今日もたくさんの患者さんが、
抗癌剤治療のために来られました。
飛行機や新幹線で来る患者さんも何人もいました。
多くの患者さんを診て疲れている時に、
「先生のおかげです、ありがとうございます。」と言われると、
チョット嬉しく、
こころがホッとして、
一瞬、疲れも忘れるのですが、
残念ながら、
患者さんが元気に良い経過を辿っているのは、
私のおかげではありません。
単純にクスリのおかげです。
副作用が少ないのも、
使う量が少ないからです。
それでも効いてくれているのは、
クスリがエライだけです。
私は本来外科医です。
自分で手術して治した患者さんに
「先生のおかげ」
と言われて感謝さされれば
胸を張って、
私が治したと誇れるし、
その言葉はとても嬉しく感じていました。
しかし、ただクスリのおかげと分かっていると、
患者さんが良くなることには喜びは感じますが、
あまり嬉しくはありません。
クスリが大ヒットして、
患者さんが劇的に良い方向に向いたときには、
本当に嬉しいのですが、
冷静に考えると、
「ただクスリが効いているだけジャン」
と考えてしまいます。
私はそのクスリを処方しているだけ、
クスリの名前を紙に書くだけです・・・・
抗癌剤治療も立派なガン治療のひとつであることは間違いありませんが、
外科医として育ってきた医者からすると、
何か物足りない治療であるように感じます。
診断を下し、
自分の習得した技術で、
患者さんの身体を切って、
病気を取り除き、
その後修復して、
傷を閉じて、
手術を終わり、
術後の経過を注意深く観察して、
無事に退院に導き、
病気を治す。
外科医の根本的な習性が身についてると、
薬物だけによる治療には、
物足りなさを感じます。
抗癌剤は、
それを使う医者であるより、
それを開発する学者になっていたら、
もっと充実した満足感を得られていたのでしょうか。
抗癌剤も、
ガンに対抗する大きな武器であることは間違いなく、
外科医にとってのメスのようなものだとは思いますが、
メスは外科医自ら動かさなければなりませんが、
抗癌剤は、
患者さんの身体の中に入れるだけで、
勝手に働いてくれます。
メスとは大きな違いがあるようにも感じます。
本当に疲れた一日の最後に、
疲れることを考えました。
以上 文責 梅澤 充
抗癌剤治療のために来られました。
飛行機や新幹線で来る患者さんも何人もいました。
多くの患者さんを診て疲れている時に、
「先生のおかげです、ありがとうございます。」と言われると、
チョット嬉しく、
こころがホッとして、
一瞬、疲れも忘れるのですが、
残念ながら、
患者さんが元気に良い経過を辿っているのは、
私のおかげではありません。
単純にクスリのおかげです。
副作用が少ないのも、
使う量が少ないからです。
それでも効いてくれているのは、
クスリがエライだけです。
私は本来外科医です。
自分で手術して治した患者さんに
「先生のおかげ」
と言われて感謝さされれば
胸を張って、
私が治したと誇れるし、
その言葉はとても嬉しく感じていました。
しかし、ただクスリのおかげと分かっていると、
患者さんが良くなることには喜びは感じますが、
あまり嬉しくはありません。
クスリが大ヒットして、
患者さんが劇的に良い方向に向いたときには、
本当に嬉しいのですが、
冷静に考えると、
「ただクスリが効いているだけジャン」
と考えてしまいます。
私はそのクスリを処方しているだけ、
クスリの名前を紙に書くだけです・・・・
抗癌剤治療も立派なガン治療のひとつであることは間違いありませんが、
外科医として育ってきた医者からすると、
何か物足りない治療であるように感じます。
診断を下し、
自分の習得した技術で、
患者さんの身体を切って、
病気を取り除き、
その後修復して、
傷を閉じて、
手術を終わり、
術後の経過を注意深く観察して、
無事に退院に導き、
病気を治す。
外科医の根本的な習性が身についてると、
薬物だけによる治療には、
物足りなさを感じます。
抗癌剤は、
それを使う医者であるより、
それを開発する学者になっていたら、
もっと充実した満足感を得られていたのでしょうか。
抗癌剤も、
ガンに対抗する大きな武器であることは間違いなく、
外科医にとってのメスのようなものだとは思いますが、
メスは外科医自ら動かさなければなりませんが、
抗癌剤は、
患者さんの身体の中に入れるだけで、
勝手に働いてくれます。
メスとは大きな違いがあるようにも感じます。
本当に疲れた一日の最後に、
疲れることを考えました。
以上 文責 梅澤 充



