11月24日の「卵巣がんにアバスチン」に対して、
アバスチン(ベバシズマブ)という薬剤は、
VEGF(血管内皮増殖因子)という、
血管を増殖・造成させる、
血液中に存在する「因子」に対する抗体であり、
血管が新生されることを抑制して、
すなわちガンのカタマリに栄養を与える血管の造成を抑制することで、
ガンのカタマリの増大を抑制しようと目論んで開発された、
比較的新し分子標的薬です。
コメントのとおり、
栄養血管の造成を抑制しての、
所謂、兵糧攻めですが、
実際に単剤でつかっても、
ガンのカタマリは、
縮小しますし、
何回もご提示している、
下のグラフでの、
肺がん治療に対する虚しい死亡曲線でも、

アバスチン併用患者群では、
4サイクルの細胞毒攻撃後も、
アバスチン単独で使われています。
その結果の生存時間の延長だと思います。
現在の抗癌剤治療のほぼすべてが、
治験という実験治療を経て、
エビデンスが作られ、
それに則って執行されています。
アバスチンは従来の細胞毒よりは新しい薬剤です。
従来の細胞毒治療で、
「無治療と比較して僅かでも延命効果がありそうだ」
となっていると、
その細胞毒治療なしで、
新しい薬剤単独での治験が、
人道的に許されなくなります。
それ故、従来の細胞毒治療に、
追加するというかたちで治験がおこなわれます。
したがって、
比較的新しい薬剤単独の治験はできずらい、
という背景がありますが、
死ぬことが分かっている辛い治療を避けるという、
賢明な患者さんも増えて来ていますので、
少なくとも大塚北口診療所では、
辛くはないアバスチン単独での治療を受ける患者さんも、
増えています。
ステージⅣの肺がんに対して、
ブランド病院でアリムタ、カルボプラチン、アバスチンという、
お決まりの治療の後、
月一のアバスチン単独で、
1年半まったく同じ状態を維持できた患者さんもいます。
1年半後の悪化を観てから、
細胞毒を追加してすでに半年、
お元気です。
毎度のことですが、
「単独では効かない」ではなく、
「単独でのデータが無い」だけです。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
アバスチンはvegfrですのでv血管に作用し、
がんに対して兵糧攻めを行う薬だという認識があります。
だからこその毒との併用ということだと思っているのですが、
それ単独でも効果があるものなのでしょうか。
アバスチン(ベバシズマブ)という薬剤は、
VEGF(血管内皮増殖因子)という、
血管を増殖・造成させる、
血液中に存在する「因子」に対する抗体であり、
血管が新生されることを抑制して、
すなわちガンのカタマリに栄養を与える血管の造成を抑制することで、
ガンのカタマリの増大を抑制しようと目論んで開発された、
比較的新し分子標的薬です。
コメントのとおり、
栄養血管の造成を抑制しての、
所謂、兵糧攻めですが、
実際に単剤でつかっても、
ガンのカタマリは、
縮小しますし、
何回もご提示している、
下のグラフでの、
肺がん治療に対する虚しい死亡曲線でも、

アバスチン併用患者群では、
4サイクルの細胞毒攻撃後も、
アバスチン単独で使われています。
その結果の生存時間の延長だと思います。
現在の抗癌剤治療のほぼすべてが、
治験という実験治療を経て、
エビデンスが作られ、
それに則って執行されています。
アバスチンは従来の細胞毒よりは新しい薬剤です。
従来の細胞毒治療で、
「無治療と比較して僅かでも延命効果がありそうだ」
となっていると、
その細胞毒治療なしで、
新しい薬剤単独での治験が、
人道的に許されなくなります。
それ故、従来の細胞毒治療に、
追加するというかたちで治験がおこなわれます。
したがって、
比較的新しい薬剤単独の治験はできずらい、
という背景がありますが、
死ぬことが分かっている辛い治療を避けるという、
賢明な患者さんも増えて来ていますので、
少なくとも大塚北口診療所では、
辛くはないアバスチン単独での治療を受ける患者さんも、
増えています。
ステージⅣの肺がんに対して、
ブランド病院でアリムタ、カルボプラチン、アバスチンという、
お決まりの治療の後、
月一のアバスチン単独で、
1年半まったく同じ状態を維持できた患者さんもいます。
1年半後の悪化を観てから、
細胞毒を追加してすでに半年、
お元気です。
毎度のことですが、
「単独では効かない」ではなく、
「単独でのデータが無い」だけです。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。