不幸にも某国立のがんセンターで
抗癌剤治療を開始してしまった患者さんが
セカンドオピニオンに来られました。
開腹手術を行ったところ、
術前には確認できなかった腹膜播種が見つかり、
ステージはⅣの診断となり、
術後に抗癌剤治療が必要ということになりました。
その前に、
手術を行った主治医と、
今後主治医になる抗癌剤治療専門の医者との説明がありました。
その説明のために使われた書類をお持ちになりました。
それを見ると小学生でも分かる大きな矛盾がありました。
抗癌剤治療の効果は2クールごとに
CTで経過を観ていく、
と書いてありました。
その抗癌剤治療の対象となる病巣は、
術前のCTでは発見できなかった腹膜播種病巣です。
見えない病巣を、
如何にして経過を追うのでしょうか。
その点は、
患者さんのご家族もおかしいと気がつき、
質問したところ、
手術をした主治医は苦笑いをしているだけで、
腫瘍内科医も、
「腫瘍マーカーには現れていないからCTしかありません」
としか言わずに、
ただただ治療を勧めるだけだったそうです。
腫瘍マーカーにも現れていない、
CTなどの画像上も存在を知ることができない、
おまけに、無症状で、
とても元気な患者さんのガンに対して、
抗癌剤治療を行うときに、
何を指標に舵取りをするのでしょうか。
またその書類には、
実際の治療計画も書かれていました。
抗癌剤治療として、
一般的なスケジュールが提示されていましたが、
一番肝心な、
その治療を受けるとどのくらいの期間生きることができるのかについては、
一切書かれておらず、
「30~40%」という奏効率とおぼしき数字しか示されていませんでした。
しかし、無治療か標準治療かの
二つに一つの選択肢しか与えられていなかったので、
「その治療を受けると無治療よりも、
どれくらい長く生きていることができるのですか」
と質問したところ、
「それは分からない」
とのとぼけた回答をいただいたそうです。
しかも、一般的には副作用は多大であり、
副作用死もある治療に対して、
「身体にやさしい」
などと余りにも現実とかけ離れた
その医者独自の自己評価が書かれていました。
さらにその書類には目的として、
まったく現実離れした、
そして患者さんを欺くことしか書かれていません。
その提案されている抗癌剤治療を受けたなら、
「自分らしい生活」など、
保てる人間はほとんどいません。
現在とてもお元気な患者さんの
自分らしい生活を奪ってしまうのが、
その治療です。
無治療と比較して、
どの程度生きることができるか、
「それは分からない」
というのであれば、
EBM(エビデンスに根ざした治療)を提唱して、
エビデンスだけを頼りに治療を行っているはずの、
その国立がんセンターでは、
エビデンスはまったく無視した治療を行っているという、
余りにも矛盾した事態になります。
抗癌剤治療のエビデンスは、
どの程度生きていることが期待できるか、
すなわち生存期間中央値は必ず示されています。
その数字が、
無治療よりも○ヶ月長いから、
治療を行う、
これがEBMの根本的な考え方です。
「それは分からない」は、
それを根底から覆す言葉です。
あるいは、
その国立がんセンターが、
EBMと同様に提唱している、
インフォームドコンセントを完全に無視する言葉です。
患者さんに対して、
一番重要なインフォメーションをまったく与えない、
さらに聞いても答えないのですから・・・
勿論、国立がんセンターの医者が、
すべてこのように出鱈目な人間ばかりではないことは、
十分に承知しておりますが、
同様の事例は、
無数に見てきました、
そのような医者も、
某国立がんセンターには、
いまだに生息していることは忘れないほうが賢明です。
そしてそのような輩も国費で養われている、
ということも忘れないでください。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
抗癌剤治療を開始してしまった患者さんが
セカンドオピニオンに来られました。
開腹手術を行ったところ、
術前には確認できなかった腹膜播種が見つかり、
ステージはⅣの診断となり、
術後に抗癌剤治療が必要ということになりました。
その前に、
手術を行った主治医と、
今後主治医になる抗癌剤治療専門の医者との説明がありました。
その説明のために使われた書類をお持ちになりました。
それを見ると小学生でも分かる大きな矛盾がありました。
抗癌剤治療の効果は2クールごとに
CTで経過を観ていく、
と書いてありました。
その抗癌剤治療の対象となる病巣は、
術前のCTでは発見できなかった腹膜播種病巣です。
見えない病巣を、
如何にして経過を追うのでしょうか。
その点は、
患者さんのご家族もおかしいと気がつき、
質問したところ、
手術をした主治医は苦笑いをしているだけで、
腫瘍内科医も、
「腫瘍マーカーには現れていないからCTしかありません」
としか言わずに、
ただただ治療を勧めるだけだったそうです。
腫瘍マーカーにも現れていない、
CTなどの画像上も存在を知ることができない、
おまけに、無症状で、
とても元気な患者さんのガンに対して、
抗癌剤治療を行うときに、
何を指標に舵取りをするのでしょうか。
またその書類には、
実際の治療計画も書かれていました。
抗癌剤治療として、
一般的なスケジュールが提示されていましたが、
一番肝心な、
その治療を受けるとどのくらいの期間生きることができるのかについては、
一切書かれておらず、
「30~40%」という奏効率とおぼしき数字しか示されていませんでした。
しかし、無治療か標準治療かの
二つに一つの選択肢しか与えられていなかったので、
「その治療を受けると無治療よりも、
どれくらい長く生きていることができるのですか」
と質問したところ、
「それは分からない」
とのとぼけた回答をいただいたそうです。
しかも、一般的には副作用は多大であり、
副作用死もある治療に対して、
「身体にやさしい」
などと余りにも現実とかけ離れた
その医者独自の自己評価が書かれていました。
さらにその書類には目的として、
がんとうまく付き合っていく
がんの進行に伴う症状を抑える
→ 自分らしい生活を保つ
まったく現実離れした、
そして患者さんを欺くことしか書かれていません。
その提案されている抗癌剤治療を受けたなら、
「自分らしい生活」など、
保てる人間はほとんどいません。
現在とてもお元気な患者さんの
自分らしい生活を奪ってしまうのが、
その治療です。
無治療と比較して、
どの程度生きることができるか、
「それは分からない」
というのであれば、
EBM(エビデンスに根ざした治療)を提唱して、
エビデンスだけを頼りに治療を行っているはずの、
その国立がんセンターでは、
エビデンスはまったく無視した治療を行っているという、
余りにも矛盾した事態になります。
抗癌剤治療のエビデンスは、
どの程度生きていることが期待できるか、
すなわち生存期間中央値は必ず示されています。
その数字が、
無治療よりも○ヶ月長いから、
治療を行う、
これがEBMの根本的な考え方です。
「それは分からない」は、
それを根底から覆す言葉です。
あるいは、
その国立がんセンターが、
EBMと同様に提唱している、
インフォームドコンセントを完全に無視する言葉です。
患者さんに対して、
一番重要なインフォメーションをまったく与えない、
さらに聞いても答えないのですから・・・
勿論、国立がんセンターの医者が、
すべてこのように出鱈目な人間ばかりではないことは、
十分に承知しておりますが、
同様の事例は、
無数に見てきました、
そのような医者も、
某国立がんセンターには、
いまだに生息していることは忘れないほうが賢明です。
そしてそのような輩も国費で養われている、
ということも忘れないでください。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。