ここ数日のコメントに対しての私の反論に多くの意見が寄せられています。
賛同して下さる方、たしなめて下さる方さまざまです。
私自身、内科医なのか外科医なのか不明な「匿名医師」さんからのコメントに対する反論は、自分の率直な意見を述べたまでで、反省はしておりません。
しかし、昨日の「末期のガンの親友を持つ読者」さんから頂いた、
「気分が悪くなる」とのご意見に対しては、
少々言い過ぎたと反省しております。
申し訳ありませんでした。
昨日も書いたとおりで、言い訳になりますが、
私自身騙されたとはいえ、インチキ免疫治療クリニックに所属していたことがあります。
私は、被害者の実情を、そこで目の当たりにしました。
現在は、そのクリニックでのY元教授が犯した犯罪行為を刑事告発しております。
被害者は、ガンに悩む患者さんだけではありません。
「治ります」というY元教授の言葉に騙され、
莫大な借金の山だけを残されてしまったご遺族も大きな被害者です。
私は、その惨状を見ました。
被害者のお一人のご遺族の裁判は、
クリニック側が、ご遺族に金員を支払い、
Y元教授の著書を絶版にすることで、今春和解しました。
私も、患者側証人として2年以上証言してきました。
もう一件は現在も係争中です。
そのような、被害者・裁判を通して、
「同じ被害者を絶対に出したくない」
との思いが強く、過剰に反応してしまいました。
今まで、このブログに寄せられたコメントで、
明らかに健康食品の宣伝行為と受け取れる内容のものを何件か削除しましたが、
昨日のコメントにも、私自身反省をしなければならない内容であることは重々承知してはおりますが、僅かながら代替療法・健康食品の匂いがしてしまったもので、
過剰に反応してしまいました。
残念ながら、代替療法で「ガンが治る」ことはほとんど起こり得ません。
「ほとんど」と言ったのは、ガンは極稀には自然治癒もあり得るからです。
また、ガンの進行が止まる、快方に向かう患者さんも、
その頻度の実態は不明ですが、宣伝されているような、
患者さんが期待する数字ではないはずです。
一方、その費用は莫大です。
一月当たり、数十万円もかかる治療(?)も少なくありません。
日本には、いかがわしい代替療法クリニックが、
いまだにたくさん存在していることも事実です。
「ガンビジネス」と言われる、
ガン患者さんを「お客さん」にして、
暴利をむさぼる輩が大勢いる現実も知っています。
その実態を知る人間としては、せめてこのブログを読まれる患者さんだけには、
絶対に被害者になって欲しくないという気持ちでいっぱいです。
その気持ちから、暴走してしまいました。
ちょうど、本日以下のようなコメントを頂きました。
この、コメントに対しての回答が、私の健康食品・代替療法に対する考え方です。
1月24日の「健康食品について」でも書きましたが、
再度書きます。
椎茸の菌糸体で、免疫活性を向上させる効果はあります。
それは、間違いない事実だと思います。
BRMとはBiological Response Modifierの略で生物学的反応刺激剤とでも訳す物質です。
日本の健康保険で使える医薬品に指定されているものもあります。
胃ガン、大腸ガン、肺小細胞ガンに適応のある、「クレスチン」
切除不能胃ガンおよび再発胃ガンに適応のある、「レンチナン」
などです。
前者はカワラタケの菌糸体、後者はシイタケの子実体から抽出したものです。
いずれも、「抗癌剤との併用で延命効果が期待できる」とされている医薬品です。
両者ともに副作用はほとんどありません。
レンチナンでアレルギー症状を示す患者さんがいるくらいです。
当然シイタケアレルギーの患者さんはダメです。
欠点は両者ともに高価なことです。
現在の正確な薬価は忘れましたが、両者とも一月5万円は超えると思います。
私は、かつて、東京都の65歳以上の患者さんの窓口自己負担が、
5000円以上の場合それ以上の負担はない、
すなわち自己負担の上限が5000円という時代に、
ガン治療をしていて自己負担が5000円以下の患者さんはほとんどいませんから、
65歳以上の患者さんすべてにクレスチンを処方していたことがあります。
副作用がなく、延命効果があり、経済的負担がないのですから、
患者さんにとってこれほど良いクスリはありません。
当然ながら、ガンの縮小効果はありませんでした。
すなわち、抗癌剤治療専門医からは「効かない」で一蹴される結果でした。
しかし、中には、ガンの進行が止まっている患者さんや、
ビックリするほど長生きされる患者さんは多数見ました。
統計データはありませんが、何人かの患者さんでは、確実に延命に寄与していたものと思われます。
また、多くの患者さんから、「風邪を引きにくくなった。」との感想がありました。
ウィルスに対する免疫活性は高まっていたのだろうと推測されます。
治療効果としてはその程度です。
現在では、お年寄りを除いて3割負担ですので、
その値段と、治療効果を説明して、希望される患者さんにだけ処方しています。
アガリクスやメシマコブ、AHCCなどもこのBRMの仲間です。
したがって、多少の延命効果は得られる可能性は十分にあると思います。
しかし、それがどの程度のものであるかの実証はありません。
