とても賢い、国立がんセンターの利用を実践されている患者さんのご家族から相談のメールを頂きました。
是非参考にして頂きたい内容ですので、
ご本人が同定されない程度に少し変更して本文を掲載します。
国立がんセンターでお父様が肺ガンの手術を受けられた患者さんのご家族からのメールの一部です。
「肺がんだけで年間700例も手術するそうですから・・・・手術は場数を踏んでいるほうが安心できると考え、がんセンターで施術してもらいました」
手術件数の多さは肺ガンだけではありません。
胃ガン、乳ガン、大腸ガンなどほぼすべてのガンにおいて、
国立がんセンターの右に出る病院は存在しないと思います。
日本では一番症例数をこなしていると思います。
胃ガンでは世界一ではないでしょうか。
手術後の経過は、その技量に大きく左右されます。
また、ガンの手術はリンパ節も含めて切除する、リンパ節郭清も必要です。
技術的に劣っている病院・医者はそれを手抜きします。
すなわち切除するべきリンパ節を取ることができすに残してしまいます。
以前にも説明しましたが、ガンの手術は手抜きをすればするほど、
手術直後の経過は良いのです。
取るべきものを取らずに残しておくのですから、
患者さんの身体が受けるダメージはそれだけ小さくなります。
したがって、手術直後の経過は良くなります。
早く退院できます。
しかし、取り残したリンパ節に転移している可能性もあります。
その場合、当然再発してきます。
したがって長い目で見た場合、当然、妥当な線まで切除しなければなりません。
その方が、患者さんは長生きできることが判っています。
6月4日の「個人的なお知らせ」はじめ何回も紹介してきた、
東京近郊の某デタラメ病院などは、
ガン手術などまったくできない医者が、外科部長になっており、
極めていい加減な手術を行っているようです。
しかし、リンパ腺のガンを取り残しても、
患者さんの手術直後の経過はいいですから、
何も知らない患者さんは満足して退院していきます。
その後は、当然の結果として再発してきます。
再発したら最後、その病院には抗癌剤を使える医者もいませんから、
そのまま、サヨナラです。
その悪徳病院は、現在弁護士に書類を整えてもらい間も無く告発されるようです。
告発されたならば、その病院は潰れるでしょうから被害者もいなくなります。
その病院で繰り広げられてきた(いる?)おぞましい内情が暴露されると思います。
「病院機能評価を受けた当院で健康診断を」
というチラシには絶対に騙されないで下さい。
捏造文書で取得した機能評価ですから・・・
例によって、話は逸れましたが、
まさに「手術は場数を踏んでいるほうが安心」です。
手前味噌になりますが、町田胃腸病院のように小規模病院でも、
天才職人のような外科医(私ではありません)のいる病院もありますが、
素人の患者さんがそれを探すのは難しいと思います。
川崎市の「第二○○病院」という整形外科の病院は、
50床足らずの病院で院長一人で手術をしていましたが、
大学病院より遥かに治療成績はよく、
近隣の開業医は手術が必要な患者さんは大学病院ではなく
皆その病院に紹介していました。
その院長は大学の教授にも手術を教えてもいました。
また、国際学会の会長に指名されるような医者でした。
しかし残念ながら、その院長も80歳を超え、歳には勝てず、
メスは置いてしまいました。
そのような、天才職人を擁した病院は実は日本中にたくさんあります。
丹念に探すのも一つの方法かもしれません。
「術後の細やかなフォローを求めるのは、まず無理なようです。・・・・
そのあたりは最初から割り切っておりますし、
術後の経過も順調なので、良し、とすることにしております。」
この賢明なご家族の場合はじめから、
「病院を決めたらそこにお任せ」ではなく、
病院の役割分担をはっきりさせておき、
国立がんセンターの一つの役割が終わったら
「外来での対応は、まさに3分診療そのものです。」
という病院はサッパリと卒業して、
次に最善のことをしてくれる病院へ移る。
という、まさに理想的な病院の使い方をされています。
このご家族は、ご自身で勉強され理想と考えられる治療を
私のところでしたいと言ってこられています。
