一昨日、「匿名先生」から頂いたコメントに対して私の考えを書きましたが、
その中で、「標準的ではない抗癌剤治療」が広く普及してもらうためには、
どうしてもエビデンスが必要であること。
そのエビデンスを得るために、如何に臨床試験を行うかについて
迷っている旨のことを書きましたが、
実際に迷っています。
これから先どの様に進めばいいのか。
しかし、原点に返ってみると、ふとアタマに浮かんだ考えがあります。
そもそも医療とは、どの様なものでしょうか、
医療とは、何も複雑なものではなく単純なサービス業ではないでしょうか。
病を背負った患者さんというクライアントがいて、
そのクライアントの要求を満たす仕事が医療であるように思います。
現在の医療は、クライアントはそっちのけで、
ほとんど医療者側の考えだけで、そのサービスが行なわれています。
特に日本のガン治療に関しては、
クライアントの要求はほとんど無視されているように思います。
但しそれは、過去に何回も何回も書きましたが、
医療者だけの責任ではなく、患者さんご自身およびご家族の
勉強不足が最大の原因であることも少なくありません。
エビデンスの有る無しにより、
「認める、認めてもらえない、勝だ、負けだ」という論理はよく判ります。
しかし、それはすべて医者という科学者の間での学問に対する論理です。私も科学者の端くれだと思っていますので、
その論理はよく理解できます。
しかし、よく考えれば、そんな論理はクライアントである患者さんには
まったく関係の無い、ドウでもいい話ではないでしょうか。
この様なことを言うと、
また誰かから「負け犬の遠吠え」と言われるかも知れません。
しかし、その「負け犬」という論理もやはり、医学という学問上の話です。
「勝ち犬」「勝ち組」には、何が残るのでしょうか。
何が偉いのでしょうか。
抗癌剤治療という学問の世界では、
「腫瘍の縮小なくしても延命効果は得られる」
ということを世界ではじめて科学的に証明された金沢大学の高橋豊先生は、
ノーベル医学賞をもらってもおかしくないと思っています。
他の抗癌剤治療の研究を圧倒しているのではないでしょうか。
高橋豊先生も外科医ですが、
外科医の勘で、大量の抗癌剤を使って必死にガンの縮小、
それによる延命を期待していた腫瘍内科医をわき目に、
「そんなにシャカリキにならなくてもイイのに」
「あれでは患者さんがカワイソウ」と
多くの外科医は思っていたはずです。
そこに「効かない抗癌剤」の存在価値があり、外科医は汎用していました。
つい最近まで、腫瘍内科医からは、縮小効果がないが故に、
「効かない」と一蹴され、完全にバカにされ、軽蔑され、無視されていた
抗癌剤です。
日本の腫瘍内科医は、最近欧米で注目されるようになり、
それまで散々バカにしてきたクスリを、
手のひらを返したように、評価しはじめました。
3月4日の「効かない抗癌剤」
3月5日の「効かない抗癌剤(2)」
2月27日の「メトロノームの様に」
2月28日の「南蛮渡来のジャパンオリジナル」
で、散々訴えてきました。
外科医には、「取れないガンは大きくならなければイイ」という感覚は、
相当の昔からありました。
高橋先生は、それを見事に証明してくれました。
抗癌剤治療という学問の世界での戦いは、
高橋豊先生の一人勝ちで良いように思います。
話は大きくそれましたが、治療というサービスを受けるとき、
どのような内容のサービスを期待するのか、
それは、学者が決めることではなく、
それを受けるクライアントが決めることです。
エビデンスがなければたしかに、医業のサービス内容として医者が広く理解して、
どの医療機関でもそれが一般的に行われていくには、時間がかかることと思います。
しかし、クライアントの要望がその広がりの最大の原動力になると思います。
資本主義社会の中では、買い手の要望が、売り手の理論を変化させるはずです。
最近、すでに13万キロも走っている愛車の調子が悪くなり、
入院を余儀なくされました。
そのとき、病院側(修理工場)は、
はじめ70万円かかる治療(修理)を提案してきましたが、
私はそこまでは必要ないと判断して、50万円のコースを選択しました。
現在問題なく元気に走り回っています。
医療とは、人間の生命にかかわる重大な仕事です。
現在のままの売り手市場ではいけません。
医療サービスの購入者が賢くなって、
希望するサービスをご自身で決定して下さい。
もっともそのためには、
エビデンスも非常に重要な判断材料になるとは思いますが・・・・
そして、販売者は医療サービスという製品情報について、
包み隠さずすべて正確に提示する義務をおっていますが・・・
本日は、エビデンスについて考えているうちにふとアタマに浮かんだことを書きました。
患者さん、ご家族は、ご自身が購入するサービス内容についてしっかり勉強して、
正確な知識を身につけて下さい。
