医者が死なないというのは、
医者にはガンが発生しないということではありません。
仙人ではありませんので、
私の先輩も何人も癌で逝っています。
私の知る中では、
標準的な抗癌剤治療を受けた先輩はほとんどいません。
一人の大先輩だけは、
「大学で死ぬ」と決意して、
標準的な抗癌剤治療を受けましたが、
「良い人生だった」
という言葉を残して、
見事に副作用で亡くなりました。
治療開始から一月もありませんでした。
医者が死なないというのは、
診ている患者さんが癌で死んでも、
主治医は絶対に死なないという意味です。
「責任は持てない」と発言する、
バカな医者がいるという話を、
患者さんからよく耳にします。
しかし医者を30年間やっていても、
患者さんが癌で亡くなって、
あるいは副作用で逝っても、
責任をとって、
腹を切った医者は一人も見たことはありません。
医者はガンに対して、
一切責任は持たないのが医者の常識です。
副作用死もエビデンスの一つですから、
「残念でした」
の一言でお終いです。
昨日の「プロフェッショナル」でも書きましたが、
医者に対して患者さんは、
「それしかないのだろう」
「それが最善なのだろう」
という致命的な勘違いの下に、
気軽に命を預けてしまいます。
昨日は、
「何も考えないでガン治療を受けると酷い目に遭いますよ」
ということを書きましたが、
本日も、ある大学病院の主治医から、
ご家族の治らないガンに対して、
「抗癌剤治療をしないと、年は越せるけれども六か月から1年と言われた」
と云うメールをいただきました。
その言葉を聞いたときに、
普通の「素人の患者さん・ご家族」は、
如何に感じるでしょうか。
抗癌剤治療を受ければ、
「1年以上は生きることができる」
と受け取るのが普通だと思います。
しかしそのガンに対する抗癌剤治療のエビデンスは、
「抗癌剤治療を受けた場合12か月以内に半分の患者さんが死ぬ」
となっています。
単独での抗癌剤治療よりも、
最近認可されたコンビネーション治療のほうが、
1~2ヶ月生存期間中央治値は延びるとが知られています。
しかし副作用も小さくはありません。
知らないということは、
本当に恐ろしいことです。
医者の身内の人間が患者なら絶対に執行しない儀式です。
しかしフト考えると、
飛行機に乗る時には、
完全にパイロットに命を任せています。
確率的に考えて大丈夫だろうと思って。
飛行機は一般の人間が利用できる、
世界最速の便利で安全な乗り物ですが、
私自身、
飛行機は乗っている時間と距離とのギャップが大き過ぎて、
好きではありません。
しかし、飛行機に乗る時には、
何も考えずに乗務員と整備員に自分の命を預けます。
ただしガン治療医と根本的に違うのは、
飛行機が落ちて乗客が死ぬときは乗務員も一緒に死ぬことです。
日航機の事故後に御巣鷹山に救援隊としていきましたが、
あの飛行機の機長の遺体は発見されませんでした。
本人が同定・発見ができない程、
バラバラに粉砕されていたと思われます。
現在の日本ではオスプレーという飛行機の危険性が、
問題視されていますが、
あの飛行機が落ちれば、
先に死ぬ確率が一番高いのはパイロットです。
日本人の命のことなど、
まったく考えていなくても、
大きなお金をかけて養成した、
大切なアメリカ軍の兵士を危険に晒すことなどは、
考えていないように感じるのは私だけでしょうか。
話しは逸れましたが、
ガン治療では、
患者さんは亡くなっても、
幸か不幸か、
医者は死にません。
どれだけキツイ治療を行っても、
医者は副作用をまったく感じることはできません。
いくら高額なクスリを使っても、
その経済的な打撃を受けることもありません。
多くの場合、
医者は、
「医療は学問のうちの一つ」
と考えています。
特に大学病院や××センターでは、
学問でなければならない使命もあります。
「何をしても自分は死なない」
「医療は学問」
と考えれば、
治らないガンを宿した患者さん、ご家族と、
目的が違ってくるのは当然だと思います。
学問は自由であり、
素人でも誰でも参加できます。
その環境はインターネットなどにより、
整ってきています。
ネットの宣伝サイトではなく、
公平な立場の情報サイトを覗くだけでも、
現在の抗癌剤治療のお粗末な実態はよく分かります。
それでも分からなければ、
お近くの大病院をたくさん回り、
できるだけ多くのセカンドオピニオンを受けてください。
知識と寿命、
さらにQOLの高さは、
確実に比例します。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
