昨日町田胃腸病院に、肺ガンの患者さんが来られました。
PS 3 くらいまで全身状態の悪化した患者さんです。
患者さんの全身状態を表す指標のひとつである、
PS.パフォーマンス ステータス(Performance Status)
については、1月18日の「緩和医療」で説明してあります。
咳きも激しく、呼吸するのもかなりつらそうでした。
また、昨日撮ったCTでは、ガンの病巣は原発の右の肺内だけではなく、
左側にも転移して、左右両胸腔内に胸水が貯留し、
気管支を押しつぶすまでにリンパ節も転移腫脹していました。
病状の経過を見ると、
そのガンは昨年の11月に発見されていました。
そのCTを見ると、ガンの病巣は右肺内に限局しており、
自覚症状はほとんどないのではないかと想像されました。
12月から、カルボプラチン + イリノテカン を2回。それが無効であったため、次は
シスプラチン + タキソテール をこれまた2回行なっていました。
いずれも入院治療です。
相当につらい治療です。
患者さんに、
「12月のこのCTの時点では、ほとんど症状はなかったのではないですか。」
とお聞きしたところ、
「まったく、症状はなく、何も感じませんでしたから、
何で入院しなければならないのか判りませんでした。
それに、入院してあんな苦しい思いをさせられるとは
まったく考えていませんでした。」と、
さらに、
「抗癌剤治療のたびに、全身の状態が日に日に悪くなっていくのが判りました。」
と、言われていました。
都内の大学病院でのことです。
インフォームドコンセントなどあったものではありません。
それに、1回目で効果が無いのであれば、
2回行なう意味はありません。
患者さんは、そのまったく無効に終わった治療後に
拙著「間違いだらけの抗ガン剤治療」を読まれて、
肺ガンに対する抗癌剤治療のお粗末なエビデンスを知って、
「入院までして、あれだけつらい思いを味わって、
僅か2ヶ月3ヶ月しか長生きできないことを知っていたら、
元気な時に好きなことをしていた。」
と、誰でも思われることを言われていました。
そのとおりだと思います。
誰のための治療なのか?
よく考えて、その治療内容・結果をしっかり理解した上で
ご自身に合った治療をはじめて下さい。
不幸にして、ご自身の望まない治療が開始されてしまった患者さんも、
それが、ご自分の望むものではないことが判明した時には、
傷を深くする前に、
さっさとその治療を捨てて、最善の治療を探して下さい。
この患者さんの場合、
全身状態が極度に落ち込んでしまっているため、
当然標準的抗癌剤治療など不可能です。
考えられる方法としては、
1)イレッサ単独で開始。
2)薬剤量を減らした抗癌剤治療。
3)気管支を圧迫しているリンパ腺への放射線治療。
4)3)とイレッサの併用。
くらいしか治療方法は残されていません。
しかし、その大学では、
「イレッサは全身状態が悪いから使えない」
と言われているそうです。
そして、3)の放射線治療単独を勧められています。
たしかに、気管支の圧迫はあります。
しかし、放射線治療を行なっている間に
肺の現病巣が増大を見れば命の保障はまったくありません。
イレッサと放射線の併用は間質性肺炎の合併の問題で、
けっして推奨される治療ではないと思われますが、
その患者さんの場合、放置すればまもなく呼吸ができなくなる、
すなわち生命を支えられなくなるという状態ですので、
選択肢の一つではあると考えます。
2)の低濃度の抗癌剤治療も現在の患者さんの苦痛があまりにも大きいので、
それの速やかな改善を期待するには無理があります。
やはりイレッサが必要不可欠だと思います。
何故、大学病院でイレッサを使いたがらないのか判りません。
実はその同じ大学病院からは、
やはり、肺ガンの患者さんが逃げて来られ、
まともに呼吸もできない状態でしたが、
イレッサは使ってもらえないとのことでした。
その患者さんは、イレッサで見事に復活し、
現在元気に通院されています。
当然、イレッサ単独では効果が落ちてきます。
しかし、その患者さんもすっかり全身状態が改善してきましたので、
イレッサ単独での治療が不可能になった時には、
イレッサ内服の上に、少量の抗癌剤治療を併用していくことが可能です。
前出の患者さんが今後どのような方法を選択されるかは、
患者さんが決めることです。
その選択された方法が最善の結果を生むことを祈るばかりです。
インフォームドコンセントなどなく、
医者だけが最善と信じる抗癌剤治療を推し進める態度は、
6月4日の「個人的なお知らせ」をはじめ、
先日来シリーズのようになってしまった、
病院の利益のためだけに患者さんに、あらゆる検査を行なう、
いわゆる典型的な検査漬けにし、
無能な医者が、給与アップのためならば、
診ることできない病気の患者さんまで診療してしまうという、
某インモラル病院とよく似ています。
インフォームドコンセント無しの押し付けガン治療も、
言語道断の金儲け医療も、
一掃される日が早く来ることを切望します。
ちなみに、昨日のインモラル病院の「売り上げ、売り上げ」朝礼では、
経営者である理事長はほとんど何も言わなかったそうです。
以上 文責 梅澤 充
追記 現在セカンドオピニオンを求める患者さんが増えていますが、
町田胃腸病院に集中してしまい、大変込み合っています。
火曜日の白鬚橋病院は比較的空いています。
ゆっくり時間も取れると思います。
そちらもご利用下さい。
http://www.shirahigebashi-hp.or.jp/
