現在、私が行っている抗癌剤治療は、
標準的抗癌剤治療という王道から見れば邪道です。
しかし、邪道であろうが、ナンであろうが、
患者さんが楽に長生きすることができれば、
それが最善の治療だと考えています。
金沢大学の高橋先生が名付けられた休眠療法とほぼ同様の考え方で
抗癌剤治療を行っていますが、
まだ、日本ではその賛同者は多くはありません。
それを希望する患者さんは少なくないようですが、
それを行おうとする医者はまだまだ少数派です。
いまはまだ、シッカリしたデータを取っていませんので、
ハッキリしたことは言えませんが、
抗癌剤の量を極力減らした治療では、
勿論、ガンが縮小する患者さんは多くはありません。
すなわち、奏効率は非常に低いのですが、
それは、はじめから縮小を期待していないのですから当然です。
奏効率については、
1月10日の「抗癌剤治療は有効に効いても長生きできない!?」で説明してあります。
ご参照下さい。
身体にダメージを残さない少量
すなわち、毒にならない量での抗癌剤の治療では、
「変化なし」(No Change)すなわち、ガンの増大の無いの期間は
間違いなく延命につながるはずですから、
「変化なし」も「効果あり」に入れることができます。
少なくとも数ヶ月(3〜4ヶ月)以上増大を認めないという患者さんを
含めると「効果あり」は8割程以上にはなると思います。
副作用の伴わない治療で、ガンに増大がなければ、
治療効果はあったと考えられます。
私はそのように考えています。
しかし、2割近くの患者さんではダメです。
まったく効果を認めません。
効果が出ない理由は二つあります。
一つは、考えられる抗癌剤のどれもが効いてくれない。
短い間隔で効果を確認しながら抗癌剤治療を続け、
効果が出ない薬剤は即座に、
量を増やす。薬剤を変更する。薬剤を追加する。
など、など治療を目まぐるしく変更していきます。
しかし、どの薬剤、どの組み合わせでも、
効果を認めてくれない患者さんも多くはありませんが存在します。
「そんな量では効かないよ」
とセカンドオピニオンで言われてきた患者さんもいますが、
「そんな量では効かないよ」と言った、
抗癌剤治療専門医は、
「そんな量では」抗癌剤治療を行った経験はないはずです。
はじめからエビデンスのある標準的抗癌剤治療しか行っていませんから、
何故「効かない」と言えるのかとても不思議です。
逆に、私は、かつて少量では効かない抗癌剤を
「量が少ないから効かない」のではないかと考え、
標準量にまで増量して使ったことがありますが、
効いたことは一度もありません。
少量で効かない抗癌剤で、
それを増量して効果が出たのを経験したことがありません。
実際に、専門医が「効かないよ」と言う量で、
効いている(縮小も含めて)患者さんはたくさんいます。
したがって、どれもダメだったという患者さんでは、
はじめから標準的抗癌剤治療を行っても、
まったく効果を認めなかったと思われます。
(当然エビデンスの中にはまったく無効の患者さんもたくさん存在します)
その上、標準量の抗癌剤治療では、
期待していたガンの縮小が得られなかった場合は
身体が受ける大量の抗癌剤によるダメージにより
むしろ無治療より寿命を縮めてしまいますから、
効かなかったとしても、少量の抗癌剤治療を行ったことは
間違いではなかったと思われます。
もう一つは、効いてくれてる抗癌剤が見つかっても、
副作用が大きすぎて使えないという場合です。
抗癌剤はほんの少量でも、
標準量の10分の1という量でも、
ダメな人はダメです。
副作用が非常に強く出てきます。
ステロイドを十分に使えばある程度抑えられるのかも知れませんが、
ステロイドは免疫力を大きく落とします。
少量の抗癌剤での治療は免疫力も重要な役割を果たしていると思われます。
また、少量の抗癌剤治療では、
毎週の点滴、あるいは週2回の点滴などというように、
頻回にクスリを使わなければなりませんから、
ステロイドの量も大きく積算されていきます。
したがって、ステロイドを使うのであれば、
標準量の抗癌剤治療とあまり変わらなくなってしまします。
吐き気に対しては、分子構造上ステロイド骨格を持ったヒスロンという
乳ガン治療に使われるホルモン剤も
その副作用としての食欲増進効果を逆利用して使うこともありますが
あまり顕著な効果を見たことはありません。
しかも自費で安くはありません。
このような患者さんの場合には、
大量の抗癌剤治療を一時に使う
一般的な“標準的抗癌剤治療”の方が言いのかも知れません。
勿論、副作用は小さくはなく、重くのしかかるかも知れませんが、
