ガン治療を進めていくと、
どうしても突き当たる壁があります。
治らない状態のガンに対して、
一般的に、患者さんが思われている、
「治らない病気の治療という壁」だけではなく、
経済的な分厚い壁にも、
その治療経過中必ず突き当たります。過去にも何回も書いていますが、
ガン治療には、
とてもお金がかかります。より良い治療を求めてお金をかけようと思えば、
いくらでも上限無く投資することができます。ほとんどの種類のガンで、
健康保険の適応外の治療で、
有効である可能性があります。
輸入しなければ使えない新薬なども、
ほとんどすべてのガンに対して、
効いてくれる可能性はあります。輸入のクスリなどは、
一般的に極めて高額の治療費を必要とします。
一月に50万円を超えるクスリなどいくらでもあります。
また、国内ですでに流通しているクスリでも、
保険適応外で使うとなると、
それほど安くはありません。
しかし、どれだけお金をかけたからといって、
一般的な治療で治らないガンが、
治るということは多くの場合考えられません。高額な治療の目指すところは延命です。健康保険で認められている最低限度の治療の枠を破り、
お金をかけて寿命を延ばす。なんだか、とても嫌な世の中ですが、
それが日本の医療の現実です。否、アメリカでもまったく同じだと思います。
ただ、日本のような健康保険が無いために、
経済力どおりに、
まったく医療を受けることができない患者さんから、
リッチな治療を受けることだ可能な患者さんまで、
シッカリと序列どおりに寿命が決まっているだけだと思います。
日本の場合には、
最低限度の抗癌剤治療は健康保険で認められていますから、
医療がゼロの患者さんはほとんどいません。
しかし、健康保険の範囲を超えると、
格差社会になります。私が診ている患者さんの中には、
完全に健康保険の範囲内だけ、
というかたも少なくありません。
一方、その範囲を大きく超える患者さんもたくさんいます。
何処まで治療を行うかは、
患者さんの経済力以外にも、
価値観、人生観、死生観などで、
患者さんご自身が決められることです。
私は、患者さんのリクエストどおりに治療を組み立ていくだけです。
よく、メールなどでは、
「梅澤の治療では、予算はどの程度必要なのか」という質問をいただきますが、
完全に健康保険の範囲でも治療は可能です。
健康保険の範囲だけの場合、
使う薬剤の量が少ないですから、
標準治療よりは遥かに廉価になります。逆に、輸入のクスリなどを使えば、
いくらでも高額な治療を組み立てることも可能です。治療の組み立て方で、
予算が違うのは当たり前であり、
それは、患者さんご自身が選択すればよいことです。
しかし、その選択に迷われる患者さんも少なくありません。
はじめは、
「すべて健康保険の範囲内だけで治療をしたい」と言われていた患者さん、ご家族でも、
病態の悪化と同時に、
「保険外のクスリでも良いから、
効く物があったら使ってくれ」と、方針変更をされる患者さんもたくさんいます。
病勢の悪化をみて、
はじめて、ことの重大さに気が付き、
計画変更をされるようですが、
そうであれば、
はじめから計画的に、
保険外の治療も組み込んで、
治療を組み立てていった方が、
楽しい治療生活を送ることができるはずです。
病勢の進行と同時に、
自覚症状がはっきりと出てから、
それを取り去る治療よりも、
自覚症状の無い時に、
その状態を維持することの方が簡単だからです。
本日も、はじめは、
「すべて健康保険の範囲で」
と言われていた患者さんが、
病勢の悪化を見たため、
保険外の治療を提示すると、
「月々その程度の負担なら問題無いからそのクスリを使って欲しい」
と言ってこられました。
そうであれば、
もっと早くそれを使うべきだと思います。
日本の健康保険は、
最低限度の治療を認めているだけです。
日本人は、
そのありがたい健康保険のおかげで、
医療はタダという認識をお持ちの患者さんも少なくありませんが、医療はタダではありません。
その費用に見合った治療も存在しています。いざ、具合が悪くなったときに、
慌てることなく、
治療のために何処までの負担を考えるのか
計画を立てておいたほうが無難だと思います。今日も、計画無しに、
タダ慌てふためいて、
極めて高額な代替療法に走ろうという患者さんを診ました。
その費用を考えたなら、
治療効果のハッキリ確認されている、
健康保険保険外のクスリの方が遥かに有効です。
費用も10分の1から5分の1程度ですみます。
治療と費用、
避けて通りたい話ですが、
必ずぶつかる壁です。
その前にご計画を。以上 文責 梅澤 充
日本語のガンという病名には、
独特の力があります。
その名前を聞いただけで、
死に慄く患者さんも少なくないと思います。
「ガン = 死」という感情は日本人の間では、
普通に認識されているとさえ感じられます。
勿論、それは何回も書いているとおり、
大きな認識違い、勘違いです。
多くの場合、手術治療だけですが、
根治治療が可能な患者さんでは、
その治療を医者の計画通りに受ければ良いのですが、
根治が不可能な状態の患者さんでは、
「それは無理」と概念として分かっていても、
抗癌剤治療でも放射線治療でも手術でも、
どんな手段でもいいから、
身体の中から、
その忌まわしい病気を
完全に追い出してしまいたい、と考えてしまうことも少なくないようです。
勿論それが可能であれば、
その努力は惜しむべきではありませんが、
それは、
患者さんが考える前に、
真っ先に医者が考えています。
私が診ている多くの患者さんは、
ベテランガン患者さんであり、
ガンとの同居を決め込んでいるかたがほとんどですが、
中には、焦ってしまうシンマイがん患者さんもいます。
そして焦ると同時に、
自分のガンは治るのではないかと錯覚して、
無謀と思われる治療に挑戦してしまうかたもいます。無謀といっても、
免疫治療やその他の代替療法ならば、
多くは、効果もほとんど無い代わりに、
害はありませんから
お財布がダメージを受けるということ以外、
大きな問題は無いのですが、
無理な放射線治療や、
局所治療を希望する患者さんもいます。
それが原因と思われる最期を迎えてしまった患者さんも何人も見てきました。
患者さんやご家族が、
イロイロ調べてきて、
「その治療を受けてみたい」言われたときには、
根治が無いことが分かってしまっている患者さんでは、
何時かは訪れる最悪の結末が見えてしまっているのですから、
その時に、
「あの治療を受けていれば違う結果になったかも知れない」と後悔されることは避けたいので、
一応リスクは説明して、
治療を受けることは、
承諾します。
しかし、多くの場合、
実行可能な様々な治療方法は
患者さんよりも、
私の方がたくさん知っています。
ガン治療には、
使えるものはナンでも使う、
というのが私の信条であり、
患者さんに有利だと思われる治療方法があれば、
私が行っている治療にこだわることはしません。
場合によっては、
私の大好きな○○がんセンターでの、
標準的抗癌剤治療を勧めることもあります。
私の治療は、
必要最小限度の抗癌剤を使い、
副作用を最小限にとどめ、
QOLを維持して、
ガンと同居していくという考えで進めていきますが、精神的な重圧を与えてくる「ガンの魔力」に押しつぶされ、
あらぬ方向に進んでしまうかたもいます。一喜一憂の腫瘍マーカーでも、
正常値をギリギリ上回っているなどという場合、
それ以上増加することがなければ、
それでよしであり、
それが正常範囲に入ることには、
あまり意味は無いのですが、
異常値を示していた腫瘍マーカーが、
正常値に入ることで、
ガンが治ったような気分になるのか、
そのことだけを願う患者さんもいます。
そしてそのために無理な治療に走ってしまうかたもいます。何回も書いているとおり、
地に足をつけて、
ガンという病気と、
仲良く長いお付き合いをしてください。
ガンの魔力に屈しないでください。
以上 文責 梅澤 充
再発ガンで手術が可能な場合、その手術を何時、どのタイミングで行うか、
これは非常に難しい問題です。これは、私のまったく私的な考え方であり、
反対する医者もたくさんいると思います。
(私の場合、抗癌剤治療も異端で、反対者ばかりですが・・・・)
大腸ガン術後に肝臓に再発が確認された。しかし、再発病巣は単発であり、
手術を行えば取り去ることも可能、
これはよく見ることです。その場合、即手術に踏み切るべきか否か、
大いに迷うべきです。一方、乳ガンが肝臓に転移した場合、
手術を行うことはあまりしません。
ほとんど迷いません。
それは血液の流れの関係です。
別の場所のガンが、
肝臓や肺などのほかの臓器に転移するのは、
多くは、血液の中にガン細胞が入り込み、
その血流に乗って、
転移臓器に飛んでいった場合です。
乳ガンなどの消化器以外のガンの血流を考えると、
例えば、乳腺に流れ込んだすべての血液は、
静脈を通って心臓にすべて戻され、
肺を通過して、
再び心臓に戻った後、
全身に放出されます。
したがって、
乳ガンが肝臓に転移しているという場合、
転移が肝臓だけに留まっているという可能性は、
極めて低くなります。
肺や骨などにも飛び火している可能性が高くなります。
ですから、
乳ガンの再発が肝臓にだけ見つかったとしても、
それをいきなり手術をして取ることはあまり考えません。一方、消化器の血液は、
先ず心臓から、
ガンの存在する消化器へ血液が送られますが、
その後、消化器に流れ込んだすべての血液は、
門脈といわれる静脈を通り、
肝臓へ流れていきます。もし、その中にガン細胞が入り込んでいた場合でも、
そのすべてのガン細胞が、
はじめに流入する肝臓で留まっている可能性も十分にあります。ですから、消化器ガンの肝臓転移の場合には、
手術により切除することで根治する可能性も出てきます。しかし、画像診断上、
