないと感じています。
あの5か条を通じて、
私が言いたいのは、
ガンが治ることは奇跡に近いことかもしれません。
それは事実です。しかし、その奇跡は私が診ている患者さんでも
何人も起こされています。勿論、治っているのではありません。スッカリおとなしくなったガンと同居しているのです。その奇跡的な患者さんは、
皆さん5か条すべてとは言わないまでも、
どれか必ずひとつは実践されている方々です。勿論、すべて実行したから、
ガンが治るのであれば、
医者も病院もいりません。
教会がそこらじゅうにできることでしょう。
拙著でも、
「手術が不可能なガンは治らない」と書きました。
それが真実だと思います。
しかし、奇跡的な長命を得ている患者さんがいることも事実です。
すべての人間いずれ死にます。
何時来るのか分からないその時を、
少しでも先延ばしにしたいと、
多くの患者さんは考えているはずです。
そのためには、
紹介した5か条はまったく無駄ではないと思います。
消去されたコメントの方々は、
“ベテラン”であるのならばあのようなコメントを書く前に、
他の患者さんのために何ができるのかを考えた方が良いように思います。その延長線上にご自身がいるのではないでしょうか。ガン戦友をたくさん持つ患者さん方では、
戦友に先立たれることに対して、
ご自分のガンが悪くなったとき以上に
深く悲しまれる方がいます。
本心から「自分が代わってあげたい」と言われる患者さんもいます。そのような患者さんが本当のベテランだと思います。私は、何時ガンが身体の何処かに現れても、
毎日多くの患者さんの“こころ”も診ていますので、
すぐにベテランになれる自信があります。
ガンを“克服”していくためには、“こころ”と“心がけ”はとても大切です。以上 文責 梅澤 充
昨日は一日中セカンドオピニオンでした。
その中で、3人の患者さんが、
標準的抗癌剤治療を受けれおられました。
皆さん標準治療に疑問をお持ちです。
3人のうちお2人では、
その治療の経過を観ても、
効いているのかいないのか分かりません。
ナント、抗癌剤治療開始前直近のデータが無いのです。治療開始時に腫瘍マーカーも、
画像診断もありません。
かなり前のデータしかありません。
そしてお二方ともに、
抗癌剤治療が開始されてからも、「はじめに決められた回数後をこなさないと、
効果判定はしてもらえない」といいます。これでは、もしその治療に効果が無かったときには、
ただ漫然と効かない抗癌剤を身体に入れられるだけになります。
標準治療では必発の副作用だけを受けることになり寿命を縮めてしまいます。一般的に抗癌剤治療は、
卵巣ガンや肺小細胞ガンなどを以外では、
効く確率よりも、効かない確率の方が
はるかに高いのが普通です。お二人とも、
「主治医に検査を頼んでもしてくれない」とのことでした。
誰のための治療でしょうか。
何のために治療をしているのでしょうか。少なくとも患者さんのガンをよい状態にして、
少しでも長生きしてもらおうと考えての治療ではないように感じます。
「そんなに頻回に調べても意味は無い」旨のことを主治医から言われたという患者さんはたくさんおられます。
それは、○回とエビデンスで決められたとおりの、
(治験で組まれたスケジュールとおりの)
回数をこなさなければ、
その途中でのデータが無い、
すなわちエビデンスが無い、
というだけのことであり、
実際には大きな意味があります。例えば4回と決められていても、
1回終わった段階でも、
変化は見られます。
その変化を見て、
その治療を続けるべきか、
他の治療に変更するべきなのか
即座に判断するべきだと思います。
もっとも、それをやっていると、
エビデンスどおりの結果が出なくなりますので、
何処の病院でもしないのだと思います。
エビデンスどおりのデータを取る必要の無い、
中小の民間病院のほうが、
大病院よりもきめの細かい
個々の患者さんのことを考えた
治療をしてくれるように感じます。
また、標準的抗癌剤治療のエビデンスでは、
途中経過の結果によって、
治療を如何に変えていくかのについての道標は
示されていませんから、
医者はどちらに進んでイイのか分かりません。
エビデンスという道標が無ければ方向がまったく分かりません。
だから、
「途中の経過を観ることに意味は無い」ということになるのだと思います。
あくまで、目標回数まで抗癌剤治療を続け、
その結果、効かなかったならば、
次の治療は、エビデンスによると「これ」と提示してきます。
そして忠実にエビデンスだけ従がい治療は粛々と進められます。
エビデンスの無い治療に対する抗癌剤治療の専門の先生方は、
方向音痴の私がカーナビの無い車に乗ったときのようなものです。
パトカーさえいなければ、
200キロくらいで走り、
運転はけっして下手ではないと思っていますが、
ナビが無ければ何処にも行けません。
昨日のお二人は、
ともに大病院で治療をされています。
大病院の中には、
腫瘍マーカーなどの検査をしているのに、
その結果を患者さんが聞いても、
「そんなもの気にする必要は無い」と言って、教えてもくれない主治医がいることも、
しばしば耳にします。
誰が誰のために治療をしているのでしょうか。ガン患者さんは、本当にただの一匹のモルモットとして
行き着く先の見えているベルトコンベアに乗せられ
流されていくだけのような気がするのは私だけでしょうか。
以上 文責 梅澤 充
1月13日から紹介してきた、
「ガンを克服するための5か条」の最終回です。
実際に末期ガンと宣告されても、
そんな宣告にはまったく怯むことなく
果敢にガンと戦い、
そして現在は、
