先日も、代替療法に騙された患者さんが相談に来られました。
いわゆるリンパ球療法や健康食品などに数百万円を投資されたそうです。
そして、当然の結果として、
ガンは治療前と比較して格段の悪化を来たし相談に来られました。
悪化と言っても、その代替療法が悪化を招来したものではなく、
治療効果がまったく認められなかっただけであり、
ガンの自然増大を見ただけです。
それでも、その患者さんもご家族も、
「治った人がいるのだから効く治療でしょ。」
「残念ながら私には効果が出なかった。」と、その治療効果を疑いません。
余程、言葉巧みに、騙されていたのだと思います。
あるいは、それだけの大金を投資してしまった後では、
「効果が無い」と認めてしまうと、
「騙されて、大金を捨ててしまった」
さらに、ガン患者さんおよびご家族の場合、
「自分の判断ミスから、自分の(家人の)命を縮めてしまった」
ことを認めてしまうことになり、
自己防衛のために、それを認めることができないという心理が働くそうですので、
自分からはその治療を止められない状態になっていったのかもしれません。
本物のベテラン詐欺師はその人間の心理を巧みに利用し、
少しずつ、少しずつカモを騙し、
その相手が、騙されていると薄々気付くも、
その時は、時すでに遅しで、
そこで、騙されていたことを認めると、
今まで投資した分が、全部自分の責任で奪い取られることを認める、
という恐怖から、騙されていると判っていても、
投資を続けると言う、奇怪な現象が起こるそうです。
先日の患者さんもその典型のような方でした。
ご自身の判断で、他にいくつも選択肢はあったのに、
「身体に害が無く楽にガンが治る」
という、まさに夢のような誘い文句・キャッチフレーズに騙され、
のめり込んで行きました。
その患者さんのガンも、診断がついた時点から切除は不能の状態でしたが、
自覚症状はまったくありませんでした。
たまたま健康診断で発見されました。
そこに、リンパ球療法や免疫治療を行いました。
当然、副作用はありません。
自覚症状もありません。
そこが、大きな落とし穴でした。
「自覚症状が出ないのだからその治療は効いている」
と、とんでもない勘違いをしてしまいました。
今まで、何の自覚症状も無く、健康体であると信じていたのに、
たまたま健康診断で異常が発見され、
「ガンです。切除不能不能です。」と宣告されると、
患者さんの心理としては、
一気に奈落の底に突き落とされ、
明日にも死んでしまうのではないか、
と、怯えてしまいます。
「ガン → 強い症状 → 苦しんで死ぬ」という、漠然とした間違った方程式がその患者さんのアタマを占拠してしまったのだと思います。
その結果、「健康診断を受けるまで自覚症状はまったく無かった」
という、昨日までの事実を完全に忘れてしまったのではないかと想像されます。
ガンによる症状が出なかったのは、
ガンの自然の経過の中で誰にでも存在する
健康診断を受けた時点での無症状の状態が続いていただけです。
リンパ球療法が効いたからではないと思います。
健康食品による免疫治療の効果でもないでしょう。
ただ、ガンの自然経過の中で自覚症状を出さない時期だったのです。
自然経過のその時期が過ぎて、
現在では、咳が出はじめて、痛みも出現してきました。
そうなってはじめて、「それだけではダメ」とご自身でも認められて、
相談に来られました。
その民間療法に走ってしまったきっかけは、
インチキな誘い文句も大きな誘引になったようですが、
多くの患者さんがそうであるように、
抗癌剤治療に対する恐怖心からでした。
「抗癌剤治療はつらく苦しい。」
「その上、長生きできない。」
という、ある意味正しい認識から、
その治療に走ってしまいました。
そして、そこに行くと、
ガンが治ったという患者さんの例を紹介されたそうです。
6月29日の「リンパ球療法」
7月8日の「代替療法でガンが治った!?」
などでも、書いたとおり、
確かに、そのような治療でガンが治った患者さんも存在することは事実でしょう。
しかし、その陰で何千人もの患者さんがまったく効果を認めず亡くなられている事実を忘れてはいけません。
奇跡的にガンが治って(?)生きている患者さんしか、
モノを言わないのです。
他の普通の患者さんはお墓の中で何も言わず黙って眠っているのです。
今、日本では、先祖の霊が、ご自宅に戻られるというお盆です。
不幸にして、普通の患者さん同様、
代替療法がまったく効果を認めず亡くなられた方のご遺族は、
どうぞ、その患者さんの代弁をされて、
「まったく効かなかった」ということを、
何かの機会に是非公表してください。
そうでないと、生きている人間の言葉しか聴くことができないまま
騙され続ける患者さんが後を絶ちません。
リンパ球療法も免疫治療もけっして悪くはないと思います。
コストが同じなら、標準的抗癌剤治療よりは
お勧めできる治療だと思います。
また、標準的ではない抗癌剤治療を併用すればその効果は、
大きく期待できると思います。
抗癌剤治療を行うにも、
患者さんの免疫力は絶対的に必要であり、
免疫力を削いでしまうような治療では、
患者さんはつらい思いをするだけでけっして長生きできないと思います。
本日は、代替療法に騙されてしまった患者さんに
また、お会いしましたので、そのことを書きました。
ご先祖様の気持ちを代弁してあげてください。