そのつらい副作用を短期間に集中させることができます。
しかし、副作用がつらくて、
少量の抗癌剤治療ができない患者さんの多くは、
かつて標準的に大量の抗癌剤を使った治療を経験された患者さんです。
標準的に大量の抗癌剤で大きな副作用を受けた患者さんは、
その時の、極度につらい思いが精神的に残存していて、
その脳裏にこびりついた記憶が副作用を増強させているようにも感じます。
そのような患者さんを現在も何人も診ています。
「次の手が打ち難くなる」という
標準的抗癌剤治療のもう一つの大きな副作用のように思います。
量を大きく絞った抗癌剤治療では、
たとえ効果が出なくても、
標準的抗癌剤治療のように全身状態の悪化を招くことはありませんから、
「少量」から「大量」の標準的抗癌剤治療に乗り換えることはすぐにできます。
しかし、その逆は不可能になる場合も少なくありません。
抗癌剤治療をはじめるには、
先ず、「少量」からはじめるべきだと思います。
本日の内容は、
「おまえのブログを読んだけれど、抗癌剤を少なくしたら
延命効果も無いはずだ。デタラメを書くな。」
と言う、医者と思われる人間から直接のメールを頂きましたので、
それに対する返信のつもりで書きました。
あるいは、私の治療効果を、確認しようとした患者さんからのメールかもしれません・・・
このブログを読まれている医者で、
お疑いの方がおられましたならば、
町田胃腸病院までお越し下さい。
(白鬚橋病院では、まだ勤務して3ヶ月でありご提示するほどの症例数はありません)
無効であった症例も含めてすべてお見せします。
町田胃腸病院に来られるのが面倒でしたなら、
MR(薬剤情報提供者)も、
私の治療効果はすべて知っていますので、
MRを通じてお聞きになられるのも一法です。
実際の治療効果をご覧にならないうちに、
非礼なメールはご遠慮下さい。
あなたが、知らない世界もシッカリと存在しています。
(私が、論文にしていないことも大きな原因ですが・・・)
「標準」は必ずしも最善ではありません。
患者さんはすべて別人。同一人はいません。
私は、一人一人別々にその患者さんにあった治療をしているだけです。
少々腹立たしいメールを頂きましたので、
それに対する返信として書きました。
以上 文責 梅澤 充
標準的抗癌剤治療という王道から見れば邪道です。
しかし、邪道であろうが、ナンであろうが、
患者さんが楽に長生きすることができれば、
それが最善の治療だと考えています。
金沢大学の高橋先生が名付けられた休眠療法とほぼ同様の考え方で
抗癌剤治療を行っていますが、
まだ、日本ではその賛同者は多くはありません。
それを希望する患者さんは少なくないようですが、
それを行おうとする医者はまだまだ少数派です。
いまはまだ、シッカリしたデータを取っていませんので、
ハッキリしたことは言えませんが、
抗癌剤の量を極力減らした治療では、
勿論、ガンが縮小する患者さんは多くはありません。
すなわち、奏効率は非常に低いのですが、
それは、はじめから縮小を期待していないのですから当然です。
奏効率については、
1月10日の「抗癌剤治療は有効に効いても長生きできない!?」で説明してあります。
ご参照下さい。
身体にダメージを残さない少量
すなわち、毒にならない量での抗癌剤の治療では、
「変化なし」(No Change)すなわち、ガンの増大の無いの期間は
間違いなく延命につながるはずですから、
「変化なし」も「効果あり」に入れることができます。
少なくとも数ヶ月(3〜4ヶ月)以上増大を認めないという患者さんを
含めると「効果あり」は8割程以上にはなると思います。
副作用の伴わない治療で、ガンに増大がなければ、
治療効果はあったと考えられます。
私はそのように考えています。
しかし、2割近くの患者さんではダメです。
まったく効果を認めません。
効果が出ない理由は二つあります。
一つは、考えられる抗癌剤のどれもが効いてくれない。
短い間隔で効果を確認しながら抗癌剤治療を続け、
効果が出ない薬剤は即座に、
量を増やす。薬剤を変更する。薬剤を追加する。
など、など治療を目まぐるしく変更していきます。
しかし、どの薬剤、どの組み合わせでも、
効果を認めてくれない患者さんも多くはありませんが存在します。
「そんな量では効かないよ」
とセカンドオピニオンで言われてきた患者さんもいますが、
「そんな量では効かないよ」と言った、
抗癌剤治療専門医は、
「そんな量では」抗癌剤治療を行った経験はないはずです。
はじめからエビデンスのある標準的抗癌剤治療しか行っていませんから、