ガンが何処にいるのか分からないような状態で
元気に生活されているガン患者のAさんから
すべてのガン患者さんへ向けた応援メッセージです。
5.ガンになった私の心境は次のとおりです。
・ 「失うものは大きかったけれども、それ以上に得たものはもっと大きかった」
・ 今迄の人生で見えなかったものが見えるようになったことだけでもガンという
病気に感謝しています。
・ これからの人生は末期ガンで悩んでいる人、苦しんでいる人のお手伝いを
させていただこうと決めています。
1月15日の「ガンを克服するための5か条・その2」「末期(マツゴ)の眼(メ)」というのも、
大きな収穫物だと思います。
その他、多くの“もの”、“こころ”を得ていることだと思います。
幸か不幸か、私の身体にはまだガンは発見されていません。
したがって、
「末期(マツゴ)の眼(メ)」はまだ経験していません。
“こころ”もあまり分かりません。
しかし、それを会得している患者さんは分かります。勿論、そのような心の余裕など無く、
絶望以外の何ものも得ていない患者さんもおられます。
その両者では、
まったく同じ状態のガン患者さんでも、
こころのQOLがまったく違います。同時に予後も大きく違うように感じます。絶望感・悲壮感しかない患者さんでは、
ガンに対して敗北に向かわせるホルモンでも
出ているかのように感じることもあります。
一方、豊かな“こころ”“眼”を会得した患者さんでは、
楽しい日常生活を送りながら、
ガンを追いやるエネルギーが発散しているようにも感じます。
勿論、エビデンスはありませんが、
毎日毎日ガンの患者さんに接していると
確実に感じる事実です。
少なくとも私の周りにいる奇跡の患者さんたちは、
例外無く後者の方々です。
私が奇跡を生んでいるのではなく、
患者さんご自身のパワーで、
奇跡的な回復を見せてくれているのです。
ご自身がガンを患いながら、
他のガン患者さんのために、
自らの体験、
さらに150冊もの書物から得られたエッセンスをもとに
書いてくれた
「ガンを克服するための5か条」です。
まだ、ガン患者の仲間入りをしていない私には、
分からない部分はありますが、
日頃医者としてガン患者さんに接していて、
常々感じることばかりです。
この「5か条」を無駄にしないで、ガンと同居、
あわよくばガンからの離脱に挑戦してください。私は今日も町田で昼食抜きのセカンドオピニオン。
楽はさせてもらえません。
今夜は町田で美味しいお酒が待っています・・・・
以上 文責 梅澤 充
昨日の「ガンを克服するための5か条・その3」に続いて、
本日は“その4”です。
本日の内容も、
ガンを克服する、
あるいは上手く付き合っていくためには、
とても参考になると思います。
ガン対策に関する私の食事法と免疫療法について
・ 朝食はジューサーで絞った「ニンジン・リンゴジュース」の飲料
・ 昼食は基本として「日本そば」
・ 夕食は「ニンジンジュース」と玄米、野菜、魚料理を中心とする。
注意することとしては肉類、卵、お菓子、白砂糖、
さらに農薬及び食品添加物混入の野菜を含む食品を全部避けること。
また「フライパン」を使用した料理は、ガン治療のための食事療法には
一切不向きである。
・ 免疫療法については「○○」と「△△」を使用しています。
ニンジンジュースの効能について、
私には知識がありません。
しかし、非常に多くの患者さんがニンジンジュースを愛飲されています。
何らかの効果を感じる患者さんがいるから続いているのではないでしょうか。
勿論、抗癌剤のように、
ガンを急速に縮小させたりするような顕著な作用は期待できないと思いますが、
実際に私が飲んでみても不味いものではありませんし、
良さそうですから、
試されても良いと思います。
また、インターネットで、
無農薬ニンジンの通販も行われているようです。
昼食のそばは個人的に大好きですので賛成です。
但し、食事療法の基本は、
減塩より厳しい「塩抜き」ですから、そばつゆは、
飲まない方が良さそうです。
私は、温そばでも、
つけそばでも、
必ず美味しいお汁は、残さず飲み干します。
厳格なゲルソン療法を行っていた患者さんでは、
そばつゆ無しの
「水そば」にしていたそうです。
考えただけで辛そうです。
玄米も栄養学から考えとても良いようです。特に抗癌剤治療を受けているときに、
白米ではなく玄米にすると効果があるような感じを受けます。
菜食は、ビタミンとカリウムの摂取が大きな目的です。そのカリウムの摂取率を高めるためには、
ナトリウムすなわち塩はなるべく減らしたいのです。
ナトリウムとカリウムは、
腸管壁から吸収されるときに、
互いに拮抗しあいます。
フライパンを使った料理は、
油料理を意味すると思いますが、
厳格に守ってしまうと、
ストレスが溜まりますので、
たまにはオリーブオイルやゴマ油などで調理して
食べたい物を食すことも必要だと思います。
免疫療法は、
個々の患者さんの経済力でも違ってきます。主治医とよく相談して決めてください。
免疫療法だけでガンがよくなることは、
ほとんど起こりえません。
しかし、免疫力をシッカリ維持することは、
ガンを克服するためには絶対に必要です。免疫力なくしてガンの克服、
ガンとの同居はありえません。患者さん自身の免疫力は絶対不可欠です。
食事療法は免疫力と代謝の両面から考えられたものです。
どちらもガンをコントロールするためには、
とても重要です。
ストレスの無い範囲で食生活を楽しんでください。
以上 文責 梅澤 充
1月13日の「ガンを克服するための5か条」で、
ベテランの域に達しているあるガン患者さんが、