単発に見えても、
それは機械の目ではまだ見えないというだけで、
一つだけではなく、
無数のガン細胞が、
消化器のガンから門脈に放出されたと考えられます。
したがって放置すれば、
単発は、いずれは無数の多発になる可能性も十分にあります。ですから、
私は消化器ガンの肝転移が見つかったときには、
勿論、根治のチャンスは常に考えますが、
いきなり手術を行うのではなく、
先ず、肝臓への抗癌剤の動脈注入などにより、
見えている転移ガン病巣の縮小を図り、
その治療を続け、
縮小が止まったときにはじめて手術治療、
または、根治のための放射線治療を考えます。
その手順は、
9月26日の「術前抗癌剤治療」でも書いたとおり、
手術でガンを取り去る前で、
まだガン見えている状態であれば、
ガンを診ながら抗癌剤を使うことができるという
大きなメリットがあります。
目の前の見えているガンが縮小していけば、
まだ見えない小さなガン細胞のカタマリは、
その抗癌剤治療により、
消滅してしまう可能性が出てきます。すなわち、
見えている転移ガン病巣が縮小した後の切除では、
根治の可能性が高くなると考えられます。再発が確認されると、
多くの患者さんでは、
はじめてガンと宣告されたときと同様に、
アタマの中が真っ白で、
何も冷静に考えることができなくなりますが、
「再発するも、切除可能」と診断されても、
いきなり手術を行うよりは、
一歩下がって冷静に考えて、
根治の確率が高くなる治療法を選択したほうが無難です。
乳ガンの術前の抗癌剤治療でも、
同様で、
予め決められた回数だけを実行して、
その状態がドウであれ、
手術を行うというのではなく、
縮小が続いているのであれば、
そして副作用が容認できる範囲のものであれば、
その抗癌剤治療を継続して、
最小の大きさになった時点で、
手術を考えるべきだと思います。
また、当然ですが、
乳ガンの術前抗癌剤治療でも、
必ずしも標準量の抗癌剤が必要であるとは限りません。標準量より遥かに少ない量で副作用が無く、
ガンが十分に縮小するのであれば、
その量でも十分とも考えられます。逆に、術前の標準治療でも、
ガンの縮小が得られなけば、
抗癌剤治療にこだわらずに、
速やかに手術治療に切り替える必要もあると思います。手術のタイミングは、
根治を目指す上で極めて重要です。
あまり焦らずに慎重に考えてください。以上 文責 梅澤 充
今までも何回か書きましたが、
診察室で患者さんとお話し中に、
「大丈夫ですか?」という言葉を何回も聞きます。
「白血球が少し減っているから、
抗癌剤治療は、1週空けて、来週ではなく、
次回は再来週にしましょう」
「吐き気が出て食欲が落ちるなら、
別のクスリに変えましょう」などと話すと、
多くの患者さんの第一声は、
「大丈夫ですか?」です。まったく無責任ですが、
大丈夫か否かなど、
誰にも分かりません。
それが分かるくらいなら、
私は医者なんか辞めて、
易者になります。
すべてのガン治療は、
一寸先は闇です。週に1回の抗癌剤治療が最適なのか、
10日に1回がベストなのか、
2週間に1回でも十分なのか、
やってみなければ分かりません。
ガン治療は、
すべて実行してみての結果を見て、
その是非が決まります。
それまでは、
大丈夫か否かは、
まったく不明です。
一見、上手くいっているガン治療の内容を変更するとなれば、
患者さんにとっては大きな不安だと思います。
「一見」と書きましたが、
ガン治療を進めていくうえで、
重要な要素は、
患者さんがもっとも気にしている、
腫瘍マーカーや画像診断上の変化だけではありません。白血球や血小板の減少や、
患者さんご自身が不快に感じる副作用も
極めて重要な治療方針決定の因子になります。患者さんが一番気にする腫瘍マーカーが順調に下がってきても、骨髄抑制が強く出てしまったならば、
その治療は続けられません。不快な副作用に悩まされていたのでは、
はじめの数回は許されても、
回数を重ねることはできません。治らない可能性が極めて高いガンを治療をしていくには、
長時間治療を続けることが重要です。
10年間治療を続けるということは、
10年間患者さんは元気で生きているとういことです。
半年間しか続けられなければ、
それでお終いです。
標準的な抗癌剤治療では、
ほとんどの患者さんで長生きすることが叶わないのは、標準的に大量の抗癌剤に、
患者さんの身体が耐えることができずに、
その治療を継続することが不可能であることが、
最大の原因だと思います。それ以上使ったら死んでしまう、
という、最大耐用量の抗癌剤を、
生身の身体に長期間入れ続けることは不可能です。最大耐用量の抗癌剤にもビクともしない頑丈が肉体をお持ちの、
ごく稀な患者さんだけが長生きを獲得できるだけです。ガンという病気を抱えて、
不安だらけの患者さんからすれば、
治療を変えるとなれば一大事であり、
「大丈夫ですか?」
になると思いますが、
そのままの治療では、
「ダメだと考える」から、
治療を変えるのです。
しかし、無責任ですが、
それが大丈夫という保障はありません。
本日もたくさんの
「大丈夫ですか?」
をいただきました。
その言葉が多い日は、
治療の変更が多い日であり、
疲れる一日です。
エビデンスに裏づけされた標準的抗癌剤治療だけしか行わない、
抗癌剤治療の専門医に、
ファーストラインの抗癌剤治療が無効で、
セカンドラインの治療に変える時に
患者さんが
「大丈夫ですか?」
という質問をぶつけた時に、
どのような答えが返ってくるのか、
聞いてみたい気がします。
「エビデンスとなっている○○%の確率で大丈夫ですよ」と答えるのでしょうか・・・・
疲れる一日でした。
以上 文責 梅澤 充
9月23日の「乳ガン術前抗癌剤治療」で、乳ガンに対する、
手術前の抗癌剤治療について
メリットの多い有効な治療と考えられるという旨のことを、
書きました。
手術治療を前提として、
その手術前に抗癌剤治療を行うのは、
乳ガンだけではありません。現在、乳ガン以外の多くの種類のガンでも試みられています。しかし、乳ガンほどは、
大きなメリットは得られていないように感じます。
肛門のごく近くに発生した直腸ガンで、
人工肛門にならざるを得ない状況から、
大量の抗癌剤を使った治療により、
人工肛門を作らずに、
ガンの切除が可能になった、
などという報告論文は散発的には見ますし、
私も現在診ていますが、
その患者さん以外で、
私が診ている手術前の抗癌剤治療を受けた患者さんの多くは、
結果的に手術ができなかったかたです。
あるいは手術は行うも根治手術は不可能であったかたです。
腹膜転移を伴う胃ガンでは、
はじめから手術は行わないのが原則でした。
しかし、
2006年1月28日の「仏作って魂入れず」でチョットだけ紹介しましたが、
TS-1とシズプラチンを使った抗癌剤治療を術前に行い、
その後に手術を行い根治を目指すという方法が、
最近、治験という形で行われているようです。私は、その治験がはじまる前に、
某大学外科の信頼できる教授から、
「手術が可能になるケースも多いよ」と、その治療法を教えてもらい、
どうしても根治を目指したい患者さんに行いましたが、
結果は惨敗でした。
その後、その教授からは、
「あれはビギナーズラックだったみたい、
症例が増えてきたら、ほとんどがダメだよ」と聞かされました。
言い訳のように聞こえるかも知れませんが、
私が治療をして惨敗に終わった患者さんでは、
まだ、子供も小さく、
「延命治療ではダメ、確率が低くても、
どうしても根治の方策を考えたい」との強い希望がありましたので、
結果は敗北でしたが、
間違った治療であったとは考えていません。
当時、「実験的な治療」と一蹴していた病院で、
現在は、まったく同じ治療が治験として行われています。
時代の流れを感じます・・・・
話しはそれましたが、
乳ガン以外のガンでの、
術前抗癌剤治療は、
まだ、その効果は未知であり、
むしろ、それは行わなかったほうが良かった、
という結果に終わることも少なくないように思います。はじめから手術が不可能の状態のガンでは、標準的なエビデンスに則った考えでは、
副作用の大きな辛い抗癌剤治療を続けて
エビデンスどおりの、
無治療と比較して僅かな延命を期待するだけですから、ガンの状態をシッカリ、頻回に観察しながら
最適の抗癌剤治療を見つけ出し、
それ行い、経過によりチャンスがあったら手術を行うという考え方であれば、
それは悪くはないと思います。しかし、何が何でも手術、
すなわち、不可能を可能にすることだけを目指して
大量の抗癌剤を一気に使った治療では、
その抗癌剤爆弾が外れたときには、
手術も不可能になり、
さらに、大きな延命も叶わなくなる可能性も出てきます。
エビデンスどおりの
誰も期待しない結果に終わることも覚悟しなければなりません。しかし、かなり進行してしまったガンであるも、
現状でも根治手術ができる可能が高いと思われる状態での、
術前の抗癌剤治療では、
大きなメリットもあります。
それは、ガンが見えている状態で抗癌剤を使うのですから、
その抗癌剤が効いているのか否か、
一目瞭然、ハッキリと確認できることです。そして、進行ガンの術後では、
多くの場合、再発予防の抗癌剤治療が
主治医から勧められますが、
その時に使う抗癌剤が、
効くのか否か、
事前にある程度把握できるのです。術前に使って、
効かなかった抗癌剤では、
術後に残存しているかも知れないけれど、
いまだ見ることができないガン細胞に対しても、
効くことは期待できません。抗癌剤治療に反応しやすい乳ガン以外の
多くの種類のガンにおいて、
術後再発予防の抗癌剤治療では、
満足な成績は得られていません。
その原因は、
他の種類のガンでは抗癌剤が効き難いことに加え、
術後の再発予防では、