以上 文責 梅澤 充
いわゆるリンパ球療法や健康食品などに数百万円を投資されたそうです。
そして、当然の結果として、
ガンは治療前と比較して格段の悪化を来たし相談に来られました。
悪化と言っても、その代替療法が悪化を招来したものではなく、
治療効果がまったく認められなかっただけであり、
ガンの自然増大を見ただけです。
それでも、その患者さんもご家族も、
「治った人がいるのだから効く治療でしょ。」
「残念ながら私には効果が出なかった。」と、その治療効果を疑いません。
余程、言葉巧みに、騙されていたのだと思います。
あるいは、それだけの大金を投資してしまった後では、
「効果が無い」と認めてしまうと、
「騙されて、大金を捨ててしまった」
さらに、ガン患者さんおよびご家族の場合、
「自分の判断ミスから、自分の(家人の)命を縮めてしまった」
ことを認めてしまうことになり、
自己防衛のために、それを認めることができないという心理が働くそうですので、
自分からはその治療を止められない状態になっていったのかもしれません。
本物のベテラン詐欺師はその人間の心理を巧みに利用し、
少しずつ、少しずつカモを騙し、
その相手が、騙されていると薄々気付くも、
その時は、時すでに遅しで、
そこで、騙されていたことを認めると、
今まで投資した分が、全部自分の責任で奪い取られることを認める、
という恐怖から、騙されていると判っていても、
投資を続けると言う、奇怪な現象が起こるそうです。
先日の患者さんもその典型のような方でした。
ご自身の判断で、他にいくつも選択肢はあったのに、
「身体に害が無く楽にガンが治る」
という、まさに夢のような誘い文句・キャッチフレーズに騙され、
のめり込んで行きました。
その患者さんのガンも、診断がついた時点から切除は不能の状態でしたが、
自覚症状はまったくありませんでした。
たまたま健康診断で発見されました。
そこに、リンパ球療法や免疫治療を行いました。
当然、副作用はありません。
自覚症状もありません。
そこが、大きな落とし穴でした。
「自覚症状が出ないのだからその治療は効いている」
と、とんでもない勘違いをしてしまいました。
今まで、何の自覚症状も無く、健康体であると信じていたのに、
たまたま健康診断で異常が発見され、
「ガンです。切除不能不能です。」と宣告されると、
患者さんの心理としては、
一気に奈落の底に突き落とされ、
明日にも死んでしまうのではないか、
と、怯えてしまいます。
「ガン → 強い症状 → 苦しんで死ぬ」という、漠然とした間違った方程式がその患者さんのアタマを占拠してしまったのだと思います。
その結果、「健康診断を受けるまで自覚症状はまったく無かった」
という、昨日までの事実を完全に忘れてしまったのではないかと想像されます。
ガンによる症状が出なかったのは、
ガンの自然の経過の中で誰にでも存在する
健康診断を受けた時点での無症状の状態が続いていただけです。
リンパ球療法が効いたからではないと思います。
健康食品による免疫治療の効果でもないでしょう。
ただ、ガンの自然経過の中で自覚症状を出さない時期だったのです。
自然経過のその時期が過ぎて、
現在では、咳が出はじめて、痛みも出現してきました。
そうなってはじめて、「それだけではダメ」とご自身でも認められて、
相談に来られました。
その民間療法に走ってしまったきっかけは、
インチキな誘い文句も大きな誘引になったようですが、
多くの患者さんがそうであるように、
抗癌剤治療に対する恐怖心からでした。
「抗癌剤治療はつらく苦しい。」
「その上、長生きできない。」
という、ある意味正しい認識から、
その治療に走ってしまいました。
そして、そこに行くと、
ガンが治ったという患者さんの例を紹介されたそうです。
6月29日の「リンパ球療法」
7月8日の「代替療法でガンが治った!?」
などでも、書いたとおり、
確かに、そのような治療でガンが治った患者さんも存在することは事実でしょう。
しかし、その陰で何千人もの患者さんがまったく効果を認めず亡くなられている事実を忘れてはいけません。
奇跡的にガンが治って(?)生きている患者さんしか、
モノを言わないのです。
他の普通の患者さんはお墓の中で何も言わず黙って眠っているのです。
今、日本では、先祖の霊が、ご自宅に戻られるというお盆です。
不幸にして、普通の患者さん同様、
代替療法がまったく効果を認めず亡くなられた方のご遺族は、
どうぞ、その患者さんの代弁をされて、
「まったく効かなかった」ということを、
何かの機会に是非公表してください。
そうでないと、生きている人間の言葉しか聴くことができないまま
騙され続ける患者さんが後を絶ちません。
リンパ球療法も免疫治療もけっして悪くはないと思います。
コストが同じなら、標準的抗癌剤治療よりは
お勧めできる治療だと思います。
また、標準的ではない抗癌剤治療を併用すればその効果は、
大きく期待できると思います。
抗癌剤治療を行うにも、
患者さんの免疫力は絶対的に必要であり、
免疫力を削いでしまうような治療では、
患者さんはつらい思いをするだけでけっして長生きできないと思います。
本日は、代替療法に騙されてしまった患者さんに
また、お会いしましたので、そのことを書きました。
ご先祖様の気持ちを代弁してあげてください。
以上 文責 梅澤 充



