健康食品を作っているという薬屋さんからウラのコメントを頂きました。
健康食品に携わっている薬屋さんでは、
真摯にそれに取り組み、研究されている方もおられると思います。
そして、メールをくださった方もそうだと思います。
しかし、毎日実際にガンの患者さんを診ている人間から見ると、
どうしてもおかしい、有り得ない点が幾つかあります。
失礼ながら、文意は変えず、送信者がわからないように
メールを再掲しその問題点を指摘します。
患者さんがよく騙されるところです。
勿論、メールをお送り頂いた薬屋さんには、その意図はないと信じています。
「○×癌再発のKH様」ですが、KHさんは昨年ガンが再発し
そのBRM×○を今年の3月から飲まれています。
その時には、手術を行った病院で抗癌剤治療を受け、
1クール目だけは腫瘍マーカー上、若干効果を認めましたが、
2クール目からは悪化の一途を辿り、
その後7月に、私のところに来ました。
7月から、抗癌剤を最小限に使う治療をはじめましたが、
はじめの一月は、他の患者さん同様試行錯誤で、
腫瘍マーカーは上昇を続けました。
その後8月から腫瘍マーカーは低下しはじめ、
現在数値は十分の一以下になり、
数字の上からは正常値になっています。
リンパ節腫脹に伴う疼痛も改善されています。
ドウ考えても、そのBRM×○の効果というのは、
少々無理があるように思います。
もし、その患者さんKH様がアガリクスを3月から飲んでいたら、
「アガリクスの驚異的な効果」と宣伝するのと同じように思います。
また、次の一節は、健康食品の宣伝でよく見かける、
非常に大きな問題ですが、
「BRM×○は単独でもオペ待ちの患者様で縮小や消失(乳癌1例)はたくさん見てきました。」
「オペ待ち」とは、ガンであるという確定診断がついてから、
手術を行うまでの時間のことをいいます。
手術が非常に混み合うがんセンターのように2〜3ヶ月も待たせる病院も存在しますが、
それは、ごく稀であり、一般的には1〜2週間です。
それだけの時間で、しかも「BRM×○単独で」ガンの縮小、消失を
たくさん見てきた。
これが、真実であれば、驚異的なことです。
薬屋さんのTさんや、「前・○×医科大学外科教授のSA先生」は
何故発表しないのでしょうか?
そもそも、「たくさん」とは、何人でしょうか。
何人の「オペ待ち」の患者さんがBRM×○を単独で使用され、
そのうち何人の患者さんのガンが1〜2週間あるいは1〜3ヶ月で
縮小したのでしょうか。
ガンが消失したという乳ガン患者さんは何週間飲まれたのでしょうか。
消失してしまったのであれば手術は中止したのでしょうか。
手術したのであれば、消失した乳ガンの何処をどのように手術したのでしょうか。
病理結果は如何だったのでしょうか。
そのBRM○×という健康食品は1月10万円ほどかかるそうです。
毎月10万円です。それがもし効けば一般的には終生必用になります。
エステに何万円もかけるなら、
対象が命ですから、“当たるも八卦”で一月10万円は高くないのかもしれません。
私なら、買いません。買えません。
それは個人の価値観です。
もし1月試してダメなら、
すぐに止めれば良いのですが、
前出の患者さん○×癌再発のKH様のように、
3月から飲み始めて、
5ヶ月間まったく無効で5ヶ月目に抗癌剤を変えたら効果がでてきたような場合にも、
「BRM×○が有効だった」と言われてしまうと、
藁にもすがりたい患者さんとしては、
最低5ヶ月間(50万円)止められなくなります。
KHさんもガンが悪化するまで止められなくなっています。
困ったものです。
私も、いまだデータをシッカリと統計処理していませんので、
「たくさん」などという極めていい加減な表現をしてしまうこともありますが、
その時は、数十名、あるいは実感として20〜30%以上の確率と感じている時です。
しかし、実感とは、感覚であり極めて曖昧です。
反省して極力その言葉は使わないように気を付けます。
「梅沢先生の2割の無効例は初期治療の抗癌剤の使い過ぎの方が多かったのではないでしょうか。」
「使い過ぎの方」はいません。
私は、個人的には前治療で使い過ぎだと考えていますが、
標準的な抗癌剤治療を受けた患者さんです。
初回治療で標準量の抗癌剤を使われた患者さんで、
もしその時、大きな副作用を受けてしまうと、
