一昨日まで(27日、28日、29日)と一部の頭の古い腫瘍内科医のことを、少々批判してしまいました。
その結果、私自身外科医ですが、その身内の外科医が何時も正しいというような印象をもたれしまったかもしれません。
必ずしも、そうとは言えないこともあります。
そこで、本日は、私の親しい外科の友人から聞いた、つい最近起こった驚くべき珍事、恐ろしいトンデモ外科医について書きます。
その事件の発端は、
40歳代前半のまだ若い胃ガンの患者さんの治療についてだそうです。
その患者さんの、「最近、胃の調子が良くない。」との訴えを受けて内視鏡検査を行なったところ、胃ガン病巣を発見したそうです。
その内視鏡検査は、以下にご紹介する、トンデモ外科医・お粗末外科医(以下 おそまつ君)が、他のスタッフの知らないうちに行なったそうです。
その胃ガンを発見したおそまつ君は、急いで手術を計画したそうです。
どうしても自分で手術をしたかったのか、その理由は判りませんが、私の友人にも他のスタッフにも全く相談しないで、勝手に入院・手術の日取りを決めてしまい、隠密裏に患者さんとご家族を病院に呼び、病気・手術法を説明して、了解を得てしまいました。
胃を全部取る手術を予定していたそうです。
それを、知った友人は、そのおそまつ君は以前にも、ガン患者さんに対して何度か取り返しのつかない過ちを犯しているので、嫌な予感がして、その患者さんのカルテや、検査データなどを取り出し、調べたそうです。
その結果、ガンの転移病巣の検索のために必要なCTはおろか、胃ガンの手術を計画するために絶対に必要なバリウムを飲む検査すら無かったというのです。
それを知った私の友人外科医は、急いでその検査を行ないました。
結果は、CTではリンパ節への大きな転移が疑われ、
バリウムの検査では、極めてタチの悪い完全なスキルス胃ガンの像を呈していたそうです。
その様な所見の場合、腹膜転移も高頻度に認められるために、一般的には、いきなりお腹を切る手術を行なうのではなく、腹腔鏡というお腹の中を覗く内視鏡を全身麻酔のもとで腹腔内に挿入して、腹膜転移などがないことを検査・確認してから、手術に望むのが、現在の進行胃ガンに対する常識的な手順です。
しかし、おそまつ君は、外科医なら誰が診てもスキル胃ガンと診断するそのバリウム検査所見を見ても、
「癒着で胃が変形しているだけだ」と訳の判らないことを言い出し、
絶対的に必要な、腹腔鏡検査を行なうことを拒否したそうです。
しかし、患者さんのことを思えば、その検査は絶対に必要です。
私の友人は、おそまつ君より年下だそうで、おそまつ君に頭を下げて、お腹を切る前に、その検査だけはしてもらうようにお願いしたそうです。
おそまつ君も、そこまで頼まれてしまってはそれを拒否する理由が見つけられなかったのか、渋々、お腹を切る前に、腹腔鏡検査を行なうことを承諾したそうです。
「おそまつ君は、何故それ程、腹腔鏡を嫌がったのか?」と友人に尋ねると、
「おそまつ君は、腹腔鏡で検査してから手術を行なうことが現在の常識であることを知らない。従って、患者さんやご家族にもその様なことは説明していない。
だから、常識であろうが、患者さんのために必要であろうが、自分の立場を守るために、拒否したのだろう。おそまつ君は、腹腔鏡など無い20年以上前の外科知識か、持っていない化石みたいな医者だから。」
と言っていました。
肝腎な腹腔鏡の結果はどうだったのか聞くと、
友人の予想通り、腹膜転移が多数発見され、手術は中止されたそうです。
胃ガンの手術時の開腹法(お腹を開ける方法)は幾つかありますが、
通常、おそまつ君の方法は、腹直筋というお腹の分厚い筋肉を切断する方法を取っているそうです。
その方法は、手術操作はしやすいのですが、患者さんの身体に与えるダメージは大きくなります。
従って、友人は「もし腹腔鏡で腹膜転移を確認しないで、その開腹法で手術をはじめていたら、そのダメージで腹膜転移病巣が一気に増大して、すでにその患者さんは死んでいたかもしれない。今考えても背筋が寒くなる。」
と、その当時のことを振り返っていました。
私が、さらにビックリしたのは、その「腹腔鏡を行なう、行なわない」とまさにお粗末な会話をしたのが手術の当日の朝ということでした。