初心者ガン患者さんにのために書いてくれた
ガン克服対策について掲載しました。
本日は“その3”です。
本日の内容は、
チョット神懸り的な表現も感じられますが、
実際にガンの患者さんを診ていると、
「そのとおり」と痛切に感じることが多いことも事実です。
ガンとは別名『生活習慣病』とも云います。
・仕事からくる「疲労」
・会いたくない人とも顔を合わせなくてはならない「ストレス」
・普段から不規則な「食生活」
これらがガンを生む最大の要因です。
拠って今日からすべての「生き方を変えれば」ガンは必ず治ります。
勿論、これだけでガンが治ったら医者は要りません。しかし、この考え方は、
ガン治療を進めるうえで、
そして、ガンを克服、
あるいはガンと仲良く同居して生活していくためには
極めて重要で守るべき生活習慣です。
また、この逆の現象は日常診療のうえで、
しばしば見受けます。今まで順調に何年間も
ガンと抗癌剤と上手く付き合ってきたのに、
ご家族のトラブルなどの、
患者さんご本人には直接関係無い出来事を契機に、
それまでおとなしくしていたガンが、
一気に増大してくる、
という現象は何回も見てきました。
これは精神的なストレス以外の何者でもありません。また、
仕事のうえでの「疲労」や「ストレス」なども、
確実にガンの増大に寄与しているように思います。仕事が忙しくて、
ガン治療が滞るというつわものもおられます。
仕事ができなくなるような抗癌剤治療は論外であり、
ガン治療は仕事をしながら
楽しく受けるべきでとは思いますが、
働き過ぎは良いことはありません。
また、標準的抗癌剤治療の
耐え難い副作用も、
患者さんにとって大きなストレスになるのではないかと思われます。私は常々、
標準的抗癌剤治療では
その強烈な副作用も、
満足な治療結果が得られていない原因の一つのように感じます。標準的抗癌剤治療が、
多くの患者さんで有用であるのは、
卵巣ガンなどごく一部のガンだけのように感じます。
「食生活」も、
何回も書いているとおり、
「ストレス」を感じるほど、
制限をくわえてしまうと、
かえって逆効果になることもありますが、
無理の無い食生活の改善は、
ガンと同居していくには、
是非とも必要な習慣だと思います。ここまで書いてきて、
非常に恥ずかしくなりますが、
私は、この第3条の提言に対して、
完璧なまでに満点です。毎日、毎日仕事で疲れ切っています。
さらに、あまりお会いしたくない患者さんも少なくありません。
経過が順調なときには、
お会いするのが楽しみでも、
逆の経過を辿るようになったときには、
会うのが辛くなります。
しかし会わないわけにはいきません。
ガンがよくない方向に向かっているときの、
患者さんの心境は、
ガンではない人間には、
計り知れないものがあると思います。
しかし、その患者さんを診ている医者も
けっして心穏やかに居られるものではありません。
患者さんほどではないにしても、
大きく心を揺さぶられ、悩みます。
しかも、毎日何人も重ねて悩まなければなりませんから、
けっして小さなストレスではありません。
もっとも、ガンが快方に向かっている患者さんの
喜びも共有できますので、
それで相殺され、
身体がもっているのかも知れません。
3番目の不規則な「食生活」は、
私が見本のようなものです。
早朝から身体に悪い食品の見本みたいな食事を摂り、
昼は抜いて、
夜遅くに、
大量のお酒を友に、
再び、私の大好きな、
ガン患者さんは食べてはいけないものばかりの
最悪の食事が待っています。
そして、そのあとすぐに寝る。
本当に何故ガンにならないのか不思議ですね。
(すでにガンは何処かに潜んでいるかもしれませんが・・・)
冗談はともかく、
本日の第3条もとても重要なことです。
そして、さして難しいことではありません。
是非実行してください。
以上 文責 梅澤 充
本日は、
患者Aさんからいただいた5か条の
第3章をご紹介する予定でしたが、
いろいろな雑用ができてしまい、
お休みさせていただきます。
本日30年ぶりに母校の
第3病院に行ってきて、
周辺があまりにも変わっていることに驚かされました。
大学の教養課程の学び舎があるところです。
あの頃は新しかった病院もスッカリくたびれていました。
時間は確実に流れているのですね。
私自身のガンに対する考え方も
外科医になった当初から見れば、
大きく変わっています。
ある程度、医者も古くならないと、
ガンという病気の扱い方、
人間の価値観は分からないもののように感じます。
以上 文責 梅澤 充
すでに削除しましたが、
ある患者さんのご家族からコメントをいただきました。
その方から、
申し訳ありませんが,応援してくださる方がおられたので,お返事をあなたのブログ上に書き込みをさせていただきました。応援,大変ありがたいので,どうしてもと思いまして。あしからず。
とのメールがありましたので、
そのことだけはお伝えしておきます。
彼(匿名です)曰く、
梅澤は、
「患者の心を分かっている振りをして,まるで分かっていない。
人間性の無い田舎者と私は判断せざるをえません」だそうです。
そう思われたならそうはそれで仕方がないことだと思います。
反論するべき正当な理由はたくさんあるのですが、
止めておきます。
私の人間性は皆さんがご判断ください。
どのように思われてもかまいません。
このご家族もそうですが、
患者さんお一人だけに対して、
あまりにも思い込みが強すぎると、
周囲が何も見えなくなります。
患者さんお一人だけをすべての中心に考えてしまうと、
守るべき社会のルールも見えなくなってしまいます。
そのようなご家族は時々見ます。