それら健康食品の「ガンに対する臨床データ」は存在しないと思います。
それがあれば、医薬品として申請しているはずです。ネズミのガンにおけるデータは多数出されています。
また、人間で免疫活性を向上させるというデータもあります。
しかし、人間の免疫力を測る尺度はいくつも考えられていますが、
多くの免疫学者がさまざまな物差しを使い、
自分の物差しが一番正確だと、主張している現状ですから、
どの程度免疫活性を向上させるかは正確には不明、と言うべきだと思います。
市販されているBRM食品でひとつだけ確実なことは、
高価であるという事実です。
また、恐らく多少は延命効果があるであろうという期待です。
その、淡い期待とお財布の具合が合致すれば、悪くはないと思います。
また、抗癌剤治療と併用すると、大きな効果が発現する実例は数多く見ております。
ハーセプチンという乳ガン治療薬を使うときには、
免疫活性の増強により治療効果の向上が期待できるはずですから、
値段が合えば有効だと思います。
これはかつて実際にハーセプチンを使っている患者さんで、
ADCC活性というひとつの免疫力の指標を測定して観察したことがあります。
この件に関しては、書きだすと長くなりますので、別の機会に書きます。
しかし、如何なるBRMよりも、免疫活性を向上させる最大の刺激は、
ガンの存在そのものです。
ガンにより全身状態の悪化がない患者さんでは無用だとも思います。
PSゼロの患者さんには不要ではなのかも知れません。
PSについては、1月18日の「緩和医療」で書きました。
ただし、BRMを使用した数千例もの患者さんの免疫活性のデータを見ると、
たしかにBRMにより免疫力は向上しているようです。
そのデータは今も手元にあります。
どのように考えていいのか判りません。
免疫とガンとの関係は本当に複雑です。
ひとつだけ、免疫治療クリニックで得たことは、
「免疫力を殺してしまうような治療では、患者さんは長生きできない。」
これだけは真実だと思います。
本日は読者の方からアドバイス頂いた、
加藤眞三先生の
「医療の維新をよりよい方向へ」という
http://katos.at.webry.info/200602/article_3.html
ブログを読み、コメントへの私行き過ぎた反論に対する反省と、
私の健康食品・代替療法に対する考えを書きました。
健康食品以外の代替療法については後日詳しく私の知る限りのことを書きます。
以上 文責 梅澤 充
賛同して下さる方、たしなめて下さる方さまざまです。
私自身、内科医なのか外科医なのか不明な「匿名医師」さんからのコメントに対する反論は、自分の率直な意見を述べたまでで、反省はしておりません。
しかし、昨日の「末期のガンの親友を持つ読者」さんから頂いた、
「気分が悪くなる」とのご意見に対しては、
少々言い過ぎたと反省しております。
申し訳ありませんでした。
昨日も書いたとおりで、言い訳になりますが、
私自身騙されたとはいえ、インチキ免疫治療クリニックに所属していたことがあります。
私は、被害者の実情を、そこで目の当たりにしました。
現在は、そのクリニックでのY元教授が犯した犯罪行為を刑事告発しております。
被害者は、ガンに悩む患者さんだけではありません。
「治ります」というY元教授の言葉に騙され、
莫大な借金の山だけを残されてしまったご遺族も大きな被害者です。
私は、その惨状を見ました。
被害者のお一人のご遺族の裁判は、
クリニック側が、ご遺族に金員を支払い、
Y元教授の著書を絶版にすることで、今春和解しました。
私も、患者側証人として2年以上証言してきました。
もう一件は現在も係争中です。
そのような、被害者・裁判を通して、
「同じ被害者を絶対に出したくない」
との思いが強く、過剰に反応してしまいました。
今まで、このブログに寄せられたコメントで、
明らかに健康食品の宣伝行為と受け取れる内容のものを何件か削除しましたが、
昨日のコメントにも、私自身反省をしなければならない内容であることは重々承知してはおりますが、僅かながら代替療法・健康食品の匂いがしてしまったもので、
過剰に反応してしまいました。
残念ながら、代替療法で「ガンが治る」ことはほとんど起こり得ません。
「ほとんど」と言ったのは、ガンは極稀には自然治癒もあり得るからです。
また、ガンの進行が止まる、快方に向かう患者さんも、
その頻度の実態は不明ですが、宣伝されているような、
患者さんが期待する数字ではないはずです。
一方、その費用は莫大です。
一月当たり、数十万円もかかる治療(?)も少なくありません。
日本には、いかがわしい代替療法クリニックが、
いまだにたくさん存在していることも事実です。
「ガンビジネス」と言われる、
ガン患者さんを「お客さん」にして、
暴利をむさぼる輩が大勢いる現実も知っています。
その実態を知る人間としては、せめてこのブログを読まれる患者さんだけには、
絶対に被害者になって欲しくないという気持ちでいっぱいです。
その気持ちから、暴走してしまいました。
ちょうど、本日以下のようなコメントを頂きました。
この、コメントに対しての回答が、私の健康食品・代替療法に対する考え方です。
1月24日の「健康食品について」でも書きましたが、
