私の抗癌剤治療は、余程全身状態の悪化した患者さん以外は、
すべて外来で行っています。
入院している患者さんも全身状態が改善すれば、また外来に戻っていただきます。
極力副作用を少なくして、
自宅で快適に過ごしながら延命をはかることが最大の目的です。
外来で抗癌剤治療を毎週続けながら仕事も同時に続けている患者さんも多数います。
3月7日の「ガン患者さんが働くということ」
で書いたとおり、
ガンを背負っていてもそれだけで働くことができないということはありません。
しかし、標準的な抗癌剤治療を行うと
それだけで仕事を続けることが不可能になる場合も少なくありません。
ガン患者さんが社会に出て働くということは、
社会貢献という人間としての当たり前の行為を果たせすことができるという満足感も患者さんに与えてくれます。
それが生き甲斐にもなります。
生き甲斐の無い患者さんは長生きできません。
せかっく仕事もできるほど全身状態の良い時期を、
治療のために潰してしまったなら、
何のための治療だか分かりません。
私は、働いている患者さんには
その仕事を続けてもらえるように治療を工夫しているつもりです。
しかし、患者さんが感じている抗癌剤治療の副作用は
医者には分かりません。
勿論、白血球の減少という多くの抗癌剤で、
致命的になる副作用の発現は、
検査の数字を見るだけで分かります。
しかし、吐き気、全身倦怠感などの
患者さんにしか分からない副作用もあります。
それは、患者さんが医者に言ってくれなければ
その医者は何もないものと誤解してしまします。
私は、「お変わりありませんか?」
「ご飯は美味しく食べることはできますか?」
程度のことは聞きますが、
根堀葉堀聞くことはあまりありません。
それほど暇ではありません。
そこで患者さんから
「大丈夫。」
「変わりはない。」
「ご飯は美味しい。」
との言葉が返ってくると、
それ以上は突っ込みません。
しかし時々、
非常に強い副作用を受けていながら、我慢してしまい
医者には何も言ってくれない患者さんを見ます。
抗癌剤は毒薬です。
どれだけ少ない量で使っても、
副作用を感じる患者さんは存在します。
最大耐用量の抗癌剤治療とは、
その頻度および程度は大きく違いますが、
それでも、強く自覚する副作用を感じる患者さんもいます。
もしそうであれば、
抗癌剤の種類を変えるか、
または、絶対的にその抗癌剤が必要な時には、
クスリを使ってそれを抑えるなどの対策が必要です。
そのままでは、その治療は続けることはできません。
辛い副作用を伴う治療であれば、
それにより延命をはかっても意味がありません。
働いていた人が、
治療により仕事ができなくなるのでは、
その治療は行うべきではありません。
患者さんは医者に遠慮・気兼ねをして、
言わないのでしょうけれども、
そのことを後になって、ご家族などから聞くと
本当に悲しくなります。
「副作用を伴わずに長生きして欲しい」
それが最大の目的で治療を続けて、
ガンが進行して具合が悪くなった時に
「治療をしてつらい思いをしていた。
もう、治療はしないで欲しい。」と
ご家族に言われたことがありますが、
患者さん、ご家族以上に悲しくなります。
これは、私ばかりでなく、
副作用の発現を極力抑えて、
快適な抗癌剤治療を目指している医者すべてが
そのような気持ちだと思います。
抗癌剤治療ではいくら量が少ないからといって、
副作用が皆無というわけではありません。
勿論そのような患者さんもいますが、
多少の害は何か出てきます。
その害・副作用は患者さんにしか分かりません。
「ガンだから仕方がない」
「抗癌剤治療をしているのだから当然だ」
とは絶対に考えないで下さい。
逆に、「シッカリ観察していると点滴をした翌日だけは、
ナントナク、気持ちが悪いような気がしないでもない。」
と、副作用を訴える患者さんもいますが、
それは、抗癌剤治療の副作用に対するアレルギーです。
その程度は我慢してください。
本日は、時々見かける、
医者に症状を訴えないがために、
患者・医者お互いに損をしてしまう場合もあることを書きました。