全く呆れてしまいました。
何故、もっと前に話し合わなかったのか聞いたところ、
おそまつ君は、私の友人はじめ他の外科医にも秘密で行動していたので、その患者さんの存在に気が付くのが遅れ、友人が急いで検査を予定するも、手術期日ギリギリになり、
その手術の当日に、はじめてCTおよびバリウム検査の所見が確認できたそうです。
従って、おそまつ君も私の友人もその手術当日に、初めてその検査所見を見たそうです。
胃を全部取る手術を行なう、その当日に、絶対に必要な検査所見をはじめて見る。
世の中には、これほどのお粗末なことをしている外科医も生息しているようです。
もっとも、友人曰く「おそまつ君は、通常のガン治療の知識など全く無く、バリウムの検査写真もCTも全く読めないから、彼には検査なんて関係ない。タダ手術がしたいだけ。」
とのことでした。
おそまつ君自身は、はじめからその様な検査の意義すら理解していなかったそうです。
今までも、おそまつ君にいい加減な、ガン手術を行なわれた患者さんは、すぐに再発してしまい、再発後は、抗癌剤治療に詳しいその私の友人外科医が尻拭いをしているようです。
もっとも、私の友人外科医の抗癌剤治療は、私の考え方と全く同じで、
「極めて少量の必要最小限の抗癌剤を使い、患者さんに抗癌剤で辛い思いをさせることなく、できる限り長く元気で生活してもらう」という、考え方の治療ですから、患者さんとしてはその点だけは救われます。
しかし、根治手術の機会を奪われた患者さんにとってはタマッタもんではありません。
友人と会った時に聞いた、おそまつ君の驚くべき恐ろしい所業については、本が一冊書けそうなほどたくさんありますが、今日はこのへんで止めておきます。
また、機会があったら書きます。
「医者を選ぶのも寿命のうち」と言っていた、
すでに亡くなられた私の尊敬する大先輩の言葉を思い出しました。
ここ3日ほど続けて、腫瘍内科医について書いてしまいましたが、
ガンに対する二大治療の大きな一角である手術を行なう外科医の中にも、このような出鱈目な医者もいるようです。
幸い、現在私の近辺にはおりませんが・・・・
従って、ガンと診断され、手術を受ける時にも、1人の医者の考えに従うべきではないと考えます。
可能な限りたくさんの医者の、病院の考え方を聞いた上で、ご自身に最善の手術およびその後の治療をしてもらえる場所を探して下さい。
その時に、重要なことは、「ガン治療は手術でおしまい」ではないことを忘れないことです。
むしろ、手術はガン治療のはじまりです。
手術後にも、様々な検査が必要です。
再発が無いことを確認するための検査などです。
また、手術で切り取った臓器を顕微鏡で詳しく調べた結果(病理検査所見)によっては、
抗癌剤治療をすぐに行なった方が、再発確率が低下することが証明されているガンもあります。
その、引き続き行なわれる検査や治療までしっかりと説明してもらえる施設を選択して下さい。
再発確率がゼロ%のガンはありません。
万一再発した場合はどのような治療をしてゆくのかまで説明してくれる医者、病院が理想だと思います。
次の手を考えていない医者や病院はアテになりません。
先日、私が検診で発見した乳ガン患者さんに、セカンドオピニオンを勧めたところ某県立がんセンターでの手術を希望した方がいました。
それは、患者さんが「そちらで手術をしたい」というしっかりとした考えをお持ちなのですから、非常にけっこうなことです。
ところが、手術まで2ヶ月半も待つと聞いて、ビックリしました。
確かに、進行スピードはそれ程速くない乳ガンですが、組織を取るために腫瘍の一部を切除していますし、それ程悠長に待っていることが、いいはずはありません。
そのがんセンターでは、手術待ちの患者さんが溢れて、その程度の“待ち”は当たり前だそうです。
しかも、その間ホルモン剤治療も抗癌剤治療も一切行なわないとのことでしたのでビックリしました。
患者さんとしては、いくら気に入った病院でも、時間のことも考慮するべきだと考えます。
腫瘍内科医のことばかり書いていては片手落ちですので、
本日は、化石のように古く固い頭をお持ちなのは一部の腫瘍内科医だけではなく、極めてお粗末で化石のような外科医(?)も広い世の中にはいまだに生息している恐れがあることを書きました。
