子供たちは夏休みで、
あちこちで恐竜が流行っているようです。
何億年も前の太古の時代には、
地球上を巨大な恐竜が闊歩し、
世界を支配していたそうです。
何故、爬虫類がそれほど繁栄していたか知りませんが、
それは、ある時期に絶滅してしまいます。
その原因は、
巨大隕石衝突説が有力なようです。
地球に巨大隕石が落下して、
それが引き起こした大津波や、
巻き上げられた砂塵やチリなどにより、
地球が何年もの間、
闇に覆われ、
大食漢の恐竜の餌になる植物が消滅し、
恐竜絶滅につながったそうです。
しかし、恐竜は滅びても、
生物は絶滅することなく、
脈々と生命を繋いでいくことになります。
そして現在の人類の繁栄につながります。
その生物存続の理由は、
生物の種の多様性ということに求められる、
というような番組が何時だか流れていました。
ガンという、
人間にとって恐竜のような生き物も同じです。
巨大隕石という、
強力な抗癌剤爆弾を投下しても、
ガン細胞すべてが死滅することはありません。
それまで闊歩していた大食漢の恐竜が滅びるだけであり、
生き抜く知恵を持った賢い細胞は生き延び、
恐竜に変わって、
人体という地球を支配することになります。
何回も書いているとおり、
ガンという生き物と戦うにあたり、
人類の英知の結晶である抗癌剤という武器は絶対に必要です。
それをアタマから否定している連中もいるようですが、
あまりにも愚かです。
抗癌剤は巨大隕石にもなり得ますが、
夜空を彩る、
綺麗な流れ星にもなります。
しかし、それだけに頼っていたのでは、
恐竜が絶滅を逃れたのと同じで、
抗癌剤爆弾から巧みに逃れる、
賢いガン細胞だけはシッカリ残ることになります。
強く賢い細胞だけが残り、
それが増殖をはじめる。
これは抗癌剤の耐性のメカニズムの一つです。
ガン細胞の多様性です。
ガンの固まりは小指の頭ほどの大きさになると、
10億個の細胞の集合体になっています。
その10億の細胞が、
多種多様な性質をもっています。
一人の患者さんの身体の中で、
肝転移病巣は増大するも、
肺転移は縮小した、
などということは珍しくありません。
普通に見られるガンの治療経過です。
一つの腫瘍マーカーは下がるも、
別のマーカーーは大きく増加する、
などということもごく当たり前のことです。
一部の細胞は減少するも、
別の細胞は増加していることを意味します。
腫瘍マーカーだけで、
独自の治療?の効果判定をしている医者?もいるそうですが、
それは効果判定ではなく、
似非治療に効果があるかのように見せているだけだと思われます。
その効果判定などまったくアテにはなりません。
信用したら大変です。
私は、腫瘍マーカーは、
ガンの治療経過を追うときに繁用していますが、
指標の一つというだけで、
それだけを指標にしたら酷い目に遭います。
「腫瘍マーカーは下がったけれど患者さんは亡くなられた」
という実例は、
かつてどれだけ見たか分かりません。
その結果を見て、
「治療効果有り」
と判定していたバカな医者もいました。
ガン細胞と抗癌剤、
切っても切れない関係にありますが、
抗癌剤は人を滅亡させる凶器にもなり得ます。
しかし、うまく使えば、
人間の身体の中の恐竜と、
うまく共存することを可能にさせてくれる武器にもなります。
多くの患者さんを診ていると、
抗癌剤という武器に、
免疫というスパイスが僅かに加わると、
最強の軍隊になるような感じがします。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
あちこちで恐竜が流行っているようです。
何億年も前の太古の時代には、
地球上を巨大な恐竜が闊歩し、
世界を支配していたそうです。
何故、爬虫類がそれほど繁栄していたか知りませんが、
それは、ある時期に絶滅してしまいます。
その原因は、
巨大隕石衝突説が有力なようです。
地球に巨大隕石が落下して、
それが引き起こした大津波や、
巻き上げられた砂塵やチリなどにより、
地球が何年もの間、
闇に覆われ、
大食漢の恐竜の餌になる植物が消滅し、
恐竜絶滅につながったそうです。
しかし、恐竜は滅びても、
生物は絶滅することなく、
脈々と生命を繋いでいくことになります。
そして現在の人類の繁栄につながります。
その生物存続の理由は、
生物の種の多様性ということに求められる、
というような番組が何時だか流れていました。
ガンという、
人間にとって恐竜のような生き物も同じです。
巨大隕石という、
強力な抗癌剤爆弾を投下しても、
ガン細胞すべてが死滅することはありません。
それまで闊歩していた大食漢の恐竜が滅びるだけであり、
生き抜く知恵を持った賢い細胞は生き延び、
恐竜に変わって、
人体という地球を支配することになります。
何回も書いているとおり、
ガンという生き物と戦うにあたり、
人類の英知の結晶である抗癌剤という武器は絶対に必要です。
それをアタマから否定している連中もいるようですが、
あまりにも愚かです。
抗癌剤は巨大隕石にもなり得ますが、
夜空を彩る、
綺麗な流れ星にもなります。
しかし、それだけに頼っていたのでは、
恐竜が絶滅を逃れたのと同じで、
抗癌剤爆弾から巧みに逃れる、
賢いガン細胞だけはシッカリ残ることになります。
強く賢い細胞だけが残り、
それが増殖をはじめる。
これは抗癌剤の耐性のメカニズムの一つです。
ガン細胞の多様性です。
ガンの固まりは小指の頭ほどの大きさになると、
10億個の細胞の集合体になっています。
その10億の細胞が、
多種多様な性質をもっています。
一人の患者さんの身体の中で、
肝転移病巣は増大するも、
肺転移は縮小した、
などということは珍しくありません。
普通に見られるガンの治療経過です。
一つの腫瘍マーカーは下がるも、
別のマーカーーは大きく増加する、
などということもごく当たり前のことです。
一部の細胞は減少するも、
別の細胞は増加していることを意味します。
腫瘍マーカーだけで、
独自の治療?の効果判定をしている医者?もいるそうですが、
それは効果判定ではなく、
似非治療に効果があるかのように見せているだけだと思われます。
その効果判定などまったくアテにはなりません。
信用したら大変です。
私は、腫瘍マーカーは、
ガンの治療経過を追うときに繁用していますが、
指標の一つというだけで、
それだけを指標にしたら酷い目に遭います。
「腫瘍マーカーは下がったけれど患者さんは亡くなられた」
という実例は、
かつてどれだけ見たか分かりません。
その結果を見て、
「治療効果有り」
と判定していたバカな医者もいました。
ガン細胞と抗癌剤、
切っても切れない関係にありますが、
抗癌剤は人を滅亡させる凶器にもなり得ます。
しかし、うまく使えば、
人間の身体の中の恐竜と、
うまく共存することを可能にさせてくれる武器にもなります。
多くの患者さんを診ていると、
抗癌剤という武器に、
免疫というスパイスが僅かに加わると、
最強の軍隊になるような感じがします。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。