日本の保健医療財政について、
ある開業の先生から、
ウラのコメントを頂きました。
実名を名乗っていただいています。
私の、思いの丈を勝手にぶつけたかなり乱暴な屁理屈に対して、
真摯にそれを見つめてくださっています。
私だけの知識にしておくのはもったいないですから、
勿論名前は伏せて、一部を掲載します。
医療経済の問題について、少しコメントさせていただきます。
梅澤先生は保険財政の破綻を心配しておられるようです。
確かに、社会保障給付費は85.6兆円、医療には27.2兆円が使われています。
ただ社会保障に医療給付費が占める割合を見ると
74年52.3% 84年40.3% 94年37.8% 04年31.7%と確実に縮小しています。
国立社会保障・人口問題研究所 http://www.ipss.go.jp/ より
国民医療費の伸び率は、財務省資料ですら10年単位で見ると
75−85年9.6% 85−95年5.4% 95-05年1.1%です。
<資料(PDF)> P8
GDP比の国際比較でも、02年の資料では、米国14.6% ドイツ10.9%
フランス9.7% カナダ9.6% イタリア8.3% 日本7.9% イギリス7.7%です。
しかし、イギリスは2002年あたりから、医療費1.5倍を目標に政策転換しています。
先進国で何故に日本のみが、医療費の負担に耐えられないのか不思議です。
厚労省審議会資料
同じ日の他の資料
もちろん国民の負担増を実行するのは大変ですし、抵抗もあります。
また無限の財源があるわけではありません。
ただ、小泉たちや厚労省が言うほど、「医療費の急増」はありません。
また、トヨタ会長の奥田は、経済財政諮問会議で
医療費の削減を強硬に主張しましたが、
トヨタ自動車の健康保険料は本人負担はわずか1.95%。
政府管掌保険の4.1%と全然違います。
トヨタの職員・会社には、さらに負担できる余力は明らかにあります。
歴史的流れを見ても、国際比較を見ても、医療費により経費を投入する余地は
残っているのは間違いないと思います。
私にはあまり良くは理解できませんが、
騒がれるほど逼迫した状態ではないということでしょうか。
たしかに、明らかに無駄と考えれるお金が大量に消えていっているのは事実だと思いますので、政府が真剣に遣り繰りしてくれれば、
国民も安心して長生きできるものと思われます。
情報提供ありがとうございました。
当先生から同時に頂いているご質問には、
個人的に早急に答えさせていただきます。
ところで、「インフレ治療・命の値段」の内容をご覧になり、
根治不能のガンを患った患者さんのご家族から、
興味深いコメントも頂きました。
一部抜粋し掲載します。
とてもタイムリーなメッセージを有難うございます。
・・・・中略・・・・
皮肉なことですが、どんな新薬でも2年以上の延命は難しいだろうと諦めているので、患者本人の生命保険とほぼ同額で、「時価」でもまかなえるのではないかと算盤をはじきました。・・・・以下省略
現在は、残されたご家族にお金を残すためだけに利用されているように思いますが、
このような賢い使い方もあるのですね。
その患者さんが、
その家庭の唯一の収入源である場合には、
この考え方はなかなか難しいと思いますが、
すでにお仕事はリタイアされていたり、
はじめから収入を得るための行為はしていない場合などでは、
十分にこの考え方は成り立つのではないでしょうか。
非常に有意義なお金の使い方だと思います。
隠れた、意外なところにお金はあるものですね。
16日に私は、
ガン治療の現場では、
いつもこのお金の問題に悩まされます。
命に値段がつけられるはずはありません。
しかし、値段があることも事実です。
どのように考えていけば良いのでしょうか。
答えが見つかりません。
一つの小さな答えだと思います。
考えつきませんでした。
患者さんの治療費負担については、
かなり真剣に考えているつもりでしたが、
浅薄でした。
素敵なコメントありがとうございました。
以上 文責 梅澤 充



