7月3日の「標準治療」に対して、
間違えないように判断できるか否かは別にして、
患者が医者(病院)を選ぶのは、
当たり前のことだと考えます。
××センターに行くのも、
大学病院に行くのも、
すべて患者さんの自由です。
ちっぽけな大塚北口診療所に来られるのも自由です。
しかし医者も患者を選べます。
少なくとも私は選んでいます。
昨日の「無治療時の生存期間」でもチョッと書きましたが、
「自分だけは絶対に治る」
という「不思議な確信」をお持ちの患者さんは、
お断りしています。
経過がいくら良くても、
「治らないじゃないか」と、
必ずクレームが来ますから、
その前にお断りしています。
また、大塚北口診療所では、
オープンスペースでの点滴を行っており、
患者さん同士のコミュニケーションも、
一つの治療だと考えています。
患者さんの看護をしてくれるスタッフの笑顔も、
重要なクスリとして利用しています。
患者さん同志は、
同じ病気を宿した人しか分からない気持ちの共有ができて、
お互いに励まし合って、
こころのクスリになると思います。
かつて、他の患者さんの病状の悪化を喜ぶ、
悪魔のようなガン患者もいましたが、
即刻退場していただきました。
心無い悪魔のイジメに遭った患者さんは、
そのイジメを受けたことを涙ながらに私に伝えた後、
間も無く失意のうちに亡くなられました。
ガンという病気では、
その経過に対して、
「こころ」も非常に大きな影響を与えます。
ガン友は、
慎重に選んでください。
ただ、副作用を我慢するために、
励まし合うような関係は、
共倒れになる危険性がありますので、
副作用に対しての無責任な「頑張れコール」は、
絶対に止めてください。
多くの場合、
一番信頼しているご家族からも、
相当に重たい声援を背負わされていますから、
その重圧が増してしまい、
患者さんを苦しめるだけです。
話は逸れましたが、
患者さんが医者・病院を選ぶのは、
当然のことで、
××センターを選択して後悔するのも、
満足するのも、
ご自身あるいはご家族の判断だったはずです。
残念ながら、
7月6日の「ガン治療の落とし穴」でも書いたとおり、
ブランド病院では、
物理的に最期まで診てもらえることは、
ほとんどありません。
NHKが時々流している、
充実した緩和ケアは、
ごく一部の選ばれた患者さんだけに与えられるものです。
ただの宣伝用の見本です。
レストランの前のショーウィンドーの蝋細工と同じです。
食べることができるものではありません。
しかし、最終的に「立ち入り禁止命令」が出されて、
追放処分になったとしても、
「ブランドの××センターで最善を尽くしてもらった」
と勘違いされて、
頑張れコールを送り続けたご遺族は、
さぞ満足されることだと思います。
周囲の他人に胸を張って、
ご家族の最期を語ることができます。
それがブランド病院の最大のメリットです。
これは街の小さな病院では得られません。
ごく希ですが、
大塚北口診療所で、
標準時間よりも早く旅立ってしまった患者さんも居られます。
私自身も本当に悔しい思いをしますが、
特に若い患者さんでは、
ご家族の胸中は如何許りかと考えると、
思い出すたびに胸が痛みます。
ブランド病院ならば、
ご家族は胸を張ることができたのに・・・
以前、通院されていた患者さんで、
生前に立派なお墓を作り、
「ここに入るんですよ」と、
写真をご持参で自慢されていた患者さんがいました。
そして残念ながらご希望どおりになられました。
とても「生」に執着されておられたかたでしたが、
あの立派なお墓の中で、
満足されておられるでしょうか。
個々の患者さんの価値観は、
抗癌剤の効果、副作用と同様に、
まったく分かりません。
すべてをご自身の価値観で、
後悔をしないように決めてください。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
結局
問題解決には自分が納得する医療を提供してくださる医師を
探して受診するということですね。
昔から医者は患者を選べないが、患者は医者を選べるから、
間違えないようにじっくり考えるだよ!と言われてきました。