その患者さんにだけ時間を取られてしまいそうで、
治療をお断りしたこともあります。
その患者さんのご家族から見れば、
「私は人間性の無い田舎者」に映ったことだと思います。
コメントの患者さんは、
とても重篤な状態であり、
私などでよいのであれば、
是非、診てあげたい患者さんでした。
他ではまだ提示されていない治療の方法も考えられます。
しかし、その患者さんしか眼に入らないご家族とご一緒では、
他の患者さんに大きな迷惑がかかると考え、
治療をお断りしました。
熱く患者さんを思うのは、
患者さんのためにも大切なことだと思います。
しかし、周囲も皆同じガン患者さんであることを
冷静に考えた方が良いと思います。
あまり熱くなりすぎると、
ご自身までも見失ってしまいます。
以上 文責 梅澤 充
一昨日の「ガンを克服するための5か条」で、
末期と宣告された患者、Aさんが、
初心者ガン患者さんに向けて書いてくれた条文(?)を紹介しました。
本日はその2です。
ガンを患うと『末期(まつご)の眼(め)』というものが芽生えてきます。
今まで、無意識に眺めていた草木を見ていると羨ましくもあり、
愛おしくもあるというふうになると思います。
そういう時には草でも木でも花でも触れてみることにより
その生命エネルギーをシッカリ受け取ってください。
「末期(まつご)の目」は、
けっして末期(まつご)の状態になったということを意味するのではありません。
ガンという人生観を変える病気を患うと、
別の視野が開けてくるという意味です。
無意識に眺めていた草木を見ていると羨ましくもあり、
愛おしくもある
この感覚は、
まだ私は経験したことはないのですが、
何回か、
「ガンという病気は悪い面ばかりではない、
ガンを患ったからこそ味わえる貴重な時間もある」という旨のことを書いたとき、
コメントおよび直接のメールで
まったく同じことを言ってこられた患者さんが何人もいます。
このように感じられるそうです。
しかし、草木から生命エネルギーという気をもらう、
という発想はあまり聞きませんでした。
Aさんが書いてくれた、5か条は、
150冊ものガン関係の本を読破した上での、
エッセンスです。その中には、
不治といわれた状態から生還した多くの患者さんの経験が含まれています。
本当に何らかのエネルギーをもらうことができる、
そしてそれが病気に対してよい方向に働く患者さんも存在しているのだと思います。
健康な人間でも
草木に癒されるところは多分にあります。
その癒しのためも考えて病院には、
多くの緑の鉢植えなどが置かれています。
植物は、人間には分からない、
大きな力を持っているような気がします。
ガン治療は使えるもの
可能性のあることすべてを利用するべきです。
勿論、抗癌剤治療専門の偉〜い先生にこんなことを言ったら、
鼻で笑われ、
キチガイ扱いされると思います。
彼らの中には抗癌剤にしか、
ガンと戦う力はないと信じ込んでいる方も少なくありません。
しかし、理屈では考えられない不思議な現象が
ガン治療の現場ではいくらでも起こっています。理屈では考えられない事実が発生すると、
それは、即座に「偶然」の二文字とともに
彼らの脳裏から消えていきます。既成概念だけにとらわれていると、
科学的に解明されているとおりの結果しか待っていません。草木を愛で、
そこからエネルギーをもらう。
こんな発想は、普通の人はあまりしないと思いますが、
もし、何ももらえなかったとしても、
草木を愛し優しい気持ちにだけはなれるでしょうから、
それだけでも癒しになると思います。
「末期(まつご)の目」という、
健常者は立つことができない素敵な視点から、
世の中眺めると、
別世界が広がってくるかも知れません。
今日は1月15日です。
私と同世代では、
今日が成人式という感覚の方が多いのではないかと思います。
成人式を超えても、
視野が変わったとは思いませんでしたが、
ガンという病気のインプレッションは相当に強烈で、
世界観が変わるのだと思います。
「人間、何時死ぬかは分からない」
は慰めにならない。という主旨のコメントがありましたが、
心筋梗塞でポックリ逝っちゃったら、
その眼を楽しむことなく人生を終えてしまいます。
ガン患者さんしか得られないその目で、
生活を楽しんでください。
以上 文責 梅澤 充
昨日の「ガンを克服するための5か条」で、
末期のガンと宣告された患者Aさんが、
“新入りガン患者さん”に向けて書いてくれた、
文書の一部を紹介しました。
それに対して反論(?)のコメントがありました。
・・・・・・・・・・・前文省略・・・・・・・・・・・・
ただ、以下のことって本当にそうなのかな・・と思います。
我が家とそっくりなのですが、家族は知識を身につけて、良い治療を模索しても、
本人はあまり知らなくてのんびり過ごしたほうが、毎日を明るく過ごせて免疫力が
上がるのでは?と思ったりしています。
我が家の場合は子供が(20歳前半)ですが、親は、いろいろ調べるたびに
ハラハラドキドキ、憂鬱になったり、人生が嫌になったり、
ストレスがはなはだしいです。(病気の怖さや危険度を知り)
しかし、子供は癌の怖さもあまり実感していなくて、のんきにすごしています。
私は、それでいいかなって思っています。本人は
「手術して悪いところ取ったのだから前より元気になった」と思っているのですから、
その方が幸せに過ごせると思っています。
再発の可能性や、その時にどんな対応をするのか、
知れば知るほど気持ちが暗くなります。
寿命が来るときは寿命がくるのですから、
その時までは、楽しくのんきに暮らせた方が幸せではないでしょうか?
