本日の診療中にチョット笑える話がありました。
「来週までには、2日分だけ足りなくなるから本日処方してくれ」
と言われた患者さんがいました。
ゼローダという経口抗癌剤を自費で内服している患者さんです。
処方の履歴を見ると、
来週の診察日までは足りているはずなのですが、
2日分足りないと言います。
何処かで紛失してしまったらしいのですが、
紛失先が、
どうもご自宅で飼っている犬のお腹のようでした。
朝起きてみると、
置いてあるはずのクスリが無いことに気づき、
同時に3匹飼っている犬のウチの1匹だけが、
酷い下痢をしていた、
と言います。
ゼローダはその前身のフルツロンよりは、
下痢の副作用は大きく減弱されてはいますが、
それでも、患者さんによっては下痢で飲めないかたもいます。
家の中で飼うような犬は、
人間より遥かに小さいですから、
犬にしては大量に飲まされたことになり、
酷い下痢につながったものと考えられます。
犬も気の毒ですが、
自費での高いクスリですから、
患者さんも被害者です。
何も知らずに、
ただ食い意地の張った犬が、
抗癌剤を食べてしまい、
その後の慌てたふためいている顔を想像したら、
思わず笑ってしまいました。
しかし、よく考えてみると、
クスリのシートはドウしたのでしょうか。
そのまま食べてしまったとすると、
その後、消化管穿孔という
恐ろしい事態も危惧されます。
間違って、クスリをシートごと飲んでしまったお年寄りに対して、
内視鏡でそれを取り出したことが何回かあります。
シートが食道の粘膜を傷つけ大出血をしたお年寄りもいます。
現在のクスリは、
間違ってお年寄りがシートごと飲まないような工夫が随所になされていますが、
犬には通用しなかったようです。
その食いしん坊ワンちゃんは大丈夫なのかチョット心配になりました。
クスリにはたいてい、
「子供やお年寄りの手の届かないところに保存してください」
と書いてはありますが、
犬に注意とは書いてありません。
昨日の「割り箸事件」
の続きのようになりますが、
もし、そのワンちゃんに不幸な結末が訪れたなら、
アメリカでは、
「ペットが触らないように注意しろ!」
と書いていなかった。
との理由で訴訟にもなりかねません。
事実、電子レンジに濡れたネコを入れて乾かそうとしたら、
ネコが死んでしまい、
「動物を入れてはいけない!」
と書いていなかった、
とイチャモンをつけられ、
訴訟が起こされたそうです。
また、記憶にも新しい、
「ヤケドをしたのは、熱すぎるコーヒーを出したせいだ」
との訴えがまかり通る国ですから十分に有り得ます。
まだ、日本ではそこまで酷くはないでしょうが、
近い将来そうなるかも知れません。
話しはそれましたが、
経口抗癌剤は、
ガンを患う患者さんにとっては、
点滴とは違い、
病院に通わずに、
自宅で飲めるという、
非常に大きなメリットがあります。
しかし、その反面、
飲むのを忘れたり、
飲んだか否か忘れてしまい、
余計に飲んでしまったりと、
シッカリ計画通りに飲めない患者さんも少なくありません。
経口抗癌剤は、
イロイロな飲み方があります。
毎日飲んでいてもあまり効果が認められないときや、
副作用が大きく出るような時に、
量を倍にして、
一日おきにすると、
治療効果が大きくなるとか、
副作用が減弱されるという事実はよく見ます。
あるいは、
月曜日から金曜日まで飲んで、
週末はお休みすることで、
効果と副作用のバランスが取れる患者さんもいます。
しかし、毎日飲むことはできても、
一日おきに飲んだり、
週末に休むという
ただそれだけの操作が煩雑過ぎて、
上手く、その飲み方を守ることできないという患者さんもいます。
お年寄りで、
少々痴呆症も入っていたりする患者さんでは、
ご家族の協力が無ければ不可能かも知れませんが、
若いかたでも、
面倒くさいと言って嫌がる患者さんもいます。
患者さんの、
僅かな努力もご自身の治療を助けます。
内服薬くらいは、
キチンと飲むことは、
ご自身の仕事だと思ってシッカリ守ってください。
なお、あまりにも副作用が強いときには、
主治医に連絡するか、
連絡が取れないときには、
減量したほうが良いこともあると思います。
ワンちゃんがチョット心配です。
