抗癌剤は、その使用量を増やせば増やすほど、ガンを縮小させる効果は、
大きくなります。
しかし、あまりにその量を増やし過ぎた場合、その副作用により、
患者さんは生きていけなくなります。
したがって、現在の標準的抗癌剤治療では、
副作用が出ることは当然であるとして、
「どこまで量を増やしても患者さんは耐えられるか」という量を、
臨床治験のデータから決定して、
その量、すなわち「最大耐用量」が「標準的抗癌剤治療」として採用されていきます。
そして標準的抗癌剤治療では、
患者さん一人ひとりの個性はまったく無視して、
数百人の治験ボランティアから得られた平均数字である標準量を、
寸分たがわずすべての患者さんの体内に注入していきます。
治験ボランティアについては
1月19日の「元気なガン患者さんの抗癌剤治療?」および
4月16日の「具合の良くない患者さん」で書いたとおりです。
「縮小なくして延命なし」という、
古い抗癌剤治療専門医の支配的な考え方の前には、
それが最善の治療方法であると、長い間考えられてきました。
最善と思っていないのはクライアントであるはずの患者さんだけでした。
「患者 = クライアント」
「医療者 = 売り主」
という考え方は、昨日書きました。
一方、この「最大耐用量」とはまったく別の考え方があります。
「最大継続可能量」という考え方です。
昨日も紹介した高橋豊先生が提唱されている抗癌剤治療に対する考え方です。
私も、まったく同様に考えています。
すなわち、可能な限り長期間にわたり治療を続ける事が可能となる抗癌剤の量です。
長く続けることは、長く患者さんが元気で生活をしてくれることです。
そして、そのためには副作用は最小限度に抑えなければなりません。
逆に副作用を最小限度に抑えれば、長く治療を続けることが可能になります。
この考え方は、TS-1という日本が世界に誇る経口抗癌剤を開発した先生の講演を
聞いたときにも、出てきた言葉です。
「TS-1は少ない量の抗癌剤を長く続けよう、と言う目的で開発しました。
長く治療を続けることができるということは、
患者さんがそれだけ長く元気でいてくれることです。」
と言われておりました。
それまで、そのような考え方は持っていませんでしたので、
大きな感銘を受けたことを覚えております。
TS-1はたしかに、その先生が言われるとおり非常に素晴らしい、
まさに日本が世界に誇れる経口抗癌剤ですが、
しかし、現在の標準量では、あまりにも多すぎて、
長期間の内服は、一部のエリートの患者さんを除いて、
難しいのではないかと思います。
本日このような抗癌剤治療の考え方を書いたのは、
インターネットをいろいろ見ているうちに、
随分前に見た週刊誌の対談記事が出ており、
その内容は、非常に重要な考え方であることを、
このブログの読者にも知って頂きたかったからです。
http://dot.eee.ne.jp/drhiraiwa/special03.htm
このアドレスのページを是非ご覧下さい。
少々古いですが、ほとんど現在の抗癌剤治療の実態が的確に示されていると思います。
本日は、短いですが、この非常に参考になるホームページをご覧下さい。
以上 文責 梅澤 充
追記
最近、悪性リンパ腫の治療についてのお問い合わせが数件来ています。
3月25日の「外科医と悪性リンパ腫」でも書きましたが、
専門医の治療により、悪性リンパ腫は、完治する病気です。
私は専門医ではありません。
どうぞ、専門医にご相談下さい。
万一、「治療方法がない」と言われたら、
他の専門医のセカンドオピニオンを獲て下さい。
それでも同じ答えであれば、その時にご相談下さい。
お役に立てず申し訳ありません。
大きくなります。
しかし、あまりにその量を増やし過ぎた場合、その副作用により、
患者さんは生きていけなくなります。
したがって、現在の標準的抗癌剤治療では、
副作用が出ることは当然であるとして、
「どこまで量を増やしても患者さんは耐えられるか」という量を、
臨床治験のデータから決定して、
その量、すなわち「最大耐用量」が「標準的抗癌剤治療」として採用されていきます。
そして標準的抗癌剤治療では、
患者さん一人ひとりの個性はまったく無視して、
数百人の治験ボランティアから得られた平均数字である標準量を、
寸分たがわずすべての患者さんの体内に注入していきます。
治験ボランティアについては
1月19日の「元気なガン患者さんの抗癌剤治療?」および
4月16日の「具合の良くない患者さん」で書いたとおりです。
「縮小なくして延命なし」という、
古い抗癌剤治療専門医の支配的な考え方の前には、
それが最善の治療方法であると、長い間考えられてきました。
最善と思っていないのはクライアントであるはずの患者さんだけでした。
「患者 = クライアント」
「医療者 = 売り主」
という考え方は、昨日書きました。
一方、この「最大耐用量」とはまったく別の考え方があります。
「最大継続可能量」という考え方です。
昨日も紹介した高橋豊先生が提唱されている抗癌剤治療に対する考え方です。
私も、まったく同様に考えています。
すなわち、可能な限り長期間にわたり治療を続ける事が可能となる抗癌剤の量です。
長く続けることは、長く患者さんが元気で生活をしてくれることです。
そして、そのためには副作用は最小限度に抑えなければなりません。
逆に副作用を最小限度に抑えれば、長く治療を続けることが可能になります。
この考え方は、TS-1という日本が世界に誇る経口抗癌剤を開発した先生の講演を
聞いたときにも、出てきた言葉です。
「TS-1は少ない量の抗癌剤を長く続けよう、と言う目的で開発しました。
長く治療を続けることができるということは、
患者さんがそれだけ長く元気でいてくれることです。」
と言われておりました。
それまで、そのような考え方は持っていませんでしたので、
大きな感銘を受けたことを覚えております。
TS-1はたしかに、その先生が言われるとおり非常に素晴らしい、
まさに日本が世界に誇れる経口抗癌剤ですが、
しかし、現在の標準量では、あまりにも多すぎて、
長期間の内服は、一部のエリートの患者さんを除いて、
難しいのではないかと思います。
本日このような抗癌剤治療の考え方を書いたのは、
インターネットをいろいろ見ているうちに、
随分前に見た週刊誌の対談記事が出ており、
その内容は、非常に重要な考え方であることを、
このブログの読者にも知って頂きたかったからです。
http://dot.eee.ne.jp/drhiraiwa/special03.htm
このアドレスのページを是非ご覧下さい。
少々古いですが、ほとんど現在の抗癌剤治療の実態が的確に示されていると思います。
本日は、短いですが、この非常に参考になるホームページをご覧下さい。
以上 文責 梅澤 充
追記
最近、悪性リンパ腫の治療についてのお問い合わせが数件来ています。
3月25日の「外科医と悪性リンパ腫」でも書きましたが、
専門医の治療により、悪性リンパ腫は、完治する病気です。
私は専門医ではありません。
どうぞ、専門医にご相談下さい。
万一、「治療方法がない」と言われたら、
他の専門医のセカンドオピニオンを獲て下さい。
それでも同じ答えであれば、その時にご相談下さい。
お役に立てず申し訳ありません。



