本日は勤労感謝の日ですね。
勤労感謝の日は戦後の1948年に
「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」
という趣旨で定められたそうですが、
千年以上前の、穀物の収穫を祝う、
新嘗祭(ニイナメサイ)に由来しているそうです。
また、アメリカでは
9月のLabor Dayと11月のThanks Giving Dayと
2日間同じような趣旨の祝日がありました。
まだ私も若い時代であり、
その休日を利用してイロイロなところを旅行したことを覚えています。
人間は古今東西を問わず、
勤労と、それから得られる収穫に感謝する風習があるようです。
それは人間としての本能のように思います。
健康に働いている時には休みたいと考えますが、
多くのガンを患っている患者さんでは、
本能のとおり、働きたいと考えていると思います。
再発ガンを抱えている患者さんでも、
働くことができないほど全身状態が低下している患者さんは少数です。
たしかに、きつい肉体労働は大変かも知れませんが、
デスクワークは勿論のこと、
一般的な軽作業を伴う仕事程度は可能であるはずです。
3月7日の「ガン患者さんが働くということ」
などでも書きましたが、
働くことによって、生き甲斐が出てきます。
そして何よりも本能を満たされた喜びがあるはずです。
それは、別に収入を得る為の仕事である必要はないと思います。
勿論、経済的にも大変な状況にある患者さんが多いはずですから、
収入が得られれば一石二鳥ですが、
家事労働でも、無給のボランティアでも、
人生の充足感は味わえるのではないでしょうか。
現在、標準的に行われている抗癌剤治療では、
治療を続けながら仕事を継続するのは、
多くの場合不可能になります。
場合によっては入院も必要になります。
一部の卵巣ガンや乳ガンなどの場合には、
数ヶ月間の、副作用という苦痛の後に、
同じくらいの期間あるいはそれ以上の期間にわたり
無治療でいられる時間を得ることができますが、
それ以外のほとんどのガンの場合には、
どれだけ副作用に苦しめられても、
また、入院までしても、
切除不能のガンが治るということはありません。
多くの患者さんでは、
「つらい副作用に耐えれば治る。」あるいは
「一定期間苦しめば、それ以降は長期間にわたり無治療でいられる。」
と思い込んでしまい、
治ることのない標準的抗癌剤治療に迷い込んでしまいます。
とてもつらいことではありますが、
厳しい現実を見つめなければなりません。
そして、その現実を前にして、
最善の方法を考えるべきだと思います。
今すべての人間が生きているのは、現実の世界です。
空想の世界ではありません。
厳しい現実をシッカリ見つめることから、
すべてが始まるはずです。
その始まりの時点で、希望的、楽観的な間違った思い込みがあると、
それから先の人生はすべて狂わされてしまいます。
人生の大きな喜びであるはずの働くことも叶わなくなります。
ガンの治療は標準的な方法だけではありません。
代替療法だけに頼るなどというのは、論外の無駄死にですが、
方法によっては、大きく長生きもできて、
根治という状態も発生してくる可能性があるかも知れません。
人間は現実世界に生きているだけで、
未来を予測することは不可能です。
上手く現状の体調を維持できれば、
将来如何なる治療方法が開発されてくるか分かりません。
私は、平成元年頃から数年間、
乳ガン細胞の、今で言うHER2遺伝子を調べたことがあります。
その時には、当然ハーセプチンなどというクスリの出現など
まったく予想できませんでした。
ただその時、分かったことは、
「この遺伝子を持っているガン細胞は極めてタチが悪い。
当時はタキソールも無かった時代で、
一たび再発するや、
7ヶ月程度しか生きていることができない。」
ということだけでした。
しかし、ハーセプチン、タキソールなどが出現して、
ガラッと様相が変わりました。
それらが無かった時代ならば、
数年前にとっくにこの世を去ってしまっている患者さんが
何人も元気で今も通院されています。
悪く言えば「時間稼ぎ」ですが
この稼ぐことができた時間の間にも、
新しい治療方法が開発されてきています。
働くことができる全身状態の温存は極めて重要です。
ご自身の病気の真相を主治医にシッカリと確認してから
納得のいく治療を受けて下さい。
「勤労感謝の日」にフト考えたことを書きました。
私は少し休みたい・・・・
本日も町田胃腸病院で仕事がありました・・・・