以上 文責 梅澤 充
すべて外来で行っています。
入院している患者さんも全身状態が改善すれば、また外来に戻っていただきます。
極力副作用を少なくして、
自宅で快適に過ごしながら延命をはかることが最大の目的です。
外来で抗癌剤治療を毎週続けながら仕事も同時に続けている患者さんも多数います。
3月7日の「ガン患者さんが働くということ」
で書いたとおり、
ガンを背負っていてもそれだけで働くことができないということはありません。
しかし、標準的な抗癌剤治療を行うと
それだけで仕事を続けることが不可能になる場合も少なくありません。
ガン患者さんが社会に出て働くということは、
社会貢献という人間としての当たり前の行為を果たせすことができるという満足感も患者さんに与えてくれます。
それが生き甲斐にもなります。
生き甲斐の無い患者さんは長生きできません。
せかっく仕事もできるほど全身状態の良い時期を、
治療のために潰してしまったなら、
何のための治療だか分かりません。
私は、働いている患者さんには
その仕事を続けてもらえるように治療を工夫しているつもりです。
しかし、患者さんが感じている抗癌剤治療の副作用は
医者には分かりません。
勿論、白血球の減少という多くの抗癌剤で、
致命的になる副作用の発現は、
検査の数字を見るだけで分かります。
しかし、吐き気、全身倦怠感などの
患者さんにしか分からない副作用もあります。
それは、患者さんが医者に言ってくれなければ
その医者は何もないものと誤解してしまします。
私は、「お変わりありませんか?」
「ご飯は美味しく食べることはできますか?」
程度のことは聞きますが、
根堀葉堀聞くことはあまりありません。
それほど暇ではありません。
そこで患者さんから
「大丈夫。」
「変わりはない。」
「ご飯は美味しい。」
との言葉が返ってくると、
それ以上は突っ込みません。
しかし時々、
非常に強い副作用を受けていながら、我慢してしまい
医者には何も言ってくれない患者さんを見ます。
抗癌剤は毒薬です。
どれだけ少ない量で使っても、
副作用を感じる患者さんは存在します。
最大耐用量の抗癌剤治療とは、
その頻度および程度は大きく違いますが、
それでも、強く自覚する副作用を感じる患者さんもいます。
もしそうであれば、
抗癌剤の種類を変えるか、
または、絶対的にその抗癌剤が必要な時には、
クスリを使ってそれを抑えるなどの対策が必要です。
そのままでは、その治療は続けることはできません。
辛い副作用を伴う治療であれば、
それにより延命をはかっても意味がありません。
働いていた人が、
治療により仕事ができなくなるのでは、
その治療は行うべきではありません。
患者さんは医者に遠慮・気兼ねをして、
言わないのでしょうけれども、
そのことを後になって、ご家族などから聞くと
本当に悲しくなります。
「副作用を伴わずに長生きして欲しい」
それが最大の目的で治療を続けて、
ガンが進行して具合が悪くなった時に
「治療をしてつらい思いをしていた。
もう、治療はしないで欲しい。」と
ご家族に言われたことがありますが、
患者さん、ご家族以上に悲しくなります。
これは、私ばかりでなく、
副作用の発現を極力抑えて、
快適な抗癌剤治療を目指している医者すべてが
そのような気持ちだと思います。
抗癌剤治療ではいくら量が少ないからといって、
副作用が皆無というわけではありません。
勿論そのような患者さんもいますが、
多少の害は何か出てきます。
その害・副作用は患者さんにしか分かりません。
「ガンだから仕方がない」
「抗癌剤治療をしているのだから当然だ」
とは絶対に考えないで下さい。
逆に、「シッカリ観察していると点滴をした翌日だけは、
ナントナク、気持ちが悪いような気がしないでもない。」
と、副作用を訴える患者さんもいますが、
それは、抗癌剤治療の副作用に対するアレルギーです。
その程度は我慢してください。
本日は、時々見かける、
医者に症状を訴えないがために、
患者・医者お互いに損をしてしまう場合もあることを書きました。
以上 文責 梅澤 充



