PET検査をご存知の患者さんは多いと思います。
PETとは、
Positron emission tomographyの略語です。
ガン細胞に集まる性質のある、
そして放射線を発生する性質も併せ持つ、
薬剤を注射して、
全身の中でガンがどこに存在しているのかを探し出す検査です。
現在では、
PETとCTとを組み合わせたPET・CTが主流?になっているように思います。
私もしばしば、
お世話になっています。
局所治療を行うときなどの参考にします。
しかし、PET検査には、
施設により、
かなり精度の差があるようです。
PET検査をもとに
放射線治療をお願いしたとき、
放射線科の専門医から
「ずいぶんと精度の低いPETですね、
あの検査だけでは治療はできません」
と言われてしまったこともあります。
調べてみると、
私がかつて頻繁に依頼していた施設のPETは、
かなり老朽化していたようです。
現在、医療器械も日進月歩で
進化しています。
昨年の機械よりも、
今年、発売される機械のほうが精度は上がっているはずです。
テレビやパソコンと同じです。
新しい機械にドンドン切り替えて、
最高画質・精度の検査求めたいところですが、
そんなことをしていたら、
その医療機関は即座に潰れてしまいます。
日本では、
精度の高い低いは関係無く、
PET検査の保険点数が定められています。
最新鋭の最高級機器を使って検査しても、
10年前のボロボロの機械を使っても、
病院に入る金額は同じです。
勿論、精度は大きく違います。
その精度の差によって、
診断に大きな差が出てきます。
そして、治療の方針にも違いが発生してきます。
PET検査は、
治療方針を大きく変えてしまうこともあります。
精度の差が、
取り返しのつかない、
治療選択間違いにつながることもありえます。
それは、医者には責任はありません。
機械がそこまでの目しかなかったのですから、
仕方ありません。
老朽化した機械に巡り合ってしまった患者さんの悲劇です。
PET検査は、
どこの施設でもできる検査ではありません。
限られた施設でしか受けることはできません。
したがって多くの場合、
PET検査の機械を置いてある施設に紹介して検査を受けることになります。
ご自身が最高の検査を受けようと考えたなら、
紹介された施設の機械の性能、
少なくとも年式くらいは確認しておいたほうが無難だと思います。
あるいは、
「どこどこのPET検査を受けたい」
と主治医にお願いしたほうが良いと思います。
そのときには、
その施設独自の依頼用紙がありますから、
事前にご自身で入手しておく必要があります。
まったく結果が信用できないような検査でも、
支払う医療費は同じです。
そして、その検査結果で治療方針が変わることもありえます。
最善の治療を求めるのであれば、
その程度の努力は惜しむべきではないと思います。
老朽化した機械を、
施設ごと買い取り、
お金儲けだけをもくろんでいる施設もあるとの噂もあります。
十分にご注意されたほうが無難です。
ちなみに、私は、
現在では、
東京のど真ん中にある検査センターに依頼しています。
以上 文責 梅澤 充
PETとは、
Positron emission tomographyの略語です。
ガン細胞に集まる性質のある、
そして放射線を発生する性質も併せ持つ、
薬剤を注射して、
全身の中でガンがどこに存在しているのかを探し出す検査です。
現在では、
PETとCTとを組み合わせたPET・CTが主流?になっているように思います。
私もしばしば、
お世話になっています。
局所治療を行うときなどの参考にします。
しかし、PET検査には、
施設により、
かなり精度の差があるようです。
PET検査をもとに
放射線治療をお願いしたとき、
放射線科の専門医から
「ずいぶんと精度の低いPETですね、
あの検査だけでは治療はできません」
と言われてしまったこともあります。
調べてみると、
私がかつて頻繁に依頼していた施設のPETは、
かなり老朽化していたようです。
現在、医療器械も日進月歩で
進化しています。
昨年の機械よりも、
今年、発売される機械のほうが精度は上がっているはずです。
テレビやパソコンと同じです。
新しい機械にドンドン切り替えて、
最高画質・精度の検査求めたいところですが、
そんなことをしていたら、
その医療機関は即座に潰れてしまいます。
日本では、
精度の高い低いは関係無く、
PET検査の保険点数が定められています。
最新鋭の最高級機器を使って検査しても、
10年前のボロボロの機械を使っても、
病院に入る金額は同じです。
勿論、精度は大きく違います。
その精度の差によって、
診断に大きな差が出てきます。
そして、治療の方針にも違いが発生してきます。
PET検査は、
治療方針を大きく変えてしまうこともあります。
精度の差が、
取り返しのつかない、
治療選択間違いにつながることもありえます。
それは、医者には責任はありません。
機械がそこまでの目しかなかったのですから、
仕方ありません。
老朽化した機械に巡り合ってしまった患者さんの悲劇です。
PET検査は、
どこの施設でもできる検査ではありません。
限られた施設でしか受けることはできません。
したがって多くの場合、
PET検査の機械を置いてある施設に紹介して検査を受けることになります。
ご自身が最高の検査を受けようと考えたなら、
紹介された施設の機械の性能、
少なくとも年式くらいは確認しておいたほうが無難だと思います。
あるいは、
「どこどこのPET検査を受けたい」
と主治医にお願いしたほうが良いと思います。
そのときには、
その施設独自の依頼用紙がありますから、
事前にご自身で入手しておく必要があります。
まったく結果が信用できないような検査でも、
支払う医療費は同じです。
そして、その検査結果で治療方針が変わることもありえます。
最善の治療を求めるのであれば、
その程度の努力は惜しむべきではないと思います。
老朽化した機械を、
施設ごと買い取り、
お金儲けだけをもくろんでいる施設もあるとの噂もあります。
十分にご注意されたほうが無難です。
ちなみに、私は、
現在では、
東京のど真ん中にある検査センターに依頼しています。
以上 文責 梅澤 充