PS 3 くらいまで全身状態の悪化した患者さんです。
患者さんの全身状態を表す指標のひとつである、
PS.パフォーマンス ステータス(Performance Status)
については、1月18日の「緩和医療」で説明してあります。
咳きも激しく、呼吸するのもかなりつらそうでした。
また、昨日撮ったCTでは、ガンの病巣は原発の右の肺内だけではなく、
左側にも転移して、左右両胸腔内に胸水が貯留し、
気管支を押しつぶすまでにリンパ節も転移腫脹していました。
病状の経過を見ると、
そのガンは昨年の11月に発見されていました。
そのCTを見ると、ガンの病巣は右肺内に限局しており、
自覚症状はほとんどないのではないかと想像されました。
12月から、カルボプラチン + イリノテカン を2回。それが無効であったため、次は
シスプラチン + タキソテール をこれまた2回行なっていました。
いずれも入院治療です。
相当につらい治療です。
患者さんに、
「12月のこのCTの時点では、ほとんど症状はなかったのではないですか。」
とお聞きしたところ、
「まったく、症状はなく、何も感じませんでしたから、
何で入院しなければならないのか判りませんでした。
それに、入院してあんな苦しい思いをさせられるとは
まったく考えていませんでした。」と、
さらに、
「抗癌剤治療のたびに、全身の状態が日に日に悪くなっていくのが判りました。」
と、言われていました。
都内の大学病院でのことです。
インフォームドコンセントなどあったものではありません。
それに、1回目で効果が無いのであれば、
2回行なう意味はありません。
患者さんは、そのまったく無効に終わった治療後に
拙著「間違いだらけの抗ガン剤治療」を読まれて、
肺ガンに対する抗癌剤治療のお粗末なエビデンスを知って、
「入院までして、あれだけつらい思いを味わって、
僅か2ヶ月3ヶ月しか長生きできないことを知っていたら、
元気な時に好きなことをしていた。」
と、誰でも思われることを言われていました。
そのとおりだと思います。
誰のための治療なのか?
よく考えて、その治療内容・結果をしっかり理解した上で
ご自身に合った治療をはじめて下さい。
不幸にして、ご自身の望まない治療が開始されてしまった患者さんも、
それが、ご自分の望むものではないことが判明した時には、
傷を深くする前に、
さっさとその治療を捨てて、最善の治療を探して下さい。
この患者さんの場合、
全身状態が極度に落ち込んでしまっているため、
当然標準的抗癌剤治療など不可能です。
考えられる方法としては、
1)イレッサ単独で開始。
2)薬剤量を減らした抗癌剤治療。
3)気管支を圧迫しているリンパ腺への放射線治療。
4)3)とイレッサの併用。
くらいしか治療方法は残されていません。
しかし、その大学では、
「イレッサは全身状態が悪いから使えない」
と言われているそうです。
そして、3)の放射線治療単独を勧められています。
たしかに、気管支の圧迫はあります。
しかし、放射線治療を行なっている間に
肺の現病巣が増大を見れば命の保障はまったくありません。
イレッサと放射線の併用は間質性肺炎の合併の問題で、
けっして推奨される治療ではないと思われますが、
その患者さんの場合、放置すればまもなく呼吸ができなくなる、
すなわち生命を支えられなくなるという状態ですので、
選択肢の一つではあると考えます。
2)の低濃度の抗癌剤治療も現在の患者さんの苦痛があまりにも大きいので、
それの速やかな改善を期待するには無理があります。
やはりイレッサが必要不可欠だと思います。
何故、大学病院でイレッサを使いたがらないのか判りません。
実はその同じ大学病院からは、
やはり、肺ガンの患者さんが逃げて来られ、
まともに呼吸もできない状態でしたが、
イレッサは使ってもらえないとのことでした。
その患者さんは、イレッサで見事に復活し、
現在元気に通院されています。
当然、イレッサ単独では効果が落ちてきます。
しかし、その患者さんもすっかり全身状態が改善してきましたので、
イレッサ単独での治療が不可能になった時には、
イレッサ内服の上に、少量の抗癌剤治療を併用していくことが可能です。
前出の患者さんが今後どのような方法を選択されるかは、
患者さんが決めることです。
その選択された方法が最善の結果を生むことを祈るばかりです。
インフォームドコンセントなどなく、
医者だけが最善と信じる抗癌剤治療を推し進める態度は、
6月4日の「個人的なお知らせ」をはじめ、
先日来シリーズのようになってしまった、
病院の利益のためだけに患者さんに、あらゆる検査を行なう、
いわゆる典型的な検査漬けにし、
無能な医者が、給与アップのためならば、
診ることできない病気の患者さんまで診療してしまうという、
某インモラル病院とよく似ています。
インフォームドコンセント無しの押し付けガン治療も、
言語道断の金儲け医療も、
一掃される日が早く来ることを切望します。
ちなみに、昨日のインモラル病院の「売り上げ、売り上げ」朝礼では、
経営者である理事長はほとんど何も言わなかったそうです。
以上 文責 梅澤 充
追記 現在セカンドオピニオンを求める患者さんが増えていますが、
町田胃腸病院に集中してしまい、大変込み合っています。
火曜日の白鬚橋病院は比較的空いています。
ゆっくり時間も取れると思います。
そちらもご利用下さい。
http://www.shirahigebashi-hp.or.jp/



