11月9日の「医者の視線、世間の視線」
11月11日の「日本の深刻な医療情勢」
などで、「何でもカンでも医者の責任」にしなければ気がすまない、
あるいは医者にすべての責任を転嫁して、
自己責任から逃れようとする、
現在のまったく困った日本の風潮、
そしてそれは、
結局は患者さんを自滅に追い込むということについて書きましたが、
患者さんやご家族の中には、
出現しているすべての症状をすべて
「ガンが存在してるせいだ」
「ガンが悪さをしている」
と決め付けてしまう方がおられます。
「痩せてきたのはガンが進行してきたから」
と考える患者さんが大多数です。
勿論、消化器のガンが進行して、
食事が思うように摂取できなくなり、
摂取カロリーの低下から痩せてくる場合もあります。
その場合は、在宅の高カロリー輸液などで補うべきです。
十分にカロリーを補給すればそれほど痩せません。
太ることも可能です。
しかし、多くの場合はそうではありません。
「ガンという病気を心配するあまり食欲が出ず食事量が減少した。」
「使っているクスリなどにより食欲が減退した。」
などであることもしばしば見受けます。
同様に、「最近疲れやすいから、ガンが進行してるに違いない」
と考えてしまいますが、
ガンという病気を宿していて、
気分爽快に生活している患者さんはいません。
程度の差こそあれ、
皆さんうつ状態になっています。
まして抗癌剤治療の辛い副作用に悩まされていたのでは当然です。
さらに、多くの抗癌剤は精神的にうつ状態にしてしまう副作用もあります。
うつ状態にあって疲れやすくない人はいません。
皆さん、日々何ともいえない疲れを感じています。
うつ状態がひどい患者さんでは、
身体をまったく動かすことさえできなくなる方もいます。
疲れ、疲労感は精神状態に左右されることがほとんどです。
精神的に健康であれば、日常生活での疲れは感じません。
また、脊椎骨への放射線治療を行った副作用で、
放射線による強度の胃腸障害を合併し、
まったく食事摂取ができなくなった患者さんもいます。
患者さんもが家族も、
ガンが進行してのことと勘違いしていたようですが、
その患者さんのガンは、
食事ができなくなるようなところには存在していません。
同様に麻薬の弊害もあります。
ガンを背負っている患者さんにとって痛みは大きな恐怖心を与えます。
多くの場合、ガンがドンドン悪くなっているのではないかと考えてしまいます。
その結果、痛みに対して異常に過敏になり、
痛み止めの麻薬を使い過ぎて、
消化器の極度の運動障害をおこし、
ほとんど食事がのどを通らなくなった。
という患者さんもいます。
麻薬と通常の鎮痛剤、さらに精神安定剤などを組み合わせることで、
通常の食事ができるようになることも少なくありません。
痛みを我慢することはけっしていいことではありません。
昔の武士道の名残なのか、
「痛みを我慢することは美徳」のように感じる風潮が日本にはあります。
しかし痛みによるストレスは、
ガン患者さんにとって極めて重要な免疫力を落とします。
我慢するのであれば、
麻薬も十分に使ってその痛みは除去するべきです。
しかし、使い過ぎはいけません。
麻薬の使い方で重要なことは、
「個々の患者さんの痛みの程度も、それに対する麻薬の最適量も、医者には分からない」
「痛みの程度、それに対する麻薬の効果は、個々の患者さんの身体しか分からない」
ということを十分に理解しておくことです。
医者は一般的な量の麻薬しか処方しません。
それが適量か否かはまったく不明です。
10月21日の「ガンは道標(ミチシルベ)」
11月8日の「標準的な最大の抗癌剤治療」
などでも書いた標準的抗癌剤治療と同じように、
まったく個性の違う患者さん全員の平均的な量というだけです。
どれだけの量が必要なのか、
またどの種類の麻薬が良いのか、
ご自身の身体と、主治医と十分に相談して最適量を決めて下さい。
痛みがある → ガンが進行していると思い込む → 痛みを取りたい
→ 麻薬使い過ぎ → 食欲減退 → ガンがさらに進行していると思い込む
→ うつ状態 → 全身状態不良
このような悪循環はしばしば見られますが、
思い込みは止めましょう。
ガンは命とはまったく関係ないほど小さな存在でも、
知覚神経に触れば大きな痛みを発生します。
症状を発現させている原因をシッカリ見つめて、
対策を取って下さい。
ガン以外の、思わぬところに原因がある場合もしばしばあります。
