この時期になると、
毎年必ず、
患者さんから、
「夏休みは何時ですか?」
という質問があります。
今年に限ったことではありませんが、
夏休みをとるつもりはありません。
ただし今年は、
9月の第3週が、
月曜日と木曜日が祝日になっています。
現在の診療が月曜、水曜、木曜と土曜日ですので、
そのうち2日が休みなると、
残りの2日に患者さんが集中してしまい、
両日ともにパンクしてしまうと思われますので、
9月20日から25日までは、
診療は中止します。
事実上の夏休みです。
患者さんからの
「夏休みは何時ですか?」
と同じ頻度で出てくる質問に、
「8月○日は来られないのですが大丈夫ですか?」
があります。
現在、多くの患者さんが、
毎週、10日に1回、あるいは隔週と、
定期的に抗癌剤の点滴治療を行っています。
そのような患者さんで、
予定日になっている、
8月○日に、
帰省やご家族の帰宅、
その他の用事が重なり、
予定通り通院できないことがあります。
ガン治療は、
ガンが良い方向に向かっていて、
しかも副作用がないのであれば、
原則、その治療は変えるべきではないと考えています。
定期的に通院されて、
良い状態を保っている患者さんであれば、
その通院間隔も、
本来変えるべきではありません。
しかし、ほとんどの患者さんは、
ガン治療のためだけに
日々生活をされているのではないはずです。
ガン治療は、
生活の一部でしかないはずです。
その生活のうえで、
大切なイベントがあるなら、
治療の中断は止むを得ません。
しかし、その中断によって、
ガンが、突然悪い方向に向くことだって有り得ます。
患者さんとしては、
「1回くらい休んでも大丈夫ですよ」
と言ってもらいたいのは分かりますが、
そんなことは、
誰にも分かりません。
「大丈夫ですか?」
ほどの愚問はありません。
骨髄抑制を来たしているような患者さんでは、
休んだ方が良い方向に向くことも少なくありません。
しかし、まったく副作用の無い患者さんであれば、
治療を生活の中心と考えているならば、
治療は変えるべきではないと思います。
しかし、休んで、
良い結果が出る患者さんもいます。
当然それも、
誰にも分かりません。
「大丈夫ですか?」
の言葉の裏には、
「大丈夫」と言われて、
安心を得たいという気持ちのほかに、
他人への甘えもあるような気がします。
さらに言えば責任転嫁も感じられます。
ご自身の都合で治療を休止して、
その結果悪化を見たならば、
誰の責任でもありません。
患者さんの価値観で、
治療を中止して、
他の用事を優先した結果ガンが悪化した、
ただそれだけです。
何回もしつこく書いていますが、
ガン治療の主役は医者ではありません。
医者は、
明らかな医療ミスでない限り、
ガン治療では、
一切の結果責任は取れません。
すべての結果責任を負うのは患者さんご自身です。
「そんな治療では責任は取れない」
などとバカなことを言う医者がいるようですが、
ガンで患者さんが死んでも、
腹を切った医者など見たことがありません。
死を前提とした標準治療に対して、
責任を取れる医者など存在しません。
かつてそれを言った大学病院の医者に対して、
「先生の治療なら、どんな責任を取ってくれるのですか?」
と患者さんに言ってもらったことがありますが、
一言も無かったそうです。
すべての治療の結果、
恩恵を受けるのは、
患者さんであり、
副作用を受けるのも患者さんだけです。
ガン治療のすべては、
患者さんの自己責任の上に成り立っています。
「責任は取れない」
などという医者がいたら、
そこからは、
すぐに逃げたほうが賢明です。
そして、ご自身の覚悟の上で、
治療を組み立ててください。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
毎年必ず、
患者さんから、
「夏休みは何時ですか?」
という質問があります。
今年に限ったことではありませんが、
夏休みをとるつもりはありません。
ただし今年は、
9月の第3週が、
月曜日と木曜日が祝日になっています。
現在の診療が月曜、水曜、木曜と土曜日ですので、
そのうち2日が休みなると、
残りの2日に患者さんが集中してしまい、
両日ともにパンクしてしまうと思われますので、
9月20日から25日までは、
診療は中止します。
事実上の夏休みです。
患者さんからの
「夏休みは何時ですか?」
と同じ頻度で出てくる質問に、
「8月○日は来られないのですが大丈夫ですか?」
があります。
現在、多くの患者さんが、
毎週、10日に1回、あるいは隔週と、
定期的に抗癌剤の点滴治療を行っています。
そのような患者さんで、
予定日になっている、
8月○日に、
帰省やご家族の帰宅、
その他の用事が重なり、
予定通り通院できないことがあります。
ガン治療は、
ガンが良い方向に向かっていて、
しかも副作用がないのであれば、
原則、その治療は変えるべきではないと考えています。
定期的に通院されて、
良い状態を保っている患者さんであれば、
その通院間隔も、
本来変えるべきではありません。
しかし、ほとんどの患者さんは、
ガン治療のためだけに
日々生活をされているのではないはずです。
ガン治療は、
生活の一部でしかないはずです。
その生活のうえで、
大切なイベントがあるなら、
治療の中断は止むを得ません。
しかし、その中断によって、
ガンが、突然悪い方向に向くことだって有り得ます。
患者さんとしては、
「1回くらい休んでも大丈夫ですよ」
と言ってもらいたいのは分かりますが、
そんなことは、
誰にも分かりません。
「大丈夫ですか?」
ほどの愚問はありません。
骨髄抑制を来たしているような患者さんでは、
休んだ方が良い方向に向くことも少なくありません。
しかし、まったく副作用の無い患者さんであれば、
治療を生活の中心と考えているならば、
治療は変えるべきではないと思います。
しかし、休んで、
良い結果が出る患者さんもいます。
当然それも、
誰にも分かりません。
「大丈夫ですか?」
の言葉の裏には、
「大丈夫」と言われて、
安心を得たいという気持ちのほかに、
他人への甘えもあるような気がします。
さらに言えば責任転嫁も感じられます。
ご自身の都合で治療を休止して、
その結果悪化を見たならば、
誰の責任でもありません。
患者さんの価値観で、
治療を中止して、
他の用事を優先した結果ガンが悪化した、
ただそれだけです。
何回もしつこく書いていますが、
ガン治療の主役は医者ではありません。
医者は、
明らかな医療ミスでない限り、
ガン治療では、
一切の結果責任は取れません。
すべての結果責任を負うのは患者さんご自身です。
「そんな治療では責任は取れない」
などとバカなことを言う医者がいるようですが、
ガンで患者さんが死んでも、
腹を切った医者など見たことがありません。
死を前提とした標準治療に対して、
責任を取れる医者など存在しません。
かつてそれを言った大学病院の医者に対して、
「先生の治療なら、どんな責任を取ってくれるのですか?」
と患者さんに言ってもらったことがありますが、
一言も無かったそうです。
すべての治療の結果、
恩恵を受けるのは、
患者さんであり、
副作用を受けるのも患者さんだけです。
ガン治療のすべては、
患者さんの自己責任の上に成り立っています。
「責任は取れない」
などという医者がいたら、
そこからは、
すぐに逃げたほうが賢明です。
そして、ご自身の覚悟の上で、
治療を組み立ててください。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。