以上 文責 梅澤 充
その中で、「標準的ではない抗癌剤治療」が広く普及してもらうためには、
どうしてもエビデンスが必要であること。
そのエビデンスを得るために、如何に臨床試験を行うかについて
迷っている旨のことを書きましたが、
実際に迷っています。
これから先どの様に進めばいいのか。
しかし、原点に返ってみると、ふとアタマに浮かんだ考えがあります。
そもそも医療とは、どの様なものでしょうか、
医療とは、何も複雑なものではなく単純なサービス業ではないでしょうか。
病を背負った患者さんというクライアントがいて、
そのクライアントの要求を満たす仕事が医療であるように思います。
現在の医療は、クライアントはそっちのけで、
ほとんど医療者側の考えだけで、そのサービスが行なわれています。
特に日本のガン治療に関しては、
クライアントの要求はほとんど無視されているように思います。
但しそれは、過去に何回も何回も書きましたが、
医療者だけの責任ではなく、患者さんご自身およびご家族の
勉強不足が最大の原因であることも少なくありません。
エビデンスの有る無しにより、
「認める、認めてもらえない、勝だ、負けだ」という論理はよく判ります。
しかし、それはすべて医者という科学者の間での学問に対する論理です。私も科学者の端くれだと思っていますので、
その論理はよく理解できます。
しかし、よく考えれば、そんな論理はクライアントである患者さんには
まったく関係の無い、ドウでもいい話ではないでしょうか。
この様なことを言うと、
また誰かから「負け犬の遠吠え」と言われるかも知れません。
しかし、その「負け犬」という論理もやはり、医学という学問上の話です。
「勝ち犬」「勝ち組」には、何が残るのでしょうか。
何が偉いのでしょうか。
抗癌剤治療という学問の世界では、
「腫瘍の縮小なくしても延命効果は得られる」
ということを世界ではじめて科学的に証明された金沢大学の高橋豊先生は、
ノーベル医学賞をもらってもおかしくないと思っています。
他の抗癌剤治療の研究を圧倒しているのではないでしょうか。
高橋豊先生も外科医ですが、
外科医の勘で、大量の抗癌剤を使って必死にガンの縮小、
それによる延命を期待していた腫瘍内科医をわき目に、
「そんなにシャカリキにならなくてもイイのに」
「あれでは患者さんがカワイソウ」と
多くの外科医は思っていたはずです。
そこに「効かない抗癌剤」の存在価値があり、外科医は汎用していました。
つい最近まで、腫瘍内科医からは、縮小効果がないが故に、
「効かない」と一蹴され、完全にバカにされ、軽蔑され、無視されていた
抗癌剤です。
日本の腫瘍内科医は、最近欧米で注目されるようになり、
それまで散々バカにしてきたクスリを、
手のひらを返したように、評価しはじめました。
3月4日の「効かない抗癌剤」
3月5日の「効かない抗癌剤(2)」
2月27日の「メトロノームの様に」
2月28日の「南蛮渡来のジャパンオリジナル」
で、散々訴えてきました。
外科医には、「取れないガンは大きくならなければイイ」という感覚は、
相当の昔からありました。
高橋先生は、それを見事に証明してくれました。
抗癌剤治療という学問の世界での戦いは、
高橋豊先生の一人勝ちで良いように思います。
話は大きくそれましたが、治療というサービスを受けるとき、
どのような内容のサービスを期待するのか、
それは、学者が決めることではなく、
それを受けるクライアントが決めることです。
エビデンスがなければたしかに、医業のサービス内容として医者が広く理解して、
どの医療機関でもそれが一般的に行われていくには、時間がかかることと思います。
しかし、クライアントの要望がその広がりの最大の原動力になると思います。
資本主義社会の中では、買い手の要望が、売り手の理論を変化させるはずです。
最近、すでに13万キロも走っている愛車の調子が悪くなり、
入院を余儀なくされました。
そのとき、病院側(修理工場)は、
はじめ70万円かかる治療(修理)を提案してきましたが、
私はそこまでは必要ないと判断して、50万円のコースを選択しました。
現在問題なく元気に走り回っています。
医療とは、人間の生命にかかわる重大な仕事です。
現在のままの売り手市場ではいけません。
医療サービスの購入者が賢くなって、
希望するサービスをご自身で決定して下さい。
もっともそのためには、
エビデンスも非常に重要な判断材料になるとは思いますが・・・・
そして、販売者は医療サービスという製品情報について、
包み隠さずすべて正確に提示する義務をおっていますが・・・
本日は、エビデンスについて考えているうちにふとアタマに浮かんだことを書きました。
患者さん、ご家族は、ご自身が購入するサービス内容についてしっかり勉強して、
正確な知識を身につけて下さい。
以上 文責 梅澤 充



