「骨棘」と書いて「コッキョク」と読みます。
文字通り、骨に生えた棘(トゲ)の意味です。
昨日、一昨日よりはズット楽ですが、
まだまだ腰が痛いので、
本日生まれてはじめて自分の背骨のレントゲン写真を撮りました。
骨棘が出ていました。
骨の老化の一つです。
椎間板ヘルニアを示していることもあります。
私の所属していた外科教室の派遣病院の一つであった
整形外科専門の病院で、
アルバイト勤務をしていたことがありますので、
見慣れた写真でしたが、
それが自分の骨だと思うとゾッとしました。
この写真を見るたびに、
「ずいぶん骨が疲れていますね」
「これは痛いですよね」
「お家でゆっくり休んで、寝ているのが一番の治療ですよ」
などと、痛がる患者さんを余所目に、
「腰痛くらいで大げさだな」などと思いながら、
涼しい顔をして、言っていました。
当時は、まさか自分の写真で、
同じ絵が出てくるとは夢にも思いませんでした。
自分の身体で悪いところは、
アタマと顔とスタイルだけ、
あとはすべて健康体。
酒もタバコも夜遊びも何でも来い。
幾ら働いても、バテルことなどない。
休養など不要。
の極めて堅固な肉体だと
医者にはあるまじき愚かな過信がありましたが、
その考えはもろくも崩れ落ちました。
考えてみると、
以前勤務していたさいたま市の病院が
とんでもなく大きな問題を抱えたところであることが発覚し、
即座に辞めることは考えましたが、
その時同時に、「少し休みたい」との思いがアタマを過ぎりました。
そして、その思うとおりに、
6月4日の「個人的なお知らせ」で書いたとおり、
5月はラクをしようと試みたのですが、
結果は、儘なりませんでした。
その頃、身体が知らず知らずの間に危険信号を出していてくれたのかも知れません。
高々、腰が痛い程度のことと考え、
患者さんに対しては、
気楽に対応していましたが、
いざ自分が、
救急車を呼んで明日は絶対に休めない町田胃腸病院に運んでもらって
入院しようかと思ったほどの
身動きができないような激痛に教われ(11日日曜日の夜)
はじめて、患者さんの苦痛が判りました。
たかが腰痛でそれですから、
突然「ガンです」と宣告された患者さんのお気持ちは
察するに余りあります。
多くのガンの患者さんは、
「今まで何処も悪くなく、病院なんてかかったことないのに」
と言われます。
その健康体と信じていた時に、宣告されるのですから、
このブログでも何回も書いているとおり、
「アタマの中が真っ白」になり、
本当に自分が望む治療を探す余裕がない。
という状態が、あらためて判りました。
それに関しては、私の考えは間違っていなかったと思います。
ところで、本日診てくれた整形外科の先生は、
「昨日は勤務できたのですか!?」
「家でゴロゴロしていて頂くのが、一番なのですけどね・・・」と言っていました。
「お家でゆっくり休んでいるのが一番の治療ですよ」も、気楽には言ってはいけない言葉であることが、
よく判りました。
本日は、自分が患者になり、
患者さん気持ちが少しは判ったような気がしましたので、
そのことを書きました。
まだ、長時間座っていると辛いので、
このくらいにしておきます。
以上 文責 梅澤 充
文字通り、骨に生えた棘(トゲ)の意味です。
昨日、一昨日よりはズット楽ですが、
まだまだ腰が痛いので、
本日生まれてはじめて自分の背骨のレントゲン写真を撮りました。
骨棘が出ていました。
骨の老化の一つです。
椎間板ヘルニアを示していることもあります。
私の所属していた外科教室の派遣病院の一つであった
整形外科専門の病院で、
アルバイト勤務をしていたことがありますので、
見慣れた写真でしたが、
それが自分の骨だと思うとゾッとしました。
この写真を見るたびに、
「ずいぶん骨が疲れていますね」
「これは痛いですよね」
「お家でゆっくり休んで、寝ているのが一番の治療ですよ」
などと、痛がる患者さんを余所目に、
「腰痛くらいで大げさだな」などと思いながら、
涼しい顔をして、言っていました。
当時は、まさか自分の写真で、
同じ絵が出てくるとは夢にも思いませんでした。
自分の身体で悪いところは、
アタマと顔とスタイルだけ、
あとはすべて健康体。
酒もタバコも夜遊びも何でも来い。
幾ら働いても、バテルことなどない。
休養など不要。
の極めて堅固な肉体だと
医者にはあるまじき愚かな過信がありましたが、
その考えはもろくも崩れ落ちました。
考えてみると、
以前勤務していたさいたま市の病院が
とんでもなく大きな問題を抱えたところであることが発覚し、
即座に辞めることは考えましたが、
その時同時に、「少し休みたい」との思いがアタマを過ぎりました。
そして、その思うとおりに、
6月4日の「個人的なお知らせ」で書いたとおり、
5月はラクをしようと試みたのですが、
結果は、儘なりませんでした。
その頃、身体が知らず知らずの間に危険信号を出していてくれたのかも知れません。
高々、腰が痛い程度のことと考え、
患者さんに対しては、
気楽に対応していましたが、
いざ自分が、
救急車を呼んで明日は絶対に休めない町田胃腸病院に運んでもらって
入院しようかと思ったほどの
身動きができないような激痛に教われ(11日日曜日の夜)
はじめて、患者さんの苦痛が判りました。
たかが腰痛でそれですから、
突然「ガンです」と宣告された患者さんのお気持ちは
察するに余りあります。
多くのガンの患者さんは、
「今まで何処も悪くなく、病院なんてかかったことないのに」
と言われます。
その健康体と信じていた時に、宣告されるのですから、
このブログでも何回も書いているとおり、
「アタマの中が真っ白」になり、
本当に自分が望む治療を探す余裕がない。
という状態が、あらためて判りました。
それに関しては、私の考えは間違っていなかったと思います。
ところで、本日診てくれた整形外科の先生は、
「昨日は勤務できたのですか!?」
「家でゴロゴロしていて頂くのが、一番なのですけどね・・・」と言っていました。
「お家でゆっくり休んでいるのが一番の治療ですよ」も、気楽には言ってはいけない言葉であることが、
よく判りました。
本日は、自分が患者になり、
患者さん気持ちが少しは判ったような気がしましたので、
そのことを書きました。
まだ、長時間座っていると辛いので、
このくらいにしておきます。
以上 文責 梅澤 充