「ブログのコメントでの質問は受け付けない」
「無視します」
と何回か書いていますが、
何回も匿名で、
質問をしてくる人がいます。
裏のコメントでもよくいただきます。
一見、ご家族のことを心配しているようにもみえますが、
家に居ながらにして、
しかも匿名で、
パソコンのキーボードを叩くだけという、
極めて安直な方法で、
有用な情報が得られるとでも、
お考えでしょうか。
ネットにはそのようなサイトもあるようですので、
そちらをご利用ください。
とても厳しい言い方ですが、
お気の毒なことに、
その患者さんの命の価値は、
ご家族にとっては、
キーボードを叩く程度のものなのだと考えてしまいます。
ご家族がその程度の価値しか感じない患者さんに対して、
メールでお付き合いするほどの時間は、
私にはありません。
そんな時間があったなら、
もう少し睡眠時間にまわしたいと思います。
すべての患者さんご家族は、
様々な制約に縛られて治療を受けています。
日々の生活や仕事による時間的な制約、
お住まいの地域による制約、
経済的な制約、
それら多くの制約から許される範囲で、
実際の治療が行われます。
潤沢な予算をフルに使い、
仕事は完全に忘れて、
すべての時間、治療を最優先にしている患者さんもいます。
逆に、生活、治療を続けるために
仕事が最優先にならざるを得ない患者さんもいます。
そのような場合には、
仕事の都合に合わせて、
治療を組み立てざるを得ません。
付き添いのご家族の生活・仕事の都合で、
治療が組まれている患者さんもいます。
当然、それぞれ予後は大きく変わってきます。
遠方の患者さんで、
ご家族大勢でセカンドオピニオンに来られるかたもいます。
交通費もさぞかし大変だろう、などと、
貧乏性の私は心配してしまいます。
一方、大切な情報を得るために、
キーボードを叩くことしかできない環境で
治療をされているかたもいます。
現在診ている患者さんのご家族でも、
診察時には一切同行することは無く、
メールで状況を教えろ、
と言ってこられるかたもいます。
そのご家族にとっては、
患者さんよりお仕事の方が重要なのでしょうが、
私も仕事に追われ時間はありませんので、
そこまでお付き合いすることはできません。
年老いた患者さんを心配して、
毎回一緒に来院されるご家族もいます。
メールなどで用を済ましていたら
そのようなご家族に対しても、
失礼だと考えます。
生活環境、治療環境の差は、
仕方が無いことだと思います。
すべての患者さんが、
平等などということはありえません。
誰でも平等に、
と言うより、
「均一に受けることができる治療」は、
最低限度の標準治療です。
そしてエビデンスどおりの、
副作用の末の数ヶ月の延命という効果を均一に享受できます。
実名で直接メールで質問してこられる患者さんやご家族に対しては、
簡単なお答えを返信してはいますが、
何回も書いているとおり、
あまりにも多様な、
ガンおよび患者さんに対して、
まして、顔も見たことが無い患者さんに対して
踏み込んだ内容の回答などできるはずがありません。
それよりも、
顔の見えないメールだけでは、
大きな勘違い、誤解が生まれることを危惧しております。
詳しい情報を得ようと考えたなら、
セカンドオピニオンに来ていただく以外にはありません。
ご家族の努力と、
患者さんの寿命は明らかに比例すると感じています。
ご質問を投げてこられたご家族は、
幾つの病院にセカンドオピニオンに行かれたのでしょうか。
万一、何処にも行っていないのであれば、
様々な制約から許される範囲で、
できるだけ多くの医者の生の声を聞いてください。
そして、その治療の実際の成績を確認してください。
それに納得したならばその治療を受ければよいのではないでしょうか。
その治療を勧める主治医だけでは、
治療効果について、
かなり水増しの成績を提示することは珍しくありません。
某がんセンターでは、
そこで治療を受ける患者さんに対しては、
「1年間後に生きている確率は70 ~ 80%です」
などと言っておきながら、
同じ病気でセカンドオピニオンに行った患者さんには、
「平均的に1年は無理」
などとの給っていました。
勿論、後者が正解です。
自分の病院で治療を受ける患者さんと、
他の病院の患者さんで、
違う治療成績を話すのは、
本当の数字を知ってしまったら、
誰もその治療を受けたいとは思わないことを、
一番良く知っているからだと思われます。
セカンドオピニオンでは、
正直な数字、考え方を聞けますから、
是非、できるだけ多くの病院を廻ってください。
キーボードだけではなく足を使って、
ご自身の努力で、
患者さんの予後を変えてあげてください。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
追記:メールアドレスを載せてしまったので削除して欲しい、
との依頼があったコメントを削除しました。
