時間は確実に流れています。
今年も残すところ3週間と少しです。
ガンという病気も患者さんに遠慮なく
時間とともに大きな流れになっていきます。
その確実な流れに少しずつ逆らっていくことが
長生きにつながっていきます。
大きく逆らっても、
すぐに疲れてしまい、
押し戻されてしまいます。
少しずつ流れ逆らっていくと、
キラキラした美しい時間はたくさんあると思います。
ガンという病気を宿してしまっても、
素敵な時間を送っている患者さんはたくさんいます。
けっして悲しいだけの病気ではありません。
昨日も、
「私はガンになってイロイロ見方が変わった、
病気になって良かったのかもしれない」
と言われていた患者さんがいました。
勿論、ご家族は、
「ガンになって良かった」
などと思える人はいないはずです。
ただただ憎い病気以外の何者でもないはずです。
しかし、ご本人が、
ガンという厄介な病気を宿しても、
不幸でなければ、
ご家族はそれを暖かく見守ってあげるのが、
患者さんにとって最善の接し方だと思います。
ご家族ばかりが、
治療に熱心になり、
患者さんがそれに合わせてあげている、
という光景をしばしば見ます。
どちらが患者さんか分からなくなることもあります。
患者さんの思うとおりにしてあげることが一番であるように感じます。
私の父親もガンで逝きました。
その敗戦間際に、
家族である私は、
考えられる色々な手段をもっても抵抗しましたが、
本人は、
「ここまで生かしてもらってもう十分だよ」
と言っていました。
それが本心だったようにも思います。
私は自己満足のために、
行動していたように感じます。
メール消失事件がきっかけで、
昔の患者さんを振り返ってみると、
ガンという病気の本質が、
ぼんやりと見えてきたような気がしました。
最愛のご家族を亡くしたあるかたは、
「うまく言えないが、ガンとは病気ではないような気がする」
と言われていました。
それも分かるような気がします。
ガンという病気は、
すべてのご家族にとっては、
最悪の敵だと思いますが、
すべての患者さんにとって、
その受け取り方は千差万別であり、
お友達として受け入れることができる人もいます。
ガンという病気を如何に考えるかによって、
その患者さんの幸、不幸は違ってきます。
どうせ生きるのであれば、
幸福に生きたほうがトクだと思います。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
今年も残すところ3週間と少しです。
ガンという病気も患者さんに遠慮なく
時間とともに大きな流れになっていきます。
その確実な流れに少しずつ逆らっていくことが
長生きにつながっていきます。
大きく逆らっても、
すぐに疲れてしまい、
押し戻されてしまいます。
少しずつ流れ逆らっていくと、
キラキラした美しい時間はたくさんあると思います。
ガンという病気を宿してしまっても、
素敵な時間を送っている患者さんはたくさんいます。
けっして悲しいだけの病気ではありません。
昨日も、
「私はガンになってイロイロ見方が変わった、
病気になって良かったのかもしれない」
と言われていた患者さんがいました。
勿論、ご家族は、
「ガンになって良かった」
などと思える人はいないはずです。
ただただ憎い病気以外の何者でもないはずです。
しかし、ご本人が、
ガンという厄介な病気を宿しても、
不幸でなければ、
ご家族はそれを暖かく見守ってあげるのが、
患者さんにとって最善の接し方だと思います。
ご家族ばかりが、
治療に熱心になり、
患者さんがそれに合わせてあげている、
という光景をしばしば見ます。
どちらが患者さんか分からなくなることもあります。
患者さんの思うとおりにしてあげることが一番であるように感じます。
私の父親もガンで逝きました。
その敗戦間際に、
家族である私は、
考えられる色々な手段をもっても抵抗しましたが、
本人は、
「ここまで生かしてもらってもう十分だよ」
と言っていました。
それが本心だったようにも思います。
私は自己満足のために、
行動していたように感じます。
メール消失事件がきっかけで、
昔の患者さんを振り返ってみると、
ガンという病気の本質が、
ぼんやりと見えてきたような気がしました。
最愛のご家族を亡くしたあるかたは、
「うまく言えないが、ガンとは病気ではないような気がする」
と言われていました。
それも分かるような気がします。
ガンという病気は、
すべてのご家族にとっては、
最悪の敵だと思いますが、
すべての患者さんにとって、
その受け取り方は千差万別であり、
お友達として受け入れることができる人もいます。
ガンという病気を如何に考えるかによって、
その患者さんの幸、不幸は違ってきます。
どうせ生きるのであれば、
幸福に生きたほうがトクだと思います。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。