昨日のNHKの医療問題を取り上げた番組で、
医療費の高騰についても話題になっていました。
その中で、「自由化を認めるべきだ」との意見も出ていました。
少なくともガン治療に関して
医療費の高騰は当たり前の事です。
現在の医療水準で満足している人間はどこにもいないはずです。
ガンは治らない病気です。
治らない治療で満足する人間はいません。
一気に治る病気にすることはできなくても、
それに少しでも近づこうと努力します。
その結果、新しい薬や、治療方法が開発されていきます。
その開発には多額のお金が投資されています。
それらの新薬や新しい治療方法には、
その投下された資本の回収という義務が洩れなく付いてきます。
その回収に貢献するのはその恩恵を受ける患者さんです。
利用者負担という自由主義の原則からいって当然のことです。
そこに日本ような皆保険制度が絡んでくると話が複雑になります。
新しい治療を次から次へと保険で認めてしまうと、
保険制度は一発で破綻します。
だからといって、それを認めなければ
ごく一部のお金持ちしかその治療は受けられなくなる。
どこで線を引くのか難しい問題です。
というより、そんな線引きは誰にもできないでしょう。
命の重さには貧富の差はありません。
肉親の生命を可能な限り長く維持していきたいという思いは誰でも同じはずです。
しかし、現実には多くの患者さんでは、
ガン治療の前には、高騰する治療費の壁が立ちはだかっています。
私は、ある程度の貧富の差は資本主義経済の社会では止むを得ないと考えています。
今の社会を見ていると「勝ち組、負け組」などとクラス分けがなされて
さも、社会構造が悪いように言われていますが、
“負け組”の人には責任はないのでしょうか。
“勝ち組”の人は運が良いだけでしょうか。
「これほどの 努力を人は 運と言い」というある“成功者・勝ち組”の人の川柳があります。
昔、王監督がホームラン王だったころ、
球界一の高給取りで、
ホームラン一本あたりの値段の高さが指摘されていたことがありますが、
その時、そのホームランの裏での王選手の素振りの数を考えると、
ホームラン1本当たりの素振りの数は日本で一番多かったそうです。
それを考えると、日本で一番安いホームランだったそうです。
IT関連企業や、お金を動かすだけの仕事で、
「本当に運がイイだけ」としか思えない“勝ち組”の人もいるようですが、
今の“負け組”と言われている人たちの中には、
気の毒な境遇の方もいますが、
ご自身の努力が足りない人も少なくないように思います。
話は逸れましたが、
ある程度の貧富の差、
言い換えれば、患者さんの経済力により、
受けることができる治療の差は存在しているのが現実です。
しかし、それぞれの患者さんで可能な範囲内での治療も
上手くそれを受けることができないでいる方も少なくないように思えます。
健康保険の範囲内での治療を行おうとしても、
「そんなに高いのですか!?」
と、治療に二の足を踏む患者さんもおられます。
しかし、よくよく話を聞くと、
毎月何万円もする健康食品を飲んでいたりします。
「これだけは止められない」と言って・・・・
私は「再発ガン治療に対しエビデンスなどドウでもイイ」
「存在するガンと、目の前の患者さんの全身状態そのものがエビデンス」
だと考えて治療をしていますが、
健康食品には何もありません。
「それを飲んでも害は無い」程度の事実です。
当然目に見えて治療効果が確認できるような食品は存在しません。
有っても「あれを飲むとナントナク体調がイイ」程度です。
また、十分にお金のある患者さんでも、
イタズラに高額な代替療法に
何百万円もかけている患者さんをよく見かけます。
患者心理として
「高いお金を払えば効果がある」かのような錯覚をしてしまうのでしょうが、
費用と効果はまったく比例しません。
特に、代替療法はそうです。
何百万円もかかる代替治療を行っても、
ガンが治った患者さんなどほぼ皆無ですし、
延命効果にについてのデータも存在していない治療がほとんどです。
それだけのお金をかけるのであれば、
「健康保険の適応」というお役所が作った枠組みを取っ払えば、
積み重ねられたデータの存在する、
確実に延命ができる治療を受けることができます。
保険適応のない「大腸ガンに対するゼローダ」
「乳ガン以外のガンに対するハーセプチン」
なども良い例です。
代替療法よりは、
遥かに確実な効果が期待できます。
しかも、ゼローダなどでは代替療法より廉価な場合がほとんどです。
今後益々、患者さん自身の医療費負担は
増加せざるを得ないと思います。
限られた予算の中で、
大切なお金を上手く使って、
最善の治療を受けて下さい。
昨日のNHKの番組を見ていて、
フト感じたことを書きました。