別の隠れコメントでも、
主治医に直接「ここの病院ではなくもっと上手い病院で手術したい、
と申し出て、手術を受けてきた。」
という患者さんもおられます。
誰のためでもない自分のための治療ですから、
医者・病院に義理立てする必要はまったくありません。
もし、それで気分を害して、シッカリ診てくれないような医者であれば、
はじめからその医者の選択を間違っていたのです。
医者などいくらでもいます。
医者探しからやり直してください。
このご家族の場合、
手術を国立がんセンターに依頼して、
その後のフォローを他の病院で行うという、
意向ですが、
その逆の利用方法もあります。
例えば、再発予防の術後補助抗癌剤治療が確立されている乳ガンなどで、
一般病院で手術を行った結果、
術後の抗癌剤治療が必要との病理診断が確定したならば、
その抗癌剤治療だけは、国立がんセンターにお願いする。
というのも賢い利用方法です。
乳ガンの術後補助抗癌剤治療は再発確率を明らかに低下させることがはっきりと判っています。
それは、標準的抗癌剤治療です。
標準的抗癌剤治療をマニュアルどおり、
すべての患者さんに均等に行うことにおいて、
右に出る病院は無いと思います。
それこそ、手術と同様に「場数を踏んでいるほうが安心」です。
そして、標準的な補助抗癌剤治療が終わったならば、
がんセンターはトットト卒業して、
手術を受けた病院に戻り、
きめ細かなフォローアップをしてもらうことが最善の方策だと思います。
万一再発した時、「もう標準的な治療方法はありません」と宣告され、
行き場を失いガン難民にならないためにも、
手術をしてくれた病院に戻るべきでしょう。
以上 文責 梅澤 充
是非参考にして頂きたい内容ですので、
ご本人が同定されない程度に少し変更して本文を掲載します。
国立がんセンターでお父様が肺ガンの手術を受けられた患者さんのご家族からのメールの一部です。
・・・・前文略・・・・
もっとも、外来での対応は、まさに3分診療そのものです。
日本中から患者が集まるのですから、のんびりやっていては、
とても処理できないのでしょう。
(入院中同室になった方は、栃木と山口の人でした)
肺がんだけで年間700例も手術するそうですから、
毎日2例のペースになります。
私の母の手術の日も、主治医は午前と午後、手術をしていました。
(父の手術は午後でした)
手術は場数を踏んでいるほうが安心できると考え、
がんセンターで施術してもらいましたが、
術後の細やかなフォローを求めるのは、まず無理なようです。
主治医の対応に満足しているわけではありませんが、
そのあたりは最初から割り切っておりますし、
術後の経過も順調なので、良し、とすることにしております。
がんセンターの良い部分だけ利用すればよい、という梅澤先生の主張には、
まったく同感です。
「肺がんだけで年間700例も手術するそうですから・・・・手術は場数を踏んでいるほうが安心できると考え、がんセンターで施術してもらいました」
手術件数の多さは肺ガンだけではありません。
胃ガン、乳ガン、大腸ガンなどほぼすべてのガンにおいて、
国立がんセンターの右に出る病院は存在しないと思います。
日本では一番症例数をこなしていると思います。
胃ガンでは世界一ではないでしょうか。
手術後の経過は、その技量に大きく左右されます。
また、ガンの手術はリンパ節も含めて切除する、リンパ節郭清も必要です。
技術的に劣っている病院・医者はそれを手抜きします。
すなわち切除するべきリンパ節を取ることができすに残してしまいます。
以前にも説明しましたが、ガンの手術は手抜きをすればするほど、
手術直後の経過は良いのです。
取るべきものを取らずに残しておくのですから、
患者さんの身体が受けるダメージはそれだけ小さくなります。
したがって、手術直後の経過は良くなります。
早く退院できます。
しかし、取り残したリンパ節に転移している可能性もあります。
その場合、当然再発してきます。
したがって長い目で見た場合、当然、妥当な線まで切除しなければなりません。
その方が、患者さんは長生きできることが判っています。
6月4日の「個人的なお知らせ」はじめ何回も紹介してきた、
