8月2日の「偶然の命」に対して、
恐らく、スパム・嫌がらせコメントだと思いますが、
以下の投稿がありました。
8月2日の「偶然の命」でも書いたとおり、
大先輩たちが、
「無理、諦めろ」という、
研修医に対しては、
絶対的なお墨付きをいただいていましたから、
「助かる」ことなど、
まったくアタマには無かったのは事実でだったと思います。
やはり、私のアタマのなかを占有していたのは、
興味だけだったことでしょう。
脳死の問題がここ数日話題になっていましたが、
当時の研修医にとっては、
先輩の「無理」という言葉は、
「脳死状態の患者を生き返らせる」
という有り得ないはずの馬鹿げた行為だったのです。
むしろ、「止めろ」とうい制止を無視しただけではなく、
助かってしまった場合には、
先輩たちの診断が間違っていたことを証明してしまうことにもなり、
完全に徒弟関係、立て社会の大学病院の外科教室では、
先輩たちの言葉を無視した背信行為にもなります。
したがって、
あの子供に行った、
研修医の医療行為は、
本当に興味本位だけでの行動であったことになります。
しかし、半人前の研修医が、
見よう見真似でおこなった「お医者さんごっこ」の先には、
研修医では知ることはない、
見たことのない世界があること、
恐らくそれは、
自分のまだ見たことのない
人間の最期のかたちであろうとは予測されました。
しかし、その見たことのない世界のなかには、
先輩たちの診断とは違う結果が出る可能性も
あることくらいは知っていました。
昨日の「人の命」でも書きましたが、
すべての医者は、
特に救急救命やガン治療に携わる医者では、
研修医であっても、
目の前の命の灯を何とかして消すまい、
と最大限度の努力をしています。
そのために自分の時間を削って、
激務に耐えています。
しかも、皆さんが想像する以上の薄給です。
ちなみに25年前の3日ほどの、
泊り込みの「お医者さんごっこ」も、
当然無給でした。
このようなスパム・嫌がらせコメントが、
紛れ込んでくる最大の原因は、
私の文章の稚拙さ故のことだとは思います。
表現力の乏しさのためでしょう。
しかし、8月2日の「偶然の命」と
コメントの文章を読み返すと、
さらに、すでに削除しましたが、
soraと名乗る人間の追加のコメントを読むと、
私が医者であること、
そして、このブログなどでイロイロなことを書くことで困る、
似非医者、似非治療を生業にしている人間が数名いますので、
その一派の投稿だろうと思われます。
万一、そのような人間たちではない人に、
悲しく思わせてしまったならば、
申し訳ありません。
しかし、もしそうであれば、
困った世の中であるように思います。
私は、現在の日本の医療の荒廃の大きな原因は、
患者さん側にもある、
ということを何回も書いてきました。
マスコミが作り上げたと思われる、
「医者 = 悪者」
というような、
意識が根底にあり、
そのうえで、
私の稚拙な、表現力の乏しい文章に対して、
故意か否かは知りませんが、
ほとんど読解力の無い?人間が曲解して、
「幼い子供にこんな感情しか持たない」
「医者とはこういう人たち」
と表のコメントで書かれてこられたのだと思います。
このような意識の患者さんたちは、
何かご自身に対して、
不都合なことが起こると、
極めて凶暴なモンスターに豹変して、
日本の医療をさらに荒廃させていくと思います。
言い訳をする気はありませんが、
あのときの、
あの女の子が、
「偶然」に生きて退院して、
ご両親の次に、
喜んだのは、
何も知らないバカな研修医だったと思います。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
恐らく、スパム・嫌がらせコメントだと思いますが、
以下の投稿がありました。
悲しいです
>助けるつもりなど無く、
ただ、興味本位だけだったのですから。
幼い子供に対してこんな感情しか持たない人が医師であるとは。
医師とはこういう人たちでしょうか。
2010-08-10 火 11:16:33 /URL /sora
8月2日の「偶然の命」でも書いたとおり、
大先輩たちが、
「無理、諦めろ」という、
研修医に対しては、
絶対的なお墨付きをいただいていましたから、
「助かる」ことなど、
まったくアタマには無かったのは事実でだったと思います。
やはり、私のアタマのなかを占有していたのは、
興味だけだったことでしょう。
脳死の問題がここ数日話題になっていましたが、
当時の研修医にとっては、
先輩の「無理」という言葉は、
「脳死状態の患者を生き返らせる」
という有り得ないはずの馬鹿げた行為だったのです。
むしろ、「止めろ」とうい制止を無視しただけではなく、
助かってしまった場合には、
先輩たちの診断が間違っていたことを証明してしまうことにもなり、
完全に徒弟関係、立て社会の大学病院の外科教室では、
先輩たちの言葉を無視した背信行為にもなります。
したがって、
あの子供に行った、
研修医の医療行為は、
本当に興味本位だけでの行動であったことになります。
しかし、半人前の研修医が、
見よう見真似でおこなった「お医者さんごっこ」の先には、
研修医では知ることはない、
見たことのない世界があること、
恐らくそれは、
自分のまだ見たことのない
人間の最期のかたちであろうとは予測されました。
しかし、その見たことのない世界のなかには、
先輩たちの診断とは違う結果が出る可能性も
あることくらいは知っていました。
昨日の「人の命」でも書きましたが、
すべての医者は、
特に救急救命やガン治療に携わる医者では、
研修医であっても、
目の前の命の灯を何とかして消すまい、
と最大限度の努力をしています。
そのために自分の時間を削って、
激務に耐えています。
しかも、皆さんが想像する以上の薄給です。
ちなみに25年前の3日ほどの、
泊り込みの「お医者さんごっこ」も、
当然無給でした。
このようなスパム・嫌がらせコメントが、
紛れ込んでくる最大の原因は、
私の文章の稚拙さ故のことだとは思います。
表現力の乏しさのためでしょう。
しかし、8月2日の「偶然の命」と
コメントの文章を読み返すと、
さらに、すでに削除しましたが、
soraと名乗る人間の追加のコメントを読むと、
私が医者であること、
そして、このブログなどでイロイロなことを書くことで困る、
似非医者、似非治療を生業にしている人間が数名いますので、
その一派の投稿だろうと思われます。
万一、そのような人間たちではない人に、
悲しく思わせてしまったならば、
申し訳ありません。
しかし、もしそうであれば、
困った世の中であるように思います。
私は、現在の日本の医療の荒廃の大きな原因は、
患者さん側にもある、
ということを何回も書いてきました。
マスコミが作り上げたと思われる、
「医者 = 悪者」
というような、
意識が根底にあり、
そのうえで、
私の稚拙な、表現力の乏しい文章に対して、
故意か否かは知りませんが、
ほとんど読解力の無い?人間が曲解して、
「幼い子供にこんな感情しか持たない」
「医者とはこういう人たち」
と表のコメントで書かれてこられたのだと思います。
このような意識の患者さんたちは、
何かご自身に対して、
不都合なことが起こると、
極めて凶暴なモンスターに豹変して、
日本の医療をさらに荒廃させていくと思います。
言い訳をする気はありませんが、
あのときの、
あの女の子が、
「偶然」に生きて退院して、
ご両親の次に、
喜んだのは、
何も知らないバカな研修医だったと思います。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。