何回も書いているとおり、
まったく見ず知らずの、
そしてその人間と思われる物体の存在も確認できない、
暗黒のネットという仮想空間の中で、
個人的な質問には一切お答えしていません。
しかし多くの患者さんに共通している内容では、
その限りではありません。
以下の質問が表のコメントに飛び込んできました。
何処にお住まいの、
何歳の男性なのか女性なのかも分かりません。
肝心なガンの状態すらも不明です。
グラン(シリンジ)とは白血球の中の好中球(顆粒球)を増加させる、
g-CSFといわれる薬剤です。
十数年前に開発されましたが、
それまではロイコンやイノシー、セファランチンなどという、
お呪い的な薬剤しかなく、
白血球の減少により、
細胞毒の量がかなり制限されていた時期もありました。
むしろその方が、
治らないガンを宿した患者さんには、
幸せだったかも知れません。
現在g-CSFは、
骨髄抑制を来す細胞毒を作っている製薬メーカーの多くが、
同時に製造しています。
まさにマッチポンプですね。
さて、大腸癌の肝転移で、
14か月恐らく標準的な抗癌剤治療を続けて、
g-CSFの連投が必要になってきた、
という状態では、
すでに手術のチャンスは失われてしまったと思われ、
そろそろ「治療法はありません」宣告が出されるか、
アービタックス、ベクチビックスあるいは、
本当の最終兵器スチバーグなどの、
最終治療段階に突入して、
定刻どおりの24ヶ月で終着駅に到達してしまうものと予想されます。
続けるべきか否か、
それは、その現実を理解して、
ご自身の価値観で決めることです。
その前に主治医から白旗が揚げられる公算が高いと思います。
切除不能のガンは、
抗癌剤治療などでは治ることはありません。
致死確率は100%です。
何回も書いているとおり、
現在の進化した検査機器の目で診断されたガンを、
無治療で経過を診たというデータは、
存在していませんから、
その24ヶ月という時間が、
長いのか短いのかは不明です。
すなわち、その治療そのものが、
延命に寄与したか否かも厳密には分かっていません。
はじめから約束された時間での死を前提とした治療に、
突入すること自体、
正しい選択だとは考えていません。
「肝転移 → 抗癌剤治療で縮小 → 根治手術」を、
目論む治療であれば別ですが。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
まったく見ず知らずの、
そしてその人間と思われる物体の存在も確認できない、
暗黒のネットという仮想空間の中で、
個人的な質問には一切お答えしていません。
しかし多くの患者さんに共通している内容では、
その限りではありません。
以下の質問が表のコメントに飛び込んできました。
抗ガン剤による治療継続か?
大腸がんから転移した肝臓がんの化学療法を14ケ月継続しています。
最近、白血球・好中球の減少のためグランリンジ75を4日間注射した上で
抗ガン剤治療を行いました。
今後このようなことが頻繁に起こると思いますが、
この先抗ガン剤治療を継続して良いでしょうか。
グランリンジの注射は対症療法故、
益々骨髄のダメージは大きくなりやがて
骨髄が消滅するのではないかと危惧しています。ご意見をお聞かせ下さい。
何処にお住まいの、
何歳の男性なのか女性なのかも分かりません。
肝心なガンの状態すらも不明です。
グラン(シリンジ)とは白血球の中の好中球(顆粒球)を増加させる、
g-CSFといわれる薬剤です。
十数年前に開発されましたが、
それまではロイコンやイノシー、セファランチンなどという、
お呪い的な薬剤しかなく、
白血球の減少により、
細胞毒の量がかなり制限されていた時期もありました。
むしろその方が、
治らないガンを宿した患者さんには、
幸せだったかも知れません。
現在g-CSFは、
骨髄抑制を来す細胞毒を作っている製薬メーカーの多くが、
同時に製造しています。
まさにマッチポンプですね。
さて、大腸癌の肝転移で、
14か月恐らく標準的な抗癌剤治療を続けて、
g-CSFの連投が必要になってきた、
という状態では、
すでに手術のチャンスは失われてしまったと思われ、
そろそろ「治療法はありません」宣告が出されるか、
アービタックス、ベクチビックスあるいは、
本当の最終兵器スチバーグなどの、
最終治療段階に突入して、
定刻どおりの24ヶ月で終着駅に到達してしまうものと予想されます。
続けるべきか否か、
それは、その現実を理解して、
ご自身の価値観で決めることです。
その前に主治医から白旗が揚げられる公算が高いと思います。
切除不能のガンは、
抗癌剤治療などでは治ることはありません。
致死確率は100%です。
何回も書いているとおり、
現在の進化した検査機器の目で診断されたガンを、
無治療で経過を診たというデータは、
存在していませんから、
その24ヶ月という時間が、
長いのか短いのかは不明です。
すなわち、その治療そのものが、
延命に寄与したか否かも厳密には分かっていません。
はじめから約束された時間での死を前提とした治療に、
突入すること自体、
正しい選択だとは考えていません。
「肝転移 → 抗癌剤治療で縮小 → 根治手術」を、
目論む治療であれば別ですが。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。