まだ見えないガン細胞に対して、
抗癌剤治療を行うわけであり、
その抗癌剤が効いているのか否か分からないことにあります。その点、手術前で、まだガンが見えているときに、
抗癌剤を使えば、
その効果を肉眼でも顕微鏡でも確認することができます。したがって、
手術前にすでに、
手術は可能であるも、かなりの進行ガンであり、
手術後の抗癌剤治療が必要であると予測されるときには、術後の再発予防を兼ねた、
術前の抗癌剤治療は、
有効であるように思います。本日も、術前・術後の抗癌剤治療がまったく無意味だった患者さんが、
セカンドオピニオンに来られましたが、
術前抗癌剤治療は、
セカンドオピニオンで受ける頻度の高い質問の一つです。
私の勝手な考え方を書きました。
以上 文責 梅澤 充
本日、木曜日は、
セカンドオピニオンまたは、
様々な雑用をこなす雑用日にしているのですが、
家でその雑用をしているときに、
チャイムが鳴り、
出てみると宅急便が届けられました。
親戚から送られてきた新米なのですが、
その10キロの米を受け取った途端、
腰がギクッときました。
2006年6月13日「骨棘」で書いたとおり、
私は椎間板ヘルニアという持病があります。
2年以上前に発症しましたが、
この1年以上は、
左足の軽い痺れだけで、
他にはまったく症状が無かったので、
それまで真夏でもズット欠かさなかった、
腰痛ベルトをこの夏は、
暑苦しいので外していました。
その油断がいけなかったのでしょうか。
かなり激しくギクッときました。
本当に音がすることをはじめて知りました。
お腹の近くで、
ギクッと鈍い音がしました。
しかし、左足のシビレは増強していないし、
MRIでヘルニアが確認されている場所よりもかなり下の方なので、
別の病変のような気がします。
また、幸、症状も、
ヘルニアのときほど激しくはなく、
歩行は問題無く、
軽作業はできる程度ですので、
新たな病巣のように感じます。
本日予定していた、
一つの病院へは、
入院患者さんを診に行きましたが、
遠い方の病院へ行くのは、
大事をとって、取りやめにしました。
私は鉄人だと思っていたのに、
老化でしょうか。
最近、ガン治療の一環として、
ビタミンCの大量点滴をはじめましたが、
アンチエージングには、
確実に有効であるようなので、
私自身点滴をしてみようと思っていた矢先でした。
ビタミンCが腰痛に効くとはとても思えませんし、
やめておこうかな・・・・
しかし、昨日から入院して、
抗癌剤治療に、
連日のビタミンC大量点滴を併用している患者さんを診に行くと、
昨日まで、激しく痛んでいた骨の転移病巣の痛みが、
2日続けてビタミンCの点滴をしたからなのか、
「今日は痛くない」
と言っていました。
骨の痛みに効くのでしょうか・・・・?
転移病巣に効いたのでしょうか・・・・?
私は、ビタミンCは、
1回25gからはじめて、
75gを週に1〜2回点滴していますが、
ガンに対しては、
まだハッキリとした手ごたえはありません。
もし、アメリカの報告論文のように、
本当に有効性が確認されたならば、
そのノウハウは、
このブログでも広く公表します。
それを見て、
多くの施設ではじめてもらえば、
コストは相当に安くなると思います。
先日、腫瘍内科の先生から、
2007年3月3日の「ビタミンC 大量療法」に対して、
「ビタミンCが悪いのではなく、
抗癌剤治療を不用意に中止したことがいけない」とのコメントをいただきましたが、
それは、
8月11日の「ビタミンCの大量療法について」で書いております。
抗癌剤治療との併用が絶対的に必要であり、
それに追加しなければなりません。
私も抗癌剤治療と併用が大原則で、
ビタミンC単独での治療は、
まったく根拠も無く、
行っていません。
話しは大きくそれましたが、
腰が痛いのは辛いですね、
ガンの転移による腰痛を抱えている患者さんを何人も診ていますが、
本当にお辛いと思います。
まったく無責任ながら、
自分の身体の何処かに異常を来たして、
はじめて、患者さんの辛さが分かります。
ガンという重大な病気を抱えている患者さんを診る医者でいることの難しさを感じさせられます。
腰は大したことはないのですが、
大事をとるために、
イロイロな用事をキャンセルしましたので時間ができました。
すると、
いつもは食べることができない昼食が食べたくなりました。
久しぶりに美味しい昼食をとってしまいました。
病気で食事が思うようにできない患者さんもいることを思うと、
チョット後ろめたい気持ちです。
食べることが儘ならない患者さんには、
カロリー補給のために、
在宅高カロリー点滴を勧めていますが、
やはり、食の楽しみというのは、
人間が生きていくうえで、
とても大きな生き甲斐です。
それを諦めてしまうのは申し訳なく思います。
しかし、その高カロリー持続点滴の中に、
抗癌剤を入れると、
それが、身体には優しく、
そして、ガンの増殖を抑制するには大きな効果を発揮してくれますし、
長生きするためには、
是非、必要だと考えていますが、
やはり、モノを食べないということは辛いことだと思います。
勿論、在宅高カロリー点滴をしていても、
消化器の通過障害などがなければ、
口から食物を入れることは可能ですが・・・・
今回の腰痛は大したことはなさそうですが、
チョットでも我が身に不自由が発生すると、
イロイロなことを考えてしまいます。
以上 文責 梅澤 充
昨夜、私の大好きな?NHKの番組を、
何時でも同じ味の、
身体に悪そうなケンタッキーを肴に、
焼酎を一杯飲みながら見ていたら、
まだ若いけれど、
天才と呼ばれる、
料理人が出ていました。
その彼が料理を作る場面が流されていましたが、
他の料理番組でよくあるように、
塩を計量スプーンで計って入れる、
ということをせずに、
直接調味料入れから、
パッパと振りかけていました。
それを見た司会者が、
「量は測らないのですか?」と聞くと、
「計っていれるのではダメ、
自分の舌で確認しながら入れなければ、
微妙な味加減は調節できない、
最高の味は出せません。」でした。
その日の天候、気温、湿度などによっても、
味覚は変わるでしょうから、
塩は小さじ1/2、
サラダ油は大さじ1杯、
○○本ミリンと醤油1対1・・・・
は、常に成り立つ最適量ではないはずです。
熟練したラーメン屋さんでは、
客の顔を見て塩加減を調整するといいます。
汗をかいている労働者には、
濃い目の味にしたりするそうです。
私は日本全国何処でも同じ味が楽しめる吉野家や、
マクドナルド、ケンタッキーは大好きですが、
まったく口に合わない人もたくさんいるはずです。
味覚は万人すべて違うはずですから、
すべての人が、
一様に美味しくは感じないのは
当たり前ですが、
ガン治療で使われる抗癌剤とてまったく同じです。
何回も書いているとおり、
味覚以上に、
ガン治療では、
患者さんの個性の他に、
敵であるガン細胞そのものの個性も、
一人一人大きく違っています。そのようなガンに対して、
身長と体重だけから割り出される体表面積だけを頼りに、
誰にもまったく均一の量の抗癌剤を投下する治療が、すべての患者さんに最適であるはずがありません。何故、人間の一番大切な命にかかわる治療において、
さじ加減がなされないのか、
否、それをすることを拒否するのか、
私には不思議でなりません。
料理などは命とは無縁の世界のことだから好き勝手に作ればよい、
しかしガン治療は違う、
ということだと思いますが、
命掛けであり、
さらに生きている時間の楽しみを大きく左右する行為だからこそ、
個々の患者さんに合わせて、
さじ加減をくわえるべきだと考えます。その料理の名人を紹介した番組に続き、
達人といわれる宮大工が紹介されていましたが、
その匠は、
「寸法で組むな、気の癖で組め、
そうすることで何十年も何百年も長持ちする細工になる」との言葉を残していました。
材料の木にも個性があり、
その個性を汲み取って、
工作していく方が、
遥かに素晴らしいものが出来上がる。
木の個性を無視して、
寸法どおりに組み立てても、
良い作品はできないそうです。ガン治療もまったく同じです。
ある先輩外科医が、
「ガン治療はアートだ」
と言っていましたが、
全員個性の違う人間とガン細胞を、
観察しながら、
それぞれにあった手段を、
味見をしつつ、
さじ加減をくわえながら、
一人一人組みたたて完成させていくものだと思います。
私のような絵心の無い医者に治療される患者さんはお気の毒ですが、
まったく個性を無視された
吉野家の牛丼ような、
全国共通の均一治療しか受けることができない患者さんは、
もっと悲惨だと思います。
吉野家の牛丼は、
紅生姜と唐辛子は、
好みに合わせて好きなだけかける自由は与えられていますが、
日本の標準的抗癌剤治療では、
それさえ許されません・・・・
いくらお腹が空いていても、
好きでもないものを食べさせられるのは、
拷問のようなものです。
以上 文責 梅澤 充
乳ガンの手術前の抗癌剤治療について悩んでいる患者さんから、
しばしばセカンドオピニオンを求められます。
乳ガンは、
その存在が確認された場合、
現在のところ、
根治の確率が一番高い治療方法は手術ですが、
その手術前に、
抗癌剤治療を行い、
縮小させてから手術を行うというものです。その抗癌剤治療には、
二つの目的があります。
一つは、
ガンを縮小させて、
切除する乳腺を可能な限り小さくすることにより、
乳房温存手術を可能にすることと、
術後の乳房の変形を小さくすることです。もう一つの目的は、
全身に散らばっているかも知れない、
しかし、まだ見えないガン細胞を根こそぎ殺してしまう、
すなわち、術後の再発確率を減らそうという狙いです。乳ガンに対しての
手術後に行われる、
再発予防の抗癌剤治療は、
他の多くのガンとは違い、