9月20日の「邪道と王道」で書いたように、
それが、トラウマになりその後の治療が勧め難くなるということはよく経験します。
「もしそうであれば、乳癌のようにエビデンスがある治療すら人により危険なことではないかと思っています。」
抗癌剤治療におけるエビデンスはほとんどのガン種で存在します。
そのエビデンスの有り難味が大きく違うだけだと思います。
ほんの1〜2ヶ月の延命効果しか認められていないガンに対して、
そのエビデンスどおりに治療をすることが正しいことだとは思いません。
但し、それも個人の価値観で決めることです。
私は、標準的抗癌剤治療のご利益の極めて大きい乳ガンや卵巣ガンに対して、
はじめから延命だけを考えた抗癌剤治療を勧めることはしません。
先ず、それらのガンでは、はじめだけは標準治療を行い、その効果と副作用を勘案して
その後どのような治療がその患者さんに最適であるかを考えるべきだと思っています。
そして標準的抗癌剤治療を行うのであれば、
国立がんセンターが最適である旨患者さんには説明しています。
勿論、この薬屋さん(薬剤師?)は、真摯に健康食品の研究をなされており、
先日書類送検されたインチキ療法のようなことはないとは思います。
しかし、まったく無知な患者さんにも、メールの内容のような説明をなされるのだと思います。
知識武装の無い患者さんでは間違った理解をしてしまいます。
勿論、薬屋さんは騙すつもりはないものと信じます。
私は何回も書いているとおり、健康食品や代替療法を否定するつもりはまったくありませんし、それらが有効に作用していると思われる患者さんが存在する事実も十分に知っています。
しかし、治療を行って行く主役は患者さんであり、
同時に、その患者さんの状態を一番良く把握している医者です。
健康食品を使われるときも、
必ず医者のアドバイスに従うべきだと思います。
それが、無駄なお金を使わない、騙されないための一番懸命な方法だと考えます。
勿論、がんセンターなどのように、
アタマから健康食品、代替療法を否定するような病院では無理でしょうから、
健康食品、代替療法を理解して、その上でまっとうなガン治療を行っている医者に相談するべきです。
本日は健康食品を開発しているという薬屋さんから頂いたウラのコメントについて書きました。
別の薬屋さんからも、別の健康食品について同様のコメントも頂いております。
(そちらは、もっと派手で「ガンが治る」と言われています)
皆さん真摯にその研究をなさっていることは判りますが、
患者さんには大きな誤解を与えます。
コメントはこれからもウラだけでお願いします。
実際に患者さんを診察することなく、
代替療法などの治療の効果を知ることは現実問題不可能であることもご理解下さい。
薬局に健康食品を買いに来る患者さんは生きている人だけです。
そして、その患者さんが病院で如何なる治療を受けているのか、
薬局で正確に知ることはほとんどの場合不可能だと思います。
また、害がないことだけ確認されている健康食品であれば、
そしてそれを無償で提供していただけるのであれば、
患者さんと相談して、それを無償で試していただき、
その時の、抗癌剤治療の内容、臨床データを提供することはやぶさかではありません。
本当に効果のある健康食品も少なくないと思います。
シッカリとした臨床データの裏づけがあれば、
自信を持って患者さんにも勧められるようになると思います。
この本日の内容についても、健康食品の宣伝になってしまうと困りますので、
反論はウラコメントでお願いします。
以上 文責 梅澤 充
健康食品に携わっている薬屋さんでは、
真摯にそれに取り組み、研究されている方もおられると思います。
そして、メールをくださった方もそうだと思います。
しかし、毎日実際にガンの患者さんを診ている人間から見ると、
どうしてもおかしい、有り得ない点が幾つかあります。
失礼ながら、文意は変えず、送信者がわからないように
メールを再掲しその問題点を指摘します。
患者さんがよく騙されるところです。
勿論、メールをお送り頂いた薬屋さんには、その意図はないと信じています。
サプリメントを開発している薬屋のTと申します。
梅沢先生の事を○△の○×堂様からお聞きしました。○×癌再発のKH様が私の開発したBRM×○を御利用頂いています.
