昨日、ドラッグラグとお金のことを書きましたが、
ガン治療では多くの場合、
大きな出費が必要になります。
健康保険で認められていて、
高額医療となっても、
毎月最低その限度額の出費だけは覚悟しなければなりません。
経済的に恵まれた患者さんであれば、
費用は気にしないで、
世界最先端の医療を受けることができるのが、
現在の日本の医療制度ですから、
それを最大限に利用してください。
しかし、ほとんどの患者さんは、
そのような境遇ではないと思います。
限られた予算のなかで治療を組み立てなければならないはずです。
そのときには、
費用対効果は極めて重要になります。
3月12日の「代替療法」
でも書きましたが、
ガン患者さんを食い物にする輩は、
日本にはまだまだたくさん暗躍しています。
ホームページなどで、
盛んに宣伝しているところがたくさんあります。
なかには新聞や週刊誌など、
他のメディアを使って宣伝している施設もあるようです。
先ず、その治療効果自体が、
極めて不確実、
というより、
まったく信用できないものがほとんどであるように感じます。
その効果について、
独自の理屈を並べ立てて、
誰にも分からないように難しい説明をとうとうと述べ、
読む人間を煙に巻いて、
その似非治療に効果があるかのように
思い込ませようと努力しているような宣伝も時々見かけます。
また、ホームページなどでは、
その治療?にかかる、
大まかな予算は提示されているようですが、
そこに提示されているのは、
多くの場合、
最低限度必要な費用です。
詐欺治療への手付金みたいなものです。
被害に遭われた患者さんをたくさん診ていますが、
はじめは提示していた最低限度の治療?を行い、
当然のことながら効かないわけであり、
そうなると、
ドンドンとサプリメントの量を増やしたり、
高額な治療?へと移行していくのが、
彼らの手口のようです。
似非治療に引っかかってしまった患者さんですから、
期待していたはじめの治療?が、
“予定通り”効果が無かったならば、
次に提示されたより高価な治療?へも、
何の迷いも無く誘導されていきます。
そこで、悪魔が勧めているとは知らずに、
誘いに乗らず、
それを断ったならば、
「はじめの治療?の費用が無駄になる」
という意識も出てきて、
止めにくくなります。
お金をかければかけるほど、
止められなくなるのが人情です。
そうしてだんだんと深みにはまっていきます。
気がついたときには、
貴重な武器であるお金が底をついている、
ということになります。
ほとんど無いのですが、
極めて稀に、
似非代替療法も効果が現れることがあります。
そのときにも悲劇が待っています。
効果があるとすれば、
その治療は終生続けなければなりません。
すなわち高額な出費が終生続くことになります。
毎月数十万円もの費用が、
生きている限り続くことになります。
「ガンが治る」
などと宣伝しているところは、
まったくの論外であり、
そこへ誘われてしまう程度の知識では、
はじめからガンとは戦えませんが、
盛んに宣伝しているような似非治療で、
「ガンが治る」などということはありません。
正確に言えば、
宝くじに2回3回と続けて当たるような確率でしか起こりえません。
ガンが治ればその治療?も不要になりますが、
そのようなことは起こりえません。
ガン治療を考えていく上で、
お金は非常に貴重な武器です。
製薬会社の思惑通りに、
大量の抗癌剤を使い、
その武器を失っていくのも考えものですが、
その費用の7割以上は、
お国が肩代わりしてくれるのでまだ救われます。
しかし、似非治療などで、
その貴重な武器を失っていくのは、
本当に馬鹿げています。
大切な武器はシッカリ守ってください。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
ガン治療では多くの場合、
大きな出費が必要になります。
健康保険で認められていて、
高額医療となっても、
毎月最低その限度額の出費だけは覚悟しなければなりません。
経済的に恵まれた患者さんであれば、
費用は気にしないで、
世界最先端の医療を受けることができるのが、
現在の日本の医療制度ですから、
それを最大限に利用してください。
しかし、ほとんどの患者さんは、
そのような境遇ではないと思います。
限られた予算のなかで治療を組み立てなければならないはずです。
そのときには、
費用対効果は極めて重要になります。
3月12日の「代替療法」
でも書きましたが、
ガン患者さんを食い物にする輩は、
日本にはまだまだたくさん暗躍しています。
ホームページなどで、
盛んに宣伝しているところがたくさんあります。
なかには新聞や週刊誌など、
他のメディアを使って宣伝している施設もあるようです。
先ず、その治療効果自体が、
極めて不確実、
というより、
まったく信用できないものがほとんどであるように感じます。
その効果について、
独自の理屈を並べ立てて、
誰にも分からないように難しい説明をとうとうと述べ、
読む人間を煙に巻いて、
その似非治療に効果があるかのように
思い込ませようと努力しているような宣伝も時々見かけます。
また、ホームページなどでは、
その治療?にかかる、
大まかな予算は提示されているようですが、
そこに提示されているのは、
多くの場合、
最低限度必要な費用です。
詐欺治療への手付金みたいなものです。
被害に遭われた患者さんをたくさん診ていますが、
はじめは提示していた最低限度の治療?を行い、
当然のことながら効かないわけであり、
そうなると、
ドンドンとサプリメントの量を増やしたり、
高額な治療?へと移行していくのが、
彼らの手口のようです。
似非治療に引っかかってしまった患者さんですから、
期待していたはじめの治療?が、
“予定通り”効果が無かったならば、
次に提示されたより高価な治療?へも、
何の迷いも無く誘導されていきます。
そこで、悪魔が勧めているとは知らずに、
誘いに乗らず、
それを断ったならば、
「はじめの治療?の費用が無駄になる」
という意識も出てきて、
止めにくくなります。
お金をかければかけるほど、
止められなくなるのが人情です。
そうしてだんだんと深みにはまっていきます。
気がついたときには、
貴重な武器であるお金が底をついている、
ということになります。
ほとんど無いのですが、
極めて稀に、
似非代替療法も効果が現れることがあります。
そのときにも悲劇が待っています。
効果があるとすれば、
その治療は終生続けなければなりません。
すなわち高額な出費が終生続くことになります。
毎月数十万円もの費用が、
生きている限り続くことになります。
「ガンが治る」
などと宣伝しているところは、
まったくの論外であり、
そこへ誘われてしまう程度の知識では、
はじめからガンとは戦えませんが、
盛んに宣伝しているような似非治療で、
「ガンが治る」などということはありません。
正確に言えば、
宝くじに2回3回と続けて当たるような確率でしか起こりえません。
ガンが治ればその治療?も不要になりますが、
そのようなことは起こりえません。
ガン治療を考えていく上で、
お金は非常に貴重な武器です。
製薬会社の思惑通りに、
大量の抗癌剤を使い、
その武器を失っていくのも考えものですが、
その費用の7割以上は、
お国が肩代わりしてくれるのでまだ救われます。
しかし、似非治療などで、
その貴重な武器を失っていくのは、
本当に馬鹿げています。
大切な武器はシッカリ守ってください。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。