昨日は、がんセンターという素晴らしい近代装備を整えた素晴らしい施設が、心の通わない冷たい器になってしまっている原因について勝手に想像してしまいました。
腫瘍内科医の存在が、いけないかの様な誤解を与えてしまったかも知れません。
最後に書いたとおり、その存在は絶対に必要だとは考えています。
今日は、立派な施設が“心の通わない冷たい器”になってしまっている、もう一つの大きな原因について考えてみます。
それは、昨日の最後に少し書きましたが、
患者さんご自身の“病気に対する患者さんの勉強不足”にもあるように思います。
現在私が抗癌剤治療を行なっている、ある患者さんからつい先日聞いたことですが、
「ほとんどの患者さんは自分の治療について、考えなど持っていない。
病院のブランド、器それだけで決めてしまう。
そして、全ての治療をお医者さん任せにしてしまう。」
ということでした。
自分の治療、すなわち命を他人任せにしてイイのでしょうか。
その患者さんは、ある患者団体に所属しており、ガンおよびガン治療に対するしっかりとした考えをお持ちの方ですので、その団体自体が、その様な患者さんが集まって、情報交換をしているのかと思っていましたが、
その様な患者団体に所属していても、
「全ての治療をお医者さん任せにしてしまう。」
との話しには、少々ガッカリさせられました。
と同時にビックリしました。
患者団体にいれば、様々な情報が簡単に入手でき、私が診ている患者さんと同様に自分の病気および治療に対し、相当な知識を持っていて、その知識に従って、
ご自身で最善の治療を考えているのかと、思っていましたら、大きな間違いだった様です。
もしこのブログをガン患者さんが読まれていたら、その方は、しっかりした問題意識を持っている方でしょうから、必要ないのかもしれませんが、そうでない方にはとても大切なことですので、2006年1月14日の「理想的なガン治療を受けるために」でかいたことを、再び書きます。
********************
従って、患者さんご自身が求める理想的な治療を受けるためには、
患者さん自身が、治療を創作してゆかなければなりません。
「自分でガン治療を考えるなんて、素人には無理だ。」と言われると思います。
そのとおりだと思います。
しかし、医者が勧める理想的な治療は、決して患者さんの求める理想的な治療ではないことだけは、しっかりと覚えておいて下さい。
その上で、自分では、どのような治療をして欲しい。
どのような治療結果・治療効果を得たいのだ。
という、ご自身の大まかな方向性だけはハッキリさせておいて下さい。
例えば、どの患者さんも願っているはずである、
「延命効果を可能な限り大きくして欲しい。」とか、
「抗癌剤治療で強い副作用は味わいたくない。」
「入院はしないで、外来通院で治療を続けたい。」
「経済的に大きな負担は出来ない。」
などの、ご自身の考えです。
その様なしっかりとした方向性だけでも主治医に提示すれば、それを無視して、医者が理想とする治療だけを、勧めるとは出来なくなります。
患者さんの理想に近い治療が形作られていくはずです。
その様な、患者さんの声に耳を傾けない医者であれば、
病院を変えた方が無難ではないかと思います。
勿論、主治医の説明を十分に聞き、その主治医の考え方に賛同できれば別です。
********************
ご自分の病気です。
ご自身の命に関わる病気・治療です。
面倒でも、他人任せにすることなくしっかり考えて下さい。
医者が考える理想的な治療と、患者さんが思い描く理想的治療とは、多くの場合大きくかけ離れています。
特に大病院の腫瘍内科医の考えは、治療開始前に十分に納得いくまで聞いて、その上でその治療に同意しなければなりません。
様々な治療法について幅広い知識の上に、
ご自身のガン治療に対するポリシーがしっかりしていれば、
幾ら権威のある病院の医者が、自分のやりたい治療を勧めたところで、
自信を持って、それを拒否することができます。
勧められる治療を拒否し、自分の望む方向の治療を受けることは
“患者の権利”であり、自由です。
病院は幾らでもあります。
確かに、地域により病院の密度に差があり、
あまり多くの病院のない地方もあるのかも知れません。
しかし、ご自身の、ご家族の生命に関わる治療です。
多少遠くても、不便でも、医療行政の立ち遅れた現状★では、
それは何とか工夫してしのぐしかありません。
また、知識は、深く調べる必要はありません。
専門家になる訳ではないでしょうから、うわべだけの知識で十分です。
そのためには、今お使いのインターネットも大きな武器になりますし、
様々なガン治療についての著書も大いに参考になると思います。
目の前の医者が、あなたにとって最善の治療を提供してくれるという保障は全くありません。
安心して、高いお金を払って買ったマンションが、
簡単に地震で壊れるような手抜きがされている時代です。
ご自身の身体に対する治療ですから、しっかりと自衛して下さい。
治療に対し、確固たるポリシーを持っていれば、
立派な病院に、人の温もりを感じることができず、冷たさを感じた時に、
すぐにそこから逃げ出せます。
また改善を要求することもできます。
しかし、何も情報がなければ、その治療、その温度が最善だと錯覚してしまいます。
立派な施設は、医者のためのものではありません。
患者さんのために存在しているはずです。
それが、有効利用されていないのは、患者さんの、
「医者の言いなり」という姿勢にも大きな問題があるように思います。
★現在の医療行政については、
「病室の窓から見えるもの」
という、脳神経外科医が書いているブログの1月25日に参考になることがイロイロ書かれています。
http://diarynote.jp/d/41284/
