ガン治療を受けておられる患者さんでは、
その病状の経過は、
副作用と同じくらいに心配されていると思います。
白血球や血小板の減少などの副作用には、
ご自身では気が付きませんが、
他の自覚できる副作用やイヤでも分かりますから、
その治療を継続可能か否かの判断はご自身で可能です。
というよりも、
副作用の程度は患者さんご自身にしか分かりません。
その治療を執行している医者には、
患者さんの副作用の辛さはまったく分かりません。
標準的に最大耐用量の抗癌剤を使っての治療を執行している医者は、
「こんなにたくさん使ったら、さぞ苦しかろうに」と、
こころの中では思っているのでしょうけれども、
それを口に出すことはあまりないように感じます。
骨髄抑制や肝機能・腎機能障害などのように、
ご自身では分からなくても、
とても気になり、心配するのは、
その治療の効果・経過です。
それを観るには、
頻回な検査が必要ですが、
標準治療の場合、
ただ粛々と細胞毒の注入が続けられるだけで、
あまり検査は行われません。
エビデンスがある治療では、
すべての個性は無視され、
十把一絡げに、
同じことを繰り返すだけで、
多くの場合、
「効くも八卦、効かぬも八卦」という、
恐ろしい世界ですから、
医者のアタマの中には「検査は無駄」
という考え方もあると思います。
患者さんが業を煮やして、
「経過はドウですか?」と聞いても、
検査もしていませんから、
「分かりません」が正解のはずですが、
多くの場合、
「順調です」
の一言で終わることが少なくないようです。
ガンが悪化しているのかいないのか、
その状態も分からないまま、
「順調です」と言われ続けていた患者さんも、
少なからず診ています。
明らかにガンの悪化を観ても、
「順調です」という医者もいます。
エビデンスがすべての標準治療だけしか執行しない病院では、
悪化を観たら、
次のエビデンスが無くなるため、
そこで「治療中止 → 緩和ケア行」
というコースしか残されていないことも少なくありません。
予定の治療回数がすべて終了して、
はじめて検査を行うという病院は少なくありません。
そして「順調です」が一転して、
「残念でした」に変わることも珍しくありません。
効かない細胞毒は、
本当に「ただの毒薬」ですから、
そんな全身刑の執行は中止をして、
緩和ケアを徹底したほうが、
患者さんは遥かに有意義な長い人生を楽しむことができると思いますが、
エビデンスどおりに、
その刑を執行しなければ、
閻魔様の気が済まないようです。
最近、標準的に、
予定通りに、
エビデンスどおりに、
「順調」に、
悪化をきたして、
もはや緩和ケアというチョイスしか無くなった状態での、
相談メールが何通も来ました。
いずれの患者さんも、
大学病院や××センターなどの、
標準治療だけしか行わない施設での、
普通の結果です。
手術が不可能で、
治ることが無い固形癌に対する抗癌剤治療では、
治療経過中に、
本当に順調にガンの縮小を観ても、
それは治ることにはつながりません。
継続不能な大量の抗癌剤を注入した結果、
ガンが縮小して、
「とても順調です」と言われても、
その治療を継続ができなければ、
ヤツはすぐに増大してきます。
ましてや、
悪化を観ても、
順調と言われてしまうこともありますので、
ご自身の状況は、
正確に判断してもらって、
治療の是非をお考えください。
治ることがないのですから、
患者さんが治療と称した処刑に耐えられるならば、
それだけで「順調」なのかも知れませんが。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
その病状の経過は、
副作用と同じくらいに心配されていると思います。
白血球や血小板の減少などの副作用には、
ご自身では気が付きませんが、
他の自覚できる副作用やイヤでも分かりますから、
その治療を継続可能か否かの判断はご自身で可能です。
というよりも、
副作用の程度は患者さんご自身にしか分かりません。
その治療を執行している医者には、
患者さんの副作用の辛さはまったく分かりません。
標準的に最大耐用量の抗癌剤を使っての治療を執行している医者は、
「こんなにたくさん使ったら、さぞ苦しかろうに」と、
こころの中では思っているのでしょうけれども、
それを口に出すことはあまりないように感じます。
骨髄抑制や肝機能・腎機能障害などのように、
ご自身では分からなくても、
とても気になり、心配するのは、
その治療の効果・経過です。
それを観るには、
頻回な検査が必要ですが、
標準治療の場合、
ただ粛々と細胞毒の注入が続けられるだけで、
あまり検査は行われません。
エビデンスがある治療では、
すべての個性は無視され、
十把一絡げに、
同じことを繰り返すだけで、
多くの場合、
「効くも八卦、効かぬも八卦」という、
恐ろしい世界ですから、
医者のアタマの中には「検査は無駄」
という考え方もあると思います。
患者さんが業を煮やして、
「経過はドウですか?」と聞いても、
検査もしていませんから、
「分かりません」が正解のはずですが、
多くの場合、
「順調です」
の一言で終わることが少なくないようです。
ガンが悪化しているのかいないのか、
その状態も分からないまま、
「順調です」と言われ続けていた患者さんも、
少なからず診ています。
明らかにガンの悪化を観ても、
「順調です」という医者もいます。
エビデンスがすべての標準治療だけしか執行しない病院では、
悪化を観たら、
次のエビデンスが無くなるため、
そこで「治療中止 → 緩和ケア行」
というコースしか残されていないことも少なくありません。
予定の治療回数がすべて終了して、
はじめて検査を行うという病院は少なくありません。
そして「順調です」が一転して、
「残念でした」に変わることも珍しくありません。
効かない細胞毒は、
本当に「ただの毒薬」ですから、
そんな全身刑の執行は中止をして、
緩和ケアを徹底したほうが、
患者さんは遥かに有意義な長い人生を楽しむことができると思いますが、
エビデンスどおりに、
その刑を執行しなければ、
閻魔様の気が済まないようです。
最近、標準的に、
予定通りに、
エビデンスどおりに、
「順調」に、
悪化をきたして、
もはや緩和ケアというチョイスしか無くなった状態での、
相談メールが何通も来ました。
いずれの患者さんも、
大学病院や××センターなどの、
標準治療だけしか行わない施設での、
普通の結果です。
手術が不可能で、
治ることが無い固形癌に対する抗癌剤治療では、
治療経過中に、
本当に順調にガンの縮小を観ても、
それは治ることにはつながりません。
継続不能な大量の抗癌剤を注入した結果、
ガンが縮小して、
「とても順調です」と言われても、
その治療を継続ができなければ、
ヤツはすぐに増大してきます。
ましてや、
悪化を観ても、
順調と言われてしまうこともありますので、
ご自身の状況は、
正確に判断してもらって、
治療の是非をお考えください。
治ることがないのですから、
患者さんが治療と称した処刑に耐えられるならば、
それだけで「順調」なのかも知れませんが。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。