現在、町田胃腸病院でのセカンドオピニオンやメールでの問い合わせなど、
多くの患者さんやご家族からの治療の相談を頂いております。
ありがたいことですが、
中には私の治療方法を誤解されて来られる患者さんもおられます。
ガンが良くなる、治る治療だと勘違いされている患者さんを時々見ます。
ブログ左袖の上に掲示した拙著「間違いだらけの抗癌剤治療」でも、
説明しておりますが、
私のガン治療に対する考え方は、
「切除不能のガンは治らない」が大前提であり、
「治らないのであれば、そのガンを可能な限り悪化・増大させないで、
ガンと仲良く終生付き合っていこう」
「患者さんの全身状態が良好に保たれ、時間稼ぎをしている間に、
新しいクスリ、治療方法にもめぐりあえる。」
「そのためには、抗癌剤の厳しい副作用に悩まされるような標準治療ではダメ。」
というものです。
しかし、外科的な切除不能のガン治療において、
抗癌剤治療はほとんどの場合必要不可欠です。
そのことについては当ブログでも何回も説明してきました。
現在も、すべての患者さんに抗癌剤治療を行なっています。
すべてといっても、5月23日の「難しい相談」で紹介したように、
ご高齢の早期胃ガンの患者さんでは、
処方していた経口抗癌剤も自己中止してしまい、
健康食品だけで進行が完全に止まっている患者さんも例外的にはおられます。
しかし、それはご高齢で、しかも“がんもどき”とも言われる早期胃ガンだからのコトで、一般的なガンでは抗癌剤治療はなくてはならない存在です。
私の現在の治療は、
抗癌剤の使用量は標準的抗癌剤治療よりは遥かに少ないですが、
使う薬剤の種類は標準的抗癌剤治療とほぼ同じです。
但し、一つ一つの薬剤量が少ないですから、
標準治療より多くの種類の薬剤の組み合わせになることもあります。
ある組み合わせで、長い時間治療を続け、効果が低下してきた時など、
患者さんの身体に危害を与えない範囲で、
使うクスリの種類を増やしていくことはシバシバあります。
標準治療より、薬剤量が少ないですから、
患者さんが受ける抗癌剤によるダメージ・副作用はまったく違います。
しかし標準治療と一番大きく違うことは、
頻回に状況を判断していくことです。
その薬剤の種類、量、組み合わせがその患者さんに合っているか否か、
可能な限り頻回に確認していきます。
多くのガン患者さんがそうであるように、
ガンを背負っていても自覚症状があまりないのであれば、
そのガンを縮小させようという考えはまったく持たず、
ガンの増大だけを防ごうという発想での治療ですから、
もし、何らかの治療を開始して、腫瘍(ガン)の増大が確認されたならば、
即座にその治療を変更します。
抗癌剤の量を増やす。
別の抗癌剤を追加する。
抗癌剤そのものを変更する。
など、できるだけ早急に次の手を打ちます。
その繰り返しを続けて、
その患者さんに最適な治療内容を見つけ出していきます。
一方、エビデンスに則った標準的抗癌剤治療では、
1月26日の「後戻りできない(しない)抗癌剤治療」で説明したとり、
標準的なスケジュールが決められるや、
そのまま最後までそのメニューの抗癌剤治療を推し進め、
エビデンスどおりの結果が出るのを待ちますので、
標準的に大量の抗癌剤という、言わば「爆弾投下」の後は、
副作用の程度を調べる検査は行ないますが、
治療効果について「結果は寝て待て」です。
ガンの増大を防ぐことだけを考える「標準的ではない抗癌剤治療」では、
もし、腫瘍マーカーで治療の推移を知ることができるタイプのガンであれば、
少なくとも、はじめの1~2、3ヶ月は毎週腫瘍マーカーを調べていきます。
そしてその動きを見て、増大をさせないための抗癌剤の
「種類・量・組み合わせ」を決定していきます。
腫瘍マーカーにはまったく変化の現れないガンもあります。
また、乳ガンや卵巣ガン、大腸ガンなどの中で
それまでの経過が緩除なタイプなどでは、
月一回の検査だけでその動向を調べることもありますが、
多くのガンでは、頻回な検査、その結果に伴う治療の変更を積み重ねて、
治療方法が決まります。
少なくとも町田胃腸病院では、そのような方針で治療を進めています。
したがって、その頻度にあわせた通院治療が必要です。
かなりの遠方から町田市まで来られる患者さんもおられます。
しかし、一回だけお越し頂いても、
治療に関する私の考え方、方法のご提案程度しかできません。
頻回な通院が不可能であれば、
地元の通院可能な病院で、
少々面倒な頻回の検査、それに伴う対応をとって頂けるところを確保されてから
町田まで来て頂くことをお勧めします。
インターネットなどから得られる様々な情報と、
足を使えば、多くの場合治療をしてもらえる病院は見つかります。