再度書きます。
LEM(椎茸菌糸体)というのがあるそうですが
ブログ読みました。おっしゃる事はよくわかります。お聞きしたいのですが、巷の噂で、LEMというBRM機能食品というのがあるそうですが、これはいいのでしょうか?ガンに対する臨床データなどもあるということなのですが、お医者様のご意見をうかがいたいのですが、教えてください。
椎茸の菌糸体で、免疫活性を向上させる効果はあります。
それは、間違いない事実だと思います。
BRMとはBiological Response Modifierの略で生物学的反応刺激剤とでも訳す物質です。
日本の健康保険で使える医薬品に指定されているものもあります。
胃ガン、大腸ガン、肺小細胞ガンに適応のある、「クレスチン」
切除不能胃ガンおよび再発胃ガンに適応のある、「レンチナン」
などです。
前者はカワラタケの菌糸体、後者はシイタケの子実体から抽出したものです。
いずれも、「抗癌剤との併用で延命効果が期待できる」とされている医薬品です。
両者ともに副作用はほとんどありません。
レンチナンでアレルギー症状を示す患者さんがいるくらいです。
当然シイタケアレルギーの患者さんはダメです。
欠点は両者ともに高価なことです。
現在の正確な薬価は忘れましたが、両者とも一月5万円は超えると思います。
私は、かつて、東京都の65歳以上の患者さんの窓口自己負担が、
5000円以上の場合それ以上の負担はない、
すなわち自己負担の上限が5000円という時代に、
ガン治療をしていて自己負担が5000円以下の患者さんはほとんどいませんから、
65歳以上の患者さんすべてにクレスチンを処方していたことがあります。
副作用がなく、延命効果があり、経済的負担がないのですから、
患者さんにとってこれほど良いクスリはありません。
当然ながら、ガンの縮小効果はありませんでした。
すなわち、抗癌剤治療専門医からは「効かない」で一蹴される結果でした。
しかし、中には、ガンの進行が止まっている患者さんや、
ビックリするほど長生きされる患者さんは多数見ました。
統計データはありませんが、何人かの患者さんでは、確実に延命に寄与していたものと思われます。
また、多くの患者さんから、「風邪を引きにくくなった。」との感想がありました。
ウィルスに対する免疫活性は高まっていたのだろうと推測されます。
治療効果としてはその程度です。
現在では、お年寄りを除いて3割負担ですので、
その値段と、治療効果を説明して、希望される患者さんにだけ処方しています。
アガリクスやメシマコブ、AHCCなどもこのBRMの仲間です。
したがって、多少の延命効果は得られる可能性は十分にあると思います。
しかし、それがどの程度のものであるかの実証はありません。
それら健康食品の「ガンに対する臨床データ」は存在しないと思います。
それがあれば、医薬品として申請しているはずです。ネズミのガンにおけるデータは多数出されています。
また、人間で免疫活性を向上させるというデータもあります。
しかし、人間の免疫力を測る尺度はいくつも考えられていますが、
多くの免疫学者がさまざまな物差しを使い、
自分の物差しが一番正確だと、主張している現状ですから、
どの程度免疫活性を向上させるかは正確には不明、と言うべきだと思います。
市販されているBRM食品でひとつだけ確実なことは、
高価であるという事実です。
また、恐らく多少は延命効果があるであろうという期待です。
その、淡い期待とお財布の具合が合致すれば、悪くはないと思います。
また、抗癌剤治療と併用すると、大きな効果が発現する実例は数多く見ております。
ハーセプチンという乳ガン治療薬を使うときには、
免疫活性の増強により治療効果の向上が期待できるはずですから、
値段が合えば有効だと思います。
これはかつて実際にハーセプチンを使っている患者さんで、
ADCC活性というひとつの免疫力の指標を測定して観察したことがあります。
この件に関しては、書きだすと長くなりますので、別の機会に書きます。
しかし、如何なるBRMよりも、免疫活性を向上させる最大の刺激は、
ガンの存在そのものです。
ガンにより全身状態の悪化がない患者さんでは無用だとも思います。
PSゼロの患者さんには不要ではなのかも知れません。
PSについては、1月18日の「緩和医療」で書きました。
ただし、BRMを使用した数千例もの患者さんの免疫活性のデータを見ると、
たしかにBRMにより免疫力は向上しているようです。
そのデータは今も手元にあります。
どのように考えていいのか判りません。
免疫とガンとの関係は本当に複雑です。
ひとつだけ、免疫治療クリニックで得たことは、
「免疫力を殺してしまうような治療では、患者さんは長生きできない。」
これだけは真実だと思います。
本日は読者の方からアドバイス頂いた、
加藤眞三先生の
「医療の維新をよりよい方向へ」という
http://katos.at.webry.info/200602/article_3.html
ブログを読み、コメントへの私行き過ぎた反論に対する反省と、
私の健康食品・代替療法に対する考えを書きました。
健康食品以外の代替療法については後日詳しく私の知る限りのことを書きます。
以上 文責 梅澤 充