医者にはガンが発生しないということではありません。
仙人ではありませんので、
私の先輩も何人も癌で逝っています。
私の知る中では、
標準的な抗癌剤治療を受けた先輩はほとんどいません。
一人の大先輩だけは、
「大学で死ぬ」と決意して、
標準的な抗癌剤治療を受けましたが、
「良い人生だった」
という言葉を残して、
見事に副作用で亡くなりました。
治療開始から一月もありませんでした。
医者が死なないというのは、
診ている患者さんが癌で死んでも、
主治医は絶対に死なないという意味です。
「責任は持てない」と発言する、
バカな医者がいるという話を、
患者さんからよく耳にします。
しかし医者を30年間やっていても、
患者さんが癌で亡くなって、
あるいは副作用で逝っても、
責任をとって、
腹を切った医者は一人も見たことはありません。
医者はガンに対して、
一切責任は持たないのが医者の常識です。
副作用死もエビデンスの一つですから、
「残念でした」
の一言でお終いです。
昨日の「プロフェッショナル」でも書きましたが、
医者に対して患者さんは、
「それしかないのだろう」
「それが最善なのだろう」
という致命的な勘違いの下に、
気軽に命を預けてしまいます。
昨日は、
「何も考えないでガン治療を受けると酷い目に遭いますよ」
ということを書きましたが、
本日も、ある大学病院の主治医から、
ご家族の治らないガンに対して、
「抗癌剤治療をしないと、年は越せるけれども六か月から1年と言われた」
と云うメールをいただきました。
その言葉を聞いたときに、
普通の「素人の患者さん・ご家族」は、
如何に感じるでしょうか。
抗癌剤治療を受ければ、
「1年以上は生きることができる」
と受け取るのが普通だと思います。
しかしそのガンに対する抗癌剤治療のエビデンスは、
「抗癌剤治療を受けた場合12か月以内に半分の患者さんが死ぬ」
となっています。
単独での抗癌剤治療よりも、
最近認可されたコンビネーション治療のほうが、
1~2ヶ月生存期間中央治値は延びるとが知られています。
しかし副作用も小さくはありません。
知らないということは、
本当に恐ろしいことです。
医者の身内の人間が患者なら絶対に執行しない儀式です。
しかしフト考えると、
飛行機に乗る時には、
完全にパイロットに命を任せています。
確率的に考えて大丈夫だろうと思って。
飛行機は一般の人間が利用できる、
世界最速の便利で安全な乗り物ですが、
私自身、
飛行機は乗っている時間と距離とのギャップが大き過ぎて、
好きではありません。
しかし、飛行機に乗る時には、
何も考えずに乗務員と整備員に自分の命を預けます。
ただしガン治療医と根本的に違うのは、
飛行機が落ちて乗客が死ぬときは乗務員も一緒に死ぬことです。
日航機の事故後に御巣鷹山に救援隊としていきましたが、
あの飛行機の機長の遺体は発見されませんでした。
本人が同定・発見ができない程、
バラバラに粉砕されていたと思われます。
現在の日本ではオスプレーという飛行機の危険性が、
問題視されていますが、
あの飛行機が落ちれば、
先に死ぬ確率が一番高いのはパイロットです。
日本人の命のことなど、
まったく考えていなくても、
大きなお金をかけて養成した、
大切なアメリカ軍の兵士を危険に晒すことなどは、
考えていないように感じるのは私だけでしょうか。
話しは逸れましたが、
ガン治療では、
患者さんは亡くなっても、
幸か不幸か、
医者は死にません。
どれだけキツイ治療を行っても、
医者は副作用をまったく感じることはできません。
いくら高額なクスリを使っても、
その経済的な打撃を受けることもありません。
多くの場合、
医者は、
「医療は学問のうちの一つ」
と考えています。
特に大学病院や××センターでは、
学問でなければならない使命もあります。
「何をしても自分は死なない」
「医療は学問」
と考えれば、
治らないガンを宿した患者さん、ご家族と、
目的が違ってくるのは当然だと思います。
学問は自由であり、
素人でも誰でも参加できます。
その環境はインターネットなどにより、
整ってきています。
ネットの宣伝サイトではなく、
公平な立場の情報サイトを覗くだけでも、
現在の抗癌剤治療のお粗末な実態はよく分かります。
それでも分からなければ、
お近くの大病院をたくさん回り、
できるだけ多くのセカンドオピニオンを受けてください。
知識と寿命、
さらにQOLの高さは、
確実に比例します。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。