「アリバイ治療」とは、
平岩先生の造語らしいのですが、
彼の意味するところは知りません。
しかし、まさに「アリバイ治療」としか考えられないガン治療は、
今も日本全国津々浦々、
粛々と行われているようです。
ステージⅣ、
すなわち一般的には、
治ることがないとされるガンに対して、
特に顕著にみられます。
ステージⅣでも、
取り組み方次第では、
治ったモドキ状態を得ることも可能です。
しかし、アリバイ治療は、
すべて、ガンが治ることなどまったく視野に無い、
標準的な抗癌剤治療です。
やってもダメだけど、
何もしないわけにはいかないからと、
アリバイ作りのためとしか考えられない治療は執行されます。
ステージⅣで、
たとえ治ることなどほとんど考えられない状況であって、
標準治療を行うにしても、
その治療が、
患者さんの延命に寄与しているのか否は、
絶対に確認しなければなりません。
最大耐用量の抗癌剤を使った標準治療では、
ガンの縮小が無ければ、
寿命だけは確実に縮小します。
多くの標準治療は、
エビデンスどおりの回数だけ繰り返し行われますが、
治療途中で、
その効果をまったく見ていないケースをしばしば目にします。
すなわち、
その治療が有効か無効かまったく分からない、
盲目状態で、
ただただ機械的に標準量の抗癌剤だけが、
患者さんの身体に注入されていきます。
酷い場合には、
腫瘍マーカーは勿論のこと、
治療開始時の画像診断すらないこともあります。
当然、途中の経過もありません。
虚しく抗癌剤だけが、
患者さんの身体に入っていきます。
標準治療を行うことは、
必ずしも悪いことだとは考えていません。
それが必要な患者さんがいることは事実です。
しかし、標準治療を行うにしても、
途中で効果が無いことが分かれば、
即座に中止または変更しなければなりません。
標準治療の場合には、
多くは変更ではなく、
「治療法はありません」宣告になります。
アリバイ治療では、
それすらありません。
そのような経過を患者さんに見せられると、
本当に腹が立ちます。
同時に、
その医者に哀れも感じます。
患者さんには、
大きな迷惑ですが、
患者さんは、
何かしらの期待を持って、
その治療を受けているはずです。
しかし、当然すべてを知っている医者は、
治療をしているなどという気持ちは無いでしょうし、
ただ機械的に、
点滴のオーダーを出しているだけです。
そこには、
喜びも悲しみも何も無いと思います。
多くの場合、
そのような治療を行っている医者は、
薄給で働いている、
大学病院や公立病院の勤務医です。
薄給が故に、
適当な治療をしているのではないと思います。
何故かガンを診る医者としての遣り甲斐が消失してしまった、
悲しい医者であるように感じます。
「アリバイ治療」
これも、
今の日本の社会風潮が作り出しているような気もします。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
平岩先生の造語らしいのですが、
彼の意味するところは知りません。
しかし、まさに「アリバイ治療」としか考えられないガン治療は、
今も日本全国津々浦々、
粛々と行われているようです。
ステージⅣ、
すなわち一般的には、
治ることがないとされるガンに対して、
特に顕著にみられます。
ステージⅣでも、
取り組み方次第では、
治ったモドキ状態を得ることも可能です。
しかし、アリバイ治療は、
すべて、ガンが治ることなどまったく視野に無い、
標準的な抗癌剤治療です。
やってもダメだけど、
何もしないわけにはいかないからと、
アリバイ作りのためとしか考えられない治療は執行されます。
ステージⅣで、
たとえ治ることなどほとんど考えられない状況であって、
標準治療を行うにしても、
その治療が、
患者さんの延命に寄与しているのか否は、
絶対に確認しなければなりません。
最大耐用量の抗癌剤を使った標準治療では、
ガンの縮小が無ければ、
寿命だけは確実に縮小します。
多くの標準治療は、
エビデンスどおりの回数だけ繰り返し行われますが、
治療途中で、
その効果をまったく見ていないケースをしばしば目にします。
すなわち、
その治療が有効か無効かまったく分からない、
盲目状態で、
ただただ機械的に標準量の抗癌剤だけが、
患者さんの身体に注入されていきます。
酷い場合には、
腫瘍マーカーは勿論のこと、
治療開始時の画像診断すらないこともあります。
当然、途中の経過もありません。
虚しく抗癌剤だけが、
患者さんの身体に入っていきます。
標準治療を行うことは、
必ずしも悪いことだとは考えていません。
それが必要な患者さんがいることは事実です。
しかし、標準治療を行うにしても、
途中で効果が無いことが分かれば、
即座に中止または変更しなければなりません。
標準治療の場合には、
多くは変更ではなく、
「治療法はありません」宣告になります。
アリバイ治療では、
それすらありません。
そのような経過を患者さんに見せられると、
本当に腹が立ちます。
同時に、
その医者に哀れも感じます。
患者さんには、
大きな迷惑ですが、
患者さんは、
何かしらの期待を持って、
その治療を受けているはずです。
しかし、当然すべてを知っている医者は、
治療をしているなどという気持ちは無いでしょうし、
ただ機械的に、
点滴のオーダーを出しているだけです。
そこには、
喜びも悲しみも何も無いと思います。
多くの場合、
そのような治療を行っている医者は、
薄給で働いている、
大学病院や公立病院の勤務医です。
薄給が故に、
適当な治療をしているのではないと思います。
何故かガンを診る医者としての遣り甲斐が消失してしまった、
悲しい医者であるように感じます。
「アリバイ治療」
これも、
今の日本の社会風潮が作り出しているような気もします。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。