一昨日の「標準治療は似非治療!?」
に対して、
たくさんコメントをいただいております。
どれも頷いてしまいます。
私の価値観から考えれば、
私自身または自分の身内の人間であれば、
標準的な抗癌剤治療は、
一部のガンを除き、
絶対に受けたくない、受けさせない治療です。
それは、その治療の事実を知っているからです。
大きな被害に見合うだけの効果は期待できません。
確実に死に至る病気に対して、
その死までの道のりを、
辛く険しいものにしているだけに過ぎないことを、
嫌というほど見てきました。
「たとえ辛くても、無治療よりは○ヶ月の時間、
長く生きることができればそれが良い」
という価値観の患者さんにしか、
受け入れられる治療ではないと考えています。
勿論、標準治療でも、
ほとんど副作用を感じないという強靭な肉体の持ち主も、
ごく稀にはいます。
そのような患者さんには、
最適な治療かも知れません。
しかし、ほとんどの患者さんは、
そうではありません。
話は飛びますが、
昨日の「レセプト」
で診療報酬について書きましたが、
そのレセプトを見ていて、
ガン治療にかかる費用のうち、
抗癌剤という薬剤の価格が占める割合が如何に大きいか、
あらためて思い知らされました。
私はいわゆる細胞毒である抗癌剤の量は、
標準量よりは遥かに少ないので、
その分の費用は安くなりますが、
外来治療だけで、
月額50万円を超える患者さんもいます。
分子標的薬などを使われている患者さんです。
分子標的薬では、
減量して使うことにはほとんどの場合意味はありませんから、
標準量を使っています。
しかし、標準治療では、
細胞毒である一般的な抗癌剤も、
標準的に大量になります。
当然、それに比例して治療費も高くなります。
その治療費を支払うのは患者さんです。
高いクスリを減量すれば、
それだけ治療費は安くなります。
患者さんが、
「副作用が辛いからクスリを減らしてくれ」
と医者に懇願しても、
「減らしたら効果が無い」
「そんな量では責任は持てない」
と、患者さんの願いは一蹴されます。
そして高い治療費を患者さんは支払います。
馬鹿げた話です。
前にも書きましたが、
「100g1000円の牛肉を200gください」
と言っても、
「それでは栄養にならないから1Kg買いなさい」
と言っているようなものです。
患者さんがお金を出して買うものの量は、
売る側に決められてしまいます。
医者は患者さんに抗癌剤を打つのではなく、
売ってるように見えます。
勿論、現在日本の病院が購入して
患者さんに使う薬剤の値段は、
消費税の関係もあり、
ほとんど薬価点数と同じです。
すなわち、売り値と原価はほとんど同じで、
利益は出ませんし、
医者の懐にはまったく関係はありません。
その患者さんが買ったクスリの効果を受け取るのも患者さんです。
量が少ないことで
本当に効かないのであれば、
その責任はその量を買った患者さんにあるのであり、
医者がトヤカク言うものではないように思います。
医者に減量を拒否されたなら、
「○○円以内で抗癌剤治療をしてくれ、
それ以上はお金がないから払えない」
と言えば、
お望みの量になるかも知れません・・・・・
また、何回も書いているとおり、
「そんな量では効かない」
は正確な言葉ではありません。
データが無い、
エビデンスが無いというだけです。
そもそも、
「そんな量」
を使って治療をした経験が無いのですから、
「効かない」
などとは言えないはずです。
医者に自信が無ければ
「効かないかも知れませんけどそれでも良いのですね」
と患者さんに確認して、
さらに心配なら誓約書でも書いてもらってから、
買う側の患者さんの望むとおりの量を売ればよいと思うのですが、
なかなかそのようにはなりません。
また、「責任は持てない」
ということを言う医者がいるようですが、
ガンが進行して患者さんが亡くなった後に、
腹を切った医者は見たことがありません。
「責任」とは何でしょうか?