以上 文責 梅澤 充
勤労感謝の日は戦後の1948年に
「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」
という趣旨で定められたそうですが、
千年以上前の、穀物の収穫を祝う、
新嘗祭(ニイナメサイ)に由来しているそうです。
また、アメリカでは
9月のLabor Dayと11月のThanks Giving Dayと
2日間同じような趣旨の祝日がありました。
まだ私も若い時代であり、
その休日を利用してイロイロなところを旅行したことを覚えています。
人間は古今東西を問わず、
勤労と、それから得られる収穫に感謝する風習があるようです。
それは人間としての本能のように思います。
健康に働いている時には休みたいと考えますが、
多くのガンを患っている患者さんでは、
本能のとおり、働きたいと考えていると思います。
再発ガンを抱えている患者さんでも、
働くことができないほど全身状態が低下している患者さんは少数です。
たしかに、きつい肉体労働は大変かも知れませんが、
デスクワークは勿論のこと、
一般的な軽作業を伴う仕事程度は可能であるはずです。
3月7日の「ガン患者さんが働くということ」
などでも書きましたが、
働くことによって、生き甲斐が出てきます。
そして何よりも本能を満たされた喜びがあるはずです。
それは、別に収入を得る為の仕事である必要はないと思います。
勿論、経済的にも大変な状況にある患者さんが多いはずですから、
収入が得られれば一石二鳥ですが、
家事労働でも、無給のボランティアでも、
人生の充足感は味わえるのではないでしょうか。
現在、標準的に行われている抗癌剤治療では、
治療を続けながら仕事を継続するのは、
多くの場合不可能になります。
場合によっては入院も必要になります。
一部の卵巣ガンや乳ガンなどの場合には、
数ヶ月間の、副作用という苦痛の後に、
同じくらいの期間あるいはそれ以上の期間にわたり
無治療でいられる時間を得ることができますが、
それ以外のほとんどのガンの場合には、
どれだけ副作用に苦しめられても、
また、入院までしても、
切除不能のガンが治るということはありません。
多くの患者さんでは、
「つらい副作用に耐えれば治る。」あるいは
「一定期間苦しめば、それ以降は長期間にわたり無治療でいられる。」
と思い込んでしまい、
治ることのない標準的抗癌剤治療に迷い込んでしまいます。
とてもつらいことではありますが、
厳しい現実を見つめなければなりません。
そして、その現実を前にして、
最善の方法を考えるべきだと思います。
今すべての人間が生きているのは、現実の世界です。
空想の世界ではありません。
厳しい現実をシッカリ見つめることから、
すべてが始まるはずです。
その始まりの時点で、希望的、楽観的な間違った思い込みがあると、
それから先の人生はすべて狂わされてしまいます。
人生の大きな喜びであるはずの働くことも叶わなくなります。
ガンの治療は標準的な方法だけではありません。
代替療法だけに頼るなどというのは、論外の無駄死にですが、
方法によっては、大きく長生きもできて、
根治という状態も発生してくる可能性があるかも知れません。
人間は現実世界に生きているだけで、
未来を予測することは不可能です。
上手く現状の体調を維持できれば、
将来如何なる治療方法が開発されてくるか分かりません。
私は、平成元年頃から数年間、
乳ガン細胞の、今で言うHER2遺伝子を調べたことがあります。
その時には、当然ハーセプチンなどというクスリの出現など
まったく予想できませんでした。
ただその時、分かったことは、
「この遺伝子を持っているガン細胞は極めてタチが悪い。
当時はタキソールも無かった時代で、
一たび再発するや、
7ヶ月程度しか生きていることができない。」
ということだけでした。
しかし、ハーセプチン、タキソールなどが出現して、
ガラッと様相が変わりました。
それらが無かった時代ならば、
数年前にとっくにこの世を去ってしまっている患者さんが
何人も元気で今も通院されています。
悪く言えば「時間稼ぎ」ですが
この稼ぐことができた時間の間にも、
新しい治療方法が開発されてきています。
働くことができる全身状態の温存は極めて重要です。
ご自身の病気の真相を主治医にシッカリと確認してから
納得のいく治療を受けて下さい。
「勤労感謝の日」にフト考えたことを書きました。
私は少し休みたい・・・・
本日も町田胃腸病院で仕事がありました・・・・
以上 文責 梅澤 充