以上 文責 梅澤 充
11月11日の「日本の深刻な医療情勢」
などで、「何でもカンでも医者の責任」にしなければ気がすまない、
あるいは医者にすべての責任を転嫁して、
自己責任から逃れようとする、
現在のまったく困った日本の風潮、
そしてそれは、
結局は患者さんを自滅に追い込むということについて書きましたが、
患者さんやご家族の中には、
出現しているすべての症状をすべて
「ガンが存在してるせいだ」
「ガンが悪さをしている」
と決め付けてしまう方がおられます。
「痩せてきたのはガンが進行してきたから」
と考える患者さんが大多数です。
勿論、消化器のガンが進行して、
食事が思うように摂取できなくなり、
摂取カロリーの低下から痩せてくる場合もあります。
その場合は、在宅の高カロリー輸液などで補うべきです。
十分にカロリーを補給すればそれほど痩せません。
太ることも可能です。
しかし、多くの場合はそうではありません。
「ガンという病気を心配するあまり食欲が出ず食事量が減少した。」
「使っているクスリなどにより食欲が減退した。」
などであることもしばしば見受けます。
同様に、「最近疲れやすいから、ガンが進行してるに違いない」
と考えてしまいますが、
ガンという病気を宿していて、
気分爽快に生活している患者さんはいません。
程度の差こそあれ、
皆さんうつ状態になっています。
まして抗癌剤治療の辛い副作用に悩まされていたのでは当然です。
さらに、多くの抗癌剤は精神的にうつ状態にしてしまう副作用もあります。
うつ状態にあって疲れやすくない人はいません。
皆さん、日々何ともいえない疲れを感じています。
うつ状態がひどい患者さんでは、
身体をまったく動かすことさえできなくなる方もいます。
疲れ、疲労感は精神状態に左右されることがほとんどです。
精神的に健康であれば、日常生活での疲れは感じません。
また、脊椎骨への放射線治療を行った副作用で、
放射線による強度の胃腸障害を合併し、
まったく食事摂取ができなくなった患者さんもいます。
患者さんもが家族も、
ガンが進行してのことと勘違いしていたようですが、
その患者さんのガンは、
食事ができなくなるようなところには存在していません。
同様に麻薬の弊害もあります。
ガンを背負っている患者さんにとって痛みは大きな恐怖心を与えます。
多くの場合、ガンがドンドン悪くなっているのではないかと考えてしまいます。
その結果、痛みに対して異常に過敏になり、
痛み止めの麻薬を使い過ぎて、
消化器の極度の運動障害をおこし、
ほとんど食事がのどを通らなくなった。
という患者さんもいます。
麻薬と通常の鎮痛剤、さらに精神安定剤などを組み合わせることで、
通常の食事ができるようになることも少なくありません。
痛みを我慢することはけっしていいことではありません。
昔の武士道の名残なのか、
「痛みを我慢することは美徳」のように感じる風潮が日本にはあります。
しかし痛みによるストレスは、
ガン患者さんにとって極めて重要な免疫力を落とします。
我慢するのであれば、
麻薬も十分に使ってその痛みは除去するべきです。
しかし、使い過ぎはいけません。
麻薬の使い方で重要なことは、
「個々の患者さんの痛みの程度も、それに対する麻薬の最適量も、医者には分からない」
「痛みの程度、それに対する麻薬の効果は、個々の患者さんの身体しか分からない」
ということを十分に理解しておくことです。
医者は一般的な量の麻薬しか処方しません。
それが適量か否かはまったく不明です。
10月21日の「ガンは道標(ミチシルベ)」
11月8日の「標準的な最大の抗癌剤治療」
などでも書いた標準的抗癌剤治療と同じように、
まったく個性の違う患者さん全員の平均的な量というだけです。
どれだけの量が必要なのか、
またどの種類の麻薬が良いのか、
ご自身の身体と、主治医と十分に相談して最適量を決めて下さい。
痛みがある → ガンが進行していると思い込む → 痛みを取りたい
→ 麻薬使い過ぎ → 食欲減退 → ガンがさらに進行していると思い込む
→ うつ状態 → 全身状態不良
このような悪循環はしばしば見られますが、
思い込みは止めましょう。
ガンは命とはまったく関係ないほど小さな存在でも、
知覚神経に触れば大きな痛みを発生します。
症状を発現させている原因をシッカリ見つめて、
対策を取って下さい。
ガン以外の、思わぬところに原因がある場合もしばしばあります。
以上 文責 梅澤 充



