本日の内容は、7月1日の「臨時休載のお知らせ」で書いたとおり、
急遽パソコンが動かなくなり、掲載できなかった内容です。
したがって7月1日に書きました。
緊急入院を余儀なくされたパソコンに眠っていた内容です。
その時と状況はまったく変わっていませんでしたので、
没にするのはもったいない内容でしたので本日掲載します。
以下本文
30歳代の乳ガンの患者さんで間も無く結婚を控えた方から、
質問がありました。
まだ、その患者さんを診たわけではなく、
私の親戚の者からの依頼で電話で話を聞いただけです。
しかし、その電話での会話の内容が真実であれば、
(彼女が嘘を言う理由はありません。)
とんでもないことです。
5月下旬に近くの開業医で乳ガンの診断がつきました。
シコリに細い針を刺し、細胞を吸引して、
その細胞を調べた結果、ガン細胞が検出されました。
間違いなく乳ガンです。
マンモグラフィーと超音波の画像診断だけで、
ほぼ乳ガンに間違いないといわれていたそうです。
細胞を取って確定診断に至りました。
その開業医には、癌研病院から週一日アルバイトの医者が行っており、
癌研病院での治療を勧められたそうです。
その治療は、「先ず標準的抗癌剤治療を行い、ガンを縮小させてから、
可能であれば温存手術を行なう」という、
極めて一般的な推奨される治療です。
しかし、現在有明に移転した癌研病院では、
「遠すぎて通院が大変」との理由で、
比較的近くの某がん国立センターを受診しました。
そこでも針を刺して細胞(恐らく組織)を採取し、
「やはりガンで間違いなありません。」との診断を受けました。
しかし、そこからが変わっています。
「あなたの細胞は抗癌剤が効かないから、
抗癌剤治療をはじめに行なうのではなく、
先ず、手術をしましょう」
と言われました。
もし採取した組織から出てきたガン細胞を使って、
薬剤感受性試験を行なっての結果であれば、
その方針もうなずけないこともありません。
しかし、時間的に考えてそれは行なわれていないと思われます。
薬剤感受性試験については
6月7日の「オーダーメイドのガン治療」
6月8日の「オーダーメイドのガン治療」(2)
でも書きました。ご参照下さい。
さらに、そのあと患者さんから信じられない言葉を聴きました。
「手術は8月下旬くらいの予定だと言われています」
耳を疑いました。
某がんセンターの医者の言うことは、
「本来、抗癌剤治療を先に行いガンを縮小させてから手術をするべきだけれど、
あなたの細胞は、抗癌剤が効かない細胞だから、先に手術をしましょう。」です。
患者さんは5月に乳腺のガンに針を刺し
ガン細胞が検出され、
ガンの確定診断がついています。
「抗癌剤が効かない細胞」であれば、
そのガン細胞が転移再発をしたならばどうなるのでしょうか。
ガンの転移再発とは、はじめにできたガン細胞が
身体のあちこちに飛び火していくものです。
したがって、「抗癌剤が効かない細胞」の性質はそのまま受け継がれていくのです。
乳ガンが再発したならばその時の治療は、
ホルモン剤による治療と抗癌剤治療しかありません。
その患者はホルモン剤も効かないタイプと言われたそうです。
すなわち、その患者さんのガンが再発したら、
治療方法は無いということです。
5月に確定診断がついて、8月に手術を予定する。
しかも、再発したら治療方法が無い患者さんに対して。
たしかに何処のがんセンターも混んでいます。
順番待ちは仕方ないのかもしれません。
しかし、乳ガンの手術ができる病院は日本中何処にでもあります。
来週に手術ができる病院だっていくらでもあります。
時間が経てば経つだけ飛び火していく確率は高くなります。
そのがんセンターが手一杯であれば、
何故すぐに手術のできる病院に紹介しないのでしょうか。
それに、もしも薬剤感受性試験を行なっていて、
抗癌剤治療が効かないとの判定結果が出ても、
実際の患者さんではその試験どおりにならないことはいくらでもあります。
現在目に見えるガンが存在しているのです。
その状態で、1回だけでも抗癌剤を使ってみれば、
効果があるか否かはすぐに判明します。
何故それをしないのでしょうか。
手術をして、リンパ節に転移が見つかった場合、
術後の再発予防の補助抗癌剤治療を行なうことが普通です。
しかし、この患者さんの場合、「抗癌剤は効かない」と診断されているのです。
術後の補助抗癌剤治療もできないことを意味します。
リンパ節に転移があった時には、
どうするのでしょうか?