その分親がフォローして、いろいろ調べ対応すればよいかなと思うのですが
いかがでしょうか・・・
>ご家族は躍起になってガンの知識を身につけようとしていますが、
肝腎のご本人が極めて深刻な状態であることをまったく理解していないそうです。
「知識と寿命は確実に比例しますよ!」
と、Aさんのことを思い出して激励しました。
事実を知らないことが、
必ずしも幸せなこと、
本人のためにあることだとは思いません。
病気の真実は絶対に知るべきだと思います。その上で、ご自身に最適な治療を選択するべきだと考えます。勿論、自己判断ができないようなご高齢の患者さんや、
小さな子供では、
周囲の人間だけ真実を知って、
正しい判断をして治療を選択していくことが必要だと思います。
周囲のご家族のストレスは想像に絶するものがあるとは思いますが・・・
「自分が代わってあげたい」とも考えると思います。
しかし、昨日ご紹介した患者さんの場合、
明らかに間違った信念をお持ちで、
生存期間中央値が7ヶ月とハッキリとしたエビデンスが出ている治療に
突き進もうとしています。
その治療で、ガンは治ると信じてしまっています。
それは、真実を知らないがための悲劇です。
真実を知ったところで、
必ずしも不幸な結末だけが待っているのではありません。昨日も書きましたが、
不幸な結果に終わるお涙頂戴的な書物などを読めば、
ご自身もその悲劇の主人公になっていき、
精神的にもとても不幸になると思います。
それに対して、
「末期ガンから生還した人達の体験手記」などを読むことは大きな意義のあることだと思います。
真実を知ることで、
それに打ち負かされてしまう患者さんでは、
知らない方が良いということもあるのかも知れません。
しかし、私のつたない経験では、
恐怖心の大小は個々それぞれ違いますが、
打ち負かされてしまう患者さんは、
ほとんど存在しません。
どんな過酷な状況に置かれていても、
人間、生き抜いていける力を持っていると思います。
いまだに戦争という最も過酷な状況に置かれている人間もたくさんいます。
その人々が皆、絶望の淵で生きているわけではないと思います。
平和を謳歌している人間には分からない、
何処かに光明を見出して生活しているものと思われます。
また、明日以降書きますが、
ガンという病気の真実を知らなければ、
味わうことができない、
貴重な経験もたくさんあります。病気を隠すことで、
その貴重な経験を奪ってしまうのは気の毒ではないでしょうか。私も自分自身がガンだと思ったとき、
その経過はどの患者さんより熟知しているつもりですが、
まったく不幸は感じませんでした。
「良かった」と思いました。これは正直な私の感想です。
「寿命が来るときは寿命がくるのですから、
その時までは、楽しくのんきに暮らせた方が幸せではないでしょうか? 」抗癌剤治療は絶対に必要ですが、
ガン患者さんの寿命は、
ご自身でかなりコントロールできるようにも思います。
そのコントロールをご家族が完璧にしてあげられるのでならば
それでも良いのかも知れませんが、
ご自身での注意に勝るものはないと考えます。
ガンの真実を知っても、
のんきな生活ができなくなるわけではないように思います。
真実を知らずにいて、
不幸にして再発したときに、
ご自身の努力が足りなかったことを大きく後悔するかも知れません。
人それぞれ考え方は違うと思います。
しかし、すべての人間は、
自分自身の身体に起こっている事実を
正確に知る権利と同時に義務もあるように感じます。『ガンは重い病気だが、命にかかわるとは限らない』です。
以上 文責 梅澤 充
昨年、末期と宣告されたあるガン患者さん(Aさん)が、
他のガン患者さんのために書いてくれた、
「ガンを克服するための5か条」というものを昨日いただきました。
Aさんが現在生きていることができる確率は30〜40%程度しかない、
厳しい状態で発見されたガン患者さんです。
そのことも十分にご理解されている患者さんです。
今は、何処にガンがあるのか分からない状態で、
検査だけは毎週行っていますが、
ガン治療は中断しています。
凄まじいまでのバイタリティー
強靭な精神力をお持ちの患者さんです。
5か条は素晴らしい内容です。
毎日毎日何十人ものガン患者さんとお会いしていて、
いつも感じていることばかりです。
しかし、書かれている内容は、
Aさんのような、
人並みはずれたバイタリティー・精神力を持っていない凡人でも、
実行可能なことです。
いっぺんには長すぎて掲載できませんが、
少しずつ紹介させてください。
その1.
