ガンの根治手術を行った後は、
再発しているか否か、
経時的に観察していきます。
そのとき、
腫瘍マーカーの動きは大きな参考になります。
重要なのは、
腫瘍マーカーの絶対値ではなく、
動きです。
何回も書いていますが、
腫瘍マーカーの数字が、
正常範囲に入ってるから、
「心配要りません」
などということはありません。
現在も数名、
正常範囲の腫瘍マーカーで
再発後の経過観察
およびその数字に従っての治療を行っている患者さんもいます。
再発確率が低くはないと思われる、
ある患者さんが、
手術後にエビデンスのある抗癌剤治療を受けておられました。
手術後半年近くなるのに、
腫瘍マーカーが術前術後を含めて1回しか、
調べられていませんでした。
その数字はまったくの正常範囲でした。
当然、主治医からは、
「心配無い」
という有難い一言をいただいていました。
1回の計測では、
正常範囲であっても、
心配無いのか、
心配するべきなのかは、
分かりません。
4月2日の「再発の時期」
でご紹介した患者さんなどでは、
一貫してまったくの正常範囲でしたが、
漸増の動きがハッキリと見えましたので、
再発とみなして、
治療を変えていきました。
その結果、
正常範囲の中でも、
明らかに低下しています。
エビデンスのある再発予防の治療中でも、
腫瘍マーカーの増加を見たならば、
その治療は再考する必要があります。
この文章を書いていたら、
さらに凄い患者さんがセカンドオピニオンに来られました。
取り残し、
すなわち根治手術ができなかった患者さんが、
術後に再発?再燃?予防の抗癌剤治療を
半年間に渡り受けてこられました。
しかし、その間CTなどの画像診断は勿論、
腫瘍マーカーすら一度も診ていませんでした。
術前にも腫瘍マーカーは調べられていません。
そのガンはほとんどの場合、
腫瘍マーカーがガン細胞の増加に伴って上がってきます。
それを診ないで、
半年もその治療?を行うということは、
効いているのか否か、
まったく分からない状態で、
ただただ標準的に大量の抗癌剤が患者さんの身体に、
投げ入れられていたことになります。
恐ろしい話です。
腫瘍マーカーの僅かな動きでも注意部深く見ていると、
再発を発見できることが少なくありません。
ハッキリと姿を現したガンよりも、
僅かな動きのときのほうが、
ガンのコントロールは、
遥かに容易です。
エビデンスだけに頼り、
標準治療だけしか行わない病院では、
頻回に検査したり、
正常範囲でモノを考えたりしても、
やることは一つ、
標準治療だけですから、
微細な動きなどは無視されるのでしょうけれども、
その意味をシッカリと感じ取って、
舵を切っていけば、
標準治療よりは、
遥かに楽に、
そして、長い時間人生を楽しむことができます。
経過を細やかに観察しない病院では、
その後の治療は概ね想像できます。
けっして患者さんが満足できるような治療は用意されてはいない、
と考えるべきです。
腫瘍マーカーは、
月に1回は健康保険でも計測が許されています。
是非、診てもらってください。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
再発しているか否か、
経時的に観察していきます。
そのとき、
腫瘍マーカーの動きは大きな参考になります。
重要なのは、
腫瘍マーカーの絶対値ではなく、
動きです。
何回も書いていますが、
腫瘍マーカーの数字が、
正常範囲に入ってるから、
「心配要りません」
などということはありません。
現在も数名、
正常範囲の腫瘍マーカーで
再発後の経過観察
およびその数字に従っての治療を行っている患者さんもいます。
再発確率が低くはないと思われる、
ある患者さんが、
手術後にエビデンスのある抗癌剤治療を受けておられました。
手術後半年近くなるのに、
腫瘍マーカーが術前術後を含めて1回しか、
調べられていませんでした。
その数字はまったくの正常範囲でした。
当然、主治医からは、
「心配無い」
という有難い一言をいただいていました。
1回の計測では、
正常範囲であっても、
心配無いのか、
心配するべきなのかは、
分かりません。
4月2日の「再発の時期」
でご紹介した患者さんなどでは、
一貫してまったくの正常範囲でしたが、
漸増の動きがハッキリと見えましたので、
再発とみなして、
治療を変えていきました。
その結果、
正常範囲の中でも、
明らかに低下しています。
エビデンスのある再発予防の治療中でも、
腫瘍マーカーの増加を見たならば、
その治療は再考する必要があります。
この文章を書いていたら、
さらに凄い患者さんがセカンドオピニオンに来られました。
取り残し、
すなわち根治手術ができなかった患者さんが、
術後に再発?再燃?予防の抗癌剤治療を
半年間に渡り受けてこられました。
しかし、その間CTなどの画像診断は勿論、
腫瘍マーカーすら一度も診ていませんでした。
術前にも腫瘍マーカーは調べられていません。
そのガンはほとんどの場合、
腫瘍マーカーがガン細胞の増加に伴って上がってきます。
それを診ないで、
半年もその治療?を行うということは、
効いているのか否か、
まったく分からない状態で、
ただただ標準的に大量の抗癌剤が患者さんの身体に、
投げ入れられていたことになります。
恐ろしい話です。
腫瘍マーカーの僅かな動きでも注意部深く見ていると、
再発を発見できることが少なくありません。
ハッキリと姿を現したガンよりも、
僅かな動きのときのほうが、
ガンのコントロールは、
遥かに容易です。
エビデンスだけに頼り、
標準治療だけしか行わない病院では、
頻回に検査したり、
正常範囲でモノを考えたりしても、
やることは一つ、
標準治療だけですから、
微細な動きなどは無視されるのでしょうけれども、
その意味をシッカリと感じ取って、
舵を切っていけば、
標準治療よりは、
遥かに楽に、
そして、長い時間人生を楽しむことができます。
経過を細やかに観察しない病院では、
その後の治療は概ね想像できます。
けっして患者さんが満足できるような治療は用意されてはいない、
と考えるべきです。
腫瘍マーカーは、
月に1回は健康保険でも計測が許されています。
是非、診てもらってください。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。