お祈りでもするのでしょうか。
3ヶ月も放置すれば、
転移確率は確実に高くなります。
その某がんセンターは、
NHKが絶賛する病院です。
日本の標準的抗癌剤治療をリードして頂こうと目論んでいる病院です。
1月28日の「仏作って魂入れず?」で書いたような、
魂の入っていない病院が日本のガン医療をリードするかと考えると、
恐ろしくて鳥肌が立ってきます。
しかし、5月4日の「郵政民営化、病院民営化?」で書いたように、
病院の基本理念が、
「目の前の患者のためではなく、人類の悲願であるがん克服」
ですから、仕方の無いことかも知れません。
その病院で治療される患者さんは、
「ご自身のガン治療のため」などと小さなことは考えずに、
将来の「人類の悲願」のために貢献してください。
将来の人類平和のために、ご自身の命をも投げ打つ寛大さも必要です。
本日はあまりにもショッキングながんセンターの一面を
再び見せつけられましたので、それを書きました。
ご自身に最善の治療を希望するのであれば、
5月5日の「5月5日のこどもの日」で書いたように、
「みんなが行くから」で病院は決めない方がいいと思います。
以上 文責 梅澤 充
急遽パソコンが動かなくなり、掲載できなかった内容です。
したがって7月1日に書きました。
緊急入院を余儀なくされたパソコンに眠っていた内容です。
その時と状況はまったく変わっていませんでしたので、
没にするのはもったいない内容でしたので本日掲載します。
以下本文
30歳代の乳ガンの患者さんで間も無く結婚を控えた方から、
質問がありました。
まだ、その患者さんを診たわけではなく、
私の親戚の者からの依頼で電話で話を聞いただけです。
しかし、その電話での会話の内容が真実であれば、
(彼女が嘘を言う理由はありません。)
とんでもないことです。
5月下旬に近くの開業医で乳ガンの診断がつきました。
シコリに細い針を刺し、細胞を吸引して、
その細胞を調べた結果、ガン細胞が検出されました。
間違いなく乳ガンです。
マンモグラフィーと超音波の画像診断だけで、
ほぼ乳ガンに間違いないといわれていたそうです。
細胞を取って確定診断に至りました。
その開業医には、癌研病院から週一日アルバイトの医者が行っており、
癌研病院での治療を勧められたそうです。
その治療は、「先ず標準的抗癌剤治療を行い、ガンを縮小させてから、
可能であれば温存手術を行なう」という、
極めて一般的な推奨される治療です。
しかし、現在有明に移転した癌研病院では、
「遠すぎて通院が大変」との理由で、
比較的近くの某がん国立センターを受診しました。
そこでも針を刺して細胞(恐らく組織)を採取し、
「やはりガンで間違いなありません。」との診断を受けました。
しかし、そこからが変わっています。
「あなたの細胞は抗癌剤が効かないから、
抗癌剤治療をはじめに行なうのではなく、
先ず、手術をしましょう」
と言われました。
もし採取した組織から出てきたガン細胞を使って、
薬剤感受性試験を行なっての結果であれば、
その方針もうなずけないこともありません。
しかし、時間的に考えてそれは行なわれていないと思われます。
薬剤感受性試験については
6月7日の「オーダーメイドのガン治療」
6月8日の「オーダーメイドのガン治療」(2)
でも書きました。ご参照下さい。
さらに、そのあと患者さんから信じられない言葉を聴きました。
「手術は8月下旬くらいの予定だと言われています」
耳を疑いました。
某がんセンターの医者の言うことは、
「本来、抗癌剤治療を先に行いガンを縮小させてから手術をするべきだけれど、
あなたの細胞は、抗癌剤が効かない細胞だから、先に手術をしましょう。」です。
患者さんは5月に乳腺のガンに針を刺し
ガン細胞が検出され、
ガンの確定診断がついています。
「抗癌剤が効かない細胞」であれば、
そのガン細胞が転移再発をしたならばどうなるのでしょうか。
ガンの転移再発とは、はじめにできたガン細胞が
身体のあちこちに飛び火していくものです。
したがって、「抗癌剤が効かない細胞」の性質はそのまま受け継がれていくのです。
乳ガンが再発したならばその時の治療は、
ホルモン剤による治療と抗癌剤治療しかありません。
その患者はホルモン剤も効かないタイプと言われたそうです。
すなわち、その患者さんのガンが再発したら、
治療方法は無いということです。
5月に確定診断がついて、8月に手術を予定する。
しかも、再発したら治療方法が無い患者さんに対して。
たしかに何処のがんセンターも混んでいます。
順番待ちは仕方ないのかもしれません。
しかし、乳ガンの手術ができる病院は日本中何処にでもあります。
来週に手術ができる病院だっていくらでもあります。
時間が経てば経つだけ飛び火していく確率は高くなります。
そのがんセンターが手一杯であれば、
何故すぐに手術のできる病院に紹介しないのでしょうか。
それに、もしも薬剤感受性試験を行なっていて、
抗癌剤治療が効かないとの判定結果が出ても、
実際の患者さんではその試験どおりにならないことはいくらでもあります。
現在目に見えるガンが存在しているのです。
その状態で、1回だけでも抗癌剤を使ってみれば、
効果があるか否かはすぐに判明します。
何故それをしないのでしょうか。
手術をして、リンパ節に転移が見つかった場合、
術後の再発予防の補助抗癌剤治療を行なうことが普通です。
しかし、この患者さんの場合、「抗癌剤は効かない」と診断されているのです。
術後の補助抗癌剤治療もできないことを意味します。
リンパ節に転移があった時には、
どうするのでしょうか?
お祈りでもするのでしょうか。
3ヶ月も放置すれば、
転移確率は確実に高くなります。
その某がんセンターは、
NHKが絶賛する病院です。
日本の標準的抗癌剤治療をリードして頂こうと目論んでいる病院です。
1月28日の「仏作って魂入れず?」で書いたような、
魂の入っていない病院が日本のガン医療をリードするかと考えると、
恐ろしくて鳥肌が立ってきます。
しかし、5月4日の「郵政民営化、病院民営化?」で書いたように、
病院の基本理念が、
「目の前の患者のためではなく、人類の悲願であるがん克服」
ですから、仕方の無いことかも知れません。
その病院で治療される患者さんは、
「ご自身のガン治療のため」などと小さなことは考えずに、
将来の「人類の悲願」のために貢献してください。
将来の人類平和のために、ご自身の命をも投げ打つ寛大さも必要です。
本日はあまりにもショッキングながんセンターの一面を
再び見せつけられましたので、それを書きました。
ご自身に最善の治療を希望するのであれば、
5月5日の「5月5日のこどもの日」で書いたように、
「みんなが行くから」で病院は決めない方がいいと思います。
以上 文責 梅澤 充