何故「効かない」と言えるのかとても不思議です。
逆に、私は、かつて少量では効かない抗癌剤を
「量が少ないから効かない」のではないかと考え、
標準量にまで増量して使ったことがありますが、
効いたことは一度もありません。
少量で効かない抗癌剤で、
それを増量して効果が出たのを経験したことがありません。
実際に、専門医が「効かないよ」と言う量で、
効いている(縮小も含めて)患者さんはたくさんいます。
したがって、どれもダメだったという患者さんでは、
はじめから標準的抗癌剤治療を行っても、
まったく効果を認めなかったと思われます。
(当然エビデンスの中にはまったく無効の患者さんもたくさん存在します)
その上、標準量の抗癌剤治療では、
期待していたガンの縮小が得られなかった場合は
身体が受ける大量の抗癌剤によるダメージにより
むしろ無治療より寿命を縮めてしまいますから、
効かなかったとしても、少量の抗癌剤治療を行ったことは
間違いではなかったと思われます。
もう一つは、効いてくれてる抗癌剤が見つかっても、
副作用が大きすぎて使えないという場合です。
抗癌剤はほんの少量でも、
標準量の10分の1という量でも、
ダメな人はダメです。
副作用が非常に強く出てきます。
ステロイドを十分に使えばある程度抑えられるのかも知れませんが、
ステロイドは免疫力を大きく落とします。
少量の抗癌剤での治療は免疫力も重要な役割を果たしていると思われます。
また、少量の抗癌剤治療では、
毎週の点滴、あるいは週2回の点滴などというように、
頻回にクスリを使わなければなりませんから、
ステロイドの量も大きく積算されていきます。
したがって、ステロイドを使うのであれば、
標準量の抗癌剤治療とあまり変わらなくなってしまします。
吐き気に対しては、分子構造上ステロイド骨格を持ったヒスロンという
乳ガン治療に使われるホルモン剤も
その副作用としての食欲増進効果を逆利用して使うこともありますが
あまり顕著な効果を見たことはありません。
しかも自費で安くはありません。
このような患者さんの場合には、
大量の抗癌剤治療を一時に使う
一般的な“標準的抗癌剤治療”の方が言いのかも知れません。
勿論、副作用は小さくはなく、重くのしかかるかも知れませんが、
そのつらい副作用を短期間に集中させることができます。
しかし、副作用がつらくて、
少量の抗癌剤治療ができない患者さんの多くは、
かつて標準的に大量の抗癌剤を使った治療を経験された患者さんです。
標準的に大量の抗癌剤で大きな副作用を受けた患者さんは、
その時の、極度につらい思いが精神的に残存していて、
その脳裏にこびりついた記憶が副作用を増強させているようにも感じます。
そのような患者さんを現在も何人も診ています。
「次の手が打ち難くなる」という
標準的抗癌剤治療のもう一つの大きな副作用のように思います。
量を大きく絞った抗癌剤治療では、
たとえ効果が出なくても、
標準的抗癌剤治療のように全身状態の悪化を招くことはありませんから、
「少量」から「大量」の標準的抗癌剤治療に乗り換えることはすぐにできます。
しかし、その逆は不可能になる場合も少なくありません。
抗癌剤治療をはじめるには、
先ず、「少量」からはじめるべきだと思います。
本日の内容は、
「おまえのブログを読んだけれど、抗癌剤を少なくしたら
延命効果も無いはずだ。デタラメを書くな。」
と言う、医者と思われる人間から直接のメールを頂きましたので、
それに対する返信のつもりで書きました。
あるいは、私の治療効果を、確認しようとした患者さんからのメールかもしれません・・・
このブログを読まれている医者で、
お疑いの方がおられましたならば、
町田胃腸病院までお越し下さい。
(白鬚橋病院では、まだ勤務して3ヶ月でありご提示するほどの症例数はありません)
無効であった症例も含めてすべてお見せします。
町田胃腸病院に来られるのが面倒でしたなら、
MR(薬剤情報提供者)も、
私の治療効果はすべて知っていますので、
MRを通じてお聞きになられるのも一法です。
実際の治療効果をご覧にならないうちに、
非礼なメールはご遠慮下さい。
あなたが、知らない世界もシッカリと存在しています。
(私が、論文にしていないことも大きな原因ですが・・・)
「標準」は必ずしも最善ではありません。
患者さんはすべて別人。同一人はいません。
私は、一人一人別々にその患者さんにあった治療をしているだけです。
少々腹立たしいメールを頂きましたので、
それに対する返信として書きました。
以上 文責 梅澤 充



