私が小学生の頃は、
日本では、
発電は水力がメインであり、
次いで火力、
原子力は極々僅かと習いました。
しかし、現在は原子力発電がダウンすると、
数千万人規模の人間の生活に影響が出ます。
それだけ電力需要が増大したことを意味しますが、
それは同時に人間の生活も豊かになったことでもあると思われます。
しかし、世界中の国に目を向ければ、
いまだに電気の無い生活をしている人々もたくさんいます。
一見、豊かで幸福そうな生活をしていても、
一揺れで、その便利で豊かな生活は、
一瞬にして奪われ、
逆に放射線の猛威に震え上がることになっています。
むかしは原子力発電など無くても、
大きな不自由は無く、
楽しい生活が成り立っていました。
何が言いたいのか、
このブログを何回かお読みのかたはお分かりだと思います。
製薬会社は、
必死に利益を追求し、
新しい抗癌剤を開発してくれています。
利潤追求は株式会社でもあり、
当然の義務でもあるはずですが、
先日も某製薬会社の社長が、
新規に自家開発した抗癌剤に対して、
露骨に、
「発売初年度から利益に貢献できる」
「10億ドルの売り上げが期待できる」
と自我自賛していました。
しかし、切除不能のガンは依然として治ることは叶いませんし、
生きている時間も、
さほど延長してもくれません。
同時に患者さんの苦痛に対しても、
それを大きく軽減してくれているわけでもありません。
その新薬の延命効果は2.5ヶ月です。
製薬会社は、
新しい細胞毒を開発しては、
最大耐用量という、
人間が耐えることができる最大の量を設定して、
「治験」という「実験」を行い、
「数字」を出して、
医者はその「数字」に支配され、
それを患者さんの身体にひたすら入れ続けるのが、
現在の抗癌剤治療の実情です。
流行の分子標的薬についても、
大した違いはありません。
私は、治らないことがハッキリしているガンに対して、
「抗癌剤治療で苦しい思いをする」
「我慢して治療を受ける」
という馬鹿げた事態だけは避けたいと考えながら、
普通の生活を奪わないレベルの抗癌剤を使っています。
しかし、ほぼすべての抗癌剤の副作用として、
「発ガン」があります。
毎日、毎日、抗癌剤を使って、
楽しく長い人生を送ってもらうことを祈りながら、
治療を行っていますが、
一方、津波の一舐めで、
15000人もの人間が行方不明になってしまう現実を知らされ、
また、生活を豊かにするはずの、
とても有り難い原子力発電所の存在に対して、
一転してその存在に恐れおののいている姿を、
毎日、目の当たりに見せ付けられていると、
不可思議な気持ちになります。
安全安全といわれている原子力発電所で、
最悪の事態が発生したら、
何万人の人間の命が危険に晒されることになるとも思われます。
「夢の新薬」でも何人もの患者さんの寿命を縮めています。
同じようなものですね。
先週の大地震の影響が色濃く残り、
患者さんが来院できず、
閑散とした不気味な大塚北口診療所、
および、かつて経験したことのない、
不思議な静けさが流れる東京の街と、
異常に人が集中しているスーパーマーケットを見ていると、
人間の存在の小ささを、
あらためて痛感せられます。
一方、神様の一揺すりで、
万単位の人間が亡くなったようですが、
日本人の最大死因になっているガンでさえ、
1年間で30数万人です。
神様の存在の偉大さを思い知らされます。
白衣の神様・閻魔様は無力です。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
日本では、
発電は水力がメインであり、
次いで火力、
原子力は極々僅かと習いました。
しかし、現在は原子力発電がダウンすると、
数千万人規模の人間の生活に影響が出ます。
それだけ電力需要が増大したことを意味しますが、
それは同時に人間の生活も豊かになったことでもあると思われます。
しかし、世界中の国に目を向ければ、
いまだに電気の無い生活をしている人々もたくさんいます。
一見、豊かで幸福そうな生活をしていても、
一揺れで、その便利で豊かな生活は、
一瞬にして奪われ、
逆に放射線の猛威に震え上がることになっています。
むかしは原子力発電など無くても、
大きな不自由は無く、
楽しい生活が成り立っていました。
何が言いたいのか、
このブログを何回かお読みのかたはお分かりだと思います。
製薬会社は、
必死に利益を追求し、
新しい抗癌剤を開発してくれています。
利潤追求は株式会社でもあり、
当然の義務でもあるはずですが、
先日も某製薬会社の社長が、
新規に自家開発した抗癌剤に対して、
露骨に、
「発売初年度から利益に貢献できる」
「10億ドルの売り上げが期待できる」
と自我自賛していました。
しかし、切除不能のガンは依然として治ることは叶いませんし、
生きている時間も、
さほど延長してもくれません。
同時に患者さんの苦痛に対しても、
それを大きく軽減してくれているわけでもありません。
その新薬の延命効果は2.5ヶ月です。
製薬会社は、
新しい細胞毒を開発しては、
最大耐用量という、
人間が耐えることができる最大の量を設定して、
「治験」という「実験」を行い、
「数字」を出して、
医者はその「数字」に支配され、
それを患者さんの身体にひたすら入れ続けるのが、
現在の抗癌剤治療の実情です。
流行の分子標的薬についても、
大した違いはありません。
私は、治らないことがハッキリしているガンに対して、
「抗癌剤治療で苦しい思いをする」
「我慢して治療を受ける」
という馬鹿げた事態だけは避けたいと考えながら、
普通の生活を奪わないレベルの抗癌剤を使っています。
しかし、ほぼすべての抗癌剤の副作用として、
「発ガン」があります。
毎日、毎日、抗癌剤を使って、
楽しく長い人生を送ってもらうことを祈りながら、
治療を行っていますが、
一方、津波の一舐めで、
15000人もの人間が行方不明になってしまう現実を知らされ、
また、生活を豊かにするはずの、
とても有り難い原子力発電所の存在に対して、
一転してその存在に恐れおののいている姿を、
毎日、目の当たりに見せ付けられていると、
不可思議な気持ちになります。
安全安全といわれている原子力発電所で、
最悪の事態が発生したら、
何万人の人間の命が危険に晒されることになるとも思われます。
「夢の新薬」でも何人もの患者さんの寿命を縮めています。
同じようなものですね。
先週の大地震の影響が色濃く残り、
患者さんが来院できず、
閑散とした不気味な大塚北口診療所、
および、かつて経験したことのない、
不思議な静けさが流れる東京の街と、
異常に人が集中しているスーパーマーケットを見ていると、
人間の存在の小ささを、
あらためて痛感せられます。
一方、神様の一揺すりで、
万単位の人間が亡くなったようですが、
日本人の最大死因になっているガンでさえ、
1年間で30数万人です。
神様の存在の偉大さを思い知らされます。
白衣の神様・閻魔様は無力です。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。