『ガンは重い病気だが、命にかかわるとは限らない』
この言葉を常に思い出してください。
ガンを恐れない強い精神力を養うために、
末期ガンから生還した人達の体験手記を徹底的に読破してください。
Aさんは、ガンが発見されてから、
150冊ものガン関係の方を読破されたそうです。
確実に私なんかよりも、
ガンに対してはるかに詳しい知識も持たれています。
幸か不幸か、
ガンという病気を患うと、
多くの患者さんでは十分すぎる時間が生まれます。
(羨ましい限りです)
なにも100冊買う必要はありません。
図書館を利用すればタダです。
本日セカンドオピニオンに来られた患者さんのご家族がいます。
ご家族は躍起になってガンの知識を身につけようとしていますが、
肝腎のご本人が極めて深刻な状態であることを
まったく理解していないそうです。
「知識と寿命は確実に比例しますよ!」と、Aさんのことを思い出して激励しました。
話はそれましたが、
条文(?)には書かれていないのですが、
Aさんが常々言われることは、
「不幸な結果に終わるお涙頂戴的な内容の本は読まないでください。」すべて破り捨ててください。
焚き火でもして、
焼き芋でも作り、
美味しく食べてウンコにして流してください。
その後ろ向き思考は、
なんら良いことはもたらしません。このブログでも何回も書いていますが、
ガンを快方に向かわせるのは笑い、そして希望です。涙は、まったくガンの改善に寄与してくれません。人間、何か書物を読めば必ずその影響を受けます。
そこに悲惨な結末の主人公のことが書かれていれば、
それを読んだ人間は、
知らない間に、その主人公にのめり込んで行きます。
そして、いずれ自分にもその悲惨な運命が待ち受けている、
と心底思い込んでしまいます。
それは、病気にとってマイナスにこそなれ、
絶対にプラスにはなりません。
つまらない映画も見ないでください。むかし、長野オリンピックで
あまりにも不利な小さい身体で、
有利な大柄の外国人選手を下し、
金メダルを獲得したアイススケートの清水選手が、
「いつも一番高い表彰台に立っていることをイメージして練習していた」ということを言っていました。
自分の気持ちを先に、
優勝させてしまう戦法です。こらはガン治療にも当てはまると思います。ガンは絶望ばかりではありません。
大きな希望を持って、
ガンと立ち向かってください。
明日以降、
続きをご紹介します。
以上 文責 梅澤 充
本日も大勢の患者さんが来られました。
すべての患者さんに対して、
私なりに真剣に考えているつもりです。
しかし、
医者はどれだけ患者さんの気持ちを理解しているのだろう、
とフト考えることが時々あります。
当然ガンという病気が、
治らないまでも、
良い方向に向いているときには、
患者さんと一緒に素直に喜べます。
私自身とてもハッピーになります。
しかし、その気持ちを分析すると、
患者さんの、
自分の病気が良い方向に向いているという、
単純な喜び以外に、
医者という一種の職人として、
その仕事に対する満足感も混ざっているように思います。逆の時には、
患者さん同様悲しく、残念な気持ちになりますが、
そのときには、
職人としての失敗、
ガンに対しての敗北感や懺悔も混ざり、
むしろ患者さんの悲しみより大きいときもあるように感じます。本日も、
一時期はかなり良い状況を長期間保つことができましたが、
現在は、考えられるすべてのクスリを使い果たして、
ガンが悪化してきている患者さんを前にして、
「これから如何しよう、
次の手は何があるか」と、心から悩み、
無い知恵を振り絞って考えていると、
その患者さんは、
悩んでいる私を、
哀れむかのように見つめて、
「次は何をするのですか」
と、笑顔で言ってきました。
なんだか、
「もう、無理しないでいいですよ」と言われているみたいでした。
かえって辛くなりました。
勿論、ガンの悪化は、
患者さんの気持ちを暗くすることは間違いないと思います。
そして、その辛さは医者以上で、
それは医者には想像できません。
しかし、医者も相当に辛い思いをします。
患者さんと医者の心の間には、
大きな溝があります。
しかし、それを少しでも埋めることができれば、
本当に患者さんが望む治療に少しでも近付くことができるように思います。
でも難しいですね・・・・
以上 文責 梅澤 充
現在、休日もほとんどの日で、
セカンドオピニオンを行っています。
お一人で来られる患者さんご家族もいれば、
大勢さんで来られる方もおられます。
当然ですが、セカンドオピニオンは、
何人で来られても料金は同じです。
しかし、同じことを話しても、
患者さん、ご家族が受け取る情報は、
それを聞く人数により、
大きな差が出ます。二つの耳で聞くより、
たくさんの耳に入っていく言葉の方が、
患者さんにとってはるかに重要な情報として残ります。もし5人で来られれれば、
私が話した内容は、
恐らく、少しずつ違った5通りの解釈をされると思います。
その5通りを、
ご自宅に帰られた後、
皆さんでゆっくりと吟味されて、
一つの正確な情報にしてください。
1月9日に「ガン情報ナビゲーター」さんから、
コメントをいただきましたが、
セカンドオピニオンを有効に生かすためにも、
とても重要な役割を果たしてくれると思います。
一人でしか来られない患者さん、ご家族などは、
是非、そのような助っ人をお願いすることも、
有意義なことだと思います。
本日は、
セカンドオピニオンは外来診療終了後の1件だけだったのですが、
一般診療の患者さんが、
たくさん来られました。
本日も疲労困憊、
終わりにします。
以上 文責 梅澤 充
本日、昨日とある新聞のコラムに、
曽野綾子氏命名の
「引き算型の思考」について書いてありました。
実はとても恵まれた環境にいながら、
何か欠落した部分を見つけるとそれが許せなくなる。
というような思考回路のことをいうようです。
医療現場のことも書いてありました。
適正な治療を受けても、
結果が自分の望まないものであるとすぐにクレームをつける。
挙句には訴訟を起こす。
日本の医療崩壊の一翼をになっている思考回路です。
勿論、コラムでも、
医療崩壊はそれだけではなく、
日本の国策の間違いだとハッキリと言い切っていました。
医療の崩壊は現実に進行しており、
いまさら我々が騒いでも、
如何ともしがたいところまで来てしまっていると思いますが、
毎日、ガンを患う患者さんと向かい合っていると、
この「引き算型の思考」を感じる方々は、
けっして少なくありません。勿論、そんな思考回路とはまったく無縁の患者さんもたくさんいます。
私は、自分自身、ナンのために働いているのか?
