今日は今年最後の日曜日です。
最後の日曜日も休みはありませんでした。
本日を含めて、
あと5日で新年を迎えます。
今年もたくさんの患者さんに出会い、
また、悲しい別れもたくさん経験しました。
その中で、
一番、心に残る、
というより、
生涯忘れることができない、
言葉をいただきました。
余りに仕事が忙しくなってくると、
そして、悲しい結果に終わる患者さんをたくさん診ていると、
何のためにこれほど疲れるまで働いているのか、
疑問に思い、
悩むこともありましたが、
それを完全に払拭してくれる言葉でした。
12月2日の「宝物のような時間」
でご紹介した、
すでに旅立たれた患者さんが、
最愛のご家族に残された言葉です。
普通の人間には
意味も無く漫然と流れている時間を
宝物と感じてくれていました。
勿論、貴重な時間という意味も含まれているのかも知れませんが、
きっとそれだけではなく、
キラキラと美しく輝いている
本当に素敵な時間だったのだと思います。
そしてそれを幸せだと、
思ってくれていました。
患者さんが旅立たれた後、
この手紙がご家族から送られてきて、
それを読んだとき、
涙が止まりませんでした。
その病気の宿命とはいえ、
もう少し長く人生を楽しんでいただきたかった、
という後悔・自責の念もありましたが、
過ぎ行く時間を宝物と感じていただけていたことを知り、
嬉しいと同時に、
患者さんに感謝しました。
自分の仕事が無駄ではなかったことを、
ハッキリと教えてくれました。
アタマの中で漠然と浮かんでいた、
ガン患者さんの理想的なこころの持ち方、
幸福を見つける方法を、
余りにも端的に表現してくれていました。
「宝物のような時間」
を感じることができる患者さんは、
ガンという厄介な病を宿したが故に、
むしろ健康な人間より、
幸福な一生を得ることができるように思います。
その幸福な人生を与えてくれる宝物は
感謝の気持ちに溢れているからこそ、
それを得ることができるように思います。
昨日もチョッと書きましたが、
たくさんの患者さんを診ていると、
病気に対する不満だけに溢れているかたでは、
宝物を得ることはできないように感じます。
逆に、いかに予後の良くない病気であると知っていても、
宝物をたくさん見つけ出し、
本当に幸福な一生を得られた患者さんも何人も見てきました。
青い鳥ではありませんが、
宝物はすべての患者さんのこころの中にあるようです。
来年は、
たくさんの宝物を見つけて、
幸せな闘病生活を送ってください。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
最後の日曜日も休みはありませんでした。
本日を含めて、
あと5日で新年を迎えます。
今年もたくさんの患者さんに出会い、
また、悲しい別れもたくさん経験しました。
その中で、
一番、心に残る、
というより、
生涯忘れることができない、
言葉をいただきました。
余りに仕事が忙しくなってくると、
そして、悲しい結果に終わる患者さんをたくさん診ていると、
何のためにこれほど疲れるまで働いているのか、
疑問に思い、
悩むこともありましたが、
それを完全に払拭してくれる言葉でした。
12月2日の「宝物のような時間」
でご紹介した、
すでに旅立たれた患者さんが、
最愛のご家族に残された言葉です。
病気がわかってからの
宝物のような時間、
本当に幸せです。
心から感謝しています。
普通の人間には
意味も無く漫然と流れている時間を
宝物と感じてくれていました。
勿論、貴重な時間という意味も含まれているのかも知れませんが、
きっとそれだけではなく、
キラキラと美しく輝いている
本当に素敵な時間だったのだと思います。
そしてそれを幸せだと、
思ってくれていました。
患者さんが旅立たれた後、
この手紙がご家族から送られてきて、
それを読んだとき、
涙が止まりませんでした。
その病気の宿命とはいえ、
もう少し長く人生を楽しんでいただきたかった、
という後悔・自責の念もありましたが、
過ぎ行く時間を宝物と感じていただけていたことを知り、
嬉しいと同時に、
患者さんに感謝しました。
自分の仕事が無駄ではなかったことを、
ハッキリと教えてくれました。
アタマの中で漠然と浮かんでいた、
ガン患者さんの理想的なこころの持ち方、
幸福を見つける方法を、
余りにも端的に表現してくれていました。
「宝物のような時間」
を感じることができる患者さんは、
ガンという厄介な病を宿したが故に、
むしろ健康な人間より、
幸福な一生を得ることができるように思います。
その幸福な人生を与えてくれる宝物は
感謝の気持ちに溢れているからこそ、
それを得ることができるように思います。
昨日もチョッと書きましたが、
たくさんの患者さんを診ていると、
病気に対する不満だけに溢れているかたでは、
宝物を得ることはできないように感じます。
逆に、いかに予後の良くない病気であると知っていても、
宝物をたくさん見つけ出し、
本当に幸福な一生を得られた患者さんも何人も見てきました。
青い鳥ではありませんが、
宝物はすべての患者さんのこころの中にあるようです。
来年は、
たくさんの宝物を見つけて、
幸せな闘病生活を送ってください。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。