それだけの心のゆとりがPT本人にあり、PT周囲が当事者意識をもち
行動・思考してくれれば解決するのですが。
また、この病気は一部の先生を除き、
第一部からしか受付をしてくれないですから。困ったものです。
間違えないように判断できるか否かは別にして、
患者が医者(病院)を選ぶのは、
当たり前のことだと考えます。
××センターに行くのも、
大学病院に行くのも、
すべて患者さんの自由です。
ちっぽけな大塚北口診療所に来られるのも自由です。
しかし医者も患者を選べます。
少なくとも私は選んでいます。
昨日の「無治療時の生存期間」でもチョッと書きましたが、
「自分だけは絶対に治る」
という「不思議な確信」をお持ちの患者さんは、
お断りしています。
経過がいくら良くても、
「治らないじゃないか」と、
必ずクレームが来ますから、
その前にお断りしています。
また、大塚北口診療所では、
オープンスペースでの点滴を行っており、
患者さん同士のコミュニケーションも、
一つの治療だと考えています。
患者さんの看護をしてくれるスタッフの笑顔も、
重要なクスリとして利用しています。
患者さん同志は、
同じ病気を宿した人しか分からない気持ちの共有ができて、
お互いに励まし合って、
こころのクスリになると思います。
かつて、他の患者さんの病状の悪化を喜ぶ、
悪魔のようなガン患者もいましたが、
即刻退場していただきました。
心無い悪魔のイジメに遭った患者さんは、
そのイジメを受けたことを涙ながらに私に伝えた後、
間も無く失意のうちに亡くなられました。
ガンという病気では、
その経過に対して、
「こころ」も非常に大きな影響を与えます。
ガン友は、
慎重に選んでください。
ただ、副作用を我慢するために、
励まし合うような関係は、
共倒れになる危険性がありますので、
副作用に対しての無責任な「頑張れコール」は、
絶対に止めてください。
多くの場合、
一番信頼しているご家族からも、
相当に重たい声援を背負わされていますから、
その重圧が増してしまい、
患者さんを苦しめるだけです。
話は逸れましたが、
患者さんが医者・病院を選ぶのは、
当然のことで、
××センターを選択して後悔するのも、
満足するのも、
ご自身あるいはご家族の判断だったはずです。
残念ながら、
7月6日の「ガン治療の落とし穴」でも書いたとおり、
ブランド病院では、
物理的に最期まで診てもらえることは、
ほとんどありません。
NHKが時々流している、
充実した緩和ケアは、
ごく一部の選ばれた患者さんだけに与えられるものです。
ただの宣伝用の見本です。
レストランの前のショーウィンドーの蝋細工と同じです。
食べることができるものではありません。
しかし、最終的に「立ち入り禁止命令」が出されて、
追放処分になったとしても、
「ブランドの××センターで最善を尽くしてもらった」
と勘違いされて、
頑張れコールを送り続けたご遺族は、
さぞ満足されることだと思います。
周囲の他人に胸を張って、
ご家族の最期を語ることができます。
それがブランド病院の最大のメリットです。
これは街の小さな病院では得られません。
ごく希ですが、
大塚北口診療所で、
標準時間よりも早く旅立ってしまった患者さんも居られます。
私自身も本当に悔しい思いをしますが、
特に若い患者さんでは、
ご家族の胸中は如何許りかと考えると、
思い出すたびに胸が痛みます。
ブランド病院ならば、
ご家族は胸を張ることができたのに・・・
以前、通院されていた患者さんで、
生前に立派なお墓を作り、
「ここに入るんですよ」と、
写真をご持参で自慢されていた患者さんがいました。
そして残念ながらご希望どおりになられました。
とても「生」に執着されておられたかたでしたが、
あの立派なお墓の中で、
満足されておられるでしょうか。
個々の患者さんの価値観は、
抗癌剤の効果、副作用と同様に、
まったく分かりません。
すべてをご自身の価値観で、
後悔をしないように決めてください。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。