一昨日、昨日と書いたNHKの番組のことで、腹が立っている時、
オリンピックの壮行会か何かで、元プロレスラーのアニマル何某とやらが、
「気合だ〜、気合だ〜」の次に
「ワッハハ、ワッハハ、ワッハハ」
とやっているニュース(?)番組を見ました。
NHKへの怒りを忘れて、つられて思わず笑ってしまいました。
その時、ふと感じたことがあります。
これは、再発ガン患者さんと接していて何時も感じることなのですが、
「明るい患者さんは、長生きする」
「笑いが多い患者さんの治療成績は非常にイイ」
これは、それこそエビデンスはありませんが事実だと思います。
現在、乳ガンの全身転移の、ある患者さんを診ています。
その患者さんは、都内の某大学病院の乳ガン専門医から
「もう抗癌剤治療はできない、あと3ヶ月しか持たないからホスピスへ行くように」と、
面と向かって言われた患者さんです。
私は、その医者(私の知り合い)から
「ホスピスは空いていないし、町田の人間だから最期を看取ってくれ」
と頼まれて診はじめただけです。
全身状態は最悪で、確かに、その大学で行なっているような、まともな標準的抗癌剤治療など出来ようはずもありませんでした。
しかし、何もしないのは忍びないので、ほんの僅かだけ抗癌剤を使いはじめました。
効くはずもないと思った量の抗癌剤治療でしたが、何故かだんだん元気になってゆきました。
そして、今では“3ヶ月の寿命”から、見事に復活して先日6回目のお正月を迎えました。
今も、毎週外来で点滴の抗癌剤治療を続けていますが、とてもお元気です。
その患者さんは、私のことを、病気を良くしてくれた命の恩人のように言ってくれますが、私は何もしていません。
たまたま使った抗癌剤が当たっただけです。
今も毎週抗癌剤点滴を外来で続けている彼女を診ていると、
「病気を良くしてくれた」のは、私ではなくその患者さん自身の性格ではないかと、思います。
それ以外にはないように感じます。
それを彼女に言うと、
「そんなことないですよ、センセのおかげ!ガハハハァ」と、
また笑います。
彼女は「あと3ヶ月」と死刑宣告を受けても、身体はしんどそうでしたが、
精神的にはめげていませんでした。
今でも、彼女と同日に外来抗癌剤治療を受けている患者仲間を、
その点滴の間中、笑わす、笑わす。
その笑いで、他の患者さんの寿命も延ばしているようにさえ思われます。
彼女は、あの性格を持ち続ける限り、ガンは悪くならないように感じます。
実際ここ3年ほど全く悪化していません。
彼女のほかにも何人も、“がんセンターなどから受けた死刑宣告”から、
完全離脱している患者さんを診ていますが、
皆さん明るい!
後ろ向きな考え方は一切しない。
エビデンス重視のえら〜い腫瘍内科医の先生方は、「そんなの偶然だ」で片付けてしまうでしょうが、その偶然が、余りにもたくさんありすぎます。
そもそも、死刑宣告など、神様でない限り、たかが医者などに出来るはずがありません。
宣告そのものが間違っているのです。
現在サリドマイドというクスリを使っている患者さんも診ていますが、サリドマイドを飲みはじめた途端に元気になるガン患者さんがいます。
サリドマイドはガン細胞のカタマリに栄養を与える血管の造成を阻害することで、治療効果を表すとされるクスリです。
もしそうであれば、飲みはじめてすぐに効果が出るはずはありません。
飲みはじめてすぐに患者さんが元気になるのは、サリドマイド本来の薬理作用である、
抗鬱作用によるものではないかと思われます。
すなわちガンの存在により抑鬱された気分が、晴れたのではないでしょうか。
それが、結果的にガンという病気に対して有効に作用するように思います。
現在の標準的抗癌剤治療を受けながら笑っていられる患者さんはいません。
とても笑いながら受けられる治療ではありません。
歯を食いしばり、耐え忍ばなければならない治療です。
現在の標準的抗癌剤治療で、余りにもお粗末な治療効果・エビデンスしか出せないのは、
患者さんから、その笑いを奪ってしまうことも大きな原因ではないかと思われます。
(エビデンスについては1月15日の「ガン医療の現場で使われる言葉」で書きました。)
「あの治療は、人格を破壊する」と言って、標準的抗癌剤治療から、
逃げだしてきた患者さんもいます。
「○○ヶ月以内に確実に半分の患者さんが死ぬ」という、しっかりとしたエビデンス(証拠)のでている治療を
「笑いを失い、歯を食いしばり、耐え忍びながら受ける」
そんなの、バカバカしいと思いませんか?