それでも、町田胃腸病院を1ヶ月か2ヶ月に一回でご利用されるのであれば、
その時に治療経過のデータをお持ち頂ければアドバイスは可能だと思います。
勿論、腫瘍マーカーの頻回検査など、保険では認められていません。
4月27日の「月一回の検査」で書きましたとおり、
それをクリアするにはイロイロな方法が考えられます。
工夫して下さい。
ちなみに町田胃腸病院の患者さんで、
腫瘍マーカーの頻回検査が必要な方は、
隣接している自費診療クリニックで採血して頂いております。
そこは、検査会社が割引をしてくれる分だけ保険点数よりも廉価で検査を行なっています。
このような形で、治療を進めていきます。
当然のことながら、必ずしもすべて上手くいくとは限りません。
つい先日10種類以上の抗癌剤がまったく無効であった乳ガンの患者さんを診ました。
恐ろしく進行スピードの速い乳ガンでした。
刀折れ、矢も尽き果てました。
完全な敗北でした。
このような患者さんも存在します。
しかし、ガンの増大だけを防ぎ、現在の全身状態を維持していけば、
新しい治療方法に巡り合える機会が期待できます。
話題のアバスチンやターセバも来年には日本にも登場することと思います。
元気でいれば、その恩恵に浴する患者さんもたくさん出てくると思います。
そのような、考えのもとに治療を続けております。
私の現在行なっている治療で、治ることは期待しないで下さい。
本日は、誤解をされたままセカンドオピニオンに来られた患者さんを何人か見ましたので、そのことについて書きました。
以上 文責 梅澤 充
追記
5月29日の「おまじない?」
5月28日の「病院を決めるということ」
5月27日の「日本医療機能評価機構」
で3日続けて書いた、東京近郊で実在している
不正行為のオンパレードである犯罪集団とも言うべきトンデモナイ出鱈目病院について、
多くのメールを頂いております。
メールを頂いた方々には、私の知りうるすべての真実をお話しております。
その病院から、本来支払う必要のない治療費を
不正に請求された患者さんが相当多数いることも判りました。
治療費の返還請求も可能だと思います。
お心当たりの方は遠慮なくお問い合わせ下さい。
また、本日もその病院に勤務する私の知り合いの医師から、
新しい不正行為の事実も確認しました。
その事実もお知らせします。
日本医療機能評価機構には、その彼が告発してくれるようです。
多くの患者さんやご家族からの治療の相談を頂いております。
ありがたいことですが、
中には私の治療方法を誤解されて来られる患者さんもおられます。
ガンが良くなる、治る治療だと勘違いされている患者さんを時々見ます。
ブログ左袖の上に掲示した拙著「間違いだらけの抗癌剤治療」でも、
説明しておりますが、
私のガン治療に対する考え方は、
「切除不能のガンは治らない」が大前提であり、
「治らないのであれば、そのガンを可能な限り悪化・増大させないで、
ガンと仲良く終生付き合っていこう」
「患者さんの全身状態が良好に保たれ、時間稼ぎをしている間に、
新しいクスリ、治療方法にもめぐりあえる。」
「そのためには、抗癌剤の厳しい副作用に悩まされるような標準治療ではダメ。」
というものです。
しかし、外科的な切除不能のガン治療において、
抗癌剤治療はほとんどの場合必要不可欠です。
そのことについては当ブログでも何回も説明してきました。
現在も、すべての患者さんに抗癌剤治療を行なっています。
すべてといっても、5月23日の「難しい相談」で紹介したように、
ご高齢の早期胃ガンの患者さんでは、
処方していた経口抗癌剤も自己中止してしまい、
健康食品だけで進行が完全に止まっている患者さんも例外的にはおられます。
しかし、それはご高齢で、しかも“がんもどき”とも言われる早期胃ガンだからのコトで、一般的なガンでは抗癌剤治療はなくてはならない存在です。
私の現在の治療は、
抗癌剤の使用量は標準的抗癌剤治療よりは遥かに少ないですが、
使う薬剤の種類は標準的抗癌剤治療とほぼ同じです。
但し、一つ一つの薬剤量が少ないですから、
標準治療より多くの種類の薬剤の組み合わせになることもあります。
ある組み合わせで、長い時間治療を続け、効果が低下してきた時など、
患者さんの身体に危害を与えない範囲で、
使うクスリの種類を増やしていくことはシバシバあります。
標準治療より、薬剤量が少ないですから、
患者さんが受ける抗癌剤によるダメージ・副作用はまったく違います。
しかし標準治療と一番大きく違うことは、
頻回に状況を判断していくことです。
その薬剤の種類、量、組み合わせがその患者さんに合っているか否か、
可能な限り頻回に確認していきます。
多くのガン患者さんがそうであるように、
