一昨日、昨日の
「プラチナ製剤は猛毒?」
「プラチナ製剤は猛毒?・続き」をはじめ、
このブログでは、
カプランマイヤーの生存曲線という、
生きている人間を実験用のネズミの生存期間を観ているような、
現実の生々しい、
あまり患者さんの心情に配慮のない、
冷酷なグラフを何回も取り上げています。
気分を害する患者さんも居られると思います。
しかし、このブログは、
勝手に流れてくるテレビやラジオではありませんので、
ご自身でアクセスしないと読むことはできません。
ご気分を害すると思われるかたは近付かないでください。
これからも猛毒を垂れ流そうと思っています。
それが現実ですから。
あの虚しい曲線は、
生身の人間の生死を表していることは間違いありません。
一般的に標準的な抗癌剤治療では、
××センターのように、
多くの病院では、
エビデンスのある標準治療が無くなると、
「治療法はありません」
「緩和ケアに行ってください」と、
極めて安易に宣告されます。
一昨日の6本の曲線に乗っている、
すでに居なくなった2千人以上の患者さんも、
最終的に緩和ケアに行かれたと思います。
そして一人、また一人と旅立ち、
段階的にあの曲線はゼロに向かって行きます。
しかし現実は標準とされる治療の終了宣告が出された後に、
緩和ケアに行かれてからの「時間差」は、
けっして無視できません。
生存期間中央治値での2ヶ月程度の差は、
緩和ケアのレベルの差、
医者の熱意の差だけで、
簡単に出てくる数字です。
××センターや多くの大学病院や、
がん治療拠点病院などでは、
患者さんが十分に生命を維持できるだけの食事が摂れなくなっても、
十分なカロリー補給はしてくれません。
人間、喰わないと死にます。
これは有史以来まったく変わらない事実です。
近くの国でも飢餓死者がたくさん出ているそうです。
食べ物が無ければヒトは確実に死にます。
飽食の国に生きていても、
本人が口から入れなければ生きていけません。
落語にあるような、
ウナギを焼く美味しい匂いだけでは、
お腹は満たされません。
多くのがん治療拠点病院では、
標準治療ができない、
エビデンスのある治療が無くなったというだけで、
文字通りの「緩和」だけで、
十分な栄養管理をしてくれません。
ガンを宿して、
しかもてんこ盛りの細胞毒が注入された患者さんでは、
その場で餓死とはいかないまでも、
経口食事・栄養摂取は不十分になりがちです。
その時にも、
栄養補給のアシストを積極的にしてくれる病院は、
あまり多くはないように感じます。
緩和ケアでの仕事は、
痛みを軽減させるだけではありません。
栄養補給は、
長く快適に生きるためにも極めて大きな意味を持ちます。
ガンの進行と同時に、
所謂「寝たきり」の状態に陥る患者さんも少なくありません。
そのとき、
患者さんのご家族は勿論、
患者さんご自身ですら、
「ガンが進んで全身の状態が悪化して寝たきりになってしまった」と、
致命的な勘違いをします。
その状態に至った時に、
ガンを宿した患者さんが、
どれだけのカロリーを摂取しているか、
シッカリ確認してみてください。
人間は基礎代謝だけで1日1200カロリーを必要とします。
そのカロリーが摂取できていなければ、
身体を起こしておくだけでも、
気怠くなり、
寝たきりになります。
単純に栄養補給を行うことだけで、
シャキッと別人に変身することも珍しくはありません。
勿論「痛み止め」だけの緩和治療では、
そのまま餓死に向かってまっしぐらです。
カプランマイヤーの生存曲線など、
緩和ケアの程度、
それを受け持つ医者の熱意でいくらでも動きます。
残忍な曲線を幾つも晒してしまいましたが、
あのデータは、
緩和ケアだけでも大きく変わることも忘れないでください。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
「プラチナ製剤は猛毒?」
「プラチナ製剤は猛毒?・続き」をはじめ、
このブログでは、
カプランマイヤーの生存曲線という、
生きている人間を実験用のネズミの生存期間を観ているような、
現実の生々しい、
あまり患者さんの心情に配慮のない、
冷酷なグラフを何回も取り上げています。
気分を害する患者さんも居られると思います。
しかし、このブログは、
勝手に流れてくるテレビやラジオではありませんので、
ご自身でアクセスしないと読むことはできません。
ご気分を害すると思われるかたは近付かないでください。
これからも猛毒を垂れ流そうと思っています。
それが現実ですから。
あの虚しい曲線は、
生身の人間の生死を表していることは間違いありません。
一般的に標準的な抗癌剤治療では、
××センターのように、
多くの病院では、
エビデンスのある標準治療が無くなると、
「治療法はありません」
「緩和ケアに行ってください」と、
極めて安易に宣告されます。
一昨日の6本の曲線に乗っている、
すでに居なくなった2千人以上の患者さんも、
最終的に緩和ケアに行かれたと思います。
そして一人、また一人と旅立ち、
段階的にあの曲線はゼロに向かって行きます。
しかし現実は標準とされる治療の終了宣告が出された後に、
緩和ケアに行かれてからの「時間差」は、
けっして無視できません。
生存期間中央治値での2ヶ月程度の差は、
緩和ケアのレベルの差、
医者の熱意の差だけで、
簡単に出てくる数字です。
××センターや多くの大学病院や、
がん治療拠点病院などでは、
患者さんが十分に生命を維持できるだけの食事が摂れなくなっても、
十分なカロリー補給はしてくれません。
人間、喰わないと死にます。
これは有史以来まったく変わらない事実です。
近くの国でも飢餓死者がたくさん出ているそうです。
食べ物が無ければヒトは確実に死にます。
飽食の国に生きていても、
本人が口から入れなければ生きていけません。
落語にあるような、
ウナギを焼く美味しい匂いだけでは、
お腹は満たされません。
多くのがん治療拠点病院では、
標準治療ができない、
エビデンスのある治療が無くなったというだけで、
文字通りの「緩和」だけで、
十分な栄養管理をしてくれません。
ガンを宿して、
しかもてんこ盛りの細胞毒が注入された患者さんでは、
その場で餓死とはいかないまでも、
経口食事・栄養摂取は不十分になりがちです。
その時にも、
栄養補給のアシストを積極的にしてくれる病院は、
あまり多くはないように感じます。
緩和ケアでの仕事は、
痛みを軽減させるだけではありません。
栄養補給は、
長く快適に生きるためにも極めて大きな意味を持ちます。
ガンの進行と同時に、
所謂「寝たきり」の状態に陥る患者さんも少なくありません。
そのとき、
患者さんのご家族は勿論、
患者さんご自身ですら、
「ガンが進んで全身の状態が悪化して寝たきりになってしまった」と、
致命的な勘違いをします。
その状態に至った時に、
ガンを宿した患者さんが、
どれだけのカロリーを摂取しているか、
シッカリ確認してみてください。
人間は基礎代謝だけで1日1200カロリーを必要とします。
そのカロリーが摂取できていなければ、
身体を起こしておくだけでも、
気怠くなり、
寝たきりになります。
単純に栄養補給を行うことだけで、
シャキッと別人に変身することも珍しくはありません。
勿論「痛み止め」だけの緩和治療では、
そのまま餓死に向かってまっしぐらです。
カプランマイヤーの生存曲線など、
緩和ケアの程度、
それを受け持つ医者の熱意でいくらでも動きます。
残忍な曲線を幾つも晒してしまいましたが、
あのデータは、
緩和ケアだけでも大きく変わることも忘れないでください。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。