十分にご注意下さい。
以上 文責 梅澤 充
その結果、私自身外科医ですが、その身内の外科医が何時も正しいというような印象をもたれしまったかもしれません。
必ずしも、そうとは言えないこともあります。
そこで、本日は、私の親しい外科の友人から聞いた、つい最近起こった驚くべき珍事、恐ろしいトンデモ外科医について書きます。
その事件の発端は、
40歳代前半のまだ若い胃ガンの患者さんの治療についてだそうです。
その患者さんの、「最近、胃の調子が良くない。」との訴えを受けて内視鏡検査を行なったところ、胃ガン病巣を発見したそうです。
その内視鏡検査は、以下にご紹介する、トンデモ外科医・お粗末外科医(以下 おそまつ君)が、他のスタッフの知らないうちに行なったそうです。
その胃ガンを発見したおそまつ君は、急いで手術を計画したそうです。
どうしても自分で手術をしたかったのか、その理由は判りませんが、私の友人にも他のスタッフにも全く相談しないで、勝手に入院・手術の日取りを決めてしまい、隠密裏に患者さんとご家族を病院に呼び、病気・手術法を説明して、了解を得てしまいました。
胃を全部取る手術を予定していたそうです。
それを、知った友人は、そのおそまつ君は以前にも、ガン患者さんに対して何度か取り返しのつかない過ちを犯しているので、嫌な予感がして、その患者さんのカルテや、検査データなどを取り出し、調べたそうです。
その結果、ガンの転移病巣の検索のために必要なCTはおろか、胃ガンの手術を計画するために絶対に必要なバリウムを飲む検査すら無かったというのです。
それを知った私の友人外科医は、急いでその検査を行ないました。
結果は、CTではリンパ節への大きな転移が疑われ、
バリウムの検査では、極めてタチの悪い完全なスキルス胃ガンの像を呈していたそうです。
その様な所見の場合、腹膜転移も高頻度に認められるために、一般的には、いきなりお腹を切る手術を行なうのではなく、腹腔鏡というお腹の中を覗く内視鏡を全身麻酔のもとで腹腔内に挿入して、腹膜転移などがないことを検査・確認してから、手術に望むのが、現在の進行胃ガンに対する常識的な手順です。
しかし、おそまつ君は、外科医なら誰が診てもスキル胃ガンと診断するそのバリウム検査所見を見ても、
「癒着で胃が変形しているだけだ」と訳の判らないことを言い出し、
絶対的に必要な、腹腔鏡検査を行なうことを拒否したそうです。
しかし、患者さんのことを思えば、その検査は絶対に必要です。
私の友人は、おそまつ君より年下だそうで、おそまつ君に頭を下げて、お腹を切る前に、その検査だけはしてもらうようにお願いしたそうです。
おそまつ君も、そこまで頼まれてしまってはそれを拒否する理由が見つけられなかったのか、渋々、お腹を切る前に、腹腔鏡検査を行なうことを承諾したそうです。
「おそまつ君は、何故それ程、腹腔鏡を嫌がったのか?」と友人に尋ねると、
「おそまつ君は、腹腔鏡で検査してから手術を行なうことが現在の常識であることを知らない。従って、患者さんやご家族にもその様なことは説明していない。
だから、常識であろうが、患者さんのために必要であろうが、自分の立場を守るために、拒否したのだろう。おそまつ君は、腹腔鏡など無い20年以上前の外科知識か、持っていない化石みたいな医者だから。」
と言っていました。
肝腎な腹腔鏡の結果はどうだったのか聞くと、
友人の予想通り、腹膜転移が多数発見され、手術は中止されたそうです。
胃ガンの手術時の開腹法(お腹を開ける方法)は幾つかありますが、
通常、おそまつ君の方法は、腹直筋というお腹の分厚い筋肉を切断する方法を取っているそうです。
その方法は、手術操作はしやすいのですが、患者さんの身体に与えるダメージは大きくなります。
従って、友人は「もし腹腔鏡で腹膜転移を確認しないで、その開腹法で手術をはじめていたら、そのダメージで腹膜転移病巣が一気に増大して、すでにその患者さんは死んでいたかもしれない。今考えても背筋が寒くなる。」
と、その当時のことを振り返っていました。
私が、さらにビックリしたのは、その「腹腔鏡を行なう、行なわない」とまさにお粗末な会話をしたのが手術の当日の朝ということでした。
全く呆れてしまいました。
何故、もっと前に話し合わなかったのか聞いたところ、