BRM×○は単独でもオペ待ちの患者様で縮小や消失(乳癌1例)はたくさん見てきました。
しかし、再発患者で効果が見られた方は骨髄抑制が少ない方だけです。
特に乳癌の術後の補助療法で骨髄抑制を来たしている方が多く見受けられます。
・・・・・中省略・・・・・
前・○×医科大学外科教授のSA先生が梅沢先生とほぼ同じ考えで治療をされていますのでその経過を見てきました。
しかし、その後の再燃する方には免疫+抗癌剤でも対処に苦慮しました。
梅沢先生の著書の中で更に抗癌剤を少なくする点と投与間隔にたいへん興味を覚えました。SA先生とも相談してチャレンジしていきたいと思います。
梅沢先生の2割の無効例は初期治療の抗癌剤の使い過ぎの方が多かったのではないでしょうか。
もしそうであれば、乳癌のようにエビデンスがある治療すら人により危険なことではないかと思っています。
「○×癌再発のKH様」ですが、KHさんは昨年ガンが再発し
そのBRM×○を今年の3月から飲まれています。
その時には、手術を行った病院で抗癌剤治療を受け、
1クール目だけは腫瘍マーカー上、若干効果を認めましたが、
2クール目からは悪化の一途を辿り、
その後7月に、私のところに来ました。
7月から、抗癌剤を最小限に使う治療をはじめましたが、
はじめの一月は、他の患者さん同様試行錯誤で、
腫瘍マーカーは上昇を続けました。
その後8月から腫瘍マーカーは低下しはじめ、
現在数値は十分の一以下になり、
数字の上からは正常値になっています。
リンパ節腫脹に伴う疼痛も改善されています。
ドウ考えても、そのBRM×○の効果というのは、
少々無理があるように思います。
もし、その患者さんKH様がアガリクスを3月から飲んでいたら、
「アガリクスの驚異的な効果」と宣伝するのと同じように思います。
また、次の一節は、健康食品の宣伝でよく見かける、
非常に大きな問題ですが、
「BRM×○は単独でもオペ待ちの患者様で縮小や消失(乳癌1例)はたくさん見てきました。」
「オペ待ち」とは、ガンであるという確定診断がついてから、
手術を行うまでの時間のことをいいます。
手術が非常に混み合うがんセンターのように2〜3ヶ月も待たせる病院も存在しますが、
それは、ごく稀であり、一般的には1〜2週間です。
それだけの時間で、しかも「BRM×○単独で」ガンの縮小、消失を
たくさん見てきた。
これが、真実であれば、驚異的なことです。
薬屋さんのTさんや、「前・○×医科大学外科教授のSA先生」は
何故発表しないのでしょうか?
そもそも、「たくさん」とは、何人でしょうか。
何人の「オペ待ち」の患者さんがBRM×○を単独で使用され、
そのうち何人の患者さんのガンが1〜2週間あるいは1〜3ヶ月で
縮小したのでしょうか。
ガンが消失したという乳ガン患者さんは何週間飲まれたのでしょうか。
消失してしまったのであれば手術は中止したのでしょうか。
手術したのであれば、消失した乳ガンの何処をどのように手術したのでしょうか。
病理結果は如何だったのでしょうか。
そのBRM○×という健康食品は1月10万円ほどかかるそうです。
毎月10万円です。それがもし効けば一般的には終生必用になります。
エステに何万円もかけるなら、
対象が命ですから、“当たるも八卦”で一月10万円は高くないのかもしれません。
私なら、買いません。買えません。
それは個人の価値観です。
もし1月試してダメなら、
すぐに止めれば良いのですが、
前出の患者さん○×癌再発のKH様のように、
3月から飲み始めて、
5ヶ月間まったく無効で5ヶ月目に抗癌剤を変えたら効果がでてきたような場合にも、
「BRM×○が有効だった」と言われてしまうと、
藁にもすがりたい患者さんとしては、
最低5ヶ月間(50万円)止められなくなります。
KHさんもガンが悪化するまで止められなくなっています。
困ったものです。
私も、いまだデータをシッカリと統計処理していませんので、
「たくさん」などという極めていい加減な表現をしてしまうこともありますが、
その時は、数十名、あるいは実感として20〜30%以上の確率と感じている時です。