以上 文責 梅澤 充
「来週までには、2日分だけ足りなくなるから本日処方してくれ」
と言われた患者さんがいました。
ゼローダという経口抗癌剤を自費で内服している患者さんです。
処方の履歴を見ると、
来週の診察日までは足りているはずなのですが、
2日分足りないと言います。
何処かで紛失してしまったらしいのですが、
紛失先が、
どうもご自宅で飼っている犬のお腹のようでした。
朝起きてみると、
置いてあるはずのクスリが無いことに気づき、
同時に3匹飼っている犬のウチの1匹だけが、
酷い下痢をしていた、
と言います。
ゼローダはその前身のフルツロンよりは、
下痢の副作用は大きく減弱されてはいますが、
それでも、患者さんによっては下痢で飲めないかたもいます。
家の中で飼うような犬は、
人間より遥かに小さいですから、
犬にしては大量に飲まされたことになり、
酷い下痢につながったものと考えられます。
犬も気の毒ですが、
自費での高いクスリですから、
患者さんも被害者です。
何も知らずに、
ただ食い意地の張った犬が、
抗癌剤を食べてしまい、
その後の慌てたふためいている顔を想像したら、
思わず笑ってしまいました。
しかし、よく考えてみると、
クスリのシートはドウしたのでしょうか。
そのまま食べてしまったとすると、
その後、消化管穿孔という
恐ろしい事態も危惧されます。
間違って、クスリをシートごと飲んでしまったお年寄りに対して、
内視鏡でそれを取り出したことが何回かあります。
シートが食道の粘膜を傷つけ大出血をしたお年寄りもいます。
現在のクスリは、
間違ってお年寄りがシートごと飲まないような工夫が随所になされていますが、
犬には通用しなかったようです。
その食いしん坊ワンちゃんは大丈夫なのかチョット心配になりました。
クスリにはたいてい、
「子供やお年寄りの手の届かないところに保存してください」
と書いてはありますが、
犬に注意とは書いてありません。
昨日の「割り箸事件」
の続きのようになりますが、
もし、そのワンちゃんに不幸な結末が訪れたなら、
アメリカでは、
「ペットが触らないように注意しろ!」
と書いていなかった。
との理由で訴訟にもなりかねません。
事実、電子レンジに濡れたネコを入れて乾かそうとしたら、
ネコが死んでしまい、
「動物を入れてはいけない!」
と書いていなかった、
とイチャモンをつけられ、
訴訟が起こされたそうです。
また、記憶にも新しい、
「ヤケドをしたのは、熱すぎるコーヒーを出したせいだ」
との訴えがまかり通る国ですから十分に有り得ます。
まだ、日本ではそこまで酷くはないでしょうが、
近い将来そうなるかも知れません。
話しはそれましたが、
経口抗癌剤は、
ガンを患う患者さんにとっては、
点滴とは違い、
病院に通わずに、
自宅で飲めるという、
非常に大きなメリットがあります。
しかし、その反面、
飲むのを忘れたり、
飲んだか否か忘れてしまい、
余計に飲んでしまったりと、
シッカリ計画通りに飲めない患者さんも少なくありません。
経口抗癌剤は、
イロイロな飲み方があります。
毎日飲んでいてもあまり効果が認められないときや、
副作用が大きく出るような時に、
量を倍にして、
一日おきにすると、
治療効果が大きくなるとか、
副作用が減弱されるという事実はよく見ます。
あるいは、
月曜日から金曜日まで飲んで、
週末はお休みすることで、
効果と副作用のバランスが取れる患者さんもいます。
しかし、毎日飲むことはできても、
一日おきに飲んだり、
週末に休むという
ただそれだけの操作が煩雑過ぎて、
上手く、その飲み方を守ることできないという患者さんもいます。
お年寄りで、
少々痴呆症も入っていたりする患者さんでは、
ご家族の協力が無ければ不可能かも知れませんが、
若いかたでも、
面倒くさいと言って嫌がる患者さんもいます。
患者さんの、
僅かな努力もご自身の治療を助けます。
内服薬くらいは、
キチンと飲むことは、
ご自身の仕事だと思ってシッカリ守ってください。
なお、あまりにも副作用が強いときには、
主治医に連絡するか、
連絡が取れないときには、
減量したほうが良いこともあると思います。
ワンちゃんがチョット心配です。
以上 文責 梅澤 充