また、データ、エビデンスがあるといっても、
それは何千人かの患者さんにその同一治療を行ったときに、
○○%の確率で効果が現れるというだけであり、
たった一人の患者さんに対して、
効くか否か、
すべて行ってみなければ分からないことです、
分かっていることは何もありませんが、
予想されることは、
大多数の患者さんが、
多大な副作用で苦しむであろう、
ということだけです。
当然、患者さんの予算に見合った量の少量の抗癌剤が、
効かないという“保障”もありません。
費用の面から考えても、
やはり標準治療だけを押し売りしている、
現在の抗癌剤治療のあり方には大きな疑問を感じます。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
に対して、
たくさんコメントをいただいております。
どれも頷いてしまいます。
私の価値観から考えれば、
私自身または自分の身内の人間であれば、
標準的な抗癌剤治療は、
一部のガンを除き、
絶対に受けたくない、受けさせない治療です。
それは、その治療の事実を知っているからです。
大きな被害に見合うだけの効果は期待できません。
確実に死に至る病気に対して、
その死までの道のりを、
辛く険しいものにしているだけに過ぎないことを、
嫌というほど見てきました。
「たとえ辛くても、無治療よりは○ヶ月の時間、
長く生きることができればそれが良い」
という価値観の患者さんにしか、
受け入れられる治療ではないと考えています。
勿論、標準治療でも、
ほとんど副作用を感じないという強靭な肉体の持ち主も、
ごく稀にはいます。
そのような患者さんには、
最適な治療かも知れません。
しかし、ほとんどの患者さんは、
そうではありません。
話は飛びますが、
昨日の「レセプト」
で診療報酬について書きましたが、
そのレセプトを見ていて、
ガン治療にかかる費用のうち、
抗癌剤という薬剤の価格が占める割合が如何に大きいか、
あらためて思い知らされました。
私はいわゆる細胞毒である抗癌剤の量は、
標準量よりは遥かに少ないので、
その分の費用は安くなりますが、
外来治療だけで、
月額50万円を超える患者さんもいます。
分子標的薬などを使われている患者さんです。
分子標的薬では、
減量して使うことにはほとんどの場合意味はありませんから、
標準量を使っています。
しかし、標準治療では、
細胞毒である一般的な抗癌剤も、
標準的に大量になります。
当然、それに比例して治療費も高くなります。
その治療費を支払うのは患者さんです。
高いクスリを減量すれば、
それだけ治療費は安くなります。
患者さんが、
「副作用が辛いからクスリを減らしてくれ」
と医者に懇願しても、
「減らしたら効果が無い」
「そんな量では責任は持てない」
と、患者さんの願いは一蹴されます。
そして高い治療費を患者さんは支払います。
馬鹿げた話です。
前にも書きましたが、
「100g1000円の牛肉を200gください」
と言っても、
「それでは栄養にならないから1Kg買いなさい」
と言っているようなものです。
患者さんがお金を出して買うものの量は、
売る側に決められてしまいます。
医者は患者さんに抗癌剤を打つのではなく、
売ってるように見えます。
勿論、現在日本の病院が購入して
患者さんに使う薬剤の値段は、
消費税の関係もあり、
ほとんど薬価点数と同じです。
すなわち、売り値と原価はほとんど同じで、
利益は出ませんし、
医者の懐にはまったく関係はありません。
その患者さんが買ったクスリの効果を受け取るのも患者さんです。
量が少ないことで
本当に効かないのであれば、
その責任はその量を買った患者さんにあるのであり、
医者がトヤカク言うものではないように思います。
医者に減量を拒否されたなら、
「○○円以内で抗癌剤治療をしてくれ、
それ以上はお金がないから払えない」
と言えば、
お望みの量になるかも知れません・・・・・
また、何回も書いているとおり、
「そんな量では効かない」
は正確な言葉ではありません。
データが無い、
エビデンスが無いというだけです。
そもそも、
「そんな量」
を使って治療をした経験が無いのですから、
「効かない」
などとは言えないはずです。
医者に自信が無ければ
「効かないかも知れませんけどそれでも良いのですね」
と患者さんに確認して、
さらに心配なら誓約書でも書いてもらってから、
買う側の患者さんの望むとおりの量を売ればよいと思うのですが、
なかなかそのようにはなりません。
また、「責任は持てない」
ということを言う医者がいるようですが、
ガンが進行して患者さんが亡くなった後に、
腹を切った医者は見たことがありません。
「責任」とは何でしょうか?
また、データ、エビデンスがあるといっても、
それは何千人かの患者さんにその同一治療を行ったときに、
○○%の確率で効果が現れるというだけであり、
たった一人の患者さんに対して、
効くか否か、
すべて行ってみなければ分からないことです、
分かっていることは何もありませんが、
予想されることは、
大多数の患者さんが、
多大な副作用で苦しむであろう、
ということだけです。
当然、患者さんの予算に見合った量の少量の抗癌剤が、
効かないという“保障”もありません。
費用の面から考えても、
やはり標準治療だけを押し売りしている、
現在の抗癌剤治療のあり方には大きな疑問を感じます。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。