それは、医者として患者さんに幸福をもたらすためだと考えています。
しかし、「引き算型の思考」に取り付かれた患者さんを見ていると、
こちらがいくら努力して、
その結果が科学的に、
好ましい方向に向いてきても、
患者さんに幸せは訪れません。
ガン初心者の患者さんは、
虚しい「引き算型の思考」に取り付かれやすいように見えます。
この思考は確実に患者さんを不幸にします。
一方、ベテランのガン患者さんでは、
そのような虚しい考え方は卒業して、
前向きな考え方で、
ガンを背負いながら幸福を手に入れています。残念ながら私が患者さんの幸福に寄与しているのではありません。
患者さんの思考回路の調節だけで、
不幸にも幸せにもなるようです。私ができることは、
虚しい考えから脱却できる
ベテランガン患者になるまで、
ガンと同居させてあげることだけです。
ガンという厄介な居候でも長い時間同居していると、
自然に「足るを知る」ということの大切さが身に染みてくるようです。「引き算型の思考」から脱却した患者さん、
あるいは、はじめからそのような思考回路を持たない患者さんは、
つまらない思考回路に取り付かれた方々と比べると、
間違いなく、
より長く、そして楽しい貴重な人生を味わっておられるように感じます。昨日、たまたま、
中国の現在の生活環境激変の中で、
「足るを知る」老人の話を
テレビで流していました。
某放送局もつまらない、やらせ医療番組はいい加減に止めて、
こういう素敵な番組を作ればいいのに・・・・
患者さんの思考回路一つで、
貴重な人生の価値が変わってしまうように思います。「足るを知る」とても重要なことだと思います。幸い、私は毎日ガンの患者さんに
接することができて、
自分がガンになったときの、
そして、それが治らないガンであることが分かったときの、
幸福の掴み方を教えてもらっていますので、
何時来てくれても(もう居るかも・・・・)
安心です。
幸福な仕事かも知れません。
クソ忙しいですが・・・・
以上 文責 梅澤 充
このブログを書き始めてから、
本日でちょうど2年になります。
満2歳です。
現在、毎月、延べ10万人の方がお読みになられているようで、
その数にはビックリします。(リピーターは約30%)
好き勝手で、
しかも不適切な内容もあり、
ご迷惑もおかけいたしました。
申し訳ありません。
本日は満2歳のお誕生日をお祝いするかのように?