東京近郊の某デタラメ病院などは、
ガン手術などまったくできない医者が、外科部長になっており、
極めていい加減な手術を行っているようです。
しかし、リンパ腺のガンを取り残しても、
患者さんの手術直後の経過はいいですから、
何も知らない患者さんは満足して退院していきます。
その後は、当然の結果として再発してきます。
再発したら最後、その病院には抗癌剤を使える医者もいませんから、
そのまま、サヨナラです。
その悪徳病院は、現在弁護士に書類を整えてもらい間も無く告発されるようです。
告発されたならば、その病院は潰れるでしょうから被害者もいなくなります。
その病院で繰り広げられてきた(いる?)おぞましい内情が暴露されると思います。
「病院機能評価を受けた当院で健康診断を」
というチラシには絶対に騙されないで下さい。
捏造文書で取得した機能評価ですから・・・
例によって、話は逸れましたが、
まさに「手術は場数を踏んでいるほうが安心」です。
手前味噌になりますが、町田胃腸病院のように小規模病院でも、
天才職人のような外科医(私ではありません)のいる病院もありますが、
素人の患者さんがそれを探すのは難しいと思います。
川崎市の「第二○○病院」という整形外科の病院は、
50床足らずの病院で院長一人で手術をしていましたが、
大学病院より遥かに治療成績はよく、
近隣の開業医は手術が必要な患者さんは大学病院ではなく
皆その病院に紹介していました。
その院長は大学の教授にも手術を教えてもいました。
また、国際学会の会長に指名されるような医者でした。
しかし残念ながら、その院長も80歳を超え、歳には勝てず、
メスは置いてしまいました。
そのような、天才職人を擁した病院は実は日本中にたくさんあります。
丹念に探すのも一つの方法かもしれません。
「術後の細やかなフォローを求めるのは、まず無理なようです。・・・・
そのあたりは最初から割り切っておりますし、
術後の経過も順調なので、良し、とすることにしております。」
この賢明なご家族の場合はじめから、
「病院を決めたらそこにお任せ」ではなく、
病院の役割分担をはっきりさせておき、
国立がんセンターの一つの役割が終わったら
「外来での対応は、まさに3分診療そのものです。」
という病院はサッパリと卒業して、
次に最善のことをしてくれる病院へ移る。
という、まさに理想的な病院の使い方をされています。
このご家族は、ご自身で勉強され理想と考えられる治療を
私のところでしたいと言ってこられています。
別の隠れコメントでも、
主治医に直接「ここの病院ではなくもっと上手い病院で手術したい、
と申し出て、手術を受けてきた。」
という患者さんもおられます。
誰のためでもない自分のための治療ですから、
医者・病院に義理立てする必要はまったくありません。
もし、それで気分を害して、シッカリ診てくれないような医者であれば、
はじめからその医者の選択を間違っていたのです。
医者などいくらでもいます。
医者探しからやり直してください。
このご家族の場合、
手術を国立がんセンターに依頼して、
その後のフォローを他の病院で行うという、
意向ですが、
その逆の利用方法もあります。
例えば、再発予防の術後補助抗癌剤治療が確立されている乳ガンなどで、
一般病院で手術を行った結果、
術後の抗癌剤治療が必要との病理診断が確定したならば、
その抗癌剤治療だけは、国立がんセンターにお願いする。
というのも賢い利用方法です。
乳ガンの術後補助抗癌剤治療は再発確率を明らかに低下させることがはっきりと判っています。
それは、標準的抗癌剤治療です。
標準的抗癌剤治療をマニュアルどおり、
すべての患者さんに均等に行うことにおいて、
右に出る病院は無いと思います。
それこそ、手術と同様に「場数を踏んでいるほうが安心」です。
そして、標準的な補助抗癌剤治療が終わったならば、
がんセンターはトットト卒業して、
手術を受けた病院に戻り、
きめ細かなフォローアップをしてもらうことが最善の方策だと思います。
万一再発した時、「もう標準的な治療方法はありません」と宣告され、
行き場を失いガン難民にならないためにも、
手術をしてくれた病院に戻るべきでしょう。
以上 文責 梅澤 充