その有効性はハッキリ確認されていますので、
エビデンスどおりに受けても間違いの少ない、
数少ない抗癌剤治療だと思います。しかし、手術前に行われる、
再発予防の抗癌剤治療では、
術後の抗癌剤治療よりも
遥かに大きなメリットがあります。
それは、
第一の目的である、
術前のガンの縮小による、
縮小手術の可能性もありますが、
それ以外に、
ガンが見えている状態で、
抗癌剤治療を受けることができることです。術後の再発予防の抗癌剤治療では、
乳腺に巣食っていたガンはすでに切除されており、
身体の中の何処にガンがいるのか、
あるいは、ガンはすでにすべて無くなっているのかも分かりません。
その時には、
「抗癌剤の量を減らしたら意味が無い」
と、よく抗癌剤治療の専門医が言われるとおりであり、
エビデンスが唯一の、
治療の指標になりますので、
エビデンスどおりの量の抗癌剤を使わなければなりません。
量を減らした場合には、
エビデンスが無いのですから、
その量で再発予防の効果がどの程度あるのか
まったく分かりません。
もしかすると、
標準量と同程度かあるいはそれ以上の効果があるのかも知れませんが、
まったく効果は無いのかも知れません。
ガン細胞という相手が、
見えない戦いでは、
エビデンスがすべてです。ところが、
術前の抗癌剤治療では違います。
標準量の十分の一で、
もし、見えているガンが、
十分に縮小しているのであれば、
見ることができない、
全身に散らばっているかも知れないガン細胞たちにも、
十分に効いている可能性が出てきます。逆に、エビデンスどおりの量・種類の抗癌剤でも、
見えている乳房のガンが縮小しないのであれば、
その治療は即刻中止にして、
別の治療を考えなければなりません。そして、効果のある抗癌剤を探し出して、
それで十分に治療を行ってから手術でガン病巣を切除すれば、
再発を防ぐことができる可能性は大きくなります。
すなわち根治に近付くことができます。このように、
術前の抗癌剤治療には大きなメリットがありますので、
是非、進んで受けるべき治療だと考えます。
しかし現在、
乳ガンに対する術前の抗癌剤治療には、
大きな問題もあります。
ハーツー遺伝子という特殊な遺伝子を持った乳ガンでは、
術前にハーセプチンを使うことで、
治療効果が飛躍的に向上することが分かっています。
ハーセプチンを用いた治療の後に、
手術を行った、
すなわち乳ガンの病巣を切除したとき、
50%以上の確率で、
顕微鏡でもガン細胞が確認できない状態にまで至っている、
という報告が幾つも出されています。しかし、日本では、
術前にハーセプチンを使うことは、
健康保険では認められていないのです。術後の再発予防治療としても、
ハーセプチンは有効であることは分かっていましたが、
しばらく日本では、
健康保険での、
その使用は許されませんでした。
ハーセプチンが再発予防にも極めて有効であることは、
常識的なことですので、
良心的な病院・医者では、
ナンとか、
お上の目を盗んで、
使っているようですが、
先日、相談に来られて患者さんでは、
某がんセンターで、
術前の抗癌剤治療を勧められるも、
ハーツー遺伝子の検査すらおこなわれていませんでした。
主治医からは、
「そんな検査しても意味が無い」
と言われたそうです。
患者さんにとって、
極めて有利と分かっていても、
健康保険の枠に縛られて、
それをしてあげる気が、
はじめから無いのですから、
たしかに、
その検査は意味が無い、
というのは事実です。がんセンターの真の姿が垣間見えた気がします。
話しはそれましたが、
術前の抗癌剤治療には大きな意味があります、
その意味を十分に理解して、
その治療を受けてください。
また、エビデンスは、
前述のように場合によっては、
とても重要です。
しかし、ガンが見えている状態では、
その姿が、
如何なるエビデンスより優ります。以上 文責 梅澤 充
本日の診療中にチョット笑える話がありました。
「来週までには、2日分だけ足りなくなるから本日処方してくれ」と言われた患者さんがいました。
ゼローダという経口抗癌剤を自費で内服している患者さんです。
処方の履歴を見ると、
来週の診察日までは足りているはずなのですが、
2日分足りないと言います。
何処かで紛失してしまったらしいのですが、
紛失先が、
どうもご自宅で飼っている犬のお腹のようでした。朝起きてみると、
置いてあるはずのクスリが無いことに気づき、
同時に3匹飼っている犬のウチの1匹だけが、
酷い下痢をしていた、
と言います。
ゼローダはその前身のフルツロンよりは、
下痢の副作用は大きく減弱されてはいますが、
それでも、患者さんによっては下痢で飲めないかたもいます。
家の中で飼うような犬は、
人間より遥かに小さいですから、
犬にしては大量に飲まされたことになり、
酷い下痢につながったものと考えられます。
犬も気の毒ですが、
自費での高いクスリですから、
患者さんも被害者です。
何も知らずに、
ただ食い意地の張った犬が、
抗癌剤を食べてしまい、
その後の慌てたふためいている顔を想像したら、
思わず笑ってしまいました。
しかし、よく考えてみると、
クスリのシートはドウしたのでしょうか。
そのまま食べてしまったとすると、
その後、消化管穿孔という
恐ろしい事態も危惧されます。
間違って、クスリをシートごと飲んでしまったお年寄りに対して、
内視鏡でそれを取り出したことが何回かあります。
シートが食道の粘膜を傷つけ大出血をしたお年寄りもいます。
現在のクスリは、
間違ってお年寄りがシートごと飲まないような工夫が随所になされていますが、
犬には通用しなかったようです。
その食いしん坊ワンちゃんは大丈夫なのかチョット心配になりました。
クスリにはたいてい、
「子供やお年寄りの手の届かないところに保存してください」
と書いてはありますが、
犬に注意とは書いてありません。
昨日の「割り箸事件」の続きのようになりますが、
もし、そのワンちゃんに不幸な結末が訪れたなら、
アメリカでは、
「ペットが触らないように注意しろ!」と書いていなかった。
との理由で訴訟にもなりかねません。
事実、電子レンジに濡れたネコを入れて乾かそうとしたら、
ネコが死んでしまい、
「動物を入れてはいけない!」と書いていなかった、
とイチャモンをつけられ、
訴訟が起こされたそうです。
また、記憶にも新しい、
「ヤケドをしたのは、熱すぎるコーヒーを出したせいだ」との訴えがまかり通る国ですから十分に有り得ます。
まだ、日本ではそこまで酷くはないでしょうが、
近い将来そうなるかも知れません。
話しはそれましたが、
経口抗癌剤は、
ガンを患う患者さんにとっては、
点滴とは違い、
病院に通わずに、
自宅で飲めるという、
非常に大きなメリットがあります。
しかし、その反面、
飲むのを忘れたり、
飲んだか否か忘れてしまい、
余計に飲んでしまったりと、
シッカリ計画通りに飲めない患者さんも少なくありません。経口抗癌剤は、
イロイロな飲み方があります。
毎日飲んでいてもあまり効果が認められないときや、
副作用が大きく出るような時に、量を倍にして、
一日おきにすると、
治療効果が大きくなるとか、
副作用が減弱されるという事実はよく見ます。あるいは、
月曜日から金曜日まで飲んで、
週末はお休みすることで、
効果と副作用のバランスが取れる患者さんもいます。しかし、毎日飲むことはできても、
一日おきに飲んだり、
週末に休むという
ただそれだけの操作が煩雑過ぎて、
上手く、その飲み方を守ることできないという患者さんもいます。
お年寄りで、
少々痴呆症も入っていたりする患者さんでは、
ご家族の協力が無ければ不可能かも知れませんが、
若いかたでも、
面倒くさいと言って嫌がる患者さんもいます。
患者さんの、
僅かな努力もご自身の治療を助けます。
内服薬くらいは、
キチンと飲むことは、
ご自身の仕事だと思ってシッカリ守ってください。
なお、あまりにも副作用が強いときには、
主治医に連絡するか、
連絡が取れないときには、
減量したほうが良いこともあると思います。
ワンちゃんがチョット心配です。以上 文責 梅澤 充
インターネットの医師向けニュースを見て、
ビックリしました。
まだ記憶に新しい、
4歳の子供が、
割り箸を口にくわえたまま遊び回り、
転倒してその割り箸が脳にまで突き刺さった、
そしてその翌日、
子供が亡くなった、
という事件?事故?の裁判はまだ続いていたのですね。
一審で無罪。
当然それで終わりだと思っていました。
CTを撮らなかったことが、
業務上過失致死の罪に問われているようですが、
何故、そこまで医者を責めなければならないのでしょうか。
一審の無罪判決の後、
子供を失った親の泣き崩れる映像が、
悲劇のヒロインのように、
テレビで流されいましたが、
その親には責任は無いのでしょうか。
愛児を失われたことは、
お気の毒ですが、
事故の最大の責任者は、
私には、綿菓子の割り箸を咥えさせたまま遊ばしておいた
親にあるように思えてなりません。
六本木の有名なビルがオープンした当初、
子供を連れてきた親が目を離したすきに、
子供が回転ドアにはさまれて死亡するという事故がありましたが、
そのときも、
たしかビルが訴えられたように記憶していますが、
用も無いのに、
物見遊山で子供を連れて行って、
目を離した親には責任は無いのでしょうか。
福島の産婦人科医の事件?もそうでしたが、
気の毒なご家族と、
責任の所在はまったく別です。
気の毒な事態に陥ったとしても、
そこに必ず第3者の責任が存在するわけではありません。
割り箸事故も、六本木回転ドア事故の場合にも、
もし、責任者が存在するとすれば、
子供を保護する義務を負っているはず親の、
注意義務違反以外には無いように思います。
その親は悲劇のヒロインで、
割り箸が脳に突き刺さっているなどという、