ガンを背負っていても自覚症状があまりないのであれば、
そのガンを縮小させようという考えはまったく持たず、
ガンの増大だけを防ごうという発想での治療ですから、
もし、何らかの治療を開始して、腫瘍(ガン)の増大が確認されたならば、
即座にその治療を変更します。
抗癌剤の量を増やす。
別の抗癌剤を追加する。
抗癌剤そのものを変更する。
など、できるだけ早急に次の手を打ちます。
その繰り返しを続けて、
その患者さんに最適な治療内容を見つけ出していきます。
一方、エビデンスに則った標準的抗癌剤治療では、
1月26日の「後戻りできない(しない)抗癌剤治療」で説明したとり、
標準的なスケジュールが決められるや、
そのまま最後までそのメニューの抗癌剤治療を推し進め、
エビデンスどおりの結果が出るのを待ちますので、
標準的に大量の抗癌剤という、言わば「爆弾投下」の後は、
副作用の程度を調べる検査は行ないますが、
治療効果について「結果は寝て待て」です。
ガンの増大を防ぐことだけを考える「標準的ではない抗癌剤治療」では、
もし、腫瘍マーカーで治療の推移を知ることができるタイプのガンであれば、
少なくとも、はじめの1~2、3ヶ月は毎週腫瘍マーカーを調べていきます。
そしてその動きを見て、増大をさせないための抗癌剤の
「種類・量・組み合わせ」を決定していきます。
腫瘍マーカーにはまったく変化の現れないガンもあります。
また、乳ガンや卵巣ガン、大腸ガンなどの中で
それまでの経過が緩除なタイプなどでは、
月一回の検査だけでその動向を調べることもありますが、
多くのガンでは、頻回な検査、その結果に伴う治療の変更を積み重ねて、
治療方法が決まります。
少なくとも町田胃腸病院では、そのような方針で治療を進めています。
したがって、その頻度にあわせた通院治療が必要です。
かなりの遠方から町田市まで来られる患者さんもおられます。
しかし、一回だけお越し頂いても、
治療に関する私の考え方、方法のご提案程度しかできません。
頻回な通院が不可能であれば、
地元の通院可能な病院で、
少々面倒な頻回の検査、それに伴う対応をとって頂けるところを確保されてから
町田まで来て頂くことをお勧めします。
インターネットなどから得られる様々な情報と、
足を使えば、多くの場合治療をしてもらえる病院は見つかります。
それでも、町田胃腸病院を1ヶ月か2ヶ月に一回でご利用されるのであれば、
その時に治療経過のデータをお持ち頂ければアドバイスは可能だと思います。
勿論、腫瘍マーカーの頻回検査など、保険では認められていません。
4月27日の「月一回の検査」で書きましたとおり、
それをクリアするにはイロイロな方法が考えられます。
工夫して下さい。
ちなみに町田胃腸病院の患者さんで、
腫瘍マーカーの頻回検査が必要な方は、
隣接している自費診療クリニックで採血して頂いております。
そこは、検査会社が割引をしてくれる分だけ保険点数よりも廉価で検査を行なっています。
このような形で、治療を進めていきます。
当然のことながら、必ずしもすべて上手くいくとは限りません。
つい先日10種類以上の抗癌剤がまったく無効であった乳ガンの患者さんを診ました。
恐ろしく進行スピードの速い乳ガンでした。
刀折れ、矢も尽き果てました。
完全な敗北でした。
このような患者さんも存在します。
しかし、ガンの増大だけを防ぎ、現在の全身状態を維持していけば、
新しい治療方法に巡り合える機会が期待できます。
話題のアバスチンやターセバも来年には日本にも登場することと思います。
元気でいれば、その恩恵に浴する患者さんもたくさん出てくると思います。
そのような、考えのもとに治療を続けております。
私の現在行なっている治療で、治ることは期待しないで下さい。
本日は、誤解をされたままセカンドオピニオンに来られた患者さんを何人か見ましたので、そのことについて書きました。
以上 文責 梅澤 充
追記
5月29日の「おまじない?」
5月28日の「病院を決めるということ」
5月27日の「日本医療機能評価機構」
で3日続けて書いた、東京近郊で実在している
不正行為のオンパレードである犯罪集団とも言うべきトンデモナイ出鱈目病院について、
多くのメールを頂いております。
メールを頂いた方々には、私の知りうるすべての真実をお話しております。
その病院から、本来支払う必要のない治療費を
不正に請求された患者さんが相当多数いることも判りました。
治療費の返還請求も可能だと思います。
お心当たりの方は遠慮なくお問い合わせ下さい。
また、本日もその病院に勤務する私の知り合いの医師から、
新しい不正行為の事実も確認しました。
その事実もお知らせします。
日本医療機能評価機構には、その彼が告発してくれるようです。