多くの患者さんが押しかけました。
30人分の抗癌剤治療メニュー作りは限界を超えています。
本日は、休診にします。
以上 文責 梅澤 充
何回も書いていることですが、
「ガンです」と診断されると、
アタマの中が真っ白になり、
何も考えられなくなる患者さんがたくさんいます。特に、早期ではなく、
進行した状態で発見された患者さんなどではなおさらです。また、若い患者さんもその傾向が強いように感じます。そして、真っ白なアタマのまま、
ご自身の希望しない治療に
突き進んで(進まされて)しまう不幸な患者さんをしばしば見ます。
卵巣ガンや肺ガンなどでは、
早期に発見されることはあまりありません。
多くの場合、かなり進行した状態で発見されます。
いきなり早期ではないガンが発見されてしまうと、
「何で、もっと早く気が付かなかったのだろう」
「もっと早く検査をしておけば良かった」と、しきりに悔やみ、
うしろばかりを見る患者さんもいます。
しかし、もっと早く検査をしていたら、
「何もありません、正常ですよ」という診断がついていたかもしれません。
そうなると、多少の自覚症状が出てきても、
「あの時検査して何にも無かったから大丈夫だろう」などと考えてしまいます。
かえって発見を遅らせてしまう可能性もあります。
どっちが良かったのか分かりません。
一番大切なことは、
その現状に対して、
最善の方策は何処にあるのか、
一刻も早く、正確に見つけ出すことです。根治を目指すことができるのであれば、
それに向かって邁進し、
それが、現状では難しいのであれば、
手術、放射線、免疫などあらゆる武器を利用して、
何時かは、根治を目指せる状態になることを期待して、
QOLを低下させない治療を行うべきだと考えます。
卵巣ガンなどでは、
もし根治はなくても、
何年も元気で普通の生活を送ることができる可能性は十分にあります。
その何年間かは、
病気でない人間ではけっして味わうことのできない、
とても貴重な時間です。
以前、
「ガンになって良かった」と言われた患者さんのことを書きましたが、
本当にそのとおりだと思います。
私自身「ガンかもしれない」と思った(確信した)とき、
「やっと肩の荷が下りた、これから人生楽しもう!」と思いました。
残念ながら(?)その夢は消えそうな感じですが・・・・
慌てまくって、
ご自分で勝手に不幸のどん底にまで落ち込んでしまった患者さんが
相談に来られました。
しかし、冷静にその患者さんの状況を分析すると、
けっしてそれほど落ち込む状況ではありませんでした。
その慌て、落ち込みが、
最悪の結果を招きます。「ガンです」と言われて、
ホッとする変わり者は、
私くらいかも知れません。
しかし、落ち込みからは一刻も早く脱却して、
前を向いて進んでください。完全に信頼できる、
患者さんにとって最善の方策を考えてくれる医者がいて、
知恵を絞ってくれればイイですが、
標準治療から脱却しない医者も
少なくありません。
一般的には、一番頼れるのは患者さんご自身です。以上 文責 梅澤 充
抗癌剤治療を行うときには、
その治療が効いているのか否か確認しなければなりません。
当たり前のことです。
治療の効果判定をしなければ、
無駄に抗癌剤が投与されてしまう可能性が出てきます。
100%の確率で効く抗癌剤治療など存在しません。
エビデンスのある治療とて、
その治療で効果が出る確率が分かっているだけで、
今その治療を受けている患者さんに対して効果があるのか否かは、
まったく不明です。
本日セカンドオピニオンに来られた
某がんセンターに通院中のある患者さんは、
はじめに予定されていた抗癌剤治療を行ったところ、
肝機能障害を起こしてしまい、
結局1クールの3分の1しか投与できませんでした。
しかし、肝機能が落ち着いたところで、
CTの検査をしたところ、
主治医もビックリした、
というほど大きな効果が認められたそうです。
しかし、はじめの薬剤で肝機能障害が起きていますので、
同じクスリは使えない、
という理由で、
抗癌剤治療のメニューが変更されました。
その抗癌剤治療を2回行ったところ、
今度は非常に激しい副作用に悩まされ、
なかなか退院できませんでした。
しかし、今、3回目のその治療を継続することが勧められています。
はじめの抗癌剤治療は、
肝機能障害というアクシデントがあったため、
1回も満足に行っていないのに、
CT検査でビックリするほどの効果を認めています。
しかし、今回3回目の治療をするにあたり、
効果判定はまったく行われていません。
その治療を行えば、
大きな副作用が出ることはすでに確認されています。しかし、治療効果はあるのか否かまったく不明です。ところが主治医は「4回終わるまでは検査はしません」だそうです。
おかしいと思いませんか?
大きな副作用を伴う治療では、
それに見合う大きなご褒美が必要です。
ご褒美をもらうことなく、
副作用だけ受けて、
寿命を削っているのかも知れません。絶対に効果を確認してから、
3回目を行うか否か決定するべきです。
しかし、4回終了時に効果判定をするのが、
そのがんセンターの流儀だそうです。
病院の流儀作法が最優先され、
「検査して欲しい」
という患者さんの要望は受け入れられることはありません。エビデンスでは、
「その治療を○回繰り返した場合、
○○%の効果が期待できる」ということが分かっています。
その病院では、
忠実にそのエビデンスが出てきたときの
診療方法を踏襲しているだけです。「そんなに頻回に検査をしても効果は分からない」
「すぐに効果は出ない」
「意味が無い」ということを言う医者がいますが、
それは、たった1回の治療でも、
立派に効果判定は可能であることを
その医者が知らないだけです。
エビデンスとしては出てこないからです。
したがって、
恐らく、はじめて、たった一回の治療も終了していないのに、
大きな効果が出ていたことにビックリしたのだと思います。
エビデンスに振り回されて、
実際の患者さんで起こっている事実が
見えなくなってしまっているのだと思います。滑稽です。
エビデンスは参考値としては、
とても重要ですが、
それは使いこなすべきもので、
振り回されるものではありません。以上 文責 梅澤 充
抗癌剤治療を行うときに、
必ず問題になるのは、
一つは、吐き気や全身倦怠感、シビレなどの
患者さんが自覚する副作用です。
それは、患者さんが容認できる、
そして日常生活に支障を来たさないレベルに治まるように工夫して、
治療を組み立てなければなりません。
その自覚する副作用と同時に、
極めて重要な問題は、
白血球や血小板の数です。
いくら少ない量の抗癌剤であっても、
骨髄にまったく影響を与えないといことはありません。
ほとんど骨髄には影響を与えない量と頻度の抗癌剤治療で、
年単位でコントロールできている患者さんも
少なくはありませんが、
そういうラッキーな患者さんばかりではありません。
また、はじめはナンともなくても、
回数を重ねていくことで、
骨髄は疲れてくる患者さんもいます。
特に、過去に標準的抗