以上 文責 梅澤 充
医療費の高騰についても話題になっていました。
その中で、「自由化を認めるべきだ」との意見も出ていました。
少なくともガン治療に関して
医療費の高騰は当たり前の事です。
現在の医療水準で満足している人間はどこにもいないはずです。
ガンは治らない病気です。
治らない治療で満足する人間はいません。
一気に治る病気にすることはできなくても、
それに少しでも近づこうと努力します。
その結果、新しい薬や、治療方法が開発されていきます。
その開発には多額のお金が投資されています。
それらの新薬や新しい治療方法には、
その投下された資本の回収という義務が洩れなく付いてきます。
その回収に貢献するのはその恩恵を受ける患者さんです。
利用者負担という自由主義の原則からいって当然のことです。
そこに日本ような皆保険制度が絡んでくると話が複雑になります。
新しい治療を次から次へと保険で認めてしまうと、
保険制度は一発で破綻します。
だからといって、それを認めなければ
ごく一部のお金持ちしかその治療は受けられなくなる。
どこで線を引くのか難しい問題です。
というより、そんな線引きは誰にもできないでしょう。
命の重さには貧富の差はありません。
肉親の生命を可能な限り長く維持していきたいという思いは誰でも同じはずです。
しかし、現実には多くの患者さんでは、
ガン治療の前には、高騰する治療費の壁が立ちはだかっています。
私は、ある程度の貧富の差は資本主義経済の社会では止むを得ないと考えています。
今の社会を見ていると「勝ち組、負け組」などとクラス分けがなされて
さも、社会構造が悪いように言われていますが、
“負け組”の人には責任はないのでしょうか。
“勝ち組”の人は運が良いだけでしょうか。
「これほどの 努力を人は 運と言い」というある“成功者・勝ち組”の人の川柳があります。
昔、王監督がホームラン王だったころ、
球界一の高給取りで、
ホームラン一本あたりの値段の高さが指摘されていたことがありますが、
その時、そのホームランの裏での王選手の素振りの数を考えると、
ホームラン1本当たりの素振りの数は日本で一番多かったそうです。
それを考えると、日本で一番安いホームランだったそうです。
IT関連企業や、お金を動かすだけの仕事で、
「本当に運がイイだけ」としか思えない“勝ち組”の人もいるようですが、
今の“負け組”と言われている人たちの中には、
気の毒な境遇の方もいますが、
ご自身の努力が足りない人も少なくないように思います。
話は逸れましたが、
ある程度の貧富の差、
言い換えれば、患者さんの経済力により、
受けることができる治療の差は存在しているのが現実です。
しかし、それぞれの患者さんで可能な範囲内での治療も
上手くそれを受けることができないでいる方も少なくないように思えます。
健康保険の範囲内での治療を行おうとしても、
「そんなに高いのですか!?」
と、治療に二の足を踏む患者さんもおられます。
しかし、よくよく話を聞くと、
毎月何万円もする健康食品を飲んでいたりします。
「これだけは止められない」と言って・・・・
私は「再発ガン治療に対しエビデンスなどドウでもイイ」
「存在するガンと、目の前の患者さんの全身状態そのものがエビデンス」
だと考えて治療をしていますが、
健康食品には何もありません。
「それを飲んでも害は無い」程度の事実です。
当然目に見えて治療効果が確認できるような食品は存在しません。
有っても「あれを飲むとナントナク体調がイイ」程度です。
また、十分にお金のある患者さんでも、
イタズラに高額な代替療法に
何百万円もかけている患者さんをよく見かけます。
患者心理として
「高いお金を払えば効果がある」かのような錯覚をしてしまうのでしょうが、
費用と効果はまったく比例しません。
特に、代替療法はそうです。
何百万円もかかる代替治療を行っても、
ガンが治った患者さんなどほぼ皆無ですし、
延命効果にについてのデータも存在していない治療がほとんどです。
それだけのお金をかけるのであれば、
「健康保険の適応」というお役所が作った枠組みを取っ払えば、
積み重ねられたデータの存在する、
確実に延命ができる治療を受けることができます。
保険適応のない「大腸ガンに対するゼローダ」
「乳ガン以外のガンに対するハーセプチン」
なども良い例です。
代替療法よりは、
遥かに確実な効果が期待できます。
しかも、ゼローダなどでは代替療法より廉価な場合がほとんどです。
今後益々、患者さん自身の医療費負担は
増加せざるを得ないと思います。
限られた予算の中で、
大切なお金を上手く使って、
最善の治療を受けて下さい。
昨日のNHKの番組を見ていて、
フト感じたことを書きました。
以上 文責 梅澤 充