普通はありえないような事態を想定しなかった医者が、
悪人に仕立て上げられる。何故、そのような報道か繰り返されるのかと考えると、
それは、視聴率絶対主義のマスコミが、
大切な人を失った一見可愛そうな人間のお涙を頂戴をして、
医者を極悪のお代官様として吊るし上げれば、世間が喜ぶことを知っているからではないでしょうか。福島の事件のときも書きましたが、
その今の日本の社会風潮は、
すでに始まっている医療崩壊を
完全に遂行させてしまいます。本日も、
某がんセンターに行き、
患者さんに合わせて治療を行うのではなく、
そのがんセンターで決められた治療に
患者さんの方が合わせなければならない、
という実態を体験して、
憤慨されている患者さんがセカンドオピニオンに来られました。
一人一人の患者さんに合わせて治療を行っていたら、
エビデンスからは、
大きくそれてしまうのが普通です。
残念ながらガンという病気は、
多くの場合最悪の結末を迎えます。
その時に、
医者から見れば、
エビデンスどおりの治療を行っていたことが、
責任を逃れる、
最大の免罪符になります。日本中何処でも均一なガン治療だけしか、
行ってもらえないのは、
現在の日本国民のおかしな風潮が故かもしれません。割り箸事故の判決は、
11月20日だそうですが、
注意深く見守っていこうと思います。
万一、一番お気の毒な医者が有罪にでもなったなら、
僅かな傷で来た患者さんも
全員CTを撮るなどの、
徹底した検査漬け医療が普及するのではないでしょうか。
そうでなくとも逼迫している医療財政は、
さらに深刻なものになるように思います。
ガン治療に必要なクスリの認可などもさらに遅れることが危惧されます。
福島の事件の裁判で、
「医療行為の実態を裁判で明らかにしたい」
などと、馬鹿げたことを言っていた親がいますが、
医療裁判では真実は明らかにはなりません。
万一、医者に落ち度があったとしても、
自分を罪人に仕立てあげようとしている検察・警察に対して、
その自分に都合の悪い真実を話す馬鹿な人間はいないはずです。
裁判になれば真実は闇に葬られます。くだらない裁判が無くなる日は何時になるのでしょうか。
完全に日本の医療が崩壊する前に、
その日が来ることを祈ります。
以上 文責 梅澤 充
昨日の「1000回記念日」に対して、
たくさんのコメントをいただきました。
無い暇を見つけて書き綴っているだけのつたない文章により、
それを励みにしてくれている患者さんがいるという事実?を、
知ることができ、
私自身大きな励みになりました。
ありがとうございました。
知らない間に1000回の記事を書いてきました。
日にちではまだ1000日になりませんが、
2年と8ヶ月以上が過ぎました。
このブログを立ち上げた時、
すでに再発ガン・手術不能ガンの治療を行っていて、
今も継続中の患者さんも何人もいます。
それらの患者さんは、
残念ながら治ることはほとんど考えられません。
しかし、ほとんどの患者さんは、
普通の生活を送っておられます。
すなわち3年以上ガンとの同居生活を送っています。
皆さんベテランガン患者で、
「ガンのある生活」を楽しまれているように感じます。副作用を伴わない治療だからこそ、
ガンとも長く付き合えるのです。大きな副作用を伴う治療であれば、
ガンがおとなしくしてくれていても、
抗癌剤の辛い副作用によりその治療を
長期間継続することは不可能です。多くのガンは、
治療を中止すれば、
ここぞとばかりに暴れだします。ガンと付き合うということは、
抗癌剤とも仲良くすることです。付き合いの良くない抗癌剤では、
長く続けることはできません。残念ながら、
「治ることは無い」
と診断されてしまったなら、
上手く、ガンと抗癌剤と付き合っていく方法を模索することが、
賢明な生きかた思います。
その前に、
本当に治ることが不可能なのか否か、
シッカリ確認をしなければなりません。
根治不能の診断から、
シッカリ根治と考えられる状態になっている患者さんも少なくありません。
万一、治らないとしても、毎日、毎日の生活を重ねていけば、
知らない間に、
生存期間中央値○○カ月、
○年生存率○○%、
などという冷たいエビデンスの数字など、
簡単に追い越してしまいます。そのためには、
毎日が楽しく生活できる状態でなければ、
冷たい数字をクリアーできたとしても、
けっして満足いく人生ではないように思います。
副作用に苦しめられた○○カ月では、
せっかくの人生がだいなしになってしまうと思います。
今後も、楽しいガン治療を続けてください。そのためのお手伝いになるように、
このブログも今後も続けていきます。
1001回目の手抜き記事でした。
以上 文責 梅澤 充
私は気が付かなかったのですが、
本日のこの記事は、
このブログをはじめてから、
丁度1000回目になるそうです。日数では、
まだ980日程度ですが、
記事の数だと1000回目だそうです。黒子に徹して、
このブログをサポートしてくれている、
ITのプロ氏が教えてくれました。
昨日の「ガン治療と犠牲」の
http://umezawa.blog44.fc2.com/blog-entry-999.html
このアドレスの、
一番最後の
-999.html
の999が何番目の記事かの表示になっているそうです。
全然知りませんでした。
勝手に書いておいて、
そのアップは黒子氏にお任せして、
いい気なモンです。
一昨日の998番目の「無責任なセカンドオピニオン」に対していただいた
バッチさんのコメントをクリックすると、
そのアドレスは、
http://umezawa.blog44.fc2.com/blog-entry-998.html#comment2415
と出てきました。
その前の、のらくろさんのコメントは、
http://umezawa.blog44.fc2.com/blog-entry-997.html#comment2414
でしたので、
今日までに2415通ものコメントをいただいたことになるようです。
ずいぶんとたくさんのコメントをいただきました。
ありがとうございます。今までどのくらいの数のコメントをいただいたのか、
気になっていたときもありますが、
アドレスを見ればすぐに分かるのですね。
無知とは恐ろしいというか、
悲しいというか・・・・
しかし、幸せな一面もあります。
ガン治療でも、
何も知らない、
知ろうとしない患者さんを見ていると、
知らないほうが幸せだな、
と感じることもしばしばあります。
知る権利もあるのでしょうが、
あまりにも悲惨な予後などは、
知らないほうが、
幸せということも少なくありません。また、有効なクスリの存在を知るも、
それが経済的に使えないときなど、
そんなクスリは知らなかったほうが幸せなはずです。情報を仕入れて、知識武装を、
と呼びかけている反面、
あまり知らないほうが幸福という、
矛盾する事態も発生します。
「知らぬが仏」
も多分にあると思います。ガンには神様しか知り得ない領域もありますし、
すべてを知っているわけではありませんが、
切除不能のガンという病気については、
患者さんよりは、私の方が、
遥かに詳しく知っていますので、
自分がその立場に置かれたら一番不幸な人間かも知れません。
しかし、幸、私は生に対するこだわりが、
ほとんどありません。
「梅澤は、まだガンではないから」
と言われるかも知れませんが、
自分がガンであり、
確実に死に至るであろう、
と思ったときにも、
完全に冷静でいられました。
生に対してのこだわりが無いので、
あまり不幸には感じないように思います。
しかし、幸福な生活を送っていて、
何がナンでも生きていたいと考えている医者は、
かなり不幸になるように思います。
「知らぬが仏」という面もありますが、
やはり、ガンとまっとうに戦うからには、
医者任せではなく、敵の性格、
使える武器の性能を、
シッカリと理解して、
ご自身も、
医者と共同戦線を張り、
共に戦っていくべきだと思います。ただし、
ガンを知って、
その悪い面だけに、
怯えるのであれば、
知らないほうが、
得策かも知れません。
本日は1000回記念日でしたが、
話しは逸れました。
これからも徒然に書いていきます。
今晩は、
感慨深く、
毒の入っていない焼酎を、
一人でいっぱい飲みます。
以上 文責 梅澤 充
ある患者さんから相談を受けました。
二つのガンを同時に患ってしまった患者さんです。
あまり多くは無い2重複ガンです。
幸、二つとも早期であり、
根治の可能性は十分に見込まれます。
しかし、多くのガン患者さんが切望するはずの根治を得るためには、
その患者さんの一つの大きな夢も捨てなければならない状況です。経済的にまったく不自由が無い状態であれば、
もしかすると、
その夢も同時に叶えることも可能かも知れません。
しかし、たとえ経済的に豊かであっても、
確立されていない、
高価な治療に望みを賭けるのは、
かなり危険な賭けです。
いくらたくさんお金があっても、
まっとうな治療で、
根治の確率が極めて高い状況ですから、
一般的な患者さんと同じに治療を受けるべきです。
ガンという病気を患ってしまったことは、
どの患者さんにとっても、
けっして嬉しいことではないと思います。
その上、
治療を続けるには、
多くの犠牲を伴います。一つはお金です。
これは誰でも共通の悩みのはずです。
勿論、いくら負担しても、
ビクともしない丈夫なお財布をお持ちの患者さんも、
チョットの負担だけでも、
すぐ底を尽いてしまう患者さんもいます。
しかし、健康であれば、
不要な負担を強いられることは事実です。
お金持ちは、
たくさんお金をかけるでしょうけれども、
逆にその分他の患者さんより、
損失(?)は大きくなります。
分かり難くなりましたけれど、
要するに病気になれば、
誰でも何らかの負担はかかります。