しかし、実感とは、感覚であり極めて曖昧です。
反省して極力その言葉は使わないように気を付けます。
「梅沢先生の2割の無効例は初期治療の抗癌剤の使い過ぎの方が多かったのではないでしょうか。」
「使い過ぎの方」はいません。
私は、個人的には前治療で使い過ぎだと考えていますが、
標準的な抗癌剤治療を受けた患者さんです。
初回治療で標準量の抗癌剤を使われた患者さんで、
もしその時、大きな副作用を受けてしまうと、
9月20日の「邪道と王道」で書いたように、
それが、トラウマになりその後の治療が勧め難くなるということはよく経験します。
「もしそうであれば、乳癌のようにエビデンスがある治療すら人により危険なことではないかと思っています。」
抗癌剤治療におけるエビデンスはほとんどのガン種で存在します。
そのエビデンスの有り難味が大きく違うだけだと思います。
ほんの1〜2ヶ月の延命効果しか認められていないガンに対して、
そのエビデンスどおりに治療をすることが正しいことだとは思いません。
但し、それも個人の価値観で決めることです。
私は、標準的抗癌剤治療のご利益の極めて大きい乳ガンや卵巣ガンに対して、
はじめから延命だけを考えた抗癌剤治療を勧めることはしません。
先ず、それらのガンでは、はじめだけは標準治療を行い、その効果と副作用を勘案して
その後どのような治療がその患者さんに最適であるかを考えるべきだと思っています。
そして標準的抗癌剤治療を行うのであれば、
国立がんセンターが最適である旨患者さんには説明しています。
勿論、この薬屋さん(薬剤師?)は、真摯に健康食品の研究をなされており、
先日書類送検されたインチキ療法のようなことはないとは思います。
しかし、まったく無知な患者さんにも、メールの内容のような説明をなされるのだと思います。
知識武装の無い患者さんでは間違った理解をしてしまいます。
勿論、薬屋さんは騙すつもりはないものと信じます。
私は何回も書いているとおり、健康食品や代替療法を否定するつもりはまったくありませんし、それらが有効に作用していると思われる患者さんが存在する事実も十分に知っています。
しかし、治療を行って行く主役は患者さんであり、
同時に、その患者さんの状態を一番良く把握している医者です。
健康食品を使われるときも、
必ず医者のアドバイスに従うべきだと思います。
それが、無駄なお金を使わない、騙されないための一番懸命な方法だと考えます。
勿論、がんセンターなどのように、
アタマから健康食品、代替療法を否定するような病院では無理でしょうから、
健康食品、代替療法を理解して、その上でまっとうなガン治療を行っている医者に相談するべきです。
本日は健康食品を開発しているという薬屋さんから頂いたウラのコメントについて書きました。
別の薬屋さんからも、別の健康食品について同様のコメントも頂いております。
(そちらは、もっと派手で「ガンが治る」と言われています)
皆さん真摯にその研究をなさっていることは判りますが、
患者さんには大きな誤解を与えます。
コメントはこれからもウラだけでお願いします。
実際に患者さんを診察することなく、
代替療法などの治療の効果を知ることは現実問題不可能であることもご理解下さい。
薬局に健康食品を買いに来る患者さんは生きている人だけです。
そして、その患者さんが病院で如何なる治療を受けているのか、
薬局で正確に知ることはほとんどの場合不可能だと思います。
また、害がないことだけ確認されている健康食品であれば、
そしてそれを無償で提供していただけるのであれば、
患者さんと相談して、それを無償で試していただき、
その時の、抗癌剤治療の内容、臨床データを提供することはやぶさかではありません。
本当に効果のある健康食品も少なくないと思います。
シッカリとした臨床データの裏づけがあれば、
自信を持って患者さんにも勧められるようになると思います。
この本日の内容についても、健康食品の宣伝になってしまうと困りますので、
反論はウラコメントでお願いします。
以上 文責 梅澤 充



