がんセンター信者のご家族からコメントをいただきましたが、
日本中ほとんどの方々は、
「がんセンターなら間違いない」
「がんセンターなら最高の治療をしてもらえる」
と勘違いされているのではないでしょうか。
ほとんどの患者さんは、
まさか自分の身にガンが発生してくるとは、
夢にも思っていなかったのではないでしょうか。
晴天の霹靂で、
ガンであることが宣告され、
アタマの中は真っ白になり、
そして、ただただ慌てて、
恐れおののいて、
何も考えられなくなります。
そして、日本人なら誰でも思う、
「ガン治療 = がんセンター」
という構図がアタマに浮かび、
がんセンターにまっしぐら、
あるいは、
そのガンを発見した医者も、
がんセンターが最善ではないことは百も承知であっても、
そこに紹介しておくのが一番無難ですから、
「がんセンターに紹介状を書きましょう」
ということになり、
その後は、
お決まりのレールの上を突っ走るだけです。
乗り間違えをしたことに気が付いたときには、
時すでに遅しということも少なくありません。
お気の毒な気がしますが、
それは、それで日本人の宿命であり、
仕方がないようにも思います。
様々な情報を仕入れたご家族が、
他に、より良い道もあることに気が付き、
そちらに誘導しようとしても、
「ガン = がんセンター」
という既成概念が完全にできあがっている患者さんでは、
その誘いは、
治療への決心を鈍らせることにもなり、
不快な感覚しか生まれないのではないでしょうか。
「がんセンターが最高」
と勘違いされている患者さんでは、
ご家族は、
そのまま、それを肯定してあげて、
安心して、
たった一本だけしか用意されていないレールに乗せてあげるのことも、
重要ではないかと思います。
ガンという病気は、
最悪の結末を迎えなければならない可能性も
十分に考えなければなりません。
したがって、
ガンを発見した開業医なども、
それが最善ではないことは、
重々知っていても、
多くの患者さんが最高と考えているがんセンターに
大切な患者さんを紹介するのです。
他の病院に紹介して、
最悪の結果に至った場合、
その患者さん、ご家族に逆恨みをされる可能性もあります。
他の、がんセンターよりは
遥かに良い治療をしてくれる病院に紹介して、
その患者さんが24ヵ月後に亡くなられた場合、
がんセンターでは平均12ヶ月で亡くなられていることを知らないご家族では、
がんセンターでは、
「もっと長く生きることができたはずだ」
あるいは、
「治っていたかも知れない」
という開業医にとっては、
トンでもない勘違いをされる恐れがあります。
逆に、がんセンターで12ヶ月で亡くなったならば、
他の病院だったら、
「きっと半年で死んでいたに違いない」と考え、
ご本人もご家族も満足するという人は、
日本ではたくさんいるのではないでしょうか。
時々、ご本人は、
がんセンターで治療を受けることに満足しているのに、
あるいは、がんセンターに行きたいと思っているのに、
ご家族や友人が、
患者さんを説得して、
私のところにセカンドオピニオンに来られることがあります。
ご家族やお友達が、
分かっていても、
ご本人の理解がないのであれば、
私は、その患者さんを診たくはありません。
ガンという病気が、
如何なる病気であるのか、
どのような治療があるのか、
そして、その治療成績はどの程度のものか、
などなど、
情報を可能な限り収集して、
悔いの残らないご自身の治療を選択してください。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
日本中ほとんどの方々は、
「がんセンターなら間違いない」
「がんセンターなら最高の治療をしてもらえる」
と勘違いされているのではないでしょうか。
ほとんどの患者さんは、
まさか自分の身にガンが発生してくるとは、
夢にも思っていなかったのではないでしょうか。
晴天の霹靂で、
ガンであることが宣告され、
アタマの中は真っ白になり、
そして、ただただ慌てて、
恐れおののいて、
何も考えられなくなります。
そして、日本人なら誰でも思う、
「ガン治療 = がんセンター」
という構図がアタマに浮かび、
がんセンターにまっしぐら、
あるいは、
そのガンを発見した医者も、
がんセンターが最善ではないことは百も承知であっても、
そこに紹介しておくのが一番無難ですから、
「がんセンターに紹介状を書きましょう」
ということになり、
その後は、
お決まりのレールの上を突っ走るだけです。
乗り間違えをしたことに気が付いたときには、
時すでに遅しということも少なくありません。
お気の毒な気がしますが、
それは、それで日本人の宿命であり、
仕方がないようにも思います。
様々な情報を仕入れたご家族が、
他に、より良い道もあることに気が付き、
そちらに誘導しようとしても、
「ガン = がんセンター」
という既成概念が完全にできあがっている患者さんでは、
その誘いは、
治療への決心を鈍らせることにもなり、
不快な感覚しか生まれないのではないでしょうか。
「がんセンターが最高」
と勘違いされている患者さんでは、
ご家族は、
そのまま、それを肯定してあげて、
安心して、
たった一本だけしか用意されていないレールに乗せてあげるのことも、
重要ではないかと思います。
ガンという病気は、
最悪の結末を迎えなければならない可能性も
十分に考えなければなりません。
したがって、
ガンを発見した開業医なども、
それが最善ではないことは、
重々知っていても、
多くの患者さんが最高と考えているがんセンターに
大切な患者さんを紹介するのです。
他の病院に紹介して、
最悪の結果に至った場合、
その患者さん、ご家族に逆恨みをされる可能性もあります。
他の、がんセンターよりは
遥かに良い治療をしてくれる病院に紹介して、
その患者さんが24ヵ月後に亡くなられた場合、
がんセンターでは平均12ヶ月で亡くなられていることを知らないご家族では、
がんセンターでは、
「もっと長く生きることができたはずだ」
あるいは、
「治っていたかも知れない」
という開業医にとっては、
トンでもない勘違いをされる恐れがあります。
逆に、がんセンターで12ヶ月で亡くなったならば、
他の病院だったら、
「きっと半年で死んでいたに違いない」と考え、
ご本人もご家族も満足するという人は、
日本ではたくさんいるのではないでしょうか。
時々、ご本人は、
がんセンターで治療を受けることに満足しているのに、
あるいは、がんセンターに行きたいと思っているのに、
ご家族や友人が、
患者さんを説得して、
私のところにセカンドオピニオンに来られることがあります。
ご家族やお友達が、
分かっていても、
ご本人の理解がないのであれば、
私は、その患者さんを診たくはありません。
ガンという病気が、
如何なる病気であるのか、
どのような治療があるのか、
そして、その治療成績はどの程度のものか、
などなど、
情報を可能な限り収集して、
悔いの残らないご自身の治療を選択してください。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。