昨日お正月を迎えたと思ったら、
今日から3月、
ウメも咲きもう春ですね。
早いものです。
ところで、昨日は大津波騒動で、
一日中大変だったようですが、
大過は無かったようで何よりです。
本日のその津波警報を出した責任者が、
「昨日の警報は少々大げさだった」
と謝罪会見をしていましたが、
ピッタリの予測など不可能でしょうし、
過小警報を出して、
甚大な被害が出た場合、
マスコミにどのように非難されるか、
を考えれば、
当たり前の最善の警報であったように感じました。
この予報・警告は、
ガン医療の現場でも頻回に見ます。
ただし、ガンの場合には、
地震による津波のように、
コンピューターでのシュミレーションなど不可能であり、
たった一人しかいない患者さんの
予後を予測するなどということはできません、
エビデンスという、
たくさんの患者さんを十把一絡げにして出された数字だけの告知ですから、
外れるのが当たり前です。
その数字が大きく外れても、
それもエビデンスです。
「生存期間中央値が○○ヶ月です」
と言えば、
それが一番確実な予測・警報になります。
地震の場合、
まだエビデンスが出せるまでの統計データは存在しないでしょうから、
気象庁の人はお気の毒です。
その予後予測ですが、
昨日の「肺ガン」でも書きましたが、
標準治療の場合、
その治療が開始された時点から、
最期のときを迎えるまでの時計の針は
ゼロに向かって動き始めます。
針が動くと同時にその治療では、
それまで平穏であった極めて貴重な普通の生活を
一生涯奪ってしまう可能性も多分に秘めています。
何回も書いているとおり、
それは肺ガンに限ったことではありません。
多くのガンでは、
というより、
ごく一部のガン以外では、
まったく同じことが繰り返されています。
自覚症状などまったく無く、
普通の生活を送っていた健康な人が、
ある日、
健康診断や人間ドックなどで、
ガンが発見され、
さらに手術が不可能と診断されると、
多くの場合、
すぐに命の時計は動き始められしまいます。
標準治療という
乗り心地の極めてよくない列車に
慌てて飛び乗ってしまったならば、
行き先も到着時刻も決まってしまいます。
その列車は、
発射時刻は決められていません。
患者さんが出発時刻を決めることができます。
しかし何時乗っても、
終着地点までの所要時間は同じです。
乗り心地も同じです。
そんな列車には、
乗らないほうが良いガンのほうが多数派ですが、
地域によっては、
その標準列車しか運行されていないところも、
まだ日本には多々あるようです。
そうであるならば、
車窓からの風景も楽しめないような、
そんな列車に乗る前に、
人生を楽しんだほうが、
その分長生きもできますし、
楽しい一生が得られるように思います。
宝物のような時間を享受できます。
個々の患者さんのガンの特性に合わせて
運行してくれる列車の普及を祈るばかりですが、
それには相当の時間がかかることだと思います。
お住まいの地域にそれが無ければ、
ご自身の工夫で、
上手くその標準列車をご利用ください。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
今日から3月、
ウメも咲きもう春ですね。
早いものです。
ところで、昨日は大津波騒動で、
一日中大変だったようですが、
大過は無かったようで何よりです。
本日のその津波警報を出した責任者が、
「昨日の警報は少々大げさだった」
と謝罪会見をしていましたが、
ピッタリの予測など不可能でしょうし、
過小警報を出して、
甚大な被害が出た場合、
マスコミにどのように非難されるか、
を考えれば、
当たり前の最善の警報であったように感じました。
この予報・警告は、
ガン医療の現場でも頻回に見ます。
ただし、ガンの場合には、
地震による津波のように、
コンピューターでのシュミレーションなど不可能であり、
たった一人しかいない患者さんの
予後を予測するなどということはできません、
エビデンスという、
たくさんの患者さんを十把一絡げにして出された数字だけの告知ですから、
外れるのが当たり前です。
その数字が大きく外れても、
それもエビデンスです。
「生存期間中央値が○○ヶ月です」
と言えば、
それが一番確実な予測・警報になります。
地震の場合、
まだエビデンスが出せるまでの統計データは存在しないでしょうから、
気象庁の人はお気の毒です。
その予後予測ですが、
昨日の「肺ガン」でも書きましたが、
標準治療の場合、
その治療が開始された時点から、
最期のときを迎えるまでの時計の針は
ゼロに向かって動き始めます。
針が動くと同時にその治療では、
それまで平穏であった極めて貴重な普通の生活を
一生涯奪ってしまう可能性も多分に秘めています。
何回も書いているとおり、
それは肺ガンに限ったことではありません。
多くのガンでは、
というより、
ごく一部のガン以外では、
まったく同じことが繰り返されています。
自覚症状などまったく無く、
普通の生活を送っていた健康な人が、
ある日、
健康診断や人間ドックなどで、
ガンが発見され、
さらに手術が不可能と診断されると、
多くの場合、
すぐに命の時計は動き始められしまいます。
標準治療という
乗り心地の極めてよくない列車に
慌てて飛び乗ってしまったならば、
行き先も到着時刻も決まってしまいます。
その列車は、
発射時刻は決められていません。
患者さんが出発時刻を決めることができます。
しかし何時乗っても、
終着地点までの所要時間は同じです。
乗り心地も同じです。
そんな列車には、
乗らないほうが良いガンのほうが多数派ですが、
地域によっては、
その標準列車しか運行されていないところも、
まだ日本には多々あるようです。
そうであるならば、
車窓からの風景も楽しめないような、
そんな列車に乗る前に、
人生を楽しんだほうが、
その分長生きもできますし、
楽しい一生が得られるように思います。
宝物のような時間を享受できます。
個々の患者さんのガンの特性に合わせて
運行してくれる列車の普及を祈るばかりですが、
それには相当の時間がかかることだと思います。
お住まいの地域にそれが無ければ、
ご自身の工夫で、
上手くその標準列車をご利用ください。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。