ありがとうございました。
オモテのコメントでしたのでご覧頂いた方も多いかと思いますが、
とっても重要な内容、是非ご理解いただきたいことも含まれていますので
一部抜粋して再掲させていただきます。
セカンドオピニオンの意味
医師の知見や技術に対する評価額が低すぎるということは常々感じています。
私の受けたセカンドオピニオン外来は、申込みTEL時に専任の看護師の聞き取りがあり、事前に届けたフィルム類と、当日持参した紹介状にも医師が目を通した上での1時間ほどの相談でした。 通常の初診では、仮に同じ1時間を使ったとしても、得られる意見の質が違うはずです。 見えないところで費やされた時間と手間を考えると、1相談2万円でも赤字じゃないかと。
・・・・・中省略・・・・・
セカンドオピニオンに応じるほどの経験のある医師には、治療を待っている患者もたくさんいるわけで、安いからと安易にセカンドオピニオンを求めに来る患者が増えれば、それだけ治療にしわよせが行くことにもなるでしょう。
自動車修理代金の高さにはいつも泣かされています。
また、有名シェフの料理は何であんなに高いのか!
外科医は魚をおろすのも上手ですよ!
自動車の修理や料理より人間の手術という修理・調理の方が、
その技術の習得には遥かに大きな労力がかかっていると思うのですが・・・・
失敗すれば「業務上過失○○」ですし・・・
一時間話をしてくるだけで、1万円は高いと思われる患者さんもおられるかもしれません。
しかし、病院の収支を考えると、シッカリ赤字です。
恐らく2万円でも難しいのではないかと思います。
病院の規模にもよりますが、セカンドオピニオンの日には看護師などの職員の勤務数を減らすなどの対策を取れば、いけるかも知れませんが、現実問題それは不可能でしょう。
病院職員の多くは医師の指示で仕事をします。
セカンドオピニオンの時間は、医師は職員に指示を出すことはありません。
しかし当然職員の給与は発生しています。
また、セカンドオピニオンは自分自身の治療経験に基づく知識がなければできません。
外来の抗癌剤治療で忙しい時にセカンドオピニオンの患者さんが入れば、
その治療中の患者さんへの配慮が手薄になります。
しかし、話を聞きたい患者さんは少なくない。
バランスを取るのが難しくなります。
全く同感です。
日本という国はある意味で本当に特殊ですね。外国で暮らしてみると良く分かります。いい意味でも悪い意味でも。医療、水、教授職、博士号を持っていても。
他の先進国とは全く違います。今、娘は日本に帰らないで現地の医学部を目指しています。生きる糧として医者という職業を選択した時、日本はあきらめてやりがいのある外国で医者になる決意をしました。英語の他、現地語も習得しなければならず難関ですがそれでも日本で医者はやりたくないそうです。一方、患者の立ち位置で貧乏な私は日本の医療制度は国民にとってはすごく有難いものだと思います。両者が満足できる方法、、、むずかしいですね。
基本はあらゆるものに言える事、良いものを得たい場合はそれなりの代償を払う、だと思います。みな一緒、と言う考えは限界がありますね。
1987年に博士号を取得しましたが今まで一度も
それを持っていることで役に立ったことはありません。
私も、1989年に帰国する時、
博士号が役に立つアメリカで就職する選択肢も残されていましたが、
日本の医療現場の今ほどの荒廃を見抜くことはできず、
ノコノコと戻ってしまいました。
人生最大の不覚だったかも知れません。
もっとも英語音痴の私には無理だったと思いますが・・・・
「みな一緒」は、5月5日に「5月5日のこどもの日」
をはじめ、当ブログでも何回も書いているとおり、
日本人の大好きな考え方で、農耕民族特有の思考だと聞いたことがありますが、
経済的にも「みな一緒」ではありませんし、
だいいち患者さんのDNAは全てのバラバラ別々。
同一人はいないことをお忘れなく。
最後に非常に深刻な問題です。
セカンドオピニオンの料金ウンヌンどこの話ではありません。
しかし、セカンドオピニオン料金が高いなどという発想を持っていると陥ってしまう、
否、すでに日本の医療が陥りはじめている現実です。
医療崩壊
今、医療崩壊という本を読んでいます。梅澤様は既に読まれたかもしれませんが。テレビでも時折小児科や産婦人科の医師不足、外科を志す医師の減少等を報道していますが、私たちは案外医療事故の真相を知らされていなかったのだなあ、と心暗くなりました。医師が残業などという概念を全く持たずに一日中病院で働いている姿は入院中も目にしました。入院して初めて、日本の階保険制度は素晴らしいものだと知りました。また、人はいつか死ぬものだ、という昔なら誰でも持っていた人生観を失いつつあるのだということもわかりました。安ければ、という考え方は医療には不向きであることを、階保険の恩恵を受けている私達は自覚せねばいけないねえ。アメリカ型やイギリス型の医療を避けたいのなら。
確かに、自分さえ良ければ風の、他人に想いを馳せることのできない人は増えてますよね。私もまた身勝手な者なので大口はたたけませんが。
そして、医者の目から見ればけっして悪くないような事件でも、
医者は罪人に仕立て上げられます。
その結果、訴訟も多く仕事もハードな小児科医、産婦人科医、外科医は激減しています。
以前も書きましたがある大学医学部の卒業生のうち
精神科志望が30名に対して、
外科志望はゼロでした。
この状態が続けばどうなるのか、
想像に難くありません。
また、サービス残業をここまで強いられている職種は他にあるでしょうか。
「医者だから当たり前、
滅私奉公で患者に尽くすのは当然。」
そんな、患者さんの身勝手な考えはもはや通用しません。
ある程度それが成り立ち、
医者も我慢できたのは、
医者の収入が他職種より多かったことにも起因していると思いますが、
一部の美容整形外科医などを除けば、
医者の収入は20年前から変わっていません。
現在私はもう歳で、当直はしていませんが、
当直料などは20年前の方が高かったくらいです。
また、開業医では所得は激減しています。
私の後輩の外科医で、地方の開業医の息子曰く
「俺の親父の収入は、長島選手や王選手より多かった、
それなのに俺たちの収入は、松井やイチローの十分の一もない。
こんなバカな話は無いでしょ。」
と言って、美容整形外科医に転進しました。
今や年収数億円だそうです。
優秀な外科医でしたが、そう考えるのも当然のような気もします。
安倍新内閣に期待することは、
「年金制度の充実」がトップだそうですが、
医者の処遇を真剣に考えないと、
年金もらって生きていても
病気になったら治療をしてくれる医者がいないという
恐ろしい世の中になってしまいます。
年金問題も重要でしょうが、
日本人の3人に1人はガンで亡くなるという現実を
シッカリ見つめることも必要だと思います。
安倍新内閣の掲げる教育問題と同様に重要な問題です。
国民は真剣に考える必要があると思います。
「何時までもあると思うな医者と金」です。
本日も「朝6時半に来ているのに何時まで待たせるんだ!」と
大声で受付事務職員に怒鳴っている、
元気で愚かな患者さんが来ていました。
本日は真剣に考えなければいけないコメントをいただき、
医者の立場では、チョット書きにくい内容でしたが、
絶対に知っていていただかなければならない現実でしたので敢えて書きました。
以上 文責 梅澤 充