犠牲はお金だけではなく、治療のために、時間も皆平等に奪われます。
趣味を奪われる患者さんもいると思います。再発肺ガン治療中の患者さんで、
5000メートル級の山登りのオファーを受けたかたもいます。
そのことを相談されました。
抗癌剤治療を続けていても、
その患者さんなら十分に可能だとは思いましたが、
流石に、肺ガン治療中の患者さんであることを考え、
「低酸素状態が、どのように作用するか分からないし、
辞めたほうがいいんじゃない」と返事してしまいました。
その患者さんにとっては、
大きな趣味の一つを病気によって奪われてしまったことになります。
私は、その患者さんは、
十分に天寿を全うする可能性があると思って治療を続けていますが、
患者さんから見たら、
大切な生き甲斐の一つを奪われたと感じていると思います。
すべての患者さんにおいて、
ご自身の希望をすべて叶えながら治療を行うことは、
ほとんどの場合不可能です。何を最優先に考えるのか、
シッカリご自身の心の中に決めておかないと、大切なものを失わなければならない事態になった時に、
慌てふためいて、
治療の機会を逸してしまうこともあります。いつも私は、患者さんに、
「焦るな、焦るな」とは言っていますが、
ガン治療では、
特に、根治を目指す手術治療においては、
そのタイミングも極めて重要であることも、
少なくありません。
躊躇している間に、
根治の道から逸れてしまうこともあります。そのときは同時に、
ご自身の夢も逃げいて行く時です。
必ずしも、
命が最優先とは思いません。
何が優先されるかは、
患者さんご自身の、
価値観、人生観、死生観で決めることです。
しかし、長い時間生きていなければ叶えられない夢であるなら、
生きていくことを放棄したら、
同時に、
その夢を消えていきます・・・・
ガン治療では、
必ず犠牲を伴います。ガンを患っている患者さんは、
今のうちに、
何処まで犠牲にできるのか、
あらためて決めておくことも重要かも知れません。完全に相反する
治療と夢に直面して、
動揺されている患者さんもいます。
以上 文責 梅澤 充
セカンドオピニオンで、
できるだけ多くの医者からたくさんいただいたほうがよい。
ということを何回も書きましたが、
相当にデタラメなオピニオンをお持ちの医者もいるようで、
私のその考えが少し揺るぎました。「ガンと戦うな」を信条としているらしい医者のことですが、
セカンドオピニオンに行かれたのは、
周囲のリンパ節が腫れていることが
CTなどでハッキリと確認されているかなりの進行ガンの患者さんで、
他の重篤な合併症もあり、
手術を行うことが得策か否かビミョウな状態でした。
イロイロな病院へセカンドオピニオンに行かれた結果、
あるところでは積極的に手術を勧められ、
別の病院では、
手術は避けるべきとの判断をいただいていました。
また、「どちらを選ぶにも慎重を要する」との意見もあったようです。
私の個人的な意見としては、
その患者さんの年齢、
および重篤な合併症を考えると、
いきなり手術を行うことには賛成できませんでした。
現在、無症状であることを考えると、
副作用の出ないレベルでの抗癌剤治療により、
延命を図ることがベストだと考えました。
ところが、
何を血迷ったのか、
「手術ができると判断されたことはアンラッキー」
「手術を行えば死亡の可能性が高い」
「抗癌剤治療も副作用が大きい」
「無治療でも3〜4年は大丈夫」と、手術も抗癌剤治療も行ったことのない医者が、
極めて無責任なことをのたまったようです。
その患者さんのガンは、
標準的抗癌剤治療では
平均300〜350日程度しか生きることができないことが知られています。
そして、副作用は小さくはありません。
しかし、無治療で放置した場合、
間も無く食事を摂ることができなくなり、
生存期間中央値は4〜5ヶ月と考えられています。
「3〜4年は大丈夫」とは、何処から出てきたデータか知りませんが、
あまりにも無責任だと思います。その無責任オピニオンは、
患者さんのご家族がシッカリメモを取っていた内容ですので、
その無責任医者の発言はそのとおりだったのだと思います。
万一、患者さんがその言葉を信じてしまったならば、
来年の春にはいなくなってしまっている可能性が十分に考えられます。
罪の無い医者が逮捕監禁された挙句、
結局無罪になりましたが、
患者さんにデタラメな情報を信じ込ませて、
寿命を縮めてしまった場合には罪にはならないのでしょうか。
「抗癌剤治療はおこなっても無駄」と信じ込んでいる、
その無責任医者が診ていた患者さんで、
再発していることが判明していても、
その事実をその患者さんには、
告げることなく、
辛い自覚症状が発現してきてから、
「1年以上も前から再発してる」
「治療をしても無駄だからホスピスに行きなさい」と、突然告げられた患者さんを、
現在私が診ています。
その患者さんでは、
副作用らしき症状は出ない範囲の抗癌剤治療で、
自覚症状はラクになってきて、
画像診断上も明らかな改善が認められています。
その医者の言うとおりに
ホスピスに行っていたら、
辛い自覚症状はさらに悪化して、
長い時間は生きることはできないと思われます。
その医者は、
多くの著書もあり、
知名度だけは高い人間です。
そのような医者のところにセカンドオピニオンを受けに行くには、偏見に溢れたその人間の思想を熟知してから、
その偏った目から見た場合
自分の現状を如何に判断するのか、参考意見として聞く程度に留めたほうが無難です。しかし、そのスタンスで聞きに行っても、
デタラメな数字を披露されたしまったなら、
どうしようもありません。
数字はインターネットなどでも、
簡単に調べることが可能です。
危ない医者のところへ行くときには、
十分に下調べをしてからにしたほうが賢明だと思います。標準的抗癌剤治療だけしか行わない医者の目から見れば、
私も、「相当に危ない変人」でしょうが、
私のガン治療に対する考え方は、
このブログで書いているとおりで、
「ガン治療は、何でもあり」であり、
「エビデンスは参考値、
重要なエビデンスは目の前の患者さん本人」です。
セカンドオピニオンは、
何も知識の無い患者さん、ご家族にとって極めて重要だと思いますが、
思わぬ落とし穴もあることに、
セカンドオピニオンに来られた患者さんから
教わりました。
以上 文責 梅澤 充
先日夜中に、
一杯飲みながらテレビを見ていたら、
その歌は聞いたことはあるも、
顔は知らなかった「ヒトトヨウ」とかいう歌手が、
小学校にも満足に行くことができない
カンボジアのとても貧しい農村に、
小学校を建設する手助けをするために
訪れるという企画の番組を流していました。
その中で、
その歌手が、
「来る前はかわいそうだと思っていたけど、
来てみたら、皆元気にハツラツとしていて、
全然、かわいそうとは思わなかった」といっていましたが、
そのとおりだと思います。
彼らは貧しいだけであって、
不幸ではないのだと思います。
生意気ですが、
人間の幸せとは、
そのようなものであるような気がします。
毎日、不幸のどん底のような顔をしている患者さんも見ていますが、
まったく同じ境遇でも、
生き生きとされている患者さんも見ます。
私が育った、
敗戦後まだ10数年した経っていなかった日本は、
とても貧しかったように思います。
我が家も、周りと同じで貧しい家でした。
しかし、まったく不幸は感じませんでした。
一方、今の日本は、とても豊です。
でも、あまりそのことによる幸福は感じていません。
貧しさの象徴のような、
インターネットカフェ難民よりも、
もっと貧しかったと思いますが、
不幸ではありませんでした。
インターネットカフェは、
エアコンが付いてると思いますが、
我が家にはそんなものはありませんでした。
冬に小さなストーブがあるだけでした。
今では当たり前に食べている霜降りの肉など
私が子供の時には、
食べたことはありませんでした。
母親が買ってくる安い豚肉で
十分に美味しく食事を楽しんでいました。
今は、刺しが入っていないステーキなど
考えられませんが・・・・
ガン治療でも同じような気がします。
同じ状況でも、
不幸な患者さん、
幸せを感じている患者さん、
何が違うのでしょうか。
精神構造の違いといえばそれまででしょうけれど、
与えらた境遇の中で、
精一杯努力して生きている患者さんは、
幸せな生活を享受ているような感じを受けます。
格差社会において、
ガン治療にも差があるのは当然だと思います。
しかし、そのことだけを嘆いていたのでは、
患者さんは不幸になるだけだと思います。
最近何回か、
患者さんによる治療の格差について書きました。
それをおこなっている医者の立場からすると、
同じ病気なのに、
治療が違うことに、
やりきれない思いもあります。
しかし、患者さんの立場からすると、
上を見たら、
本当に切がありません。
世界中から医者を呼び集めて治療を受けているという独裁者もいるようです。
ご自身の置かれた環境の中で、
最大限有効な治療が、
その患者さんにとって、
最善の治療だと思います。貧しい農村の子供たちも、
置かれた環境の中で、
精一杯生きているから、
皆、目を輝かせて楽しい生活を送ることができるのだと思います。
膵ガンや肺ガンなどでは、
一昔前には、
ジェムザールもイレッサも有りませんでした。
他のガンでもそうです。
平成2〜3年のころ
今でいうハーツー陽性乳ガンを調べたことがありますが、
ハーセプチンが無い当時、
再発を来たしたら、
平均6〜7ヶ月しか生きることはできませんでした。
当時有ったのは、
延命効果はまったくなく、
オマケに副作用防止の薬剤も無いという、
まさに拷問のような抗癌剤治療と、
お祈りだけでした。
当時の医療環境から考えたなら、
すべての日本国民に最低限度保障されている