投稿の際はご注意ください。
「無視します」
と何回か書いていますが、
何回も匿名で、
質問をしてくる人がいます。
裏のコメントでもよくいただきます。
一見、ご家族のことを心配しているようにもみえますが、
家に居ながらにして、
しかも匿名で、
パソコンのキーボードを叩くだけという、
極めて安直な方法で、
有用な情報が得られるとでも、
お考えでしょうか。
ネットにはそのようなサイトもあるようですので、
そちらをご利用ください。
とても厳しい言い方ですが、
お気の毒なことに、
その患者さんの命の価値は、
ご家族にとっては、
キーボードを叩く程度のものなのだと考えてしまいます。
ご家族がその程度の価値しか感じない患者さんに対して、
メールでお付き合いするほどの時間は、
私にはありません。
そんな時間があったなら、
もう少し睡眠時間にまわしたいと思います。
すべての患者さんご家族は、
様々な制約に縛られて治療を受けています。
日々の生活や仕事による時間的な制約、
お住まいの地域による制約、
経済的な制約、
それら多くの制約から許される範囲で、
実際の治療が行われます。
潤沢な予算をフルに使い、
仕事は完全に忘れて、
すべての時間、治療を最優先にしている患者さんもいます。
逆に、生活、治療を続けるために
仕事が最優先にならざるを得ない患者さんもいます。
そのような場合には、
仕事の都合に合わせて、
治療を組み立てざるを得ません。
付き添いのご家族の生活・仕事の都合で、
治療が組まれている患者さんもいます。
当然、それぞれ予後は大きく変わってきます。
遠方の患者さんで、
ご家族大勢でセカンドオピニオンに来られるかたもいます。
交通費もさぞかし大変だろう、などと、
貧乏性の私は心配してしまいます。
一方、大切な情報を得るために、
キーボードを叩くことしかできない環境で
治療をされているかたもいます。
現在診ている患者さんのご家族でも、
診察時には一切同行することは無く、
メールで状況を教えろ、
と言ってこられるかたもいます。
そのご家族にとっては、
患者さんよりお仕事の方が重要なのでしょうが、
私も仕事に追われ時間はありませんので、
そこまでお付き合いすることはできません。
年老いた患者さんを心配して、
毎回一緒に来院されるご家族もいます。
メールなどで用を済ましていたら
そのようなご家族に対しても、
失礼だと考えます。
生活環境、治療環境の差は、
仕方が無いことだと思います。
すべての患者さんが、
平等などということはありえません。
誰でも平等に、
と言うより、
「均一に受けることができる治療」は、
最低限度の標準治療です。
そしてエビデンスどおりの、
副作用の末の数ヶ月の延命という効果を均一に享受できます。
実名で直接メールで質問してこられる患者さんやご家族に対しては、
簡単なお答えを返信してはいますが、
何回も書いているとおり、
あまりにも多様な、
ガンおよび患者さんに対して、
まして、顔も見たことが無い患者さんに対して
踏み込んだ内容の回答などできるはずがありません。
それよりも、
顔の見えないメールだけでは、
大きな勘違い、誤解が生まれることを危惧しております。
詳しい情報を得ようと考えたなら、
セカンドオピニオンに来ていただく以外にはありません。
ご家族の努力と、
患者さんの寿命は明らかに比例すると感じています。
ご質問を投げてこられたご家族は、
幾つの病院にセカンドオピニオンに行かれたのでしょうか。
万一、何処にも行っていないのであれば、
様々な制約から許される範囲で、
できるだけ多くの医者の生の声を聞いてください。
そして、その治療の実際の成績を確認してください。
それに納得したならばその治療を受ければよいのではないでしょうか。
その治療を勧める主治医だけでは、
治療効果について、
かなり水増しの成績を提示することは珍しくありません。
某がんセンターでは、
そこで治療を受ける患者さんに対しては、
「1年間後に生きている確率は70 ~ 80%です」
などと言っておきながら、
同じ病気でセカンドオピニオンに行った患者さんには、
「平均的に1年は無理」
などとの給っていました。
勿論、後者が正解です。
自分の病院で治療を受ける患者さんと、
他の病院の患者さんで、
違う治療成績を話すのは、
本当の数字を知ってしまったら、
誰もその治療を受けたいとは思わないことを、
一番良く知っているからだと思われます。
セカンドオピニオンでは、
正直な数字、考え方を聞けますから、
是非、できるだけ多くの病院を廻ってください。
キーボードだけではなく足を使って、
ご自身の努力で、
患者さんの予後を変えてあげてください。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
追記:メールアドレスを載せてしまったので削除して欲しい、
との依頼があったコメントを削除しました。
投稿の際はご注意ください。