今までも何回か書きましたが、
診察室で患者さんとお話し中に、
「大丈夫ですか?」
という言葉を何回も聞きます。
「白血球が少し減っているから、
抗癌剤治療は、1週空けて、来週ではなく、
次回は再来週にしましょう」
「吐き気が出て食欲が落ちるなら、
別のクスリに変えましょう」
などと話すと、
多くの患者さんの第一声は、
「大丈夫ですか?」です。
まったく無責任ですが、
大丈夫か否かなど、
誰にも分かりません。
それが分かるくらいなら、
私は医者なんか辞めて、
易者になります。
すべてのガン治療は、
一寸先は闇です。
週に1回の抗癌剤治療が最適なのか、
10日に1回がベストなのか、
2週間に1回でも十分なのか、
やってみなければ分かりません。
ガン治療は、
すべて実行してみての結果を見て、
その是非が決まります。
それまでは、
大丈夫か否かは、
まったく不明です。
一見、上手くいっているガン治療の内容を変更するとなれば、
患者さんにとっては大きな不安だと思います。
「一見」と書きましたが、
ガン治療を進めていくうえで、
重要な要素は、
患者さんがもっとも気にしている、
腫瘍マーカーや画像診断上の変化だけではありません。
白血球や血小板の減少や、
患者さんご自身が不快に感じる副作用も
極めて重要な治療方針決定の因子になります。
患者さんが一番気にする腫瘍マーカーが順調に下がってきても、
骨髄抑制が強く出てしまったならば、
その治療は続けられません。
不快な副作用に悩まされていたのでは、
はじめの数回は許されても、
回数を重ねることはできません。
治らない可能性が極めて高いガンを治療をしていくには、
長時間治療を続けることが重要です。
10年間治療を続けるということは、
10年間患者さんは元気で生きているとういことです。
半年間しか続けられなければ、
それでお終いです。
標準的な抗癌剤治療では、
ほとんどの患者さんで長生きすることが叶わないのは、
標準的に大量の抗癌剤に、
患者さんの身体が耐えることができずに、
その治療を継続することが不可能であることが、
最大の原因だと思います。
それ以上使ったら死んでしまう、
という、最大耐用量の抗癌剤を、
生身の身体に長期間入れ続けることは不可能です。
最大耐用量の抗癌剤にもビクともしない頑丈が肉体をお持ちの、
ごく稀な患者さんだけが長生きを獲得できるだけです。
ガンという病気を抱えて、
不安だらけの患者さんからすれば、
治療を変えるとなれば一大事であり、
「大丈夫ですか?」
になると思いますが、
そのままの治療では、
「ダメだと考える」から、
治療を変えるのです。
しかし、無責任ですが、
それが大丈夫という保障はありません。
本日もたくさんの
「大丈夫ですか?」
をいただきました。
その言葉が多い日は、
治療の変更が多い日であり、
疲れる一日です。
エビデンスに裏づけされた標準的抗癌剤治療だけしか行わない、
抗癌剤治療の専門医に、
ファーストラインの抗癌剤治療が無効で、
セカンドラインの治療に変える時に
患者さんが
「大丈夫ですか?」
という質問をぶつけた時に、
どのような答えが返ってくるのか、
聞いてみたい気がします。
「エビデンスとなっている○○%の確率で大丈夫ですよ」
と答えるのでしょうか・・・・
疲れる一日でした。
以上 文責 梅澤 充
診察室で患者さんとお話し中に、
「大丈夫ですか?」
という言葉を何回も聞きます。
「白血球が少し減っているから、
抗癌剤治療は、1週空けて、来週ではなく、
次回は再来週にしましょう」
「吐き気が出て食欲が落ちるなら、
別のクスリに変えましょう」
などと話すと、
多くの患者さんの第一声は、
「大丈夫ですか?」です。
まったく無責任ですが、
大丈夫か否かなど、
誰にも分かりません。
それが分かるくらいなら、
私は医者なんか辞めて、
易者になります。
すべてのガン治療は、
一寸先は闇です。
週に1回の抗癌剤治療が最適なのか、
10日に1回がベストなのか、
2週間に1回でも十分なのか、
やってみなければ分かりません。
ガン治療は、
すべて実行してみての結果を見て、
その是非が決まります。
それまでは、
大丈夫か否かは、
まったく不明です。
一見、上手くいっているガン治療の内容を変更するとなれば、
患者さんにとっては大きな不安だと思います。
「一見」と書きましたが、
ガン治療を進めていくうえで、
重要な要素は、
患者さんがもっとも気にしている、
腫瘍マーカーや画像診断上の変化だけではありません。
白血球や血小板の減少や、
患者さんご自身が不快に感じる副作用も
極めて重要な治療方針決定の因子になります。
患者さんが一番気にする腫瘍マーカーが順調に下がってきても、
骨髄抑制が強く出てしまったならば、
その治療は続けられません。
不快な副作用に悩まされていたのでは、
はじめの数回は許されても、
回数を重ねることはできません。
治らない可能性が極めて高いガンを治療をしていくには、
長時間治療を続けることが重要です。
10年間治療を続けるということは、
10年間患者さんは元気で生きているとういことです。
半年間しか続けられなければ、
それでお終いです。
標準的な抗癌剤治療では、
ほとんどの患者さんで長生きすることが叶わないのは、
標準的に大量の抗癌剤に、
患者さんの身体が耐えることができずに、
その治療を継続することが不可能であることが、
最大の原因だと思います。
それ以上使ったら死んでしまう、
という、最大耐用量の抗癌剤を、
生身の身体に長期間入れ続けることは不可能です。
最大耐用量の抗癌剤にもビクともしない頑丈が肉体をお持ちの、
ごく稀な患者さんだけが長生きを獲得できるだけです。
ガンという病気を抱えて、
不安だらけの患者さんからすれば、
治療を変えるとなれば一大事であり、
「大丈夫ですか?」
になると思いますが、
そのままの治療では、
「ダメだと考える」から、
治療を変えるのです。
しかし、無責任ですが、
それが大丈夫という保障はありません。
本日もたくさんの
「大丈夫ですか?」
をいただきました。
その言葉が多い日は、
治療の変更が多い日であり、
疲れる一日です。
エビデンスに裏づけされた標準的抗癌剤治療だけしか行わない、
抗癌剤治療の専門医に、
ファーストラインの抗癌剤治療が無効で、
セカンドラインの治療に変える時に
患者さんが
「大丈夫ですか?」
という質問をぶつけた時に、
どのような答えが返ってくるのか、
聞いてみたい気がします。
「エビデンスとなっている○○%の確率で大丈夫ですよ」
と答えるのでしょうか・・・・
疲れる一日でした。
以上 文責 梅澤 充