標準的抗癌剤治療とて、
とてもありがたい治療です。本日は、
昨日のアンハッピーマンデーのおかげで、
2日分の患者さんが押しかけて来られました。
同じガンで、
同じ様に順調に経過しているという患者さんも、
何組か来られました。
しかし、明らかに不幸な患者さんと、
そうではない対照的な患者さんにお会いしました。
メチャクチャに忙しい一日に、
ヒマな生意気なことを考えました。
ちなみに、
幸福を感じている患者さんの方が、
不幸な闘病生活しているかたよりも、
間違いなく長生きしています・・・・以上 文責 梅澤 充
当たり前のことを書きます。
当然、すべての治療には目的があります。
勿論、ガン治療にもシッカリした目的があります。
ガンに対する手術治療では、
多くの場合、
最大の目的は根治です。
放射線治療では、
手術と同じ局所治療ですが、
再発病巣の病勢コントロールなどに用いられることが多く、
根治を目指すことは難しいことの方が多いのが現状です。
また、抗癌剤治療では、
肺ガンや胃ガンなどの固形ガンに対しておこなわれる場合には、
術前術後の補助抗癌剤治療以外では、
根治を目指すことはなく、延命だけが唯一の目的になります。手術に関しては、
ほとんどの患者さんで異論は無いと思いますが、
放射線治療や、
抗癌剤治療では、
その治療の目的を見失っている患者さんも少なくないように感じます。
現在受けている抗癌剤治療の目的を
あまり良くご理解されていない患者さんが、
セカンドオピニオンに来られました。
持参された写真を見ると、
抗癌剤治療をはじめてから、
ガンは明らかに悪化しています。
それも、治療前は、
2ヶ月間無治療であるにもかかわらず、
ほとんど進行していなかったのですが、
治療開始後2ヶ月で急速に悪化しています。そもそもその患者さんのガンは、
健康診断で初めて発見されました。
したがって、まったく症状はありませんでした。すなわち、ガンを背負ってはいたものの
病人ではありませんでした。それが、抗癌剤治療の副作用と、
急速なガンの進行に伴い、明らかに病人になってしまいました。健康体に見える、
病人ではない患者さんが、いきなり入院での抗癌剤治療をはじめた途端に病人に変身しました。残念ながら、
その患者さんのガンも、
抗癌剤治療では治ることはありません。
治ることが無い病気の治療をするのに、
病人ではなく、
元気に日々の生活を楽しんでいた患者さんが、
何故、病人になって治療をしなければならないのか、
ゆっくりと考えてみてください。
そこには、
標準的な抗癌剤治療を受ければ、「ガンが治る」または、その治療により、「大きな延命効果が期待できる」と、トンでもない誤解が存在していること気が付くのではないでしょうか。エビデンスに根ざした標準的抗癌剤治療では、
目指すものはあくまで延命だけであり、
しかも、その数字はエビデンスで示されているとおり、
多くの種類のガンで、
極めてお粗末な、
けっして患者さんご家族が満足できるものではありません。
再発ガンや、
手術不能のガンに対する抗癌剤治療では、
その目的は、
多くの場合、
延命だけです。
すなわち生きている時間を長くすることです。
そうであるならば、
その生のある貴重な時間のQOLは極めて重要になるはずです。しかし、標準的抗癌剤治療では、
QOLを維持するという概念は、
ほとんど存在していないように感じます。元気で普通の生活を楽しんでいる人間を、
いきなり病人にしてしまうような治療は受けるべきではないと思います。何回もしつこく書いているとおり、
標準的抗癌剤治療が、
すべての患者さんにとって最悪の治療だとは考えていませんし、
現に、標準的抗癌剤治療が
最善の治療になっている(いた)患者さんも、
何人も見ています。
しかし、標準的抗癌剤治療を1回だけ受けてみて、「病人になった」と感じたら、その治療からは一刻も早く抜け出すことをお勧めします。先日、
「病気になったときには、
ナンにも知識が無くて、
標準治療が当たり前だと思っていたけど、
治療を続けていくと、
抗癌剤でドンドン身体が弱っていくことに気が付いた。」「そして、その同じ治療を受けていた、
周りの患者さんたちが皆さん亡くなっていくのを見て、
標準治療では治らないことにやっと気が付いた。」「これではいけないと考え、
イロイロ調べまくっていたら、
標準ではない身体に優しい治療もあることをはじめて知った。」と言われた患者さんがセカンドオピニオンに来られましたが、
そこまで到達するには、
まったく知識の無い患者さんでは、
ある程度「ベテランガン患者」にならなければなりません。
しかし、その頃にはすでに、
時すでに遅しの状態の患者さんの方が多いと思います。
ガンであることが宣告された時点で、
豊富な知識を持っている患者さんなどいません。
知識を得ようとしても、
アタマの中が真っ白で、
何を調べてよいのかも分からないと思います。
多くの医者の意見を聞くのが
シッカリとした知識を得るための
一番の近道ではありますが、
その前に、
「抗癌剤治療ではガンは治らない」
「延命のための治療である」ことだけは、
確実に理解しておくべきです。
それだけでも、
確実に理解しておけば、
大きく間違った方向に進むことはないと思います。
以上 文責 梅澤 充
6月22日の「ジェネリック薬品再考」はじめ、何回か書きましたが、
「効き目は同じで値段は安い」と、盛んに宣伝をして、
さらにお国も、
医療費削減の有力な手段として、
所謂ジェネリック薬品への変更を強力に推し進めています。
しかし、必ずしも、
「効き目は同じ」
とは言えないことは
現場の多くの医者は知っています。
先日もインターネット配信のニュースを見ていたら、
今まで使っていた喘息の治療薬を、
「値段は安くて、効果は同じ」
であるはずの後発医薬品、
すなわちジェネリック薬品に変えたところ、
喘息が悪化した、
という症例が報告されていました。このジェネリック薬剤は、
喘息の悪化をみた後、
もとの先発薬剤に戻したところ、
喘息は元のとおりに改善したとのことですから、ジェネリック薬品に、
先発薬品と「同じ効果」が無かったことが証明されています。そのほかにも、
降圧剤をジェネリック薬品に変更した途端に、
血圧が下がらなくなった、
などということは、
日常茶飯事経験します。
逆に、ジェネリック薬品を
先発薬品に変更したところ、
皮膚の発疹が出現したという、
違う効果が発現したという症例もあるようです。
日本の場合、先発薬品とジェネリック薬品とは、
「同じ」
ではありません。「同じようなクスリ」です。そもそも同等か否かの試験をしていないのですから、
「効果は同じ」などとは、
絶対に言えません。EBM(Ebidence Based Medicine)などと謳っていながらお粗末な話しです。
残念なことに、
2006年3月5日「効かない抗癌剤」(2)などで紹介した、
私も多くの患者さんに使っている
カワラ茸というキノコの菌糸体からの抽出物である
クレスチンというクスリにも、
5〜6種類のジェネリック薬品が出ています。キノコの菌糸体抽出物では、
同じ菌でも株が違えば、
まったく別モノになります。
これも同等比較試験をしていないので、
ナンともいえませんが、
株は違うはずですから、
とても同等の効果が期待できると考えられません。
「値段も違うが、効果も違う」
の代表選手ではないかと思います。現在の日本では、
医療費削減のためなら、ナンでもありです。
治療効果など二の次、三の次、
なりふり構わず、
ただただお金のかからない治療へ患者さんを誘導します。患者さん健康・病気のことなど、
まったく考えていないように思います。9月11日「事故米」9月13日「事故米・続き」で書いたとおり、
国民に毒の主食を供給しておいて、
「ガタガタ騒ぐ、大きな問題ではない」
と豪語するような人間が動かしている政府ですから、「患者さんの経済的な負担を減らそう」などと、
優しいことを考えての、
ジェネリック推進とは思えません。患者さんのためを本当に考えている政府であれば、
海外では標準的に使われている、
治療効果・延命効果のハッキリしているクスリを、
いち早く認可するはずです。どれだけ多くの患者さんが、
それらのクスリの認可を待ちきれずに、
旅立たれていかれたことか分かりません。
以上 文責 梅澤 充
コメントでもいただき、
昨夜のニュース番組でも、
取り上げられていましたが、
有毒米問題は、
とどまるところを知らないようです。
病院、老人ホーム、保育園にまで供給されていたようです。
また、私の愛飲焼酎にも使われていたとは驚きです。私の場合、連日でしかも摂取量も多いので少々心配です・・・
焼酎にも使われていたことで、
個人的な腹立ちもありますが、
毒米問題の最高責任者であるはずの、
農林水産大臣が、
「健康にはまったく問題ない」
「ジタバタする問題ではない」
「消費者にも権利はあるが、業者にも権利がある」などと、平気な顔で発言していたことには、
もっと腹が立ちました。
国民の健康の根源である食品に、
しかも主食に、
毒物が混入していた事実に対して、
あまりにも無責任であるように思います。
現在の日本の政治家の本質を見たような気がします。
病院に入院して、
病気の治療中に、
毒薬米を食べさせられたのでは堪ったもんではありません。
また、子供たちの将来への影響が心配です。しかし、今日も私は、
何人もの患者さんに毒を盛りました。ガン治療という大義名分があるとはいえ、
患者さんに対して、
毒薬を使うことは気持ちのよいことではありません。同じ薬剤を何回も使っている患者さんでは、
あまり気にしませんが、
はじめての抗癌剤を使うときには、
如何なる反応が起きるか分からず、
毎回、緊張します。
また、副作用が無いから、
長期間使い続けることができるのですが、
