患者さんにとって「ガンです」と宣告されると、
たいていの場合、
乳ガンでも胃ガンでも大腸ガンでも前立腺ガンでも甲状腺ガンでも、
あるいは食道ガンでも、膵ガンでも肺ガンでもすべて
十把一絡げで、「ガン = すぐに死ぬ病気」と受け取ってしまいます。
その挙句、パニックになり、アタマの中は真っ白、真っ黒になり、
思考力が失われ、
自分にとって最善の治療方法など考える余裕はなくなります。
その結果、医者の勧めるままの治療にひた走ることになります。
何度も書いているとおり医者が最善と考える治療が、
患者さんにとって最善である保障は何処にもありません。
エビデンスだけを頼りにしている医者にとって
数字の上だけで最善というに過ぎません。
その最善の方法が手術であれば、
それはガンを唯一完治させる治療法であり、
救われるのですが、
肺ガンの場合、根治の可能性のある唯一の武器である
手術が不可能な場合が少なくありません。
そうなると、たまたま検診などで発見されただけで、
まったく自覚症状を表さない肺ガン患者さんでも、
標準的抗癌剤治療が待っています。
単純写真しか撮らない、多くの肺ガン検診では、
発見時にはすでに手術不能である場合が珍しくありません。
標準的抗癌剤治療は、多くの場合、入院しなければならないような
けっして楽ではない治療です。
その治療の結果は、何度も書いているような
治療中ズーットつらい思いをしたにもかかわらず、
○○ヶ月以内に半分の患者さんが亡くなるという、
誰も望まないお粗末なエビデンスです。
そうならば、肺ガン検診なんか受けない方がマシです。
自覚症状の無い、楽しい日々を多く過ごせます。
一般的に、肺ガンはこのように恐ろしい病気です。
しかし、中にはひねくれ者の肺ガンもあります。
進行スピードが非常にゆっくりしている肺ガンです。
勿論、放置すれば進行します。
しかし、その速度は普通の肺ガンとは比較になりません。
現在、そのようなひねくれ者のおとなしい肺ガンを抱えた患者さんを5名ほど診ています。
全員抗癌剤治療を行なっていますが、
その抗癌剤の量も極めて僅かで十分です。
そのようなおとなしいガンに
いきなり標準的な大量の抗癌剤を用いた治療を行ったらば、
全身状態を悪くするだけです。
全身状態が悪化すれば、ガンは元気になります。
一気に進んできます。
ガン細胞が、おとなしく、進行スピードが遅いことと、
抗癌剤治療がよく効くこととはまったく別問題です。
むしろ進行スピードが速いガンほど、
一般的に抗癌剤はよく効きます。
肺ガンは、それらのひねくれ者を除けば一般に悪辣な病気です。
しかし、逆にいくら悪辣なガンでも、
それに対し、「毒をもって毒を制する」で対処してしまうと、
ガンを背負った患者さんの体力消耗により、
その悪辣なガンに隙を見せることになり、
結果として、エビデンスとおりの悲惨な数字しか出てきません。
悪ければ悪いほど慎重な対応が必要です。
チョッと話がそれましたが、
同じ肺ガンでも、
このように、さまざまな性格があります。
胃ガンも、一般的には恐ろしいガンの部類に入りますが、
5月23日の「難しい相談」
でも書いたように、
ほとんど進行しない「がんもどき」と名付けられたガンすら存在します。
同じガンでも、これほど性格が違います。
まして、ガンが発生してきた臓器が違えば、
その性質は、まったく違います。
おとなしいガンもあれば、
とんでもなく悪い奴もいます。
ガンと診断されて、
オロオロして思考力ゼロではダメです。
冷静にご自身の状況を見極めて、
最善の治療法を探って下さい。
おとなしい肺ガンと暴れん坊のガンの患者さんを
昨日それぞれ3人ずつ診ました。
暴れん坊の方も、毎週の点滴でおとなしく眠っていてくれていますが、
暴れん坊のガンを抱いている患者さんは悠然としていて、
おとなしいガンの患者さんの方がむしろ、おどおどして、
ガンが進行することを心配されているかのように感じました。
少々滑稽に見えてしまいましたので、
本日は、同じガンでも、
性格は大きく違うことを書きました。
暴れん坊でも、おとなしく眠らせておけば心配要りませんし、
おとなしいタイプであれば、その性質を変えないように、
騙し騙し診ていけば長生きできます。