おそまつ君は、私の友人はじめ他の外科医にも秘密で行動していたので、その患者さんの存在に気が付くのが遅れ、友人が急いで検査を予定するも、手術期日ギリギリになり、
その手術の当日に、はじめてCTおよびバリウム検査の所見が確認できたそうです。
従って、おそまつ君も私の友人もその手術当日に、初めてその検査所見を見たそうです。
胃を全部取る手術を行なう、その当日に、絶対に必要な検査所見をはじめて見る。
世の中には、これほどのお粗末なことをしている外科医も生息しているようです。
もっとも、友人曰く「おそまつ君は、通常のガン治療の知識など全く無く、バリウムの検査写真もCTも全く読めないから、彼には検査なんて関係ない。タダ手術がしたいだけ。」
とのことでした。
おそまつ君自身は、はじめからその様な検査の意義すら理解していなかったそうです。
今までも、おそまつ君にいい加減な、ガン手術を行なわれた患者さんは、すぐに再発してしまい、再発後は、抗癌剤治療に詳しいその私の友人外科医が尻拭いをしているようです。
もっとも、私の友人外科医の抗癌剤治療は、私の考え方と全く同じで、
「極めて少量の必要最小限の抗癌剤を使い、患者さんに抗癌剤で辛い思いをさせることなく、できる限り長く元気で生活してもらう」という、考え方の治療ですから、患者さんとしてはその点だけは救われます。
しかし、根治手術の機会を奪われた患者さんにとってはタマッタもんではありません。
友人と会った時に聞いた、おそまつ君の驚くべき恐ろしい所業については、本が一冊書けそうなほどたくさんありますが、今日はこのへんで止めておきます。
また、機会があったら書きます。
「医者を選ぶのも寿命のうち」と言っていた、
すでに亡くなられた私の尊敬する大先輩の言葉を思い出しました。
ここ3日ほど続けて、腫瘍内科医について書いてしまいましたが、
ガンに対する二大治療の大きな一角である手術を行なう外科医の中にも、このような出鱈目な医者もいるようです。
幸い、現在私の近辺にはおりませんが・・・・
従って、ガンと診断され、手術を受ける時にも、1人の医者の考えに従うべきではないと考えます。
可能な限りたくさんの医者の、病院の考え方を聞いた上で、ご自身に最善の手術およびその後の治療をしてもらえる場所を探して下さい。
その時に、重要なことは、「ガン治療は手術でおしまい」ではないことを忘れないことです。
むしろ、手術はガン治療のはじまりです。
手術後にも、様々な検査が必要です。
再発が無いことを確認するための検査などです。
また、手術で切り取った臓器を顕微鏡で詳しく調べた結果(病理検査所見)によっては、
抗癌剤治療をすぐに行なった方が、再発確率が低下することが証明されているガンもあります。
その、引き続き行なわれる検査や治療までしっかりと説明してもらえる施設を選択して下さい。
再発確率がゼロ%のガンはありません。
万一再発した場合はどのような治療をしてゆくのかまで説明してくれる医者、病院が理想だと思います。
次の手を考えていない医者や病院はアテになりません。
先日、私が検診で発見した乳ガン患者さんに、セカンドオピニオンを勧めたところ某県立がんセンターでの手術を希望した方がいました。
それは、患者さんが「そちらで手術をしたい」というしっかりとした考えをお持ちなのですから、非常にけっこうなことです。
ところが、手術まで2ヶ月半も待つと聞いて、ビックリしました。
確かに、進行スピードはそれ程速くない乳ガンですが、組織を取るために腫瘍の一部を切除していますし、それ程悠長に待っていることが、いいはずはありません。
そのがんセンターでは、手術待ちの患者さんが溢れて、その程度の“待ち”は当たり前だそうです。
しかも、その間ホルモン剤治療も抗癌剤治療も一切行なわないとのことでしたのでビックリしました。
患者さんとしては、いくら気に入った病院でも、時間のことも考慮するべきだと考えます。
腫瘍内科医のことばかり書いていては片手落ちですので、
本日は、化石のように古く固い頭をお持ちなのは一部の腫瘍内科医だけではなく、極めてお粗末で化石のような外科医(?)も広い世の中にはいまだに生息している恐れがあることを書きました。
十分にご注意下さい。
以上 文責 梅澤 充