人間の性格を変えることは難しいことかもしれません。
しかし、笑いを奪ってしまうような治療は、あまり受けるべきではないように思います。
あの「ワッハハ、ワッハハ、ワッハハ」とバカ騒ぎすることも、もしかすると、治療効果があるかもしれません。
少なくとも害はないでしょうし、お金もかかりませんから、ダメもとで
一日1回、大声で「ワッハハ、ワッハハ、ワッハハ」とやるのも悪くはないと思います。
標準的抗癌剤治療のエビデンスより、
長い延命効果が得られるかも知れません。
笑いに、もし延命効果が無かったとしても、
笑っている時間だけは、患者さんは、幸福を享受できるはずです。
今日は節分。
大声の「ワッハハ、ワッハハ、ワッハハ」
を聞いたら鬼も逃げてゆきます。
本日は、「ワッハハ、ワッハハ、ワッハハ」を見て、
日頃感じていることを書きました。
以上 文責 梅澤 充
オリンピックの壮行会か何かで、元プロレスラーのアニマル何某とやらが、
「気合だ〜、気合だ〜」の次に
「ワッハハ、ワッハハ、ワッハハ」
とやっているニュース(?)番組を見ました。
NHKへの怒りを忘れて、つられて思わず笑ってしまいました。
その時、ふと感じたことがあります。
これは、再発ガン患者さんと接していて何時も感じることなのですが、
「明るい患者さんは、長生きする」
「笑いが多い患者さんの治療成績は非常にイイ」
これは、それこそエビデンスはありませんが事実だと思います。
現在、乳ガンの全身転移の、ある患者さんを診ています。
その患者さんは、都内の某大学病院の乳ガン専門医から
「もう抗癌剤治療はできない、あと3ヶ月しか持たないからホスピスへ行くように」と、
面と向かって言われた患者さんです。
私は、その医者(私の知り合い)から
「ホスピスは空いていないし、町田の人間だから最期を看取ってくれ」
と頼まれて診はじめただけです。
全身状態は最悪で、確かに、その大学で行なっているような、まともな標準的抗癌剤治療など出来ようはずもありませんでした。
しかし、何もしないのは忍びないので、ほんの僅かだけ抗癌剤を使いはじめました。
効くはずもないと思った量の抗癌剤治療でしたが、何故かだんだん元気になってゆきました。
そして、今では“3ヶ月の寿命”から、見事に復活して先日6回目のお正月を迎えました。
今も、毎週外来で点滴の抗癌剤治療を続けていますが、とてもお元気です。
その患者さんは、私のことを、病気を良くしてくれた命の恩人のように言ってくれますが、私は何もしていません。
たまたま使った抗癌剤が当たっただけです。
今も毎週抗癌剤点滴を外来で続けている彼女を診ていると、
「病気を良くしてくれた」のは、私ではなくその患者さん自身の性格ではないかと、思います。
それ以外にはないように感じます。
それを彼女に言うと、
「そんなことないですよ、センセのおかげ!ガハハハァ」と、
また笑います。
彼女は「あと3ヶ月」と死刑宣告を受けても、身体はしんどそうでしたが、
精神的にはめげていませんでした。
今でも、彼女と同日に外来抗癌剤治療を受けている患者仲間を、
その点滴の間中、笑わす、笑わす。
その笑いで、他の患者さんの寿命も延ばしているようにさえ思われます。
彼女は、あの性格を持ち続ける限り、ガンは悪くならないように感じます。
実際ここ3年ほど全く悪化していません。
彼女のほかにも何人も、“がんセンターなどから受けた死刑宣告”から、
完全離脱している患者さんを診ていますが、
皆さん明るい!
後ろ向きな考え方は一切しない。
エビデンス重視のえら〜い腫瘍内科医の先生方は、「そんなの偶然だ」で片付けてしまうでしょうが、その偶然が、余りにもたくさんありすぎます。
そもそも、死刑宣告など、神様でない限り、たかが医者などに出来るはずがありません。
宣告そのものが間違っているのです。
現在サリドマイドというクスリを使っている患者さんも診ていますが、サリドマイドを飲みはじめた途端に元気になるガン患者さんがいます。
サリドマイドはガン細胞のカタマリに栄養を与える血管の造成を阻害することで、治療効果を表すとされるクスリです。
もしそうであれば、飲みはじめてすぐに効果が出るはずはありません。
飲みはじめてすぐに患者さんが元気になるのは、サリドマイド本来の薬理作用である、
抗鬱作用によるものではないかと思われます。
すなわちガンの存在により抑鬱された気分が、晴れたのではないでしょうか。
それが、結果的にガンという病気に対して有効に作用するように思います。
現在の標準的抗癌剤治療を受けながら笑っていられる患者さんはいません。
とても笑いながら受けられる治療ではありません。
歯を食いしばり、耐え忍ばなければならない治療です。
現在の標準的抗癌剤治療で、余りにもお粗末な治療効果・エビデンスしか出せないのは、
患者さんから、その笑いを奪ってしまうことも大きな原因ではないかと思われます。
(エビデンスについては1月15日の「ガン医療の現場で使われる言葉」で書きました。)
「あの治療は、人格を破壊する」と言って、標準的抗癌剤治療から、
逃げだしてきた患者さんもいます。
「○○ヶ月以内に確実に半分の患者さんが死ぬ」という、しっかりとしたエビデンス(証拠)のでている治療を
「笑いを失い、歯を食いしばり、耐え忍びながら受ける」
そんなの、バカバカしいと思いませんか?
人間の性格を変えることは難しいことかもしれません。
しかし、笑いを奪ってしまうような治療は、あまり受けるべきではないように思います。
あの「ワッハハ、ワッハハ、ワッハハ」とバカ騒ぎすることも、もしかすると、治療効果があるかもしれません。
少なくとも害はないでしょうし、お金もかかりませんから、ダメもとで
一日1回、大声で「ワッハハ、ワッハハ、ワッハハ」とやるのも悪くはないと思います。
標準的抗癌剤治療のエビデンスより、
長い延命効果が得られるかも知れません。
笑いに、もし延命効果が無かったとしても、
笑っている時間だけは、患者さんは、幸福を享受できるはずです。
今日は節分。
大声の「ワッハハ、ワッハハ、ワッハハ」
を聞いたら鬼も逃げてゆきます。
本日は、「ワッハハ、ワッハハ、ワッハハ」を見て、
日頃感じていることを書きました。
以上 文責 梅澤 充