以上 文責 梅澤 充
腫瘍内科医の存在が、いけないかの様な誤解を与えてしまったかも知れません。
最後に書いたとおり、その存在は絶対に必要だとは考えています。
今日は、立派な施設が“心の通わない冷たい器”になってしまっている、もう一つの大きな原因について考えてみます。
それは、昨日の最後に少し書きましたが、
患者さんご自身の“病気に対する患者さんの勉強不足”にもあるように思います。
現在私が抗癌剤治療を行なっている、ある患者さんからつい先日聞いたことですが、
「ほとんどの患者さんは自分の治療について、考えなど持っていない。
病院のブランド、器それだけで決めてしまう。
そして、全ての治療をお医者さん任せにしてしまう。」
ということでした。
自分の治療、すなわち命を他人任せにしてイイのでしょうか。
その患者さんは、ある患者団体に所属しており、ガンおよびガン治療に対するしっかりとした考えをお持ちの方ですので、その団体自体が、その様な患者さんが集まって、情報交換をしているのかと思っていましたが、
その様な患者団体に所属していても、
「全ての治療をお医者さん任せにしてしまう。」
との話しには、少々ガッカリさせられました。
と同時にビックリしました。
患者団体にいれば、様々な情報が簡単に入手でき、私が診ている患者さんと同様に自分の病気および治療に対し、相当な知識を持っていて、その知識に従って、
ご自身で最善の治療を考えているのかと、思っていましたら、大きな間違いだった様です。
もしこのブログをガン患者さんが読まれていたら、その方は、しっかりした問題意識を持っている方でしょうから、必要ないのかもしれませんが、そうでない方にはとても大切なことですので、2006年1月14日の「理想的なガン治療を受けるために」でかいたことを、再び書きます。
********************
従って、患者さんご自身が求める理想的な治療を受けるためには、
患者さん自身が、治療を創作してゆかなければなりません。
「自分でガン治療を考えるなんて、素人には無理だ。」と言われると思います。
そのとおりだと思います。
しかし、医者が勧める理想的な治療は、決して患者さんの求める理想的な治療ではないことだけは、しっかりと覚えておいて下さい。
その上で、自分では、どのような治療をして欲しい。
どのような治療結果・治療効果を得たいのだ。
という、ご自身の大まかな方向性だけはハッキリさせておいて下さい。
例えば、どの患者さんも願っているはずである、
「延命効果を可能な限り大きくして欲しい。」とか、
「抗癌剤治療で強い副作用は味わいたくない。」
「入院はしないで、外来通院で治療を続けたい。」
「経済的に大きな負担は出来ない。」
などの、ご自身の考えです。
その様なしっかりとした方向性だけでも主治医に提示すれば、それを無視して、医者が理想とする治療だけを、勧めるとは出来なくなります。
患者さんの理想に近い治療が形作られていくはずです。
その様な、患者さんの声に耳を傾けない医者であれば、
病院を変えた方が無難ではないかと思います。
勿論、主治医の説明を十分に聞き、その主治医の考え方に賛同できれば別です。
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ご自分の病気です。
ご自身の命に関わる病気・治療です。
面倒でも、他人任せにすることなくしっかり考えて下さい。
医者が考える理想的な治療と、患者さんが思い描く理想的治療とは、多くの場合大きくかけ離れています。
特に大病院の腫瘍内科医の考えは、治療開始前に十分に納得いくまで聞いて、その上でその治療に同意しなければなりません。
様々な治療法について幅広い知識の上に、
ご自身のガン治療に対するポリシーがしっかりしていれば、
幾ら権威のある病院の医者が、自分のやりたい治療を勧めたところで、
自信を持って、それを拒否することができます。
勧められる治療を拒否し、自分の望む方向の治療を受けることは
“患者の権利”であり、自由です。
病院は幾らでもあります。
確かに、地域により病院の密度に差があり、
あまり多くの病院のない地方もあるのかも知れません。
しかし、ご自身の、ご家族の生命に関わる治療です。
多少遠くても、不便でも、医療行政の立ち遅れた現状★では、
それは何とか工夫してしのぐしかありません。
また、知識は、深く調べる必要はありません。
専門家になる訳ではないでしょうから、うわべだけの知識で十分です。
そのためには、今お使いのインターネットも大きな武器になりますし、
様々なガン治療についての著書も大いに参考になると思います。
目の前の医者が、あなたにとって最善の治療を提供してくれるという保障は全くありません。
安心して、高いお金を払って買ったマンションが、
簡単に地震で壊れるような手抜きがされている時代です。
ご自身の身体に対する治療ですから、しっかりと自衛して下さい。
治療に対し、確固たるポリシーを持っていれば、
立派な病院に、人の温もりを感じることができず、冷たさを感じた時に、
すぐにそこから逃げ出せます。
また改善を要求することもできます。
しかし、何も情報がなければ、その治療、その温度が最善だと錯覚してしまいます。
立派な施設は、医者のためのものではありません。
患者さんのために存在しているはずです。
それが、有効利用されていないのは、患者さんの、
「医者の言いなり」という姿勢にも大きな問題があるように思います。
★現在の医療行政については、
「病室の窓から見えるもの」
という、脳神経外科医が書いているブログの1月25日に参考になることがイロイロ書かれています。
http://diarynote.jp/d/41284/
以上 文責 梅澤 充