以上 文責 梅澤 充
たいていの場合、
乳ガンでも胃ガンでも大腸ガンでも前立腺ガンでも甲状腺ガンでも、
あるいは食道ガンでも、膵ガンでも肺ガンでもすべて
十把一絡げで、「ガン = すぐに死ぬ病気」と受け取ってしまいます。
その挙句、パニックになり、アタマの中は真っ白、真っ黒になり、
思考力が失われ、
自分にとって最善の治療方法など考える余裕はなくなります。
その結果、医者の勧めるままの治療にひた走ることになります。
何度も書いているとおり医者が最善と考える治療が、
患者さんにとって最善である保障は何処にもありません。
エビデンスだけを頼りにしている医者にとって
数字の上だけで最善というに過ぎません。
その最善の方法が手術であれば、
それはガンを唯一完治させる治療法であり、
救われるのですが、
肺ガンの場合、根治の可能性のある唯一の武器である
手術が不可能な場合が少なくありません。
そうなると、たまたま検診などで発見されただけで、
まったく自覚症状を表さない肺ガン患者さんでも、
標準的抗癌剤治療が待っています。
単純写真しか撮らない、多くの肺ガン検診では、
発見時にはすでに手術不能である場合が珍しくありません。
標準的抗癌剤治療は、多くの場合、入院しなければならないような
けっして楽ではない治療です。
その治療の結果は、何度も書いているような
治療中ズーットつらい思いをしたにもかかわらず、
○○ヶ月以内に半分の患者さんが亡くなるという、
誰も望まないお粗末なエビデンスです。
そうならば、肺ガン検診なんか受けない方がマシです。
自覚症状の無い、楽しい日々を多く過ごせます。
一般的に、肺ガンはこのように恐ろしい病気です。
しかし、中にはひねくれ者の肺ガンもあります。
進行スピードが非常にゆっくりしている肺ガンです。
勿論、放置すれば進行します。
しかし、その速度は普通の肺ガンとは比較になりません。
現在、そのようなひねくれ者のおとなしい肺ガンを抱えた患者さんを5名ほど診ています。
全員抗癌剤治療を行なっていますが、
その抗癌剤の量も極めて僅かで十分です。
そのようなおとなしいガンに
いきなり標準的な大量の抗癌剤を用いた治療を行ったらば、
全身状態を悪くするだけです。
全身状態が悪化すれば、ガンは元気になります。
一気に進んできます。
ガン細胞が、おとなしく、進行スピードが遅いことと、
抗癌剤治療がよく効くこととはまったく別問題です。
むしろ進行スピードが速いガンほど、
一般的に抗癌剤はよく効きます。
肺ガンは、それらのひねくれ者を除けば一般に悪辣な病気です。
しかし、逆にいくら悪辣なガンでも、
それに対し、「毒をもって毒を制する」で対処してしまうと、
ガンを背負った患者さんの体力消耗により、
その悪辣なガンに隙を見せることになり、
結果として、エビデンスとおりの悲惨な数字しか出てきません。
悪ければ悪いほど慎重な対応が必要です。
チョッと話がそれましたが、
同じ肺ガンでも、
このように、さまざまな性格があります。
胃ガンも、一般的には恐ろしいガンの部類に入りますが、
5月23日の「難しい相談」
でも書いたように、
ほとんど進行しない「がんもどき」と名付けられたガンすら存在します。
同じガンでも、これほど性格が違います。
まして、ガンが発生してきた臓器が違えば、
その性質は、まったく違います。
おとなしいガンもあれば、
とんでもなく悪い奴もいます。
ガンと診断されて、
オロオロして思考力ゼロではダメです。
冷静にご自身の状況を見極めて、
最善の治療法を探って下さい。
おとなしい肺ガンと暴れん坊のガンの患者さんを
昨日それぞれ3人ずつ診ました。
暴れん坊の方も、毎週の点滴でおとなしく眠っていてくれていますが、
暴れん坊のガンを抱いている患者さんは悠然としていて、
おとなしいガンの患者さんの方がむしろ、おどおどして、
ガンが進行することを心配されているかのように感じました。
少々滑稽に見えてしまいましたので、
本日は、同じガンでも、
性格は大きく違うことを書きました。
暴れん坊でも、おとなしく眠らせておけば心配要りませんし、
おとなしいタイプであれば、その性質を変えないように、
騙し騙し診ていけば長生きできます。
以上 文責 梅澤 充