長い間、抗癌剤を使い続けている患者さんでは、
やはり身体のアチコチに異変が出てきます。
現在、最長15年間まったく休み無く、
抗癌剤治療を続けている患者さんもいますが、
5年10年と抗癌剤治療を続けてくると、
皮膚や爪、神経、味覚など、
様々なところに異常が現れてきます。
かの大臣は、
「健康には問題無い」
などと、とぼけたことを言っていました。たしかに、有毒米でも、
1回や2回あるいは、
一月くらい食べても何も異変は起こらないのかも知れません。しかし、主食として、
年単位で身体に入り続ければ、
必ず、何らかの、
歓迎さらざる異常が発生してくると思います。私は、ガン治療をおこなうとき、
僅かでもチャンスがあれば、
根治することを目指しますが、固形ガンの場合、
毒薬である抗癌剤だけでは根治はありません。毒薬はあくまで毒であり、
薬にもなりますが、
毒の性質を消し去ることはできません。現在も何人か、
根治を目指して治療をおこなっている患者さんがいます。
しかし、毒薬である抗癌剤の力は借りていますが、
はじめからそれだけに頼る気持ちはありません。毒以外の力も頼りにしています。それは免疫力ですが、
この免疫というのは、
何回も書いているとおり、
複雑怪奇な存在であり、
一筋縄に、その力を引き出すことはできません。
ナンとかその力をガン治療に向けるべく、
毎日試行錯誤を繰り返しています。
しかし、その試行錯誤をしていると、
多くの場合何らかの糸口は見つかってきます。
ただそれには、
毒の特性を発揮しないレベルの抗癌剤治療で
ガンがおとなしい状態を維持していることが、
絶対的な条件になります。ガンが毒にはならないレベルの毒薬で抑えられている間に、
自分の免疫力を駆使して、
自分自身の力でガン細胞の数を減らしていく状態ができた時に、
手術以外の方法での根治もあるように思います。毒米の問題から話しはそれましたが、
毒米も当然、
食べ続ければ、
人体に甚大な被害をもたらすことと思います。
それを「問題無い」
の一言で片付ける人間が、
大臣になっているというのは、
現在の日本の最大の問題であるように思います。
以上 文責 梅澤 充
ガンと診断され、
これから治療が必要になった患者さんご家族に対して、
主治医は、
当然、その治療の内容について事前に説明します。
医者にはその治療の効果、副作用などについて説明する義務があります。
多くの場合その説明は、
文書をもっておこなわれます。
ある患者さんがセカンドオピニオンに来られ、
その病状・治療について説明を受けた時に、
主治医が患者さんに書いて渡した書類を持参されました。
某がんセンターでの説明書です。
それを見ると、
「無治療 → 予後不良」
「抗癌剤治療 → 延命 → 1年程度」これを見たとき、
患者さんご家族はどのように感じるでしょうか。
なお、「予後不良」のその具体的な数字については、
説明は聞いていないそうです。
その患者さん、ご家族も、
他の患者さん同様、
その書類を見て、
「治療をしなければすぐにでも死んでしまう。」
「治療をすれば、何もしないより1年くらいの延命ができる。」と信じておられました。
その上で、
その治療を受けようと決心しました。
しかし、周囲の人から、
標準治療での副作用の恐ろしさを聞き、
本当にその治療を受けるべきか否か悩み、
セカンドオピニオンに来られました。
説明文書は、
完全に患者さんの誤解を誘導するために書かれた内容であると思います。その患者さんのガンでは、
無治療での生存期間中央値は6ヶ月、
辛い副作用に耐えて標準的抗癌剤治療を受けた場合、
生存期間中央値は8〜10ヶ月程度に延びる、
すなわち、2〜4ヶ月程度の延命効果が期待できる、というエビデンスが出されています。何回も書いているとおり、
標準的抗癌剤治療が、
すべての種類のガンにとって、
「受けるべきではない治療」だとは考えていません。
しかし、多くの場合、
受けない方がトクだと考えている種類のガンもあります。
その患者さんはまさにその種類のガンでした。
自覚症状もまったく無く、
ただ人間ドックで発見されたというだけでした。
病気を抱えていても、
まだ病人ではありません。
一見健康そのものです。それが、勧められている標準的抗癌剤治療を受けるために入院したら、
その日から、
完全な一目で分かる病人になります。そして病人状態は、
一生涯続きます。その一生涯といっても、
無治療で健康人の時間を楽しんだ患者さんより、
2〜4ヶ月程度長くなる、
というだけです。
同様の数字・エビデンスしか出ていない標準治療は、
他の種類のガンでも、
たくさんあります。
これからご自身、ご家族が受けようとする治療の真実を
シッカリと理解してから、
治療を開始してください。
本日紹介した主治医が、
患者さんを欺くために、
前出のような、
書き方をしたのか否かは不明です。
「抗癌剤治療をしても、1年弱しか生きることはできない」と言いたかったのかもしれません。
しかし、あの書き方では、
セカンドオピニオンの患者さんのように、
誤解するのは当然だと思います。
そもそも、
ガンなどという、
自分とはまったく関係の無い世界の話だと思っていた病気であることを
突然宣告され、
アタマの中は真っ白で、
何の知識も持たずに、
それについて説明を受けても、医者の言うことを100%正確に理解できる
患者さん、ご家族はいないと思います。多くのガンは、
患者さんが考えているほど、
急速には進みません。
一歩立ち止まって、
冷静に判断できる状態になってから、
医者の説明を受けてください。
同時に、一人の医者の説明で終わらせないで、
できる限り多くの考え方の違う医者の説明を聞いてください。
はじめに内科医から説明を受けたなら、
次は外科医や放射線科医の考え方も聞くようにされると良いと思います。
先日、
もし記事内でなんらかの療法について触れられた場合には、
可能な限りその文献やらURLなどのソースを一緒に提示していただくと、
時間のない家族にとっては比較になり、大変参考になりやすいかと思います。
などというコメントをいただきましたが、
リクエストにお答えするつもりはありません。
時間のたっぷりあるガン患者さん、ご家族など、
そうそういるものではないと思います。また、私も含めて、時間が十分にある医者などもいません。すべての人間は平等に、
1日に24時間という時間が与えられています。それを如何に上手に使っていくかが、
ガンとも上手く戦えるか否かの分かれ道にもなると思います。安直にインターネットなどに頼らずに、
ご自身の足を使って、
お住まいの近くの幾つもの病院で
セカンドオピニオンをたくさんもらってください。
それが一番大きな知識、
すなわち力になります。
コメントを投稿されたかたは、
ご自身で努力してください。
ご家族の努力は、
患者さんの寿命と比例します。以上 文責 梅澤 充
現在、事故米とやらが、
世間を騒がせています。
一国の総理大臣の去就よりも重大な問題のようです。
たしかに、
毒入りであることが分かっている、
食品ではない品物が、
食品と偽装されて、
消費者の手に渡るのですから、
偽装もここに極まれリという感じです。
私の大好きな焼酎も被害にあっているみたいですので、
私も腹が立ちます。
ウナギなど可愛いものですね。
ウナギは大好きですが、
舌がそれほど肥えているわけではないので、
日本産か外国産かの区別などできませんから、
店で食べるときはお店任せですが、
スーパーなどで買って家で食べるときには、
積極的に外国産を買うようにしています。
そうすれば、騙されることはありませんから・・・・
それに、外国産として検査しているのでしょうから、
偽日本産より安全であるような気がします。
話しはそれましたが、
ニュースを見ていると、
毒が入った米を食品として転売していた事実は、
役所も薄々知っていたようですね。
日本の政府もですが、
お役所は何を考えているのでしょうか。
誰が総理大臣になっても何も変わらないような気がします。
国民に有毒米を隠して提供するような役所は、
農林水産省だけではないような気がします。
年金問題も相当に、
デタラメの根っこは深いみたいです。
どの役所も同じように思われます。
国民の健康の根源であるはずの食品、
それも主食の米に、
毒が入っていることを知っていながら、
それを国民に食わせるようとするのが日本の役所のようです。
厚生労働省も同じようなものであるかと思うと恐怖心を覚えます。厚生労働省だけが気高い役所であるとはとても思えません。国民の健康を守ろうという気はあるのでしょうか。財政は重要であることは分かりますが、
新薬に認可状況を見ても、
国民を長生きさせようと考えているとは、
とても思えません。
また、毎日、抗癌剤治療をおこなっていて、
お役所が作った健康保険の枠の、
理不尽さには、
いつも泣かされています。
一番泣いているのは患者さんですが・・・・
昨日の「データが無い!? 続き」でも書きましたが、
役人が作ったつまらない枠を、
チョットでも超えれば、
ガン治療の範囲は大きく広がります。
「治療方法はありません」
と宣告される患者さんの数は、
大幅に減少します。
しかし、その恩恵に与るのは、
一部の経済的に恵まれた患者さんだけです・・・・
今の日本では、
自分を守ってくれるのは自分しかないようです。
チットも美しくはなく、
無責任なトップを頂いた、
とても悲しい国のようです。
ところで、
事故米には、「基準値」の50倍の毒が検出された、
そして、それを他の米と混ぜて売った、と言っていましたが、
基準値の50倍の毒が入っていても、誰も見ていないところで、
無毒米50キロに、
有毒米1キロを混ぜれば、基準値以内の合格米になるのでしょうか?不思議な話しです・・・・
日本は本当に恐ろしい社会になったような気がします。
以